最近、仕事から帰ってくると、足がむくんでいてパンパンにふくれています。象かと思うぐらい。だるいの。何とかしたい。
と、いう方へ。

足のむくみは、イヤですね。
仕事から帰ってきたらとにかく
ベッドで横になりたいですよね。
足のむくみの解決法を考えてみました。
今回は、『足のむくみ』の話です。
■もくじ
- 女性に多い足のむくみ、なぜ、足がむくむのか
- 足のむくみの解決方法とは
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
女性に多い足のむくみ、なぜ、足がむくむのか

足のむくみで悩んでいる人は、全国に1000万人以上もいる
「足のむくみだり、だるい」と悩んでいる人は、全国に1000万人以上もいるといわれています。なんと、出産経験者ならば、2人に1人が『足のむくみ』に悩まされているとか。
これは、、、
- 日本人の約9%に下肢静脈瘤があり、患者数は1,000万人以上
- 出産経験のある成人女性の2人に1人が発症する
さらに、、、
遺伝の可能性もあります。両親とも下肢静脈瘤の場合には将来的にはその子供も90%発症するというデータもあります。*
※4 Gundersen J, Hauge M. Hereditary facto
そして、、、
1日に10時間以上立ち仕事をしている人や1ヵ所にとどまり動かない仕事の人などは、重症化しやすいといわれています。たとえば、美容師、調理師、販売員など。

足のむくみの原因は
では、なぜ『足のむくみ』は発生するのでしょうか。
足のむくみのない正常なふくらはぎ
私たちの心臓から出た血液は、新鮮な酸素や栄養素を動脈を使って勢いよく全身の細胞へ流れていきます。そして、毛細血管まで行って送り届け、帰りには二酸化炭素やゴミを静脈を使って心臓へ戻っていきます。

行きは、重力も手伝って勢いが良くスピードもありますが、帰りは重力に逆らって戻っていくので、スピードはあまりなく、徐々にの登っていきます。その時に、足の下の方から勢いよく心臓に戻すために働いているのが『ふくらはぎ』です。
ですから、、、
『ふくらはぎ』は、心臓にまで送り届けるためのポンプの役割をしていて、【第2の心臓】とよばれています。
その時の皮膚の状態は、毛細血管の動脈側から一定量が排出されて、静脈側から一定量が回収されています。

足のむくみのない正常な毛細血管
正常な毛細血管の周辺の圧力は、どこでも変わりません。25mmHg(ミリメートルエイチジー)を保っていて、『膠質浸透圧』とよばれています。
それは、、、
毛細血管には、大きな孔が空いています。その孔から、栄養や酸素を送り込んだり、細胞が出したゴミの二酸化炭素や代謝産物、電解質などを圧力の差を使って吸収したりしています。
血液が、毛細血管までやってくると、血管内の血圧が35mmHgと高くなります。
すると、、、
[35mmHg – 25mmHg = 10mmHg]となって、10mmHgの圧力で毛細血管から間質へ栄養や酸素を送りだします。

帰りは、細胞が出したゴミの二酸化炭素や代謝産物、電解質などを持ちかえるのですが、その仕組みは、静脈側の血圧は、[15mmHg – 25mmHg = -10mmHg]となっているので、毛細血管の孔から吸収できるのです。
ふくらはぎの筋肉が収縮しなくなると
しかし、立ち仕事などで長い時間この『ふくらはぎ』を動かせないと、ふくらはぎの筋肉が収縮してくれません。すると、次第に心臓へ上手に血液が送られなくなります。

足がむくみだした皮膚の状態
長時間の立ち仕事や同じ姿勢でいると、ふくらはぎの収縮もなくなり血液が滞ってしまいます。
すると、、、
収縮しない皮膚の状態は、どんどん動脈から送り込まれる栄養素などが毛細血管から染み出していますが、筋肉を動かしていないせいで間質から毛細血管に戻すことができなくなります。

この時の動脈側の毛細血管の圧力は上昇して、勢いよく出ていますが、静脈側の膠質浸透圧は、低下しています。

こうなってくると、足がむくみやすくなっている状態です。医学用語では、このような状態を浮腫(ふしゅ)といいます。
足のむくみが進行すると
第2の心臓であるふくらはぎが長時間にわたって収縮しない状態が続くと、どんどん足がむくんできます。

