痩せているのに血糖値が高いって?筋肉の中に脂肪がたまる脂肪筋とは

脂肪筋

「ダイエットしないと、糖尿病になりますよ」って、威かされたのでビビって、頑張って減量しました。が、体重は落ちたのに、血糖値は下がらず、落ち込んでいます。

と、いう方へ。

「痩せているから生活習慣病は大丈夫だ」と、思っている人が多いと思います。

が、じつは、痩せている人で生活習慣病になっている人が増えています。

それは、『脂肪筋』が原因です。

今回は、筋肉細胞の中に脂肪がたまる『脂肪筋』の話です。


■もくじ

  1. 痩せているのにどうして?筋肉の中に脂肪がたまる脂肪筋とは
  2. 効率よく、脂肪筋を減らす方法とは

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。



痩せているのにどうして?筋肉の中に脂肪がたまる脂肪筋とは

痩せているのにどうして?筋肉の中に脂肪がたまる脂肪筋とは
痩せているのにどうして?筋肉の中に脂肪がたまる脂肪筋とは



こんにちは。コータローです。


僕は、先日こんなツイートをしました。

頑張ってダイエットして、減量したのに血糖値が下がらない不思議。 原因は、『脂肪筋』の存在だった。
これは、筋肉の細胞の中に脂肪が余計にたまった状態。
脂肪筋になると、インスリン抵抗性になりやすい。
すると、2型糖尿病やメタボリックシンドロームが悪化しやすくなり、生活習慣病が忍び寄る。



肥っていないのに生活習慣病に。脂肪筋とは

脂肪筋というワードを知っていますか?

脂肪筋とは
「脂肪筋」とは、筋肉の細胞の中に脂肪が過剰にたまった状態。
「脂肪筋」になるとインスリン抵抗性になりやすい。
そうなると、2型糖尿病やメタボリックシンドロームが悪化しやすくなる。
「脂肪筋」は「プラス・テン」で減らす いまより10分多く運動しよう

この研究を発表したのは、、、
順天堂大学院医学研究科代謝内分泌内科学・スポートロジーセンターの田村好史准教授、河盛隆造特任教授、綿田裕孝教授らの研究グループ



筋肉の中に脂肪がたまる脂肪筋
筋肉の中に脂肪がたまる脂肪筋

アジア人の多くはBMI25未満なのに生活習慣病に

私たちアジア人は、欧米人に比べて肥れない体質があります。

それは、、、

多くのアジア人は、皮下脂肪に脂肪をたくさんためることができないため、脂肪細胞が簡単に許容を超えて、遊離脂肪酸としてあふれ出してしまいます。

その結果、、、

内臓脂肪とともに肝臓や骨格筋に蓄積します。
このことを異所性脂肪といいます。
こうなると、糖尿病やメタボリックシンドロームの病態になります。
この病態とは、【インスリン抵抗性】が生じるということ。

このように、、、

私たちアジア人は、BMI25未満でありながら、糖尿病などの生活習慣病が、増加していると考えられています。

異所性脂肪に関しては、この記事でも詳しく解説しています。

【皮下脂肪や内臓脂肪でもない】新しい第3の脂肪『異所性脂肪』とは



内臓脂肪蓄積があっても脂肪肝がなければインスリン感受性は良好

順天堂大学研究グループは、BMIが正常範囲内(21~25kg/m2)の日本人男性(87名)を対象に、全身の代謝状態や脂肪分布に関する調査を行った。

その結果、対象者の内臓脂肪量と肝脂肪量の関連において、全体的に正相関するものの、さまざまなパターンがあることが明らかになった。

そこで、内臓脂肪面積100cm2以上、肝内脂質量5%以上をそれぞれ内臓脂肪蓄積、脂肪肝と定義し、対象者を両者とも基準値以下のコントロール群(54名)、内臓脂肪蓄積単独群(18名)、脂肪肝単独群(7名)、内臓脂肪蓄積+脂肪肝群(8名)の4群に分けて、インスリン感受性や臨床背景因子を比較した。

すると、内臓脂肪蓄積がなくても、脂肪肝があると脂肪組織と骨格筋のインスリン感受性の低下(インスリン抵抗性)を認め、これとは逆に内臓脂肪蓄積があっても脂肪肝がなければインスリン感受性は良好であること、内臓脂肪蓄積と脂肪肝が両方あっても、脂肪肝単独とインスリン抵抗性は同程度であることがわかった。

