仕事忙しくて、飲みニケーションも多いし、胃酸過多で胃薬は手放せません。
慢性的な胃痛持ちなんですよ。ワタシって。
と、いう方へ
ハッキリいいます。
胃薬を飲めば飲むほど・・・
胃は悪くなります。
今回は、間違いだらけの薬選びのお話しです。
■もくじ
- 胃もたれや胃痛がある日本人の胃ガン発生率は、アメリカ人の10倍
- 胃薬好きの日本人が胃の悪化に拍車をかける
この記事は、世界で初めて大腸内視鏡の挿入方法を考案した新谷弘実ドクターが書かれた『病気にならない生き方』を参考にして、重要な点を抜粋しながら解説していきます。
アメリカ消化器内視鏡学会で、多くの賞を受賞している胃腸内視鏡分野の世界的権威。
世界で初めて、大腸内視鏡を使ったポリープ切除術を考案し、その技術によりガン発症リスクを大きく減少させた功績を称され、医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』※1 において、医学界に大きな影響を与えたドクターのひとりに選ばれた。
各界のトップやハリウッドスターなど多くのVIPから主治医として支持される。
著書『病気にならない生き方』は200万部を超すベストセラーとなり、16種類の言語に翻訳、世界中で販売されている。
プロフィール
■ この素晴らしい本を、
■ 僕(コータロー)が、掻い摘まんで解説し紹介します
■ 貴方の暮らしにお役立てください
胃もたれや胃痛が多い日本人の胃ガン発生率は、アメリカ人のなんと10倍
食歴と生活習慣が作り出した【胃相・腸相とは】
30万件以上の胃腸を検査してきた新谷弘実ドクターが、その膨大な臨床結果から「健康な人の胃腸は美しく、不健康な人の胃腸は美しくない」ということから生まれた言葉。
【よい胃相・腸相をしている人は心身ともに健康】
【胃相・腸相が悪い人は、心身のどこかに何らかのトラブルを抱えている】
胃相・腸相にもっとも大きな影響を与えているのは、食歴と生活習慣です。
- 腸相は、アメリカ人の方が悪い(肉食文化の影響)
- 胃相は、日本人の方が悪い(消化酵素の量が少ない)
アメリカ人より日本人のほうが、胃の粘膜が薄くなる萎縮性胃炎になる人が、20倍も多いです。
胃相・腸相にかんしては、このブログで詳しく紹介しています。
→ 流行りの健康法は間違いだらけでウソがいっぱい【そのサプリは大丈夫】
そして、萎縮性胃炎は胃ガンを発生させることが多いため、、、
胃ガンの発生率も日本人のほうが10倍も多いのです
肥満は、日本もアメリカも大きな問題になっていますが、アメリカ人のような太り方をしている日本人はあまりいません。
じつは、、、
- 日本人はあそこまで太ることができないのです
太ることが義務づけられているお相撲さんの世界でも、小錦のような身体になれる日本人の力士はいないことからもわかります。
日本人があそこまで太れないのは、そこまでいく前に、、、
胃を悪くして食べられなくなってしまうからです
つまり、アメリカ人があそこまで太れるのは、それだけ消化器官が丈夫だからといえます。
たいした症状でもないのに
胃もたれや胃痛がある日本人
内視鏡で胃を診ていて不思議に思うのは、日本人とアメリカ人では、症状の感じ方にかなりの差があります。
日本人は、たいした症状でもないのに胃もたれや胃痛、不快感、胸やけなどの症状を訴えることがとても多いです。
ところが、アメリカ人は、胃や食道の粘膜がかなり荒れていても日本人ほど胸やけを訴える人がいません。
胃もたれや胃痛を感じる理由の1つが、ビタミンAの量です
日本人とアメリカ人の胃もたれや胃痛、不快感の感じ方の違いが生じる理由の1つに、食事に含まれるビタミンAの量があります。
ビタミンAは、胃に限らず目や気管などあらゆる粘膜をプロテクトする働きをもっています
そうしたビタミンAを多く含んでいるのは[油]です。
日本の食事も欧米化したとはいえ、油やバターなどの乳製品、タマゴなどの摂取量はアメリカ人にははるかにおよびません。
こうした食物は、身体全体の健康を考えいると良くないのですが、粘膜のプロテクションという意味においては効果があるのだと思います。
