現在、乳ガンじゃないけれど、なんか万一のためにセカンドオピニオンのこととか、ちゃんと知っておきたい。
と、いう方へ
乳ガンは、他人事ではない。
身近な問題です。
ですから、セカンドオピニオンのこと解説します。
今回は、乳ガン検診、陽性後のセカンドオピニオンのお話しです。
サクッと、5分ほどで読めますのでおすすめです。
■もくじ
- 乳ガン検診、陽性後のセカンドオピニオンとは
- 乳ガンのセカンドオピニオンを行う前に知っておくべきこと
この記事を書いているの僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
乳ガン検診、陽性後のセカンドオピニオンとは
乳ガンにとって、セカンドオピニオンは必要不可欠なもの
この記事で、【乳ガン検診の過剰診断の実態】に関して書きました。
乳がんの過剰診断で3分の1の女性は必要のない乳癌治療を受ける可能性がある。
簡単にまとめると、、、
- 乳ガン検診をすればするほど、乳ガン罹患者数は増える
- 癌にはおおよそ4種類あり、天寿を全うできる癌は2つある
- 乳ガンの過剰診断で3分の1の女性は必要のない乳癌治療を受ける可能性がある
- 死にいたる乳ガンの推移は、変わっていないが早期乳ガンの罹患率は増えている
- 2000人のうち10人の健康な女性ががんと過剰診断される可能性があり、その内6人が腫瘍摘出術し
- 4人が乳房切除術を受けることになる
そして、、、
マンモグラフィ検査で早期発見されても、その後の死亡率に大きな差がない
以上のことを、ひらたく文章にすると、、、
乳ガン検診で乳ガンと診断された女性の数は増えているけど、乳ガンで死亡する率は減っていないという不思議。治療の必要がない乳ガン患者がたくさんいて、その内、女性の大切な乳房の切除や腫瘍の摘出の手術を行っている。
ということになります。
ですから、、、
乳ガンには、セカンドオピニオンが必要です
セカンドオピニオンとは、どういうものでしょうか
ウィキペディアでは、『セカンドオピニオンとは、よりよい決断をするために、当事者以外の専門的な知識を持った第三者に求める「意見」、または「意見を求める行為」のことである』とあります。
【第2の意見】といえます
乳ガンの治療方針や今の主治医以外の意見を参考にして、乳房の切除や腫瘍の摘出手術を決断すること。
女性のシンボルともいえる、大切な乳房の問題です。
- どんな治療法があるのだろうか
- 乳ガンになってドクターから治療の方針を説明されたけど、悩んでいる
- もっとほかの治療法がないか・・・
- 別の角度からの意見もほしい
あなた自身が、「納得できる治療を選択し、安心するためにも主治医ではない他の医師の意見を聞いてみたい」と思うのはまったく不思議ではありません。
セカンドオピニオンの問題点
日本人は、意見を強く言えないで、押し黙ってしまいそのまま流されてしまいがちです。
- ほかの医者に相談するのは、今の主治医に悪いような気がして言いだせない
- 不安なんだけど、申し訳なくて言いだしづらい
- 「ほかのお医者さんにも相談したいのでカルテをください」とか言いづらい
などなど、心情的に察することが多くあります。
ですが、厚生労働省の調査によると8割の人が「セカンドオピニオン」をやって良かったといっています。
セカンドオピニオン(他の医師の意見)
セカンドオピニオンの必要性
セカンドオピニオンは、必要ですか?では、「必要だと思う」は外来が23.4%、入院が33.8%。「必要だと思わない」は外来が53.3%、入院が43.1%と入院の方が「必要だと思う」が高くなっています。
セカンドオピニオンの経験の有無
セカンドオピニオンが「必要だと思う」と回答した方に、セカンドオピニオンの経験のありますか?と質問したら、、、
「受けたことがある」は外来が30.4%、入院が32.3%、「受けたことがない」は外来が63.9%、入院が61.3%となっていて、入院と外来で大きな差はありませんでした。
セカンドオピニオンの満足度は?
