会社の先輩が、心筋梗塞で倒れたので、ビックリ。まだ、若いし、バリバリだったら。私も人ごとじゃないですよね。でも動脈硬化って、どう予防すればよいのだろう。
と、いうかたへ。
動脈硬化は、
心筋梗塞や脳卒中などを
引き起こす怖いものです。
生活習慣の向上が大切です。
突然襲ってくるから、
日頃からのケアをしておきましょう。
今回は、動脈硬化の予防の話です。
■もくじ
- 動脈硬化の怖さとは
- 動脈硬化性疾患を予防するイソフラボン
- 動脈硬化性疾患を予防する生活習慣
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
ある日突然襲ってくる動脈硬化
動脈硬化の怖さとは
動脈硬化とは、老化するに従って血管が硬くなってしまう状態です。私たちが、年を取ってくるとシワが多くなり、皮も硬くなります。血管も目には見えませんが、同じように硬くなっています。
そして、、、
動脈硬化症とは、動脈硬化によって引き起こされる病態の総称を指します。たとえば、心臓病、脳卒中、認知症、下肢動脈閉そく症など
心臓から出た血液は、身体の隅々まで栄養を運びますが、その通り道である動脈が長い年月とともに硬くなり、血管壁が厚くなってしまいます。こうなった状態を動脈硬化といっています。
超小型LDLコレステロールと動脈硬化
動脈硬化の大きな要因である脂質異常症は、血液中にコレステロールが多い状態を指します。その中でも有名なのは、悪玉LDLコレステロールですが、近年になって超小型LDLコレステロールが動脈硬化を引き起こすことが分かってきました。
超小型LDLコレステロールは、超悪玉コレステロールとも呼ばれています。
LDLは、、、
HDLは、全身の細胞から余っているコレステロールを肝臓に持ち帰ります。このときタンパク成分が多いので密度は高いので(高密度リポたんぱく:HDはHigh Density、Lはリポたんぱく)とよばれています
動脈硬化を引き起こすさまざまな要因とは
動脈硬化には、さまざまな危険因子が関係しています。
たとえば、、、
- 内臓脂肪型肥満
- 高血圧
- 高血糖
- 脂質代謝異常(中性脂肪やLDLコレステロールが多い人)
などなど、これらが複合的になって動脈硬化を引き起こしており、コレステロール値がそれほど高くなくても動脈硬化は起きています。ですから、コレステロールだけの問題ではないことが判ります。
さらに、、、
動脈硬化は、老化現象といいましたが、これは単純に老人に起きるモノと考えるのは早合点過ぎます。
と、いうのは、、、
血管の老化は、子ども時代から始まっており、30歳の頃には、軽い動脈硬化が見られており、40歳になるとほとんどすべての人に、血管の動脈硬化が見られるからです
動脈硬化性疾患を予防するイソフラボン
大豆をたくさん摂ると悪玉コレステロール値が下がる
日々大豆製品をたくさん摂る人は、高血圧になりにくいと云われています。
たとえば、、、
大豆製品をとればとるほど女性では脳梗塞、虚血性心疾患の発症リスクが下がり、特に閉経後でそれがはっきりみられました
また、、、
大豆をたくさん摂ると、LDLコレステロールといった「悪玉コレステロール」が1割ほど下がり、HDLコレステロールといった「善玉コレステロール」がわずかに増えます
さらに、、、
大豆には、イソフラボンが豊富に含まれています。イソフラボンを効率よく摂るには、大豆を丸ごと摂るのがよいようです
日本には多くの大豆食品がある
納豆、味噌、醤油といえば日本の代表的な食べものと調味料です。ほかにも煮豆や豆腐など多くの食材が大豆でできています。
とくに、、、
納豆、みそなど発酵性大豆製品を多くとると高血圧になりにくい
動脈硬化性疾患を予防するその他の食材
食べるものに注意することで動脈硬化性疾患を予防になる
第6の栄養素といわれる[食物繊維]を多く摂ることも循環器系の予防には大切なこと。
