【発病すると、元には戻らない】慢性腎臓病にならないための生活習慣

慢性腎臓病

「このまま数値が上がれば、慢性腎臓病になりますよ」って警告されたので、慌てて調べたらけっこうヤバイ病気・・・どうすれば改善できるのかな。怖いよ。

と、いう方へ。

lady

新国民病といわれる慢性腎臓病(CKD)は、どんどん増えています。
その原因は、食生活の欧米化の影響もあって、私たちの腎臓は悲鳴をあげています。
今こそ、、、

立ち止まって食生活と生活習慣を見直して、丈夫で元気な腎臓になりましょう。


今回は、「腎臓を守る生活習慣の改善」の話です。

■もくじ

  1. 慢性腎臓病(CKD)の現状を把握しよう
  2. 腎臓を守る生活習慣【3つの改善とは】

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

慢性腎臓病(CKD)の現状を把握しよう

慢性腎臓病(CKD)の現状を把握しよう

新国民病といわれている慢性腎臓病(CKD)患者は、20年で約2倍に増加



こんにちは。コータローです。

僕は先日、こんなツイートをしました。

慢性腎臓病(CKD)患者は、全国に1330万人いて、透析患者数は33万4千人。 そして、ここ20年で2倍にも増加しています。 世界では、年間120万人の人が、慢性腎臓病によって死亡し、1990~2017年、CKD全年齢死亡率は40%強も増加。 世界中の人々が、生活習慣の乱れやミネラル不足で罹患しています。



慢性腎臓病(CKD)は、ここ20年で2倍も増加

厚生労働省が、出している[腎疾患対策検討会報告書(案)~腎疾患対策の更なる推進を目指して~]レポートを見ると、慢性腎臓病(CKD)は1995年から2015年で約2倍に増加していることが分かります。

腎疾患対策検討会報告書(案)~腎疾患対策の更なる推進を目指して~
厚生労働省:腎疾患対策検討会報告書(案)~腎疾患対策の更なる推進を目指して~平成30年5月



慢性腎臓病(CKD)の定義をこのレポートでは以下のように定義しています。

慢性腎臓病(CKD)について
慢性腎臓病(CKD)は、1つの病気の名前ではなく、腎臓の働きが徐々に低下していくさまざまな腎臓病を包括した総称であり、予防啓発に積極的に取り組むために提唱3された名称である。
医学的には、「蛋白尿」等または「腎機能低下」が3ヶ月以上続く状態と定義されている。
厚生労働省:腎疾患対策検討会報告書(案)~腎疾患対策の更なる推進を目指して一部改変


そして、
このレポートでは、、、

平成17年時点でのCKD 患者数は、成人の約8人に1人にあたる約1,300 万人とされており、頻度が高い。近年、透析患者数の増加は鈍化しているが、減少には至っておらず、平成28年末には329,609人に達している。

と、あります。

「糖尿病」を患っている人が新規透析患者の4割を占めている

透析患者に新たになる人の割合は「糖尿病患者」が4割以上を占めています。


多い順から「糖尿病性腎症」、「慢性糸球体腎炎」、「腎硬化症」、「多発性嚢胞腎






腎不全は、死因7位

このレポートでは、慢性腎臓病(CKD)に関して死因7位で、循環器系疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)のリスクが高いとあります。

慢性腎臓病(CKD)と循環器系疾患の関連について
慢性腎臓病(CKD)患者では、循環器系疾患(心筋梗塞や脳梗塞等)のリスクが高いことが知られている。
腎不全は、悪性新生物、心疾患、肺炎、脳血管疾患、老衰、不慮の事故に次いで我が国の死因の第 7 位である(平成 27 年人口動態調査)が、透析患者をはじめとする慢性腎臓病(CKD)患者は、心疾患や脳血管疾患等の合併症が死因となることが多い。
このように 慢性腎臓病(CKD)は国民の健康に与える影響が大きく、生命をおびやかす重篤な疾病であると広く認識されるべきである。
厚生労働省:腎疾患対策検討会報告書(案)~腎疾患対策の更なる推進を目指して一部改変



いかがだったでしょうか。

腎臓病がこんなにも蔓延しているとは、本当に驚きです。

【成人の8人に1人が腎臓病】になっているのです。
もう人ごとの問題ではないですよね。


このレポートにもありますが、、、

腎臓は「沈黙の臓器」と言われおり、自覚症状が乏しいし、症状を自覚したときには、『時すでに遅し』というケースも少なくないのです。

腎臓は「沈黙の臓器」と言われおり、自覚症状が乏しいし、症状を自覚したときには、『時すでに遅し』というケースも少なくない
腎臓は「沈黙の臓器」と言われおり、自覚症状が乏しいし、症状を自覚したときには、『時すでに遅し』というケースも少なくない


