先日、この暑い真夏に伯母が、脳梗塞で倒れてしまってビックリ、あんなに元気だったのに。まだ若いのに、人ごととは思えない。怖い。
と、いうかたへ。
脳梗塞は、真夏に多いんです。
しかも午前中に集中しているとか。
暑い夏は、水分補給が大切です。
賢く水分補給をしないと、意味がなくなります。
今回は、真夏に多い脳梗塞から身を守る水分補給の話です。
■もくじ
- 真夏に多い脳梗塞のことを知りましょう
- 上手な水分補給で夏場の脳梗塞を予防する
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
真夏に多い脳梗塞のことを知りましょう
脳梗塞は、6月から8月が多い
脳卒中には、血管が詰まるタイプ[脳梗塞]と、血管が破れるタイプ[脳出血][くも膜下出血]の2つがあります。
血管が破れるタイプ[脳出血][くも膜下出血]は、冬場に多く、血管が詰まるタイプの[脳梗塞]は夏場に集中しています。
この【脳卒中】に関しては、この記事でも詳しく解説しています。
[脳梗塞]には、3つのタイプがあり、脳卒中死亡率の60%以上を占めるといわれています。・脳の細い血管に動脈硬化が起こり、詰まる「ラクナ梗塞」・脳の太い血管の内側にコレステロールの固まりができ、そこに血小板が集積し動脈を塞ぐ「アテローム血栓性脳梗塞」・心臓にできた血栓が流れてきて血管を塞ぐ「心原性脳塞栓症」
脳梗塞は、2つのタイプがある
脳梗塞とは、脳の血管に血栓といわれる血液のかたまりが詰まってしまい、血流が途絶えることで、脳の組織が死んでいく疾病です
脳梗塞は、大別すると2つのタイプに分かれます。
- 脳血栓症
- 脳塞栓症
この違いは、、、
- 脳血栓症は、脳の血管そのものが狭くなったり、血栓ができたりすることで引き起こされるもの
- 脳塞栓症は、心臓付近にできた血栓が移動し、脳の血管を詰まらせるもの
長嶋茂雄・巨人軍名誉監督の脳梗塞は、この[脳塞栓症タイプ]でした。
脳梗塞 | |
脳血栓症 | 心原性脳塞栓症 |
脳塞栓症 | ラクナ梗塞 |
アテローム血栓性脳梗塞 |
とくに、、、
夏場に多くなるのが、[ラクナ梗塞][アテローム血栓性脳梗塞]
脳梗塞:その1、心原性脳塞栓症
心原性脳塞栓症とは、心臓にできた血栓が血流に乗って脳に運ばれて、太い血管を詰まらせてしまう病気のことをいいます。
脳梗塞:その2、ラクナ梗塞
ラクナ梗塞は、脳の太い血管から枝分かれしている細い血管が詰まる病気。ラクナとは、ラテン語で「小さな洞窟」という意味があります。
脳梗塞:その3、アテローム血栓性脳梗塞
脳の太い血管、そして頸動脈の太い血管に血栓ができて詰まってしまう病気が「アテローム血栓性脳梗塞」
粥状(お粥のような状態)になっている状態をアテロームといいます。血液中のコレステロールが血管壁に入り込んでお粥状の塊になっています。この瘤のおかげで、血流が狭くなり、血栓ができやすくなります。
脳梗塞の発症は、動脈硬化
血管が詰まる病気の脳梗塞は、動脈硬化がその根底にあります。
血管が詰まると、【粥状】状態になります。
粥状(じょくじょう)とは、「おかゆ」「ヨーグルト」とか「柔らかいチーズ」のような塊(アテローム)を指します。この状態が動脈の内側に起こります。
これが、どんどん大きくなって、血管の内壁に盛り上がると、血液の通る隙間が狭くなります。
糖尿病などの生活習慣病は、粥状動脈硬化を促進する
血管が詰まることは誰にでもあることで、とくに加齢とともに動脈硬化は起こります。
ですが、それ以上に、、、
動脈硬化を促進するのが、肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病やその予備軍の人たちです
このような病気を持っている人は、もともと脳梗塞のリスクが高いといえます。
とくに脳梗塞に注意して欲しい高血圧の人
生活習慣病の中でも、特に注意して欲しいのは、血圧が高い人。
血圧が高いと、常に血管に大きな圧力がかかっているため、血管壁が厚くなり、傷つきやすくなっており、動脈硬化が促進されています
その中でも、、、
脳の細い動脈は影響を受けやすいといわれており、血管壁が厚くなると、血液の流れが悪化し詰まりやすくなります
さらに、、、
夏場は、脱水症状が加わることで、血栓ができるリスクが急激に高まるのです
そして、それ以上に困ることは、、、
脳の細い動脈にできた小さな詰まりは、健康診断などで発見しづらいものなのです
ですから、脳梗塞の前触れが出たら、躊躇わず病院に駆けつけましょう。
【一過性脳虚血発作】
- 片方の手と足に力が入らない
- 顔を含む、身体の半身がしびれる
- ろれつが回らなくなる、言葉が出なくなる
- 片側の目が見えにくくなる、視野の一部が欠ける、物が二重に見える
- めまいがする
- ふらついて立てない、歩けなくなる
上手な水分補給で夏場の脳梗塞を予防する
たったコップ1杯の水が、命を救う
夏場の脳梗塞予防で、非常に大切なことは、水分補給です。この水分補給は、熱中症予防にも有効的。
ですから、、、
- 寝る前に、コップ1杯の水
- 寝起きに、コップ1杯の水
たったこれだけで、、、
夏に多い脳梗塞を予防できます
夏場の睡眠時は、コップ1杯以上(200cc)の汗をかいている
熱帯夜にもなれば、就寝中の汗は、コップ1杯以上にもなり、大汗をかいています。
そして、、、
夏場の脳梗塞で注意したいのは、眠っているときは身体が横になっていて、血圧が低くなり、血液の流れが遅くなることで、血栓ができやすいこと
さらに、、、
寝起きが近づいてくると、血圧は上昇し、それと同時に身体の活動に備えて、アドレナリンが分泌されはじめます。この一連の活動によって、血液が固まりやすくなるのです
ですから、、、、
このように条件が揃ってくると、就寝中から起床後にかけての時間帯は、脳梗塞になりやすく、そのリスクは高まってきます
予防のために「コップ1杯の水」を飲みましょう
夏の脳梗塞を予防するためには、「コップ1杯の水」が大切だということをお分かりになっていただけたと思います。
寝る前と寝起きに摂る水は、白湯でもかまいません
注意すべきは、、、
カフェインがない飲みものが良いです。理由としては、刺激しないこと。コーヒーや紅茶、お茶などを飲んで10分以内に寝入ることができれば良いですが、30分経っても眠れない場合は、カフェインが効き始め、寝つけなくなることもあります
また、こういった点も要注意です、、、
寝る前に水を飲むと、夜中に起きてトイレに立つのが嫌だという方がいますが、脳梗塞で倒れるよりは、寝る前のコップ1杯の水で救われる方をおすすめします
さらに、、、
高血圧症や動脈硬化の疑いがある人は、とくに寝る前と寝起きに摂る水は、欠かしてはいけません
それこそ、命取りになります。
そして、、、
夜中にトイレで起きたときにでも、「コップ1杯の水」を補給することも大切です
ぜひ、水分補給を怠らないことが、『夏の脳梗塞』予防になることを知ってください。
以上。
また、次回。
- Thank you very much for providing photos and illustrations.
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