ワタシ、敏感肌で、カサカサ状態なんだけど、手入れしなきゃと思いつつ、忙しさにかまけて保湿ケアとかしていません。
と、いう方へ。
敏感肌は、チクチクして嫌ですよね。
でも、敏感肌の定義ってハッキリしていないんですよ。
なんか、突っ張る感じだったら、
敏感肌だと感じますよね。
今回は、敏感肌と角質層の深い関係についてのお話しです。
■もくじ
- 敏感肌と角質層の深い関係
- 敏感肌と角質層の保湿ケア
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
敏感肌と角質層の深い関係
ヒリヒリする感じの敏感肌とは
私たちの身体を最前線で守ってくれているのは、身体の最外面にある『皮膚』です。細菌やホコリ、紫外線などの刺激から私たちをバリア機能で防いでくれています。
ですが、、、
このバリア機能が低下すると、ちょっとの刺激で痒くなったりチクチクしたりします。
なので、、、
敏感肌とは、皮膚のバリア機能が低下してヒリヒリと焼けるような感じがあったり、皮脂が少なくなって乾燥したり、お肌が突っ張った感じがしたりと、目では確認できないけれどチクチク感じたりする症状のことをいいます。
敏感肌には、明確な皮膚学的な定義があるわけではありません。『敏感肌』が起こる場合は、石けんでゴシゴシ洗ったときや化粧品を塗ったとき、紫外線などの強い刺激を受けたときなど、肌が外的なダメージを受けたときに起こります。
また、、、
『敏感肌』多くは、肌が乾燥したときに起こるので、【乾燥肌】でもあります。『敏感肌』が起こる場所は、顔が多く感じますが、腕、足、背中、頭皮などの部位も敏感肌になります。
とくに、冬場は乾燥していますので、皮膚も乾燥しやすい状態にあり、身体の至るところで痒みが生じたり、ヒリヒリしたりします。衣服で擦れて赤くなったり、ふけや痒みがこの時期になると多くなるのも特徴です。
肌の役割とは
肌の役割には、身体を正常な状態に保つ上で大きく4つあります。
それは、、、
- 外的刺激から体内を守るバリア機能
- 皮脂や汗を分泌して老廃物を排出する機能
- 体温を一定に保つ機能
- 温かい、冷たい、触れる感触などの感覚を伝える機能
敏感肌には、角質層が深く関係している
人を覆っている皮膚は、だいたい3キロぐらいあり、その面積は畳1畳分の広さといわれ、人の臓器の中では最大です。
皮膚は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層からできています。
最外面にある表皮は、照りつける太陽光やゴミやホコリ、ウイルスや細菌といった異物から身体を守ってくれています。
角質層の厚さは0.02mm
敏感肌と深く関係しているのが、『厚さ0.02mmの角質層』です。角質層は、たった0.02mmの厚さですが、肌内部の水分が逃げるのを防ぐとともに外的刺激をブロックするバリア機能を備えています。
角質層の働きとは
角質層は、その名前の通り約10~20の層の角質細胞が重なり、その間は角質細胞間脂質で満たされています。
また、角質層の働きは、皮膚の最外面にあるために、、、
- 細菌やウイルスの侵入を防ぐ
- 水分の蒸発を防ぐ
さらに、、、
角質層内部の保湿成分が失われるのを防ぎ、みずみずしさを保っています。
敏感肌にならないための肌の潤いとは
人の肌には、水分を保つ仕組みがあり、洗顔やクレンジングを行うと肌の表面にある皮脂膜が一時的に失われます。これは、無防備な状態にあります。
ですから、、、
化粧水や乳液・クリームなどで皮脂膜の働きを補い、潤いを守る必要があるのです。
皮膚細胞のターンオーバーとは
皮膚細胞は、常に生まれ変わることで、皮膚の働きを一定に保つようにできています。
それは、、、
皮膚細胞のターンオーバーとは、皮膚の生まれ変わりのことをいいます。身体の部位によって差はありますが、成人の顔でいうと一般的には、28日サイクルといわれています。
表皮の細胞の90%はケラチノサイト(角化細胞)で構成され、基底層で生まれ、形やはたらきを変化させながら移動し、やがてアカ、頭皮であればフケとなって剥がれ落ちます。
また、、、
皮膚細胞のターンオーバー。皮膚の状態が悪くなると、皮膚細胞のターンオーバーは乱れてきます。
たとえば、、、
