肌荒れや抜け毛、慢性疲労はトリグリセライド(中性脂肪)が低いから

トリグリセライド(中性脂肪)

最近しっかり寝てるのに、疲れが取れないし、抜け毛や肌あれがヒドい。ワタシどうなった。

と、いう方へ。

中性脂肪が低いのではないですか。
痩せようと頑張りすぎた結果かもしれません。
中性脂肪は悪者ではないですよ。



今回は、トリグリセライド(中性脂肪)が低いとどうなるのかという話です。

■もくじ

  1. トリグリセライド(中性脂肪)が低いと疲れが取れない
  2. トリグリセライド(中性脂肪)が低いのにコレステロール値が高いのはどうして

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

トリグリセライド(中性脂肪)が低いと疲れが取れない

トリグリセライド(中性脂肪)の働き

街の広告やチラシ、コマーシャルなどで、よく耳にする『中性脂肪』。その広告たちの中で謳われているのが「中性脂肪をなくしましょう」というフレーズです。

確かに中性脂肪(トリグリセライド)の値が高すぎると、【脂質異常症】という生活習慣病になり、糖尿病などのさまざまな病気の危険因子になります。

が、、、

  • トリグリセライド(中性脂肪)の値が低すぎるのも問題です

それは、、、

トリグリセライド(中性脂肪)の値が低すぎると疲れやすくなってしまうからです

理由は、カンタンです。

  • トリグリセライド(中性脂肪)は、【私たちのエネルギーの源】であり
  • トリグリセライド(中性脂肪)は、体温を一定に保つ役割や内臓などを守っている

からです。

ですから、、、

トリグリセライド(中性脂肪)の値が、極端に低いと[生命維持の危険]がともないます

トリグリセライド(中性脂肪)値の正常値とは

トリグリセライド(中性脂肪)の値が、極端に低いと[低中性脂肪血症]とよばれます。これは、29以下になります。

中性脂肪の基準値
29以下低中性脂肪血症
30〜149正 常
150〜299境界域ー軽度高中性脂肪血症
300〜749中等度中性脂肪血症
750以上高度高中性脂肪血症

トリグリセライド(中性脂肪)の値が高いとどうなるのかについては、この記事で詳しく解説しています。

トリグリセライド(中性脂肪)を把握して、楽しい5年後、10年先を

トリグリセライド(中性脂肪)は、生体エネルギーの貯蔵と運搬を担っている血清脂質です。その多くは、皮下脂肪として蓄えられています。

トリグリセライド(中性脂肪)の値が高いとどうなるのか

年齢や性別などによって、多少変わるようですが、、、

  • トリグリセライド(中性脂肪)の基準値は空腹時空腹時30~149mg/dl

トリグリセライド(中性脂肪)の値が150mg/dl以上の人は「脂質異常症(高中性脂肪血症)」とされ注意が必要になってきます。中性脂肪の値は、血液検査で分かりますので、定期的な検査をするとよいです。

  • トリグリセライド(中性脂肪)の値が高いと血液がドロドロになり、血管が詰まりやすくなります

また、、、

  • HDLコレステロールが減少し、LDLコレステロールが増加することで動脈硬化が進んだりと、心筋梗塞や狭心症、脳卒中など命にかかわる病気を引き起こす危険性が高まります

さらに、トリグリセライド(中性脂肪)の値が高くなっていることには自覚症状がないために、、、

やがては肝硬変や肝臓がんに繋がる可能性も高くなります

では、本題のトリグリセライド(中性脂肪)の値が低くなると疲れやすく元気が出ないと書きましたが、その原因とは、、、

トリグリセライド(中性脂肪)の値が低くなる原因とは

トリグリセライド(中性脂肪)が低くなってしまった考えられる原因は、主に4つあります。

  1. 脂質や糖質の極端な制限。ダイエット目的でほとんど食事を摂らなかったりするとトリグリセライド(中性脂肪)の値は、低くなります
  2. ハードな運動やトレーニング。アスリート並の過激な運動をくり返すと、蓄えられたトリグリセライド(中性脂肪)が大量に消費されます
  3. トリグリセライド(中性脂肪)が合成・貯蔵できな状態。これは、何らかの疾患が関係していると考えられます。たとえば、肝機能に問題が生じているかもしれません
  4. その人の体質や遺伝が原因でトリグリセライド(中性脂肪)が低くなってしまった。この場合は、しっかりと脂質のコントロールが必要です

トリグリセライド(中性脂肪)が低いとどんな症状が起こるのか

トリグリセライド(中性脂肪)が低いと少し動いてもエネルギー量が不足しているので、つねに「疲れやすい」傾向があります。

  • 疲れやすい
  • しっかり寝ても体力が回復できない
  • 慢性的な疲労を抱えている など

また、、、

  • トリグリセライド(中性脂肪)は、体温調節に関係しているため[低体温]や手足などの[末端の冷え]が酷くなります

さらに、、、

  • 脂肪分に溶け込んでいる[脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンDなど)]がうまく吸収されない

