あまりにもグレーゾーンの電磁波過敏症とは【携帯電話基地局の影響】

電磁波過敏症

最近、近所に携帯電話の基地局があるって聞いてびっくり。本当かどうか分からないけど、結構病気になる人が多いってウワサ。

と、いうかたへ。

電磁波過敏症は、本当にグレーゾーン。
科学的に証明されていません。
そして日本ではほとんど話題になりません。
が、海外ではかなり厳しい制限があるようです。




今回は、電磁波過敏症の話です。

■もくじ

  1. グレーゾーンの電磁波過敏症とは
  2. 電磁波過敏症の予防:カリフォルニア州公衆衛生局によるガイドライン

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

グレーゾーンの電磁波過敏症とは

グレーゾーンの電磁波過敏症とは

日本では何故だか話題にならない『電磁波過敏症(EHS)』

電磁波過敏症(Electrical Hypersensitivity)とは、電磁波を浴びることで身体のさまざまな部位で障害が起こる病気のことです。日本では注目度は低いですが、87年の米国サビッツ博士の調査では、「2mG(ミリガウス)以上の磁場で小児白血病が1.93倍、小児筋肉腫瘍3.26倍」という結果がでています。

そして、、、

スウェーデンでは、1992年にカロリンスカ研究所を中心とした大規模な疫学調査の結果、北欧3国集計では、「2mG以上の磁場で小児白血病が2.1倍、小児脳腫瘍1.5倍」との調査結果を発表されています。

低レベルでも電磁波にさらされることで、小児白血病やがんの発生率が増加する恐れが指摘されました。

頭痛、記憶喪失、うつ症状、焦り
火照り、むくみ、水泡、異常な乾燥などの症状
視力低下、目の痛み、目の疼きなどの症状
耳鳴り、耳詰まり、超音波音、鼓膜の痛み
鼻づまり、鼻水などの症状
血の味が口中に広がる、口内炎などの症状
歯や顎に激痛が走る
粘膜異常な乾燥
皮膚できもの、乾燥、赤みなどの症状
目眩気を失うほどの目眩やそれに伴う吐き気
関節肩こりや、首の痛み、腕や膝などの関節痛
呼吸呼吸困難や、それに伴う動悸
疲労異常な疲労や、それに伴う集中力の欠如
痺れ腕や足の痺れや麻痺

100年前からすると1兆倍の電磁波

アメリカを代表する疫学者のデヴラ・デイヴィスは、現在アメリカで指導されているレベルは、100年前に人類が浴びていた自然レベルの1兆倍以上の『人工の高周波』の曝露があるといいます。

高周波が脳を包む膜を弛緩させる

2011年6月28日付けで発表された国立がん研究センターの「携帯電話と発がんについての国立がん研究センターの見解」では、国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer、以下IARC)の調査結果でも通常の携帯電話による通話が悪性脳腫瘍の発生につながるという十分なエビデンスはない」とされています。

が、この報告には、、、

携帯電話での累積通話時間が極端に多い(1640~2000時間)場合は悪性脳腫瘍発生のリスクがある

事実も指摘しています。

では、政府や科学者たちはどういう見解かというと、、、

電磁波過敏症(Electrical Hypersensitivity)に関する研究としては、例えば、携帯電話で現在使用される人工マイクロ波(主に700MHz~3GHz)は人体に有害であるという研究報告も無害であるという研究報告もある。だが、こうした研究を参考にするには、研究者の意向や研究資金の提供者の存在も考慮に入れなければならない。
企業の利益を優先する傾向のある政府や総務省や業界やマスコミは、箝口令を敷いているかの如く、報道することも対応を図ることも一切しようとしない。その当然の結果として、人工電磁波問題から遠ざけられている医学界や医療界において、人工電磁波に起因している病態に関し、正確な診療が行われない事例も数多くあると推測される。(抜粋)
人工電磁波がもたらす健康影響について

私たちの暮らしている環境で電磁波を発するものは

電気のない暮らしは、考えられません。

それほど、電化製品に依存した暮らしをしているのが現代人です。オール電化の家では、大袈裟でなく、電気コードがグルグル巻かれた家に住んでいるようなものです。

  • 電磁調理器(IHクッキングヒーター)
  • 電子レンジ
  • ミキサー
  • 電気ストーブ
  • オーディオ類
  • 乾燥機、洗濯機
  • ホットプレート
  • エアコン