また、脂肪組織インスリン感受性も同様の結果だった。

つまり、非肥満の日本人男性では、内臓脂肪蓄積よりも脂肪肝の方がより強くインスリン抵抗性と関連することが明らかとなった。
→ 医療ニュース:太っていない人では、内臓脂肪よりも脂肪肝が筋肉の代謝障害と強く関連-順大

非肥満の日本人男性では、内臓脂肪蓄積よりも脂肪肝の方がより強くインスリン抵抗性と関連することが明らかとなった。
非肥満の日本人男性では、内臓脂肪蓄積よりも脂肪肝の方がより強くインスリン抵抗性と関連することが明らかとなった。


脂肪肝がある人は、すでに溢れ出して(リピッドスピルオーバー)いる可能性が高い

太っていないのに代謝異常(生活習慣病)になりやすい人が、日本人に多くこのような人たちのことを「痩せメタボ」などいいます。

この、、、

痩せメタボの人は、『脂肪筋』が増えて、筋肉でインスリンが上手く機能せずに[糖を取り組みにくい]体質になっている場合が多いのです。
こうなると血糖値が上がりやすい。

これは、、、

肥っていない人(BMI23〜25未満)で、【高血圧、高血糖、脂質異常】のどれか一つでもある人は、異常がない人に比べて、インスリン作用で糖を取り組む筋肉の脳力が20%ほど低かった。
田村准教授らは100人以上の日本人男性を対象に調査で判明

痩せメタボの人は、『脂肪筋』が増えて、筋肉でインスリンが上手く機能せずに[糖を取り組みにくい]体質になっている場合が多い
痩せメタボの人は、『脂肪筋』が増えて、筋肉でインスリンが上手く機能せずに[糖を取り組みにくい]体質になっている場合が多い

さらに、筋肉の質の低下は、

  • 体力の低下
  • 活動量の低下
  • 内臓脂肪の蓄積
  • 高脂肪の食事

などと、関連していることも判明しました。

 





 











効率よく、脂肪筋を減らす方法とは

脂肪筋を減らす方法

こんな生活が、脂肪筋を増やしている

「ワタシは太っていないから糖尿病とか大丈夫」と思っていませんか。

脂肪筋は、体格と関係ないので不摂生をしていると筋肉の中にたっぷりと脂肪がたまりますよ。

たとえば、、、

  • 1日中、家でゴロゴロしている
  • 1日中、デスクワークだから動かない
  • 行動するときは、車や電車、バスがほとんど
  • 家事は、人任せ、機械任せ。
  • ほぼ、運動しない
ほぼ、運動しない人は、脂肪筋が多い
ほぼ、運動しない人は、脂肪筋が多い

このような、カラダを動かさない人は、脂肪筋が増えて糖尿病などのリスクが硬くなります。

なぜ?筋肉を動かすと、脂肪筋が減り、糖尿病予防になるのか

「なぜ?筋肉を動かすと、脂肪筋が減り、糖尿病予防になるのか?」というと、

筋肉を動かす燃料は、『糖と脂肪』です。ですから、動かせば動かすほど、『糖と脂肪』が減るということになります。

そうなると、、、

カラダをよく動かして『糖と脂肪』が減るとインスリンの効き目も良くなり、血糖値が下がる。

ということです。

だから、痩せメタボが多い私たち日本人は、、、

ふだんから活発なウォーキングを続け、体力を向上させる取り組みをすることが大切

なのです。

ふだんから活発なウォーキングを続け、体力を向上させる取り組みをすることが大切
ふだんから活発なウォーキングを続け、体力を向上させる取り組みをすることが大切


日頃の日常でカラダを動かし『脂肪筋』を減らそう

以前は、有酸素運動は20分以上やらないと脂肪は燃えない

なんて、いわれていました。

が、、、

『脂肪筋』を減らすには、細切れのようにカラダを動かすことが大切

です。

たとえ、短い時間でも少しでもカラダを動かすことが大切です。

それは、、、

10分歩けば、およそ1,000歩になりますが、生活の中で時間をみつけ、なるべく体を動かすようにすれば、ふだんの生活でトータルで8,000歩程度に歩数を増やせる。

ことになります。

『脂肪筋』を減らすには、ふだんの生活でトータルで8,000歩程度に歩数を増やす
『脂肪筋』を減らすには、ふだんの生活でトータルで8,000歩程度に歩数を増やす



以上。

 





 











また、次回。