農薬は、雨風や日光、微生物などで分解されて安心だと聞いたけど、、、ホントかな。妊活中だから心配で、、、
と、いう方へ
ホント、心配です。
農薬を散布すると
土壌微生物は死滅しますよ。
それが、判断の基準になりますね。
今回は、農薬と土壌微生物の話です。
■もくじ
- 農薬を撒布した農地には、土壌微生物は死滅している
- 身体に毒な農薬とそれ以外の人工的な被害で土壌微生物を死滅している
- 農薬をさけて、土壌微生物を活かして育った作物を食べよう
この記事は、世界で初めて大腸内視鏡の挿入方法を考案した新谷弘実ドクターが書かれた『病気にならない生き方』を参考にして、重要な点を抜粋しながら解説していきます。
アメリカ消化器内視鏡学会で、多くの賞を受賞している胃腸内視鏡分野の世界的権威。
世界で初めて、大腸内視鏡を使ったポリープ切除術を考案し、その技術によりガン発症リスクを大きく減少させた功績を称され、医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』※1 において、医学界に大きな影響を与えたドクターのひとりに選ばれた。
各界のトップやハリウッドスターなど多くのVIPから主治医として支持される。
著書『病気にならない生き方』は200万部を超すベストセラーとなり、16種類の言語に翻訳、世界中で販売されている。
プロフィール
■ この素晴らしい本を、
■ 僕(コータロー)が、掻い摘まんで解説し紹介します
■ 貴方の暮らしにお役立てください
農薬を撒布した農地には、土壌微生物は死滅している
自然界にあるものはすべてつながりをもち、互いに影響しあいながら微妙なバランスを保っています。
そのため、、、
- 人間から見たら【不要】なものでも、自然界にとっては【必要】なものもあるのです
自然界には、「害虫」も「益虫」も存在しない
農作物を育てるとき、害虫被害を防ぐために農薬を使う、という言い方をされることがあります。しかし、害虫という言い方も、人間が自分たちの都合で勝手に名付けただけで、、、
- 自然界に害をなす虫など存在していません
人間は農作物に虫がつくことをとても嫌いますが、じつは害虫であれ益虫であれ、、、
- [虫]が作物にとまることによって増える栄養素があるのです
植物を食べた動物の生命維持に貢献している[キチン・キトサン]
キチン・キトサンというと、カニやエビの殻に含まれているものとして知られていますが、虫の身体を覆っている硬い組織もキチン・キトサンによって構成されているのです。
そして、虫が作物など植物の葉っぱにとまると、葉っぱから「キトナーゼ」や「キチナーゼ」というエンザイム(酵素)が出て、昆虫の足先や身体からほんの少しの、それこそ何億分の1とかナノグラムという微量なのですが、キチン・キトサンを吸収して植物はみずからの栄養としていたのです。
こうして、、、
- 虫から植物に取り込まれてた栄養素は、その植物を食べた動物の生命維持に貢献していたのです
身体に毒な農薬を撒布したら土壌の微生物は死滅する
農薬によって、土壌微生物のサイクルは失われた
この虫から植物に取り込まれてた栄養素が、また動物の生命維持に貢献するという栄養のチェーンは、現在は農薬というハサミで断ち切られてしまっています。
そして、キチン・キトサンではなく、今度は防虫に使われてた農薬が野菜に取り込まれ、それを食べる人間の健康を害しているのです。
土壌微生物のサイクルが失われてしまった三つの問題
- 農薬
- 水
- ハウス栽培
一つ目:農薬をまいたている土壌には、ミミズも土壌微生物いない空虚な世界
農薬は、農作物のエネルギーの根元である土壌微生物たちの命も奪っています。
生命エネルギーのない土壌に化学肥料の力で無理矢理に農作物を作りだす
農薬を定期的にまいている農地には、ミミズもよい土壌微生物もいません。そんなやせて生命エネルギーを失った土地では作物が育たないので、そこに化学肥料がまかれます。
化学肥料の力で作物はできますが、それは形だけのエネルギーのないものになってしまっています。
- 日本の農作物に含まれる栄養素の量が年々減っているのもこのためです
しかし、いまの農作物におよんでいる人工的な被害は、農薬によるものだけではありません。
二つ目:毒素を浄化するはずの【水】が土壌微生物をころしている
日本の農業用水は生活用水のように多量に塩素で消毒されているわけではありませんが、農薬や河川の汚染、生活排水などの影響を受け、さまざまな汚染物質が含まれています。
植物が育成するにはたくさんの水が不可欠です。
人間の体内に入った毒素は、よい水を飲むことである程度排出されることが分かっています。これは、植物も同じです。
ところが、、、
- 毒素を浄化するはずの水自体が汚染されているのですから、毒素はたまる一方です
三つ目:ビニールハウスの農作物は、自然エネルギーを活かしていない
日本各地で見られるハウス栽培は日本独自のものでアメリカにはありません。ハウスを用いる目的は、害虫被害の軽減と室温管理ですが、、、
- ビニールによって太陽光線を遮断するデメリットがある
ことは、あまり知られていません。
もともと植物というのは動物のように動き回ることができません。そのため多量の紫外線にさらされます。紫外線は動植物に強いフリーラジカル(活性酸素)を受けさせ酸化を促進させるので、、、
- 植物はみずからの身を守るために抗酸化物質を体内に大量に作り出す仕組みを備えています
それが植物に多く含まれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類やフラボノイド、イソフラボン、カテキンなどのポリフェノールなのです。
ビニールハウス栽培では、ビタミンなどの抗酸化物質の含有量が減っている
抗酸化物質は植物が紫外線を受けたときに作り出されます。つまり、ビニールなどで太陽光線を遮断してしまうと、植物に降り注ぐ紫外線が減り、結果として、、、
- ビタミンやポリフェノールなどの抗酸化物質の含有量が減ってしまうのです
栄養価よりも見栄え重視の現代農業
いまの日本の農業は、栄養価よりも見栄えのよいものを作ることが優先されてしまっています。自然の中で育った野菜というのは、虫食い穴があったり、形に大小があったりと、本当はそれほど見栄えのよいものではありません。
でも、そのぶん【エネルギー】を備えています。
農薬をさけて、土壌微生物を活かして育った作物を食べよう
土壌微生物がたくさんいる自然な環境で育った作物を
私たちは食べ物からエネルギーをもらっているのですから、その食べ物自体にエネルギーがなければ、いくら食べても健康にはなれません。
- 自然な環境で育った食べ物を食べない人間が、自然の中で強く生きられるはずがないのです
あなたの健康を支えているのは、日々食べている食事です。その食事をどのような基準で選ぶかはあなたの健康状態で決まります。
無農薬や有機栽培の値段は一般的な商品よりも高いですが、それは文字どおり【命の値段】です。
土壌微生物が健全な作物は、腸内細菌を健全にする
命を養えるのは命だけです。生命エネルギーをもつ作物は、生命エネルギーのある土地でしか作れません。土壌細菌が健全であれば、野菜も果物も穀物も、とても健康に育ちます。
健康に育った食物は、身体に入ったときに、、、
- 腸の中にいる腸内細菌を健全にしてくれます
以上。
また、次回。