さらに、一歩外に出ると、、、

高圧送電線や変電所、携帯電話基地局など、どこにいても電磁波を浴びているような環境で暮らしています。

ドイツ首相に提出された電磁波レポート

2005年7月22日、ドイツの医師たちが電磁波(マイクロ波)による健康への悪影響を当時のドイツ首相、エドムンド・ストイバーに報告した文書では、以下の症状がありました。

  • グループ 1:症状なし
  • グループ 2:睡眠障害、疲労、うつ傾向
  • グループ 3:頭痛、不眠、ぼんやり状態、集中力欠如、もの忘れ、学習困難、言葉のでない状態、
  • グループ 4:頻繁な感染症、静脈洞炎、リンパ節の腫れ、関節と手足の痛み、神経や筋肉の痛み、しびれ又はひりひりする、アレルギー
  • グループ 5:耳鳴り、聴力低下、聴力の急喪失、めまい、平衡感覚欠如、視覚障害、眼炎症、目が乾く
  • グループ 6:頻拍、断続的高血圧、意気消沈
  • グループ 7:他の症状(ホルモン障害、甲状腺異常、寝汗、多排尿、体重増加、吐き気、食欲不振、鼻血、皮膚病、腫瘍、糖尿病)

さらに、、、

『人工電磁波がもたらす健康影響について』のレポートには、、、

研究者の立場は、電磁波による被害を直接・間接に経験している者と、軍や企業からの支援や資金提供を得ている者とでは、大きな隔たりがある。

と、指摘しています。

たとえば、、、

携帯電話業界から資金提供を受けた調査では、「携帯電話使用と健康影響の関連」がみられないと発表したものが71.9%、みられると発表したのが28.1%であった

のに対し、

資金提供を受けない独立した調査では、関連がみられると発表したのが67%、みられないとしたのが33%であった。

なんとも、悩ましい調査報告です。

『電磁波過敏症(EHS)』の現状は

電磁波による罹患は、証明されていないのでとてもわかりずらいのが現状です。電磁波にあたっていても健康である人から見れば、『電磁波過敏症(EHS)』理解しがたいことです。

たとえば、、、

同じ家族であっても、理解されずに苦しんでいる人もいます。それは、携帯電話基地局からの影響が寝室の1階か2階でも変わり、外出している時間の長さによっても変化し、年齢によっても変わるのです。

『電磁波過敏症(EHS)』を引き起こす電磁波の発生源

電磁過敏症の発症要因として、、、

  • 携帯電話基地局(37.3%)
  • コンピューター(20.0%)
  • 家電製品(14.7%)
  • 医療機器(14.7%)
  • 携帯電話(8.0%)
  • 送電線・配電線(6.7%)、
  • IH クッキングヒーター(6.7%)

『電磁波過敏症(EHS)』の症状を起こさせるものとして、、、

  • 携帯電話基地局(70.7%)
  • 他人使用携帯電話(64.0%)
  • コンピューター(62.7%)
  • 送電・配電線(60.0%)
  • テレビ(56.0%)
  • 本人使用携帯電話(56.0%)
  • コードレス電話(52.0%)
  • エアコン(49.3%)
  • 車(40.8%)

どちらも携帯電話基地局が1位になっているので、携帯電話基地局は無視しがたいことが分かります。

この携帯電話基地局に関しては、、、

電磁波に高い関心と警戒心があるヨーロッパのドイツでは、携帯電話基地局近在の約10%の住民が、体調不良と基地局の関連性を認識しています。

電磁波過敏症に関しては、この記事でも詳しく解説しています。

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電磁波過敏症の予防:カリフォルニア州公衆衛生局によるガイドライン

電磁波過敏症の予防

携帯電話を長期間かつ頻繁に使用することで健康に悪影響が及ぶ

2017年12月13日(現地時間)に発表された同ガイドライン内で米国カリフォルニア州の公衆衛生局(CDPH)局長のカレン・スミス博士は、専門家の間でも結論は出ていないものの、携帯電話を長期間かつ頻繁に使用することで健康に悪影響が及ぶ可能性があるとしてきしています。

