2型糖尿病患者がウォーキングに取り組むと【認知機能がアップする】

HbA1c

糖尿病予備軍です。悪化を食い止めて、少しでも改善したい。ウォーキングが、糖尿病に良いと聞いたけど、上手なやり方が分からなくて。

と、いう方へ。

ウォーキングは、
身体によいことは分かりますが、
じつは、脳にも良い影響を与えてくれます。

ですから、、、

2型糖尿病の人には
とくにおすすめです。
血流が良くなり、改善されます。

今回は、2型糖尿病の人へウォーキング指南の話です。

■もくじ

  1. 2型糖尿病患者がウォーキングに取り組むと認知機能がアップ
  2. 2型糖尿病患者にすすめる、ウォーキングの方法

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。



2型糖尿病患者がウォーキングに取り組むと認知機能がアップ

糖尿病の人がウォーキングをすると脳が良くなる
糖尿病の人がウォーキングをすると脳が良くなる

糖尿病の人がウォーキングをすると脳が良くなる



こんにちは。コータローです。

僕は、先日こんなツイートしました。

ウォーキングの効果の1つに認知機能にも良い影響を与えます。
それは、 脳の血流が増えること。
認知能力に関わっている灰白質が増えること。

なので、糖尿病などの生活習慣病を患っている人も、のんびりとウォーキングして認知機能を上げましょう。



この記事は、糖尿病ネットワーク:「糖尿病の人がウォーキングなどの運動をすると脳が良くなる 認知機能にプラスに影響」をベースに記事にしています。

ウォーキングは、2型糖尿病の人におすすめ
認知機能がアップします。

糖尿病の治療には、3本柱があります。

  1. 運動療法
  2. 食事療法
  3. 薬物療法

なかでも運動療法は、2型糖尿病の人々には高い効果が見られます。

それは、、、

運動療法によって『血糖のコントロール』『インスリンの抵抗性と糖質の改善』が得られることです。

厚生労働省のホームページでは、運動療法を以下のようにすすめています。



2型糖尿病患者の運動療法
運動療法の目標として、運動の頻度はできれば毎日、少なくとも週に3~5回、運動強度は中等度(ややきつい)の全身を使った有酸素運動、運動時間は各20~60分間行い、計150分以上が一般的に勧められています。
また、週に2~3回のレジスタンス運動を同時に行うこと。


2型糖尿病患者は、運動の頻度はできれば毎日、少なくとも週に3~5回
2型糖尿病患者は、運動の頻度はできれば毎日、少なくとも週に3~5回


糖尿病予備軍は、6人に1人といわれ約1870万人

2020年3月の時点での日本の人口は、1億2595万人いますが、[糖尿病の疑いがある人]は、なんと、糖尿病の疑いがある人は、6人に1人といわれ約1870万人にのぼっています。

この、、、

糖尿病予備軍の男女の割合は、男性18.1%、女性10.5%

そのうち、、、

2型糖尿病は、全糖尿病患者の約9割を占めています。

こんなにも多い糖尿病ですが、考えられる原因として、、、

  • 過剰な食事摂取
  • 運動不足
  • ストレス

などの生活習慣だと厚生労働省は指摘しています。

糖尿病の原因は、過剰な食事摂取、運動不足、ストレス
糖尿病の原因は、過剰な食事摂取、運動不足、ストレス


糖尿病を改善する運動療法:ウォーキングは脳にも良い

2型糖尿病でとくに肥満の人は、【インスリンの抵抗性】が問題です。

インスリン抵抗性とは
インスリン抵抗性とは、すい臓からインスリンが血液中に分泌されていても肝臓、骨格筋、脂肪組織でのインスリンに対する反応が鈍くなっている(感受性低下)ために、インスリンの血糖を下げる働きが十分に発揮されない(インスリンの効きが悪い)状態のことをいいます。
このインスリン抵抗性を引き起こす最大の要因は肥満であるといわれています。
サノフィ株式会社:インスリン抵抗性改善薬(チアゾリジン薬)


そして、最近の研究においては、、、

インスリンの抵抗性は、脳の血管を傷害したり、神経組織の変性にも関与している

と、いわれています。

ですから、、、

2型糖尿病の人は、インスリンの感受性が低いので、運動療法:ウォーキングをすることで改善が望まれます。

それは、、、

運動療法:ウォーキングを継続していると、インスリンに対する体の感受性が高められること。血糖のコントロールが改善されること。

運動療法:ウォーキングを継続していると、インスリンに対する体の感受性が高められる
運動療法:ウォーキングを継続していると、インスリンに対する体の感受性が高められる