「ビタミンa」を多く含む食品 | |
鶏レバー | 47,000 |
モロヘイヤ | 5,600 |
ウナギ(蒲焼き) | 5,000 |
ニンジン | 4,100 |
春菊 | 1,900 |
鶏卵(卵黄) | 1,800 |
小松菜 | 1,800 |
ニ ラ | 1,800 |
ほうれん草 | 1,700 |
サニーレタス | 1,100 |
赤ピーマン | 520 |
パセリ | 4,200 |
干しワカメ | 1,800 |
マーガリン | 6,000 |
バター | 1,900 |
プロセスチーズ | 1,200 |
100g当りのビタミン量(iu)参照:ビタミンを多く含む食品
消化酵素の量が左右する、胃もたれや胃痛
アメリカ人の胃腸が丈夫な理由として、もう1つ考えられるのが[消化酵素の量]です。
[消化酵素の量]というのは、食物を分解し、体内に栄養素を吸収させる働きをするエンザイム(酵素)のことです。
食べものの消化吸収のよしあしは、消化酵素の量で決まります
消化吸収は、唾液、胃、十二指腸、膵臓、小腸と消化の段階にあわせてさまざまな消化酵素が出されることにより段階的に進みます。
その際に、、、
各臓器で消化酵素が充分に分泌されていれば消化吸収はスムーズに進みます。
が、、、
消化酵素の分泌量が不十分だと、消化不良を起こし臓器に負担がかかってしまいます
消化酵素と消化管ホルモン
消化酵素とは、主に加水分解によって、消化管内に取り入れられた栄養素をその構成単位までに分解する酵素の総称である。糖質を分解するアミラーゼ、ラクターゼ、脂肪を分解するリパーゼ、タンパク質を分解するペプシン、トリプシンなどがある。
消化管ホルモンは、消化管で産生され、消化管運動や消化液分泌を調整するホルモンの総称である。胃酸分泌を促進するガストリン、胆囊収縮や膵酵素の分泌を促進するコレシストキニン、膵液分泌を促進するセクレチンなどがある。
→ メディカ出版:きょうのキーワード
胃薬好きの日本人が胃の悪化に拍車をかける【間違いだらけの薬選び】
胃もたれや胃痛だと日本人は胃薬。アメリカ人はサプリメント
日本人の多くが、胃粘膜の状態がそれほど悪くないのに、胃もたれや胃痛などの症状を感じやすいのは、、、
もともと消化酵素の量がアメリカ人より少ないから
だと、考えられます。
アメリカ人は、胃もたれや胃痛だと手軽なサプリにする
日本人は、胃もたれや胃痛など調子が悪いとすぐに胃薬を服用しますが、アメリカ人は胃薬をあまり飲みません。
- 彼らアメリカ人がが飲むのはサプリメントの消化酵素です
この消化酵素のサプリメントは、日本では市販されておらず、日本では必要に応じて医師が処方するようになっています。
が、、、
アメリカでは消化酵素は非常にポピュラーなサプリメントで、健康食品店で簡単に購入できるうえ、毎日飲んだとしても1ヶ月20ドル(約2千円)程度しかかかりません。
胃もたれや胃痛で薬に走る日本人が、さらに胃の悪化を真似ている
じつは、この胃酸を抑える薬をすぐに服用するということが、、、
日本人の胃を悪化させるのにさらに拍車をかけているのです
最近、日本で人気の高い「H2ブロッカー」や「プロトンポンプインヒビター(プロトンポンプ阻害剤)」配合の胃薬などは、胃酸の分泌を抑える働きが高いことを売りにしています。
が、、、
胃酸を薬で抑えてしまうと、胃粘膜は萎縮してしまいます
胃粘膜の萎縮が進むと胃ガンへ発展していきます。
ですから、、、
- 胃もたれや胃痛を感じる人は、医師にきちんと自分の体調を伝え、症状にあわせたエンザイム・サプリメントを処方してもらうようにしてください
また、最近では日本でも海外のサプリメントが購入できるようになってきているので、、、
安易に市販の胃薬(抗酸剤・制酸剤)を飲むのではなく
エンザイム・サプリメントを上手に活用するようにしてください。
消化エンザイムのサプリメントを飲むことで、胃の具合は充分に改善されます。
以上。
では、また次回。
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