たとえば、、、
水溶性の食物繊維は、海藻、キノコ類、根菜類、果物などに含まれています
第6の栄養素といわれる[食物繊維]に関しては、この記事でも詳しく解説しています。
動脈硬化の予防には、脂、加工食品などに注意
動脈硬化で注意したいのは、脂(油)。
とくに、、、
肉の脂身、バター、ショートニング(食用加工油脂の一種)に多く含まれている飽和脂肪酸は減らしていきましょう
牛やブタの油や肉は、消化が遅いのでダメージも大きいのです。
加工食品に含まれる飽和脂肪酸にも要注意
加工食品には、飽和脂肪酸が多く含まれておりますので動脈硬化の予防としては、なるべく摂らないことが大切です。
たとえば、、、
飽和脂肪酸を減らすことで循環器病が17%減少
さらに、、、
飽和脂肪酸を魚などに多く含まれる多価不飽和脂肪酸の摂取に置き換えることで循環器病が27%減少
異性化糖にも要注意
異性化糖とは、主にブドウ糖からなるコーンシロップ(トウモロコシ)を、酵素かアルカリによって異性化した果糖とブドウ糖を主成分とする糖のことをいいます。
異性化糖の糖化リスクは10倍以上
異性化糖とは、果糖またはブドウ糖を主成分とする糖のことで、サツマイモやトウロモコシ、ジャガイモなどのデンプンを酵素で糖化した後、その一部を別の酵素で異性化させたものが成分となります。
異性化糖製品は以下のように分類されます。
ブドウ糖果糖液糖
果糖含有率(糖のうちの果糖の割合)が50%未満のもの。
果糖ブドウ糖液糖
果糖含有率が50%以上90%未満のもの。
高果糖液糖
果糖含有率が90%以上のもの。
砂糖混合異性化液糖
上記の液糖に10%以上の砂糖を加えたもの(その液糖がブドウ糖果糖液糖なら砂糖混合ブドウ糖果糖液糖)。
→ リバーシティクリニック:異性化糖の糖化リスクは10倍以上
異性化糖を大量にとり続けると血液中の血糖の代謝に異常が生じる耐糖能障害や、高血圧になる危険性が高くなることが分かってきました。
これは、、、
加糖飲料 を毎日コップ1杯ほど摂取している人は、摂取していない人と比べて糖尿病になるリスクが約10%高い
世界保健機関(WHO)は、2016年から加糖飲料をとらないよう推奨しています。
動脈硬化性疾患を予防する生活習慣
生活習慣を向上させて、動脈硬化の予防する
動脈硬化の予防する生活習慣その1:入浴すること
日本人のよい習慣として、毎日の入浴があります。体調が悪いと「ヒートショック」のようなダメージもありますが、ほとんどの場合、入浴することは健康維持にはよいことです。
とくに、、、
入浴には、水圧の作用、温熱の作用、そして浮力の作用があり、血管やリンパ管が圧迫され、血液やリンパ液の流れが改善します
また、、、
温熱効果により新陳代謝が活性化され、老廃物の除去が期待できます
そして、、、
お風呂に入ることは、なによりもリラックスできストレス解消になります。これは、お湯に浸かることで、浮力が働き筋肉をリラックスさせる効果があるからです
注意点としては、、、
- ヒートショック
- 多量の飲酒の後には入らない
- 高血圧があるときには避ける
- 脱水症状を起こさないように水を飲んでから入浴する
動脈硬化の予防する生活習慣その1:睡眠をとる
人が睡眠をとるのは、1日の疲れを取るためです。睡眠不足が多くなると、血圧が上昇したり、循環器系の病気のリスクが高まります。
ですから、、、
質のよい睡眠を得るには、交感神経と副交感神経の働きを丈夫に操作することが大切です
質のよい睡眠に関しては、この記事でも詳しく解説しています。
以上。
- 参考文献
- 厚生労働省:e-ヘルスネット > 動脈硬化
- 厚生労働省:e-ヘルスネット >閉塞性動脈硬化症
- リバーシティクリニック:異性化糖の糖化リスクは10倍以上
- オムロン:動脈硬化の怖さとは
- 国立循環器病研究センター循環器病情報サービス:循環器病の予防
また、次回。