さらに、、、

2型糖尿病患者さんは、脳の血管や神経組織の障害も抑制できる

と、考えられています。

このことは、、、

とくに高齢者に対しては、、、

  • 余分な体脂肪が減り
  • 筋肉を増やせ
  • 血管の状態も良くなる

という効果があるので、おすすめです。

2型糖尿病のとくに高齢者に対しては、余分な体脂肪が減り、筋肉を増やせ、血管の状態も良くなる
2型糖尿病のとくに高齢者に対しては、余分な体脂肪が減り、筋肉を増やせ、血管の状態も良くなる


2型糖尿病の人が、食事と運動:ウォーキングに取り組むと脳の血流が増える

2型糖尿病の人が、食事療法にあわせて運動療法も行い、身体活動を増やすと、脳の血流が良くなる

ことが、アメリカ老年医学会の研究で示されました。

さらに、、、

ウェイクフォレスト大学医学部などの研究チームは、45~76歳の肥満のある2型糖尿病患者321人を対象に約10年間、食事療法と運動療法に取り組んでもらった。
体重を減らすため、食事のカロリーを1日に1,200〜1,800kcalにコントロールし、活発なウォーキングなどの運動を週に175分行ってもらった。
糖尿病ネットワーク

10年後のMRI(核磁気共鳴画像法)で検査では、、、

食事と運動を続けた人では、脳内の血流が多いことが判明し、脳内の血流が多い人では認知機能テストも好成績という結果に。



有酸素運動を続けている人は、脳の灰白質の量が増えやすい

灰白質とは
灰白質(かいはくしつ)とは、中枢神経系の神経組織のうち、神経細胞の細胞体が存在している部位のこと。
これに対し、神経細胞体がなく、有髄神経線維ばかりの部位を白質(はくしつ)と呼ぶ。
ウィキペディア:灰白質

米国のメイヨークリニックの研究では、、、

ウォーキングやエアロバイクなどの有酸素運動を続けている人は、脳の灰白質の量が増えやすい

ことが分かりました。

これによって、、

灰白質は、認知能力と深い関わり認められます。

 





 











2型糖尿病患者にすすめる、ウォーキングの方法

糖尿病患者にすすめる、ウォーキングの方法

ゆっくりしたウォーキングやヨガは、脳の機能を向上させる

運動することは、体力の維持や増進だけではなく、学習することや記憶を担う海馬にも良い影響と有益な効果をもたらします。

それは、、、

ゆっくりしたペースでのウォーキングやヨガ、そして体操のような『超低強度運動』を10分間行うと、その直後に記憶力がアップすることが明らかになりました。
筑波大学の研究によって

これは、、、

『超低強度運動』によって、脳の学習・記憶に関わる海馬の活動が活発になり、記憶システム全体が向上する

ことが、最先端の機能的MRIによって実証されました。

『超低強度運動』によって、脳の学習・記憶に関わる海馬の活動が活発になり、記憶システム全体が向上する
『超低強度運動』によって、脳の学習・記憶に関わる海馬の活動が活発になり、記憶システム全体が向上する


『超低強度運動』を短時間行っただけで記憶力が向上します

今までの常識では、「脳の神経細胞は減少するのみ」だと考えられてきました。

が、最近の研究では、、、

脳の限られた領域で、新しい神経細胞が産生されている

ことが、確認されています。



「超低強度運動」とは
「超低強度運動」とは、最大酸素摂取量の37%以下の強度の運動のこと。
心拍数は若齢者でおよそ100拍/分以下で、高齢者でおよそ90拍/分以下の、かなり楽だと感じる運動です。


運動効果を高めるウォーキング方法

運動効果を高めるウォーキング方法
運動効果を高めるウォーキング方法
  1. 目線は、10〜20m先を見るように遠くへ
  2. 顎は、引くこと
  3. 肩の力はぬいて、リラックスする
  4. 肘の角度は、90度に曲げて前後に大きく振る
  5. 歩幅は、大きく
  6. 膝は、しっかりと伸ばして下さい
  7. 踵が着地したら、足裏の全体に体重がかかるように移動する

1日10分以上歩いて、骨代謝を維持しよう

1日歩く時間は、10分以上を目指して下さい。

そうすれば、、、

ウォーキングすることで、骨への『衝撃』が骨の健康を維持します。また、体の臓器や組織、炎症もカバーしてくれます。さらに、老化を抑制するタンパク質の活性も高まります。

 





以上。

 





















また、次回。