なので、定期的な健康診断も必要です。

そして、セルフケアも大切です。

「沈黙の臓器である腎臓」をいたわる生活を心がけましょう。



 





 











腎臓を守る生活習慣【3つの改善とは】

腎臓を守る生活習慣【3つの改善とは

1)腎臓を守るための生活習慣は、まず『減塩』です


僕は、先日こんなツイートをしました。



よく「塩分を控えてください」と耳にします。
日本人の1日の塩分摂取量は平均9.9g。厚生労働省の摂取目標は、男性8g。女性7g。
一般的なコンビニの弁当の塩分量は、[4g]と驚きの量です。
因みに野生の動物の1日の塩分摂取量は、たったの2g。
いかに人間が塩分摂り過ぎなのか分かりますよね。

野生の動物の1日の塩分摂取量は、たったの2g。
野生の動物の1日の塩分摂取量は、たったの2g。



2017年(平成29年)の「国民健康・栄養調査」によると、日本人の塩分摂取量は1日平均9.9gです。

厚生労働省が、2015年(平成27年)に食塩の摂取目標を設定しました。

それは、、、

  • 食塩の1日摂取目標:男性8g
  • 食塩の1日摂取目標:女性7g

でした。

そして、血圧の高い人には、、、

  • 食塩の1日摂取目標:6g


血圧の高い人は、食塩の1日摂取目標:6g
血圧の高い人は、食塩の1日摂取目標:6g



腎臓と食塩(ナトリウム)の関係は、とても重要

腎臓と電解質との関係は、非常深い関係にあります。

とくに、食塩(ナトリウム)との関係は特別です。

腎臓は、食事で摂った塩分を尿として排泄する重要な働きがあります。

なので、、、

食事で塩分をたくさん摂ると、それだけ腎臓に負担がかかる

というわけです。

腎臓に優しい食事とは「塩分を摂り過ぎない」食生活でありこれが生活改善の大きな1つになります。

腎臓と電解質、およびナトリウムの関係に関しては、この記事でも詳しく解説しています。

【腎臓は、電解質の工場だ】栄養素の働きを知り、腎機能を向上させる


2)腎臓を守る生活習慣[タンパク質]の摂取をコントロール

腎臓は、老廃物を尿として排泄しています。


たとえば、、、

腎臓は、食事で摂った「タンパク質」を代謝させて『尿素』や『クレアチニン』などを老廃物として排泄しています。


なので、、、

「タンパク質」を多く摂り過ぎてしまうと、『尿素』や『クレアチニン』が上手に排泄されず、体内に増加することになります。なぜなら、これらは腎臓からしか排泄されない物質だからです。なので、「タンパク質」を多く摂り過ぎてしまうと、腎臓の大きな負担になってしまうのです。

「タンパク質」を多く摂り過ぎてしまうと、『尿素』や『クレアチニン』が上手に排泄されず、体内に増加することになります
「タンパク質」を多く摂り過ぎてしまうと、
『尿素』や『クレアチニン』が上手に排泄されず、
体内に増加することになります


ですから、、、

腎臓を守る生活習慣としては、タンパク質の摂り過ぎに注意することが大切です。


腎臓の機能が弱まると『尿にタンパク質が多く混ざる』ことがあります。これは、【低タンパク血症】と呼ばれますが、『ネフローゼ症候群』といいます。


【低タンパク血症】になると、風邪を引きやすくなるといわれています。

【低タンパク血症】になると、風邪を引きやすくなる
【低タンパク血症】になると、風邪を引きやすくなる

 





 




3)腎臓を守る生活習慣[水分]を積極的に摂る

腎臓は、体内の水分量を調節する働きがあります。

人が1日に摂る水分量の目安は、2.5リットル

人間が、1日に排泄する水分は2.5リットルになります。なので、人が1日に摂る水分量の目安は、同じ2.5リットルでないといけません。

厚生労働省:人が1日に摂る水分量の目安は、2.5リットル
厚生労働省:人が1日に摂る水分量の目安は、2.5リットル

1日に2.5リットルもの水分の摂取が必要なのです。

・食事で、1.0リットル
・体内で、0.3リットル
飲み水で、1.2リットル

適度な水分補給をしないと、脱水症状を起こしてしまいます。すると、腎臓にも大きな負担がかかるのです。

水分をちゃんと摂らないと、体の隅々にまで水分が行き届きません
水分をちゃんと摂らないと、体の隅々にまで水分が行き届きません





既に、『腎臓病』の人はドクターに相談しましょう。

『腎臓病』の人が、水分を多く摂っても治りません。

というのは、、、

腎臓の機能が、低下ししてしまうと『尿の量』が減ります。
すると、体内の水分量が増えるので「むくみや体重の増加」から「呼吸困難」「血圧の上昇」にも繋がってくるので、要注意ですからかかりつけのお医者さんと相談してください。

 





以上。

 





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また、次回。