育児に追われて、この何ヶ月かほとんどパンとかヨーグルトですませています。
最近ちょっと、貧血気味で育児もやる気がなくなって・・・
と、いう方へ
ハッキリいいます。
しっかりと栄養を摂ってください。
必須栄養の欠乏だと思われます。
今回は、油に含まれる必須脂肪酸の話です。
■もくじ
- 欠乏症になると怖い、三大栄養素の1つ油の必須脂肪酸とは
- 油に含まれる必須脂肪酸を上手に摂取する方法を伝授
この記事は、世界で初めて大腸内視鏡の挿入方法を考案した新谷弘実ドクターが書かれた『病気にならない生き方』を参考にして、重要な点を抜粋しながら解説していきます。
アメリカ消化器内視鏡学会で、多くの賞を受賞している胃腸内視鏡分野の世界的権威。
世界で初めて、大腸内視鏡を使ったポリープ切除術を考案し、その技術によりガン発症リスクを大きく減少させた功績を称され、医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』※1 において、医学界に大きな影響を与えたドクターのひとりに選ばれた。
各界のトップやハリウッドスターなど多くのVIPから主治医として支持される。
著書『病気にならない生き方』は200万部を超すベストセラーとなり、16種類の言語に翻訳、世界中で販売されている。
プロフィール
■ この素晴らしい本を、
■ 僕(コータロー)が、掻い摘まんで解説し紹介します
■ 貴方の暮らしにお役立てください
【育児疲れの方必読】欠乏症になると怖い、三大栄養素の1つ油の必須脂肪酸とは
日本人の身体には、油ものは適さない
日本人の庶民が日常的に「揚げもの」を食べるようになったのは、江戸時代も後期に入ってからです。
つまり、、、
- 日本人が「油もの」を食べるようになったのは、ここ150年〜200年ほどのことです。
これに対し、ギリシャ、イタリアなど地中海に近い国々は、古くからオリーブを栽培・多用していたため、オリーブオイルなど油を使った料理を昔から食べていました。その歴史は6千年近くもさかのぼることができるといいます。
もし、、、
- 週に2〜3回油ものを食べていて、上腹部に痛みを感じることがあるようなら、膵炎を起こしている可能性があります
早めに膵臓の検査を受けることをお勧めします。とくに、動物性脂肪は控えているが、植物性の油なら大丈夫と、天ぷら油や炒めなどを好んで食べている人は要注意です。
植物性の油であっても、、、
- 人工的に抽出した油をひんぱんにとるのは、やはり身体のためにはよくないのです
油ものを摂取して、膵炎を起こさないための工夫は
天ぷらや揚げものが好きでどうしてもやめることができないという人は、、、
- せめて天ぷらや揚げものを食べる回数を減らす
- 目安として、せいぜい月に一度ぐらいに抑える
- よく噛んで食べること(トランス脂肪酸が中和される)
揚げものは、アナタの身体のエンザイム(酵素)を消耗するものだということを忘れないでください
また、、、
油で調理したものは、酸化が非常に早く起こります。
作ってから時間のたった揚げものは【過酸化脂質の塊】のようなものです。油はただでさえ身体によくないのですから、、、
調理してから時間のたった油ものは絶対に口にしないようにしましょう
油の必須脂肪酸を上手に摂取する方法とは
油の必須脂肪酸が含まれる不飽和脂肪酸は魚から摂取しよう
油の主成分である[脂肪酸]は、大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つに分類されます。
不飽和脂肪酸、いわゆる【善玉】の脂肪酸で、、、
- 心臓、循環器、脳、皮膚などの機能を保つために必要な栄養素です
不飽和脂肪酸のなかには、、、
人間の身体では生成できないものがあり、それは食物から取らなければなりません。それを【必須脂肪酸】といいます
具体的にいうと、「リノール酸」「リノレン酸」「アラキドン酸」などです。
脂肪酸の種類 | 主な脂肪酸 | 代表的な食品 | ||
飽和脂肪酸 | 短鎖 | 酪酸 | バター | |
中鎖 | ラウリン酸 | ココナッツオイル | ||
