乳ガンと牛乳:その3|牛乳・乳製品の消費が減れば乳ガン患者も減る

牛乳・乳製品の消費が減れば乳ガン患者も減る 乳ガン

乳ガンって、北欧では減っているのに、日本ではどうして増えているのだろう。不安・・・

と、いう方へ

確かに北欧では乳ガンは減っています。
逆に日本で増えている。
理由はハッキリしませんが、
データをみると、うっすら見えてきます。

■もくじ

  1. 牛乳・乳製品の消費が減れば乳ガン患者も減るデータ
  2. 牛乳・乳製品を摂る食習慣が乳ガンを流行病にした

この記事を書いているの僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

牛乳・乳製品の消費が減れば乳ガン患者も減る

牛乳・乳製品の消費量と乳ガン減少

北欧4カ国のデータでみる牛乳・乳製品の消費量と乳ガン減少

この記事で、[乳ガンと牛乳]の関係をみてきました。

乳ガンと牛乳:その2不都合な真実|乳がんをデータで理解してみる

乳がん発生率は、30~34歳、35~39歳、40~44歳、45~49歳と、年齢の増加とともに[ほぼ直線的]に増えています。そして、そのピークは、45~49歳という更年期に近い年齢層。

それは、、、

牛乳・乳製品の消費量が圧倒的に多いアメリカ、イギリス、カナダ、酪農の国デンマークとほとんど牛乳・乳製品を食べてこなかったアジア人では、乳ガンの罹患率が5〜6倍以上もあり、これは【乳ガンは、欧米諸国の風土病】ではないか。と思えるほどのデータでした。

しかし、近年、欧米諸国に比べて少ないとはいえ、日本の乳ガン罹患率もうなぎ登りになっています。

この増加の動きは、牛乳・乳製品の消費量と照らし合わせていくと同調しているのが分かりました。

世界の乳ガン罹患率(欧米とアジアの違い)
世界の乳ガン罹患率(欧米とアジアの違い)
世界の乳・乳製品の消費量(欧米とアジアの違い)
世界の乳・乳製品の消費量(欧米とアジアの違い)

そこで、今回は、さらに深掘りしてみたいと思います。

その前に、、、

この記事は、乳ガンの原因が牛乳・乳製品だと断定しているのではありません。が、さまざまな問題や記事、本などを読み込んでいくと、乳ガンと牛乳・乳製品には密接な関係が見えてきます。

とくに、『乳がんと牛乳』の著者ジェイン・プラント教授の話には、[乳ガンと牛乳・乳製品の関係]に並々ならぬ説得力があります。

現在の日本の医学界は、乳ガンに対して早期治療、早期発見はいいますが、乳ガンにならない方策は出していませんし、原因も語っていません。

そうすると、、、

  • ますますプラント教授の『乳がんと牛乳』に真実味があるように思えます
ジェイン・プラント
世界15か国で翻訳された、400万部のベストセラー。
佐藤章夫 (翻訳)

北欧4カ国のデータでみる牛乳・乳製品の消費量と乳ガン減少

下のグラフは、スウェーデン、ノルウェーによるマンモグラフィーでの乳ガン検診と乳ガン死亡率を表したものです。

一見すると、マンモグラフィーでの乳ガン検診が乳ガン死亡率減らしているように思えますが、現在では否定されています。

※詳しくは、ここを読み下さい。【乳がんの過剰診断

1970年代、牛乳やバターの消費量が大幅に減った

下の2つのグラフは、バターの消費と牛乳の消費を著したものです。

北欧4国と日本のバター消費量の年次推移
北欧4国と日本のバター消費量の年次推移
北欧4国と日本の牛乳消費量の年次推移
北欧4国と日本の牛乳消費量の年次推移

たとえば、スウェーデンのバター消費量は1970~79年には年間1人当たり平均6.7キログラムありましたが、2000~07年には3.3キログラムと半減しています。他国も一緒。