これによって、、、

  • 肌荒れ
  • 抜け毛
  • 免疫力の低下

などが、起こります。

トリグリセライド(中性脂肪)が低いために起こるバセドウ病

トリグリセライド(中性脂肪)が極端に低い場合に起こる疾病として、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)という自己免疫疾患が有名です。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は、甲状腺ホルモンの過剰な分泌により全身の新陳代謝が常時活発に行われます。

すると、、、

  • 発症すると急激に体重が減ったり、トリグリセライド(中性脂肪)やコレステロールも蓄積できずに低下していきます

トリグリセライド(中性脂肪)が低いのはいいことだと思っている人は多いかも知れませんが、低すぎるのも問題です

 





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トリグリセライド(中性脂肪)が低いのにコレステロール値が高いのはどうして

トリグリセライド(中性脂肪)とコレステロールの働きの違い

トリグリセライド(TG)とコレステロールは、仲間ですが、比例する関係にはありません。

たとえば、、、

トリグリセライド(TG)は高いのに、コレステロールの値は、低いといった場合があります

トリグリセライド(TG)とコレステロールは、脂質ですが、その働きと特徴に大きな違いがあります。

エネルギー源と細胞膜を生成する脂質の違い

トリグリセライド(TG)は、人間が活動するためのエネルギー源です。

トリグリセライド(TG)のおもな原材料は、食事から摂られた糖質や脂質。エネルギー源として消費されなかった余剰分は、肝臓に送られて[中性脂肪]として合成されます

コレステロールは、髪や皮膚を滑らかにしてくれたり、細胞をつつむ細胞膜やホルモンの材料や消化吸収を助ける胆汁酸の原料にもなっています。

コレステロールの詳細に関してはこの記事で詳しく解説しています。

コレステロールと中性脂肪の働きを知ることで【賢く食べ物を摂ろう】

中性脂肪も脂なので、コレステロールと同様に[リポたんぱく]というカプセルのようなものの中に入って血液中を巡り、身体の隅々に届けられています。

コレステロールには、HDLコレステロールとLDLコレステロールがあり、この2つが相互に作用することでビタミンDが合成されます

トリグリセライド(TG)とコレステロールの関係は

  • トリグリセライドが増加するとLDLコレステロールも増加する傾向にあります
  • トリグリセライドが増加するとHDLコレステロールは減少する傾向に

逆に、、、

  • トリグリセライドが減少するとLDLコレステロールも減少する傾向にあります
  • トリグリセライドが減少するとHDLコレステロールは増加する傾向に

トリグリセライド(中性脂肪)とLDLコレステロールは比例関係に

トリグリセライドが増えたり減ったりすると、同じようにLDLコレステロールも増えたり減ったりして、比例関係にあります。

が、、、

いわゆる善玉コレステロールのHDLコレステロールは、逆に反比例しやすい関係にあります

ですから、、、

中性脂肪値が低いのにコレステロール値が高いという状態は、善玉コレステロールのHDLコレステロールが多い状態を示します

しかし、、、

トリグリセライド(中性脂肪)とコレステロールの双方のどちらかの値が、異常な値を示したときには、【脂質異常症】という疾病になります。

とくに、、、

HDLコレステロールが低い上に中性脂肪の値が多い場合は特に、動脈硬化症となる可能性が高まるので注意が必要です

 



中性脂肪を下げる[さかな暮らし]

 

[痩せホルモン]と[長寿ホルモン]の存在

最後に、[痩せホルモン]といわれたり[長寿ホルモン]とよばれたりする【アディポネクチン】という脂肪細胞から分泌されるホルモンの一種があります。

この痩せホルモンは、、、

  • 生活習慣病の対策として期待されているホルモンです

この【アディポネクチン】は、体内の糖や脂肪の消費を促してくれる働きがあります。

ですから、、、

アディポネクチンは、運動の有無にかかわらず脂肪をどんどん燃やしてくれるので、自然と太りにくい身体にしてくれます

あの100歳以上まで長寿だった「きんさんぎんさん」もこのアディポネクチンの濃度が高かったことが分かっています。ですから、[長寿ホルモン]とよばれたりするのですね。

このアディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるので、脂肪細胞が多ければ、アディポネクチンも多量になるかというと、そうではありません。

  • アディポネクチンは、内臓脂肪が増えると分泌量が低下してしまいます

ですから、、、

  • 内臓脂肪を増やさないようにすることがアディポネクチンを活用する最適な方法です

また、、、

  • アディポネクチンを増やすには、睡眠時間をたっぷりとることが大切で7時間は取りましょう

ということで、、、

適度な中性脂肪、皮下脂肪があることは、美容と健康にとって重要です






以上。














また、次回。

Thank you very much for providing photos and illustrations.