長鎖 | バルミチン酸など | 動物性油脂、植物性油脂 | ||
不飽和脂肪酸 | 一価不飽和脂肪酸 | オメガー9 | オレイン酸 | オリーブ油 |
多価不飽和脂肪酸 | オメガ-6 | リノール酸 | 大豆油、コーン油 | |
rーリノレン酸 | 月見草油 | |||
アラキドン酸 | タマゴ、肉、魚類 | |||
オメガ-3 | αーリノレン酸 | 亜麻仁油、エゴマ油 | ||
EPA | 青魚、魚油 | |||
DHA | 青魚、魚油 |
不飽和脂肪酸は、とても酸化しやすい性質をもっているのです。たとえ圧搾して作ったオリーブオイルであったとしても、やはり人工的に搾った脂を飲むことはお勧めできません。
油は、必須脂肪酸のEPA、DHAがたくさん含まれる新鮮な青魚から摂取しましょう
不飽和脂肪酸をとるなら、魚に含まれるものがもっとも安定しています。
とくに、、、
イワシやサバなどいわゆる「青魚」には、不飽和脂肪酸の中でも【DHA(ドコサヘキサエン酸)】【EPA(エイコサペンタエン酸)】といった良質な脂肪酸がたくさん含まれています
【DHA(ドコサヘキサエン酸)】【EPA(エイコサペンタエン酸)】は、マグロの目の奥の脂肪に多く含まれていることで話題になった、、、、
脳の働きをよくする脂肪酸です
- 油は、自然のままの形の食物を食べていれば、食物に含まれる脂質から必要な不飽和脂肪酸を取ることができるのです
胃や目、気管などあらゆる粘膜をプロテクトするビタミンAが多く含んでいるのは[油]
このビタミンAは、自然の形のままのものから摂りましょう
油はどのようなものであっても、空気に触れればすぐに酸化を始めます。
ですから、、、
- できるだけ調理には油を使わない方がいいのです
しかし、一般的には、ビタミンAを吸収するには、油を使って調理した方がいいといわれています。そのため、ひじきなどビタミンAを多く含む食材の調理法には、油を使用したものが推奨されます。
これは、、、
ビタミンAが【脂溶性】、つまり油に溶けやすい性質をもってるため
油と一緒にとったほうが摂取量は上がるとされているからです。
ビタミンAの話は、このブログでも紹介しました。
「ビタミンa」を多く含む食品 | |
鶏レバー | 47,000 |
モロヘイヤ | 5,600 |
ウナギ(蒲焼き) | 5,000 |
ニンジン | 4,100 |
春菊 | 1,900 |
鶏卵(卵黄) | 1,800 |
小松菜 | 1,800 |
ニ ラ | 1,800 |
ほうれん草 | 1,700 |
サニーレタス | 1,100 |
赤ピーマン | 520 |
パセリ | 4,200 |
干しワカメ | 1,800 |
マーガリン | 6,000 |
バター | 1,900 |
プロセスチーズ | 1,200 |
100g当りのビタミン量(iu)参照:ビタミンを多く含む食品
ビタミンAは、自然の形のままのものから摂取しよう
ビタミンAは脂溶性のビタミンです。だからといってビタミンAを多く含む食材を油を使って調理するより、ちょっと工夫すれば、充分に吸収することができます。
なぜなら、、、
脂溶性のビタミンの吸収に必要な油の量はごく微量なものだからです
ですから、油を使って調理しなくても、大豆やゴマなど脂肪分を有している食物をほんの少し一緒に食べるだけで充分に吸収することができます。
人間に必要な油は、人工的に搾ったり抽出したりしてものを添加しなくても、脂肪分を含有した食物を自然の形のまま摂ることで、必要量を充分にまかなうことができます。
自然な形のままとは、穀物、豆類、ナッツや植物の種など、油の原料となるものを、そのまま丸ごと食べるということです。
それが、、、
もっとも安全で、もっともヘルシーな油の摂取方法なのです
以上。
では、また次回。
Thank you very much for providing photos and illustrations.
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