ターンオーバーが早まってしまうと、十分に成熟していない状態の表皮細胞がお肌の表面に出てきてしまうため、お肌が本来持つバリア機能が発揮されなくなります。そのため、よりお肌が敏感になってしまいます。
角質層で重要なNMF(天然保湿因子)
NMF(天然保湿因子)は、角質層内の約30%を占めています。
これは、、、
NMF(天然保湿因子)は、皮膚にもともとから備わっている保湿成分です。NMF(Natural Moisturizing Factor)といいます。
NMF(天然保湿因子)は、ターンオーバーの過程でタンパク質が分解されることで生み出され、半分以上がアミノ酸やアミノ酸代謝物でできています。
角質細胞間脂質
角質層にある細胞間脂質は、角層にある細胞の隙間を満たすもので、体内の水分が過剰に蒸発しないように防いだり、外部からの異物の侵入や刺激から守っている角質層のバリア機能を担っています。
それは、、、
角層をレンガ塀に例えるならば、角層細胞はレンガに、細胞間脂質はレンガ同士の間を埋めるセメントに例えることができます。
細胞間脂質は、角層細胞の間で、「セラミド」などからなる脂質の層と水分子の層が、交互に規則正しく何層も重なりあう「ラメラ構造」という層状構造を形成し、角層の働きを支えています。
角層の細胞間脂質
天然のクリーム[皮膚膜]とは
[皮膚膜]は、皮脂腺から分泌された皮脂と、汗腺から分泌された汗が混ざり合ったもの。『天然のクリーム』ともいわれています。
それは、、、
肌の水分蒸散を防いで表面をなめらかに保っていること。皮脂膜に含まれる脂肪酸によって弱酸性(pH4.5~6.5)を保ち、細菌の繁殖を防いでいることで『天然のクリーム』といわれています。
さらに、、、
天然のクリーム[皮膚膜]は、皮膚を保護するとともに、肌の潤いを保つ重要な役割をもっています
敏感肌と角質層の保湿ケア
敏感肌にならないための三要素とは
敏感肌にならないための保湿ケアを考えるうえで、保湿というから「水分などをたっぷり与えてあげれば、いいだろう」と思いがちです。
が、、、
「肌に水分を与える」ことは、一時的な潤いであって、時間の経過とともにまたもとの敏感肌に戻っていきます。大切な保湿とは、人の肌が持っている「角質層の力」を活かすことが大切です。それは、肌の環境を整えてあげることです。
まず、、、
角質層のある水分の量は、約10~15%といわれています。
これは、、、
年齢とともにその水分保持力は徐々に低下し、乾燥によるシワやたるみにも繋がります。
しかし、、、
水分・保湿成分・油分の3つを与えることにより、肌トラブルを防ぎ、肌のすこやかさを保つことができます。
とくに、、、
肌のみずみずしさに直結するのは水分です。また、保湿成分は肌が本来持っている角質層のバリア機能を補う働きをし、すこやかな状態を維持するためには欠かせません。
さらに、、、
機能を効果的に高めるのが、皮脂膜の役割を補う油分。水分蒸散を防ぎ、皮膚を柔軟にする働きがあります。
敏感肌にならないための「保湿ケア」
敏感肌になってしまったときには、素早い対策が必要です。
それは、、、
バリア機能を守ること。バリア機能を守るためには「洗いすぎない」ことです。角質層は、洗うだけでも簡単に除かれてしまうので、洗い落としすぎないことがまずは大切なこと。敏感肌にならないためのケアは、角質層を守ることにあります。
敏感肌を防ぐ、満たす、溜める、逃さないの3段階
敏感肌にならないための「保湿ケア」としては、上記で説明した以下の3つが大切です。
- うるおいを満たしてくれる[天然保湿因子(NMF)]
- 水分の蒸発を抑え外部の刺激から肌を守る[細胞間脂質]
- バリア機能の役割を果たす[皮脂膜]
洗うときは、優しく
あくまでも肌を洗う目的は、汚れ落としなので、肌に必要な保湿成分を過剰に失わないように優しく洗浄しましょう。洗い落としたら、清潔なタオルで拭く取るのではなく、肌に押し当てるお湯にして「水分」を取り除きます。
以上。
あなたを守る「ミネラル濃縮液」ミネラルくん
また、次回。
- Thank you very much for providing photos and illustrations.
- pakutaso
- irasutoya
- Photo by Hailey Moeller on Unsplash