若い年代に増えている虚血性心疾患の原因は、乱れた生活習慣と食習慣

心疾患

あんなに元気だった伯母が心筋梗塞で倒れて、要介護に。人ごととは思えず、不安です・・・

と、いう方へ

心臓の異変や病気は、
音も無く忍び寄る
サイレントキラーといわれます。
病気にならないためにも日々の予防が大切です。


今回は、虚血性心疾患の話です。

■もくじ

  1. 生活習慣が原因の虚血性心疾患とは
  2. 虚血性心疾患の予防のために生活習慣を見直そう

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

生活習慣が原因の虚血性心疾患とは

日本人と心疾患との関係は

先進諸国の死亡原因で必ず1位か2位になるのが心疾患です。日本も生活習慣や食習慣が欧米化して、年々増加しているのが現状です。

2017年では

心疾患(高血圧性を除く)
総数204,837
男性96,319
女性108,518
慢性リュウマチ性心疾患
総数2,296
男性775
女性1,521
急性心筋梗塞
総数34,950
男性19,975
女性14,975
その他の虚血性心疾患
総数34,907
男性20,500
女性14,407

→e-Stat|統計でみる日本:心疾患の病類別にみた性・年次別死亡数

心臓はなぜ動くのか?

心臓は、1日に10万回も休みなく拍動するポンプです。当然ですが、この動きは一生涯続きます。この心臓のポンプを動かしているのが、[冠動脈(冠状動脈)]。

心臓のまわりの表面を流れているので、こう呼ばれます。

  • 冠動脈が、心筋(心臓を動かすための筋肉)の細胞に栄養を与えているから心臓は動いています。

音も無く忍び寄るサイレントキラー:心疾患

心疾患は、、、

  • 癌と同じで症状のないままに病状が進行します
  • 病状が現れたときは、重症
  • 死に至る危険性が高い病気

生活習慣と食習慣が欧米化したとはいえ、まだ日本の場合は虚血性心疾患は少ないです。しかし、超高齢化社会を控えて、虚血性心疾患を発症する人が多くなっています。

  • 虚血性心疾患は、3大死因の1つ

たとえば、

  • 急性心筋梗塞症でいえば、発症する数は年間約15万人。そのうち30%が死亡しています

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)とは

心疾患には、さまざまな病気があります。不整脈(脈の乱れを起こしている)や先天性の心臓病など。

その中で、、、

生活習慣が原因のものが【虚血性心疾患】

です。

  • [虚  血]とは、血がない状態をいい、心臓に血液が十分に行き渡っていない状態
  • [動脈硬化]とは、心臓に栄養を送っている血管が硬くなっている状態
狭心症と心筋梗塞
狭心症と心筋梗塞

狭心症と心筋梗塞をまとめて【虚血性心疾患】とよぶ

虚血性心疾患の原因は、冠状動脈が動脈硬化のために細くなり、心臓を動かしている心筋に酸素や栄養を充分供給できなくなることです。

狭心症とは
  • 動脈硬化などによって心臓の冠動脈が狭くなり、血液の流れが悪くなっている状態
心筋梗塞とは
  • 動脈硬化によって心臓の血管に血液のかたまり(血栓)ができて血管が詰まり、血流がなくなり心臓を動かしていた心筋の細胞が壊れてしまう状態
  • 壊死した部分は、元には戻りません

虚血性心疾患の若年化

心筋梗塞とか狭心症は、高齢者の病気だと思っていませんか。以前は、中高年の男性に多いのが特徴でしたが、近年では、男性女性にかかわらず30〜40代で虚血性心疾患を発症るケースが増えてきました。

たとえば、、、

  • 有名サッカー選手が心筋梗塞で亡くなったり、有名女優が入院したり

と、ニュースで報道されました。

40代〜50代になってからの虚血性心疾患の発症は、もう重症化しているケースも。

 





 











虚血性心疾患の予防のために生活習慣を見直そう

虚血性心疾患の予防のために生活習慣を見直そう

虚血性心疾患の原因の危険因子は

致死率の高い狭心症や急性心筋梗塞の虚血性心疾患ですが、その最大の原因は【動脈硬化】

動脈硬化は、高血圧や糖尿病、高脂血症、肥満などの生活習慣病がトリガーだといわれており、とくに食習慣の乱れが影響しているといわれています

一昔前は、動脈の老化が原因とみられていました。

やはり、食習慣の欧米化と生活習慣の乱れが主な要因のようです。

  • 外食の多い生活
  • 肉中心の脂の多い生活
  • 運動不足
  • 喫煙
  • ストレス

などなど




虚血性心疾患にならないための10項目

虚血性心疾患にならないために日頃からの生活習慣を見直しましょう。

  1. 食べ過ぎず、肥満に注意する
  2. 薄味を心がけ、塩分の取り過ぎに気をつける
  3. バランスのよい食事をし、糖分、脂肪分のとり過ぎを避ける
  4. 喫煙、大量飲酒をやめる
  5. 適切な運動を心がける
  6. 寝不足、過労を避け、規則正しい生活を送る
  7. 焦らず、怒らず、あわてず、ゆとりを持って生活する
  8. 家族に心筋梗塞にかかった人がいれば、特に生活習慣に注意する
  9. 高血圧、糖尿病、高コレステロール血症の早期発見のため、定期検診を受ける
  10. 運動時に胸部圧迫などの異常を感じたら、すぐ病院に行へ

→一般社団法人|日本生活習慣病予防協会:虚血性心疾患と生活習慣




虚血性心疾患の予防のための運動療法

狭心症や心筋梗塞を起こしてしまう原因となる動脈硬化の予防や治療として有酸素運動が推奨されています。

たとえば、、、

  • 速く歩くこと(ウォーキング)[メッツ2]
  • ジョギング
  • 水泳など

有酸素運動を30分以上、週3〜4回程度の運動

が、推奨されています。

昔は、運動療法は、心機能を悪化させるとみられており、心臓の状態が悪化するとか心臓が肥大すると考えられていましたが、現在では悪化しないことが判明して、心臓病に対しては、運動療養として心臓リハビリテーションが積極的に実施されています。




また、虚血性心疾患の狭心症や心筋梗塞は、、、

  • 運動機能や持久力・体力の低下
  • 生活機能の低下

が、みられます。




虚血性心疾患における運動療法の効果は

狭心症発作の軽減
  • 運動療法によって心拍数の減少、収縮期血圧の低下
  • 心臓にかかる負担が軽くなり
  • 心筋の酸素需要量も軽くなる
  • 心筋虚血になるまでの許容が拡大

して狭心症発作が軽減します。

動脈硬化の危険因子の改善

動脈硬化の危険因子となる、、、

  • 糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満、ストレスなどの改善には運動は必須です

また、、、

  • 運動不足も動脈硬化の危険因子となります

運動療法は、糖尿病ケアのときに記事にしました。

発見!糖尿病の運動療法には【有酸素運動とレジスタンス運動】が良い

有酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせると血糖値が下がる。この【有酸素運動とレジスタンス運動】は、どちらも血糖をコントロールを改善します。でも、もっと効果を出すには、【有酸素運動とレジスタンス運動】組み合わせること。

参考にしてください。

以上。

脳梗塞・心筋梗塞・高血圧は油が原因 動脈硬化は自分で治せる
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また、次回。

Thank you very much for providing photos and illustrations.