痒くて、引っ掻いて傷ができたのを放っておくと「とびひ」になります

汗疹(あせも)

あせもって、子どものものとばかり思っていたら、今年、汗疹が酷くてかいていたら、熱い瘡蓋みたいなものができちゃって、、、

と、いう方へ。

痒そうですね。
それは、とびひといいます。
ちょっと痒くてかきすぎましたね。
皮膚が荒れている証拠ですよ。





今回は、汗疹(あせも)からの「とびひ」の話です。

■もくじ

  • 「汗かぶれ」が悪化して「とびひ」に
  • 「とびひ」の対処と予防とは

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

「汗かぶれ」が悪化して「とびひ」に

「汗かぶれ」が悪化して「とびひ」に

たかが汗疹(あせも)ですが、放っておくと「とびひ」に

汗疹(あせも)といえば、赤ちゃんや幼児を思い出します。

それはいったいなぜでしょうか。

汗疹(あせも)が子どもに多い理由は、人の皮膚表面には、汗を出す汗腺が230~250万個あるといわれていますが、この数は、赤ちゃんや幼児も成人と同じ数あります。そのため、赤ちゃんや幼児の体表面積あたりの汗腺の密度は、とても高くなっています。と、いうことは、体表面積でいうと、赤ちゃんや幼児は、大人の2~3倍もの汗をかいていることになります。ですから、汗疹(あせも)のリスクも格段に高いというわけです。

さらに、、、

赤ちゃんになると、言葉を操れないので「汗をかいて、痒い」などといえませんから、大人が気づかない場合、痒くて仕方がなくても我慢せざる得なくなります。

また、、、

汗疹(あせも)ができて「汗かぶれ」を起こし、痒くてかいてしまうと、「とびひ」にかかる可能性が高くなります。

「とびひ」とは、特定の細菌による皮膚の感染症のこと

「とびひ」は、火事の飛び火と同じように、接触によって感染することから同様の名前である「とびひ」というなになりました。

「とびひ」の正式な病名は、「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。

これは、、、

すり傷・虫刺され・湿疹・汗疹(あせも)などで、痒いところを引っ掻いたりして、傷に二次感染を起こすことで、「とびひ」になります。

「とびひ」は、原因とは

「とびひ」の原因菌は、主に、、、

  • 黄色ブドウ球菌
  • 溶血性レンサ球菌

という種類の細菌です。

これが、、

すり傷・虫刺され・湿疹・汗疹(あせも)などで掻いて傷ができたり、もともと皮膚が弱い「乾燥肌」や「アトピー性皮膚炎」などで皮膚のバリア機能が低下知っているところに感染することで発症します。

「黄色ブドウ球菌」「溶血性レンサ球菌」は、珍しい菌ではなく健常な人にも多く存在する『常在菌』です。免疫力が低下していたり、バリア機能が低下した場合に「とびひ」を起こす原因となります。

「とびひ」症状は、2つのパターン

「とびひ」には、水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)と痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)の2つのパターンがあります。

  • 水疱性膿痂疹:水ぶくれができるタイプ、子どもに多い
  • 痂皮性膿痂疹:かさぶたができるタイプ、大人にもできる

水疱性膿痂疹 最初に赤み、かゆみを伴う水ぶくれができ、それが破れてただれ(びらん)が起こります。
水ぶくれの中身を触った手で別の部位を触ることで病変があちこちに広がります。夏季を中心に、赤ちゃんや子どもによくみられます。鼻の穴を頻繁に触ることで鼻の周囲にできることもあります。

痂皮性膿痂疹 赤みから始まり、小さな膿疱(膿のたまった水ぶくれ)ができ、それがやぶれてただれ、厚いかさぶたができます。時に発熱やリンパ節の腫れ、のどの痛みなどの症状が出ることもあります。
→ 第一三共ヘルスケア:ひふ研

