砂糖を摂ると虫歯になるとよく聞くけれど、砂糖はカラダに悪いのか知りたい。
実際、砂糖は人にどんな影響をおよぼすのかな。
と、いう方へ

アメリカでは、「砂糖の依存性は、コカインとほぼ同等」といわれています。
本記事では、下記の内容を解説します。
■もくじ
- 虫歯の原因、砂糖は百害あって一利なし
- 砂糖が作り出す、疾病利権の闇構造
歯学博士の長尾周格ドクターが、教える。
【長尾周格】
歯学博士。予防歯科を専門とする「稲毛エルム歯科クリニック」院長。
著書に『歯医者が虫歯を作っている』、『歯医者の99%は手抜きをする ダメな歯医者の見抜き方 いい歯医者の見分け方』など
■ この素晴らしい本を、
■ 僕(コータロー)が、掻い摘まんで解説し紹介します
■ 貴方の暮らしにお役立てください
虫歯の原因、砂糖は百害あって一利なし
砂糖の依存性は、麻薬並み
虫歯の原因は、糖であると紹介しました。

虫歯菌が、糖(砂糖)を利用して虫歯を作っています。虫歯の成り立ちを簡単に説明すると、食べた物の中にあった糖(砂糖)を原材料にして、口の中にいる虫歯菌(う蝕原性細菌)が酸を作り、歯を溶かすこと起こるようです。
アメリカでは、砂糖は麻薬と同じぐらいの依存性があるといわれています。これが、甘いものを止められない理由です。
食べても食べても「満腹にならない」「まだ、甘いものが欲しい」と感じる人がいます。この満腹感を感じるのは脳内にある「視床下部」という部分。
視床下部が刺激されて、満腹(満腹中枢)になったり、空腹(摂食中枢)になったりします。
視床下部が刺激されるのは2つです。
- 血糖値
血糖値が下がると摂食中枢が刺激されて空腹感を感じます。
血糖値が上がると満腹中枢が刺激されて満腹感を感じます。 - 胃壁の伸縮
食べものが胃に入ると、胃壁が伸張されると副交感神経が刺激されて満腹感を得る。
そして、、、
食べものが消化され腸に送られると、胃壁が収縮し、交感神経が刺激されて空腹感へ。
この2つによって、食欲はコントロールされています。

甘いものを食べ過ぎると恐ろしい低血糖症に
低血糖症(反応性低血糖症)とは・・・
以下の順序で発症します。
- 食事から糖質を多量に食べたり、吸収の早い砂糖を摂ると急速に血糖値が上昇。
- 上がりすぎた血糖値を下げるために、インスリンを過剰分泌。
- インスリンの過剰分泌で、血糖値が下がりすぎる状態に。
- 日々、大量の砂糖を摂ることで、敏感にインスリンが、過剰分泌する事態へ。
低血糖症は、
- 食べても食べてももっと食べたい
- 食べた後にも甘いものを食べたい
- おなかいっぱい食べたい
などと思うようになります。
低血糖症になると、糖質(砂糖)に過敏に反応してインスリンの過剰分泌が起こり、食後でも満腹状態でも甘いものが欲しいと感じるようになります。
さらに怖いのは、、、

糖質(砂糖)が、引き起こす同じ原因の2つの現象
- 肥満
→満腹中枢が壊れ、過食に走る - 拒食症
→肥満を恐れ、摂食行動を抑える
低血糖症が引き起こす怖いメカニズムです。
砂糖はドラッグ(覚醒剤)と同じ快楽を生む
甘いものを食べると美味しいと感じたり心地良いと感じたりします。このメカニズムは、ドーパミンが分泌されるからで、ドラッグ(覚醒剤)と同じ構造です。
- ドーパミンの分泌量が多くなると依存症に陥る
- ドーパミンが異常分泌して強烈な快楽(報酬系)を生む
甘いものを摂り続けると、同じ様な刺激では満足しなくなります。快楽(報酬系)の回路が同じドーパミンが分泌されても働かなくなり、より強い刺激を求めるようになるのです。
これは、麻薬中毒と同じで砂糖依存に陥るのです。
砂糖は、癌(ガン)の発生など万病の元
砂糖の過剰摂取は低血糖症や糖尿病の原因となります。
さらに、、、
癌(ガン)、脳卒中、心筋梗塞、高血圧、高脂血症、腎臓病、脂肪肝
などのリスクが高まります。
また、糖質(砂糖)の過剰摂取の親から産まれた子供は、
- 先天障害や発育異常が起こりやすい
- 不正咬合のリスクも高い
糖質(砂糖)の過剰摂取でここまでのリスクが高まれば、もう嗜好品という位置づけではなくなります。
砂糖は、立派な麻薬です。
と、長尾周格ドクターは力説します。

キング・コーンができた背景(モンサントによる遺伝子組み換えトウモロコシ)
フルーツや野菜の糖分は、加工食品やソフトドリンクに含まれている精製された糖類と比べれば少なく、獲りすぎない限り健康に影響はありません。
砂糖が置かれている、甘くない世界
ならば、フルーツや野菜の糖分はどうなの?
昔は、砂糖は高級品でした。
< 砂糖の歴史 >
- 1962年砂糖に代わる安価な甘味料が開発される
- 1965年日本でも異性化糖が作らる
- 異性化糖が、アメリカに渡りデンプンを用いて作られるようになり、砂糖に代わる安価な甘味料として普及した
- 1996年、モンサント社「キング・コーン」を販売
・「キング・コーン」は、遺伝子組み換え技術から生まれた
・採れるデンプン量は通常のトウモロコシの5倍

コーンスターチの存在(回転ドアといわれる政府と大企業の癒着)
この「キング・コーン」にアメリカ政府は、助成金を出し、2000年の時点でトウモロコシの25%だった「キング・コーン」が、2009年には、85%を占めるほどになりました。
アメリカ政府高官が大企業幹部になったり、その逆もしかりで、政府と大企業が癒着した状態だったのです。これを【回転ドア】と呼び揶揄しました。
- アメリカ市場では、「キング・コーン」が大量生産されて、「キング・コーン」から作られるデンプン・デンプン食品であるコーンスターチが溢れます。
- 大量のコーンスターチを消費するために異性化糖の生産量を増やします。
それでも消費できないので、、、
- 同盟国の日本にも輸出
[加工された状態で日本が輸入すれば、遺伝子組み換えの表示はいりません] - バイオエタノールとしてガソリンへ
日本では、異性化糖が氾濫し、ガン、うつ病、生活習慣病が蔓延
- アメリカからもたらされた大量の異性化糖が、日本に氾濫
- 虫歯の罹患率は、史上最悪の水準までに
- 生活習慣病が蔓延し、ガン、うつ病を患う人々が急増
これで、砂糖の危険性はご理解いただけたでしょうか。
依存性の高い「麻薬である砂糖」は、病人を多く作り出し、医療界や歯科医療界をささえる立役者になっています。
巨大な疾病利権に多大な貢献をしているのが砂糖です。
以上。
また、次回。