この消費の落ち込みの原因は、、、

  • 飽和脂肪酸の多い動物脂肪が北欧に多い心筋梗塞(冠動脈硬化)の原因とみなされるようになったから

とくに、フィンランドは心筋梗塞が世界一といわれた国でしたが、動物脂肪を控える動きが著しいです。

ドクターイワオの地中海ダイエット:血清コレステロール値と心筋梗塞死亡率
牛乳・バターの消費量の減少が乳ガンの減少なのでは

フィンランドを始め、スウェーデンやノルウェー、酪農王国デンマークの乳ガンによる死亡の減少の背景には、この国々の人々の牛乳・バターの消費の減少があるのではないでしょうか。

この【乳ガンと牛乳:その2不都合な真実|乳がんをデータで理解してみる】でも紹介しましたが、太平洋戦争後、日本人の食生活は一変しました。学校では、牛乳とパン。普通の食事でも牛乳・乳製品が奨励されました。

乳ガンの罹患率と死亡率の年次推移
乳ガンの罹患率と死亡率の年次推移

その消費量は、目覚ましい量でしたが、1980年代半ばから停滞します。これに呼応するように2010年から2019年の乳ガン死亡率も停滞しています。

  • 乳ガンになるピークの年齢層は、45~49歳

2010年に45~49歳の女性は、1961〜1965年に生まれた人々。ちょうど中学生あたりで成長が盛んな時期です。このころは、オイルショック後の不景気にアタリます(ピークは1980年)。

牛乳・乳製品を摂る食習慣が乳ガンを流行病にしたのでは

牛乳・乳製品を摂る食習慣が乳ガンを流行病にしたのでは

毎年9万人が乳ガンになっています

40歳前後をさかいに、乳ガンでなくなる方が増え始め、、、

  • 30歳〜64歳までは、乳ガンが死亡原因第1位
  • 年間9万人が乳ガンになり
  • ここ50年で7倍に増えています
公益財団法人日本対ガン協会

女性特有のガンは、若いときに罹患する

ガンは、通常高齢になった方を襲う病気です。生殖年齢を超えたそうです。

大腸ガン、肺ガン、胃ガンは、歳を重ねるごとに増えていきます。

女性のが胃ガン肺ガン、大腸ガンの年齢階級別罹患率
女性のが胃ガン肺ガン、大腸ガンの年齢階級別罹患率
女性のが胃ガン肺ガン、大腸ガンの年齢階級別死亡率
女性のが胃ガン肺ガン、大腸ガンの年齢階級別死亡率

ですが、、、

・女性特有のガン(乳がん・子宮がん・卵巣がん)は比較的若い、生殖可能年齢の女性がかかっています

子宮ガン、卵巣がんの年齢階級別罹患率
子宮ガン、卵巣がんの年齢階級別罹患率
子宮ガン、卵巣がんの年齢階級別死亡率
子宮ガン、卵巣がんの年齢階級別死亡率

なぜ、こんなにも女性特有のガンは、比較的若い層の女性を襲うのでしょうか。

今までグラフやデータでみてきたかぎり、【牛乳・乳製品】との関わりがあるのではないかと考えてしまいます。








乳がんと牛乳

英国王立医学会の終身会員の称号を授与されたジェイン・プラント教授は、こういいます。

私の著書「乳がんと牛乳」Your Life in Your Hands は同業研究者間チェックを受けた科学文献から500件以上を参照先としていますが、執筆に向けてそれらを調査していて私は驚きました。

乳製品が病気の促進において果たす役割について何とまあたくさんの情報が出回っていることでしょう。

それも乳がん、前立腺がん、卵巣がん、他のがんだけではありません。

湿疹や他のアレルギー性トラブルに始まって心臓疾患、糖尿病といったがん以外のものまであるのです。

私の著書に対するありとあらゆる批判にもかかわらず、2000年に私が書いたその本のうちのたった一文の変更を余儀なくさせるようなたった一件の科学的事実ですら誰も私に示していません。

以上。

ジェイン・プラント
世界15か国で翻訳された、400万部のベストセラー。
佐藤章夫 (翻訳)









また、次回。

Thank you very much for providing photos and illustrations.