とびひのタイプ別の特徴
水ぶくれタイプ(水疱性膿痂疹) かさぶたタイプ(痂皮性膿痂疹)
原因となる主な菌 黄色ブドウ球菌 A群β溶血性レンサ球菌
特徴 ・虫刺されやあせもを掻きこわすことから始まることが多い
・かゆい
・水ぶくれができ、破れてただれる
・水ぶくれの液が触れた部分に広がる
・とびひの多くはこのタイプ
・小さな膿疱が多数でき、それが破れてただれ、かさぶたができる
・患部に腫れや痛みを伴うことがある
・のどの痛みや発熱などを伴うことがある
多い季節 夏季 季節を問わない
多い年齢 赤ちゃん・幼児 年齢を問わない(大人にも起こる)

この、、、

「とびひ」が重症になると、菌が産生する毒素によって猩紅熱のように全身が真っ赤になってしまう場合があります。

*猩紅熱とは、A群β溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)という細菌が原因でおこる、感染症の重い症状のことです。

溶血性連鎖球菌は溶連菌とよばれます。この細菌による感染症は子どもに多いのが特徴です。猩紅熱以外にも様々な症状をひきおこします。

「猩紅」とは英語ではスカーレットといい、黄色がかった赤色のことです。この名前のとおり、高熱とともに皮膚に赤い発疹があらわれます。

明治期には法定伝染病に指定され、危険な病気でしたが、その後、抗菌薬が開発されたことで治療しやすくなり、猩紅熱の症状をおこし生命にかかわることは少なくなりました。

1999年に伝染病としての届け出は必要がなくなり、現在では溶連菌感染症について指定された医療機関が患者さんの数を報告しています。
→ EPARKクリニック:猩紅熱

「とびひ」の合併症

「とびひ」は、「黄色ブドウ球菌」「溶血性レンサ球菌」が原因ですが、他の病気にを発症することがあります。

代表的なものとしては、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(別名SSSS:フォーエス)という病気です。

これは、黄色ブドウ球菌というバイ菌が作り出す毒素が血液の中に入ることで起こります。
高熱を出し、皮膚がやけどのように真っ赤に腫れて、水ぶくれのようになります。

そして、、、

触っただけで皮膚がはがれてしまい、非常に痛がります。
多くは入院して治療が必要です。とびひの治療を適切に行い、薬で菌をしっかりと退治しておくことで予防することができます。
→ CAPSCLINIC:とびひの治療​家庭でできるケアについて

 





 











「とびひ」の対処と予防とは

「とびひ」の対処と予防とは

「とびひ」には早期治療が大切

家庭で「とびひ」対策を行いましょう。虫に刺されない工夫や痒くならないような工夫が必要です。

毎日シャワーを浴びるとかガーゼを交換することを怠らないといったことも大切です。ほとんどは、1週間から10日で治るといわれています。

 

「とびひ」には患部の清潔に

患部の清潔を保つことが大切です。石鹸をよく泡立ててやさしく丹念に患部を洗い、シャワーでしっかり洗い流すようにします。

 

「とびひ」は、移るかもしれないのでプールを控える

ほかの人にうつるのを避けるため、プール(水泳やプール遊び)は治癒するまで控えます。

 

「とびひ」になったら共用は避ける

タオルや衣類からうつる可能性もあるため、家族や友達との共用は控えます。洗濯は一緒に行っても大丈夫です。

 

「とびひ」にならないために爪のケアを

日頃から爪を短く切り、虫刺されなどを掻いて皮膚を傷つけないように注意しましょう。

 

鼻腔から「とびひ」が拡大しやすい

鼻の穴や周囲をよく触るくせがある場合は、できるだけ触らないように気をつけましょう。

 

「とびひ」になったら皮膚科に受診する

症状が重い場合や、なかなかよくならない場合などには医療機関(皮膚科)を受診しましょう。抗菌薬の内服や外用薬による治療が行われます。かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬などが用いられます。まれですが、黄色ブドウ球菌の毒素が血液中に入り込み、高熱、皮膚の強い赤みや痛みなどがみられる「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群」に進展することがあります。緊急度の高い状態であり、ただちに受診が必要です。

とくに、、、

「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群」は、危険な病気ですから、「とびひ」になったら皮膚科に受診してください。また、とびひは、学校保健安全法という法律で「第三種。その他の感染症」とされておりますので、早期治療をすること。

 





以上。

 

 

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また、次回。