上記イラストの[C]は、ふくらはぎの筋肉が収縮せずに、血液が静脈を使って心臓に戻れなくなって停滞している状況です。この状態は、ふくらはぎが膨らんで結構むくんでいる状態です。
上記イラストの[D]は、足のむくみの状態がかなり亢進しています。足の静脈は、停滞して逃げ場がないので、筋肉にまで水分が入り込み、外見ではふくらはぎがパンパンに腫れて[象]の様な状態になっています。
放っておくと下肢静脈瘤を発症する
通常『足のむくみ』は一過性のもので、病気ではありません。たいていの場合は一晩経てば元に戻ります。
が、、、
このような『足のむくみ』を慢性的に起こしていると、下肢静脈瘤を発症します。下肢静脈瘤とは、足の血管が瘤になる病気のことを指します。下半身の静脈に瘤(こぶ)状に膨らんでいること。下肢静脈瘤は、良性の病気ですから、生命に関わるような重篤なことは発生しませんが、だるやさやむくみが続くのでQOLが低下します。

ボコボコした瘤ができる「下肢静脈瘤」になると、、、
- 瘤(こぶ)があるので、スカートをはきたくない
- 足がだるいので、外出したくない
- 人目が気になるので、旅行や温泉に行きたくない
- 夏場になっても海岸やプールは避けたい

下肢静脈瘤に関しては、この記事でも詳しく解説しています。
下肢静脈瘤のセルフチェック
下肢静脈瘤の瘤(こぶ)は、見た目も悪く、生活の質(QOL)が低下しがちです。ですから、『足がむくみやすい』方は、日頃からセルフチェックをしましょう。
- 脚がむくみやすい
- 夕方になると脚が重だるくなる
- 寝ているときに、よく脚がつる
- 脚のほてりや熱さを感じることがある
- 脚にかゆみや湿疹、色素沈着がある
- 長時間、立ち続けることが多い(多かった)
- 運動不足で、肥満気味である
- 40歳以上である
- 妊娠・出産を何度か経験している
- 近親者に下肢静脈瘤になった人がいる
- 血管が浮き出て、ボコボコしている
- 青く細い血管が網目のように見える
- クモの巣のように細かく赤い血管が見える
- 湿疹やかゆみなど炎症がある
- 皮膚が茶褐色になっている
足のむくみの解決方法とは

足のむくみの予防は運動すること
どうして『足がむくむ』のかみてきました。その点から考えると、何よりもポンプの役割をしているふくらはぎの筋肉を動かすことが先決です。
そのためには、、、、
積極的にふくらはぎの筋肉を動かすような運動をすることです。そうすることで、静脈弁に負担がかからず、血液が滞留することなくスムーズな血流が生まれます。
弾性ストッキングを活用して『足のむくみ』の予防
近年、立ち仕事の人々から大絶賛を受けたのが『弾性ストッキング』。薬局に行けば、『弾性ストッキング』は売られています。
この『弾性ストッキング』は、段階的に圧をかけることで静脈の流れをサポートしてくれるので、静脈弁への負担が軽減できます。
マッサージによって『足のむくみ』を解消
立ち仕事をしているとどうしても夕方になると、足がむくんできます。仕事病といえます。ですから、
休憩時間などを活かして、ふくらはぎをマッサージして静脈に流れが起きるようにしましょう。
やり方は、両手の平をふくらはぎに沿えるようにして、足首からひざ裏、さらに太ももまでさすりあげます。

お風呂で『足のむくみ』を解消
お風呂に入ることは、血中をよくしてくれます。また、お風呂の水圧によって適度な力が身体にかかるので、体内で停滞している水分を流すように促してくれます。お風呂は、ストレスも解消してくれますが、同時に身体の流れも解消してくれます。

時間が取れないという方には、シャワーもおすすめです。シャワーから流れる勢いのあるお湯でマッサージ効果が生まれます。
以上。
あなたを守る「濃縮ミネラル」ミネラルくん
また、次回。