セカンドオピニオンを「受けたことがある」と回答した人々について、セカンドオピニオンの満足度を伺うと、外来・入院ともに約8割が「良かった」と満足しています
セカンドオピニオンして8割の人良かったと答えた
セカンドオピニオンを受けなかった理由(複数回答)
セカンドオピニオンを「受けたことがない」と回答した人について、セカンドオピニオンを受けなかった理由は、外来・入院ともに、、、
- 受けた方がいいのか判断できない
- どうすれば受けられるのかわからない
- 主治医に受けたいと言いづらい
→ 以上のデータは、厚生労働省:結果の概要ページから
以上のアンケート結果を見る限り、『セカンドオピニオンを受けると多くの人々が満足』しているのが分かります。
乳ガンのセカンドオピニオンを行う前に知っておくべきこと
乳ガンと診断されて、頭がパニックになっているかもしれません。落ち着いて、セカンドオピニオンを行う前にいろいろと整理しておいた方が良いです。
まず、、、
担当主治医にセカンドオピニオンの相談をする前に【知るべきことやるべきこと】
セカンドオピニオンを受ける前に、あなたの乳ガンの状況を一番理解し、知っているのは今の主治医です。
セカンドオピニオンは、転院することではありません
ですから、今一度、あなたが疑問に思っていることや質問してみたいことを整理しましょう。
また、主治医に相談する前に以下のような人や場所に相談するのも良いです。
- 看護婦さんに聞いてみたり
- 医療機関の相談窓口
- 医療ソーシャルワーカーの相談員
- がん相談支援センター など
近くのがん相談支援センターを探しましょう
国立がん研究センター『がん情報サービス』というのがあります。以下のサイトから、調べることができます。
→ がん情報サービス:がん相談支援センターを探す
セカンドオピニオンの前に知っておく大切なこと
担当医にセカンドオピニオンの相談して、医療機関が見つかったとしても時間がかかります。セカンドオピニオンを受ける医療機関に予約を入れて、すぐに相談という運びにはなりません。
- 少なくとも4〜5日は、最低でもかかります
- 場合によっては、2〜3週間かかる場合があります
セカンドオピニオンには、迅速な行動が必要です。
セカンドオピニオンの費用は?
セカンドオピニオンは、自由診療ですので、公的な医療保険が適用されないのが基本です。病院ごとにその費用も変わります。
たとえば、【1時間=30,000円】というところも普通にあります。
セカンドオピニオンの準備
現在の主治医との信頼関係をさらに強くして納得できる治療してもらうためのセカンドオピニオンです。くり返しますが、転院をすることではありません。
セカンドオピニオンの病院が決まったら
質問内容をメモなどにまとめておきましょう。
- 受診方法
- 予約の日時
- 費用のこと
- 必要な書類など
- 担当医からの紹介状(診療情報提供書)
- 検査結果のデータ(血液検査、病理検査・病理診断などの記録、CT・MRIなどの画像データ
■紹介状の作成には保険が適用されます
セカンドオピニオンの時には同行人を
同行してもらえる人がいると安心できますし、リラックスして話を聞くことができます。医療機関では、同行人がいないとセカンドオピニオンを受けられないところもあります。
- 親や兄弟などの親族、配偶者など
- 友人・知人は、却下の医療機関もあります
セカンドオピニオンの流れ
1,現在の主治医の意見を理解する
先生、今回の治療方針に対して、ほかの先生のご意見も聞いてみたいのですが・・・・
分かりました。心配でしょうから、しっかりと納得するのが良いでしょう。
どこか、病院をご紹介しましょうか。
ハイ。ありがとうございます。
2,病院を決める
3,セカンドオピニオンの準備をする
必要な書類をちゃんと準備してと、、、
4,セカンドオピニオンを聞く
現在の私の状態は、○○なのですが、○○の治療方針をいただいていますが、いかがでしょうか?
5,後日、セカンドオピニオンの結果を主治医に報告する
先生、セカンドオピニオンをやって良かったです。納得できました。宜しくお願いします。
こちらこそ、宜しくお願いします。
以上。
また、次回。