それは、、、

  • 携帯電話をできるだけ体から離す。数フィート離すだけでも効果的。
  • 通話の際は携帯電話を頭に近づけことを避け、スピーカーフォンやヘッドセットを利用する。
  • 通話を避け、テキストメッセージで代用する。
  • 音楽や動画のストリーミング、大きなファイルのダウンロードや送信を行なう際は、携帯電話を頭や体から離す。
  • 携帯電話はポケットではなく鞄に仕舞う。使用しない際は機内モードに設定する。
  • 電波強度の表示が1つか2つしか表示されていない(電波が弱い場所にいる)時は通常時よりも多くの高周波エネルギーが発生しているので、携帯電話の使用を避ける。
  • 高速移動する車やバス、電車に乗っている時は高周波エネルギーが多く発生している(ため、使用を避ける)。
  • 音楽や映画のストリーミングなど、大きなファイルをやり取りする際は、あらかじめ携帯にファイルをダウンロードしておく。視聴は機内モードで。
  • 夜寝るとき、枕元に電源の入った携帯電話を置かない。機内モードにするか、べッドから数フィート以上離れた場所に置くこと。
  • ヘッドセットも微弱なエネルギーを放出しているため、利用しない時は外す。
  • 放射線や電磁波を遮る、という謳い文句の製品はかえって高周波エネルギーを増加させる可能性があるため、利用を避ける。

スミス博士は、保護者がきちんと子どもの携帯電話の利用時間を管理し(減らし)、夜の間は端末の電源を切るよう指導することを推奨しています。

 





日本の電磁波を考える

電磁波の電場は、電圧(V=ボルト)に、磁場は電流(A=アンペア)に比例します。

日本は、100Vですが、そのほかの国々は、主に220~240Vを使用しています。

たとえば、、、

  • 消費電力1000W(ワット)の家電製品を動かすとすると、計算式は[消費電力=電圧×電流]で求められます

日本(100V)の場合、、、

1000V = 100V × 10A

日本は、10Aの電流が必要ということになります

その他の国(200V)とした場合、、、

1000V = 200V × 5A

その他の国(200V)は、5Aの電流が必要です。

この計算によって、磁場は、電流に比例して強くなるので、日本の10Aの方が強いことになります。

では、一方の電場ですが、、、

電場は、電圧に比例するので、その他の国の(200V)が強いことになります。

しかし、ここがポイントです。

200V以上は、アースが義務付けられているので電場は発生しておらず、100Vの日本だけが電場が発生している

と、いうことになります。

と、いうことは、[電場]も[磁場]も、、、

アースの設置義務が、取られていないことによる電場、電流値に比例する磁場とも日本が一番強い国

ということになります。

では、電磁波をカットするにはどうすれば良いのか

お分かりいただいたように、我が国は、電場も磁場も一番強い国でした。

どのハウスメーカーのショールームに行っても、電子レンジやIHなど、たくさんの電気商品が設置してあり、世界トップレベルの電磁波の高さを誇っています

私たちは、この[電場]や[磁場]からどう守っていけば良いのでしょうか。

答えは、まったく電化製品を使わないこと

ですが、そういうわけにはいきません。

電磁波と上手に付き合う方法

既に私たちの暮らしは、電磁波から逃れることができなくなっています。

ですから、最低限の安全対策をとる必要があります。

携帯電話・スマートフォンの通話時はイヤフォンを使おう

電磁波の影響は距離の二乗に反比例します。耳から離せば離すほど、電磁波の影響が抑えられるので、ハンズフリーモードがおすすめです。

子どもには携帯電話を使わせない

携帯電話に使われる電波は、800~1500メガヘルツの超短波です。
携帯を使用するときに、目や脳という人体に限りなく近い位置で使用されることから、その危険性が研究の対象となってきました。
990年代、イギリス・タイサイド大学の研究グループが政府の委託で携帯電話による電磁波の研究に着手し、「予防措置を取るべき」と警告しました。
それを受けて、イギリス政府が「16才以下の子どもには、携帯電話の使用を控えさせるように」と発表したのです。
ですから、脳細胞への悪影響が考えられるので、10年20年後を考えて、使用を控えさせましょう。

電気暖房器具の使用は控える

電磁波対策のなされていない電気毛布やホットカーペットなどの使用は控えるべきです。
とくに、赤ん坊など小さい子どもへの影響は大きいと考えられます。
また、ドライヤーなど強力なモーターのある製品も注意しましょう

パソコンはアースして使用する

デスクトップパソコン本体からは30~40センチ離れると、磁場の影響はほとんどなくなりますが、電場の影響は強く受けますので、アースを設置しましょう。

アース(接地)の設置

地面に打ち込んだ金属棒を通して、電気の逃げ道を作ってあげることを「接地(アース)」といいます。
アースの目的は、交流の電気を使うことによって発生する電場(電磁場の要素のひとつ)を抑制することにあります。

つまりアースによって、、、

  • 感電防止
  • 電位の均等化
  • 静電気障害の防止
  • 避雷
  • 大地の回路利用
  • 通信障害の抑制
  • ノイズの防止

さらに、、、

身体への影響も大きな目的のひとつ

として、考えられています。

 





以上。

 





 

 











また、次回。