肉を食べてもスタミナにはならない間違いの食生活【病気の原因は食】

肉を食べてもスタミナにはなりません 肉食女子

「肉こそ活力の源だー」って、休みになると肉をたくさん食べてスタミナつけています。
筋肉モリモリを目指して、肉食女子を前回でーす。

と、いう方へ

残念なり。
「肉」を食べても、スタミナはつきません。
お金がドンドン減っていくだけですよ。
正しい知識を。




今回は、間違いだらけの食事法のお話しです。

■もくじ

  1. 多くの病気の原因は「間違いだらけの食生活」だった
  2. これは間違い【肉を食べても筋肉やスタミナにはならない】

この記事は、世界で初めて大腸内視鏡の挿入方法を考案した新谷弘実ドクターが書かれた『病気にならない生き方』を参考にして、重要な点を抜粋しながら解説していきます。

新谷 弘実 サンマーク出版
アメリカ消化器内視鏡学会で、多くの賞を受賞している胃腸内視鏡分野の世界的権威。
世界で初めて、大腸内視鏡を使ったポリープ切除術を考案し、その技術によりガン発症リスクを大きく減少させた功績を称され、医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』※1 において、医学界に大きな影響を与えたドクターのひとりに選ばれた。
各界のトップやハリウッドスターなど多くのVIPから主治医として支持される。
著書『病気にならない生き方』は200万部を超すベストセラーとなり、16種類の言語に翻訳、世界中で販売されている。
プロフィール

■ この素晴らしい本を、
■ 僕(コータロー)が、掻い摘まんで解説し紹介します
■ 貴方の暮らしにお役立てください

多くの病気の原因は「間違いだらけの食生活」だった

多くの病気の原因は「間違いだらけの食生活」だった

アメリカが腰を抜かした。マクガバン・レポートにみる間違いだらけの食生活

1977年、アメリカでは食と健康に関する非常に興味深いレポートが発表されました。

そのレポートは、発表した上院議員のジョージ・S・マクガバン氏の名を取って「マグガバン・レポート」と呼ばれています。

心臓病だけでもアメリカの経済が破たんしかねないといわれるほどに、医療費が増大していました

当時、このレポートがまとめられた背景には、アメリカの国家財政を圧迫するほどの医療費のふくれ上がった医療費の問題がありました。

  • 医学は進歩しているにもかかわらず
  • ガンや心臓病をはじめとする病人は増えつづけ
  • それに伴い国家が負担する医療費も増えつづけ
  • 国家財政そのものをおびやかすところまで迫っていた

そんな当時のアメリカ国民の病気になる原因を解明し、慢性病と食事の関係について世界的に調査を行い、なかなか病人が減らない理由や医療費が下がらない理由を突き止めたのが、「マグガバン・レポート」

調査したのは、「国民栄養問題アメリカ上院特別委員会」マクガバン氏は、その委員長でした。

このレポートの公表は、アメリカ国民に大きな選択を迫ることになりました。

なぜなら、、、

多くの病気の原因がこれまでの【間違った食生活】にあると結論づけられたから

1970年代のアメリカ国民に、いまの食生活を改めないかぎり、

  • アメリカ人が健康になる方法はないと断言していたのです

ここからきた「肉こそ活力の源」という考え方

当時アメリカの食は、分厚いステーキのような高タンパク・高脂肪の食事が食卓の主役でした。タンパク質は身体を構成するもっとも基本的な物質ですから、身体を作るうえでとても大切な栄養素だといえます。

そのため、動物性タンパクをたくさん含んだ食事をとることが、成長期の若者やスポーツ選手はもちろん、身体の弱い人やお年寄りにもよいとされていました。




ところが、、、

「マグガバン・レポート」は、こうした当時のアメリカの食の常識を真っ向から否定しました。

  • ガン、心臓病、糖尿病などの原因は今の食事にある。
  • 医師は栄養素の知識を持っていない、このために病気が治らないのだ。
  • 病気を治す根本は薬ではなく治癒力、そして食べ物である

マクガバンレポートには、、、

  • 現在の我々の食事は不自然で、まったくひどいものである
  • この食事が、ガン、心臓病、糖尿病などの現代病を産んでいる

とあります。

肉を食べても筋肉やスタミナにはならない

肉を食べても筋肉やスタミナにはならない

間違った食生活
実は 逆効果の「焼き肉で スタミナ」

「このところ疲れ気味だから、スタミナをつけなきゃ。よし、焼き肉行くか」

こんな言葉を、そこここで耳にする。「肉こそ最高のスタミナ食、肉は最良のタンパク源」という信仰は、まだまだ広くはびこっているようだ。

体にとってタンパク質が不可欠な栄養素であることは間違いない。筋肉や骨、またホルモンや酵素の材料になったり、エネルギーが不足した際にはエネルギー源にもなるタンパク質だが、その一方で“問題児”にもなる。過剰摂取による弊害が指摘されているのである。

その代表的なものが、肝臓と腎臓への負担だ。窒素を含んでいるタンパク質は、代謝のプロセスでアンモニアを発生させる。アンモニアは毒性が強いため、肝臓はこれを毒性の低い尿素に変える。働き者の肝臓にとっても大きな負担である。尿素は血液に入って腎臓に送られ、濾過されて尿として排泄されるわけだが、この濾過作業が腎臓に負担をかけるのだ。

このように、肉を食べ過ぎれば、肝臓にも腎臓にも大きな負担を強いることになるのである。 「焼き肉でスタミナを!」という考え方は危険をはらんだものであることを知らなければならない。腎臓が悲鳴をあげて、尿素の濾過がうまくいかなくなると、尿酸が蓄積され、高尿酸血症、さらには痛風にもつながりかねない。

もう一つの問題は、肉をたくさん食べると血液が酸性に傾いてしまうことだ。そうなると、体は中和するように働くのである。このとき体はどうするか?

実は、骨や歯のカルシウム(アルカリ性)を溶かして血液中に送り込むのである。これは「脱灰(だっかい)」と呼ばれる。

また、肉は酸を生じる食品であると同時に、カルシウムが少なくリンを多く含む食品でもある。食べ過ぎて体内にリンが増えることも、また問題なのだ。体の中のリンとカルシウムのバランスは、ふつう、1対1の状態に保たれている。だから、肉の過剰摂取でリンが増えすぎると、バランスを調整する必要が出てくる。その調整も脱灰によって行なわれるのである。

脱灰が起これば、骨や歯は弱くなる。また、視力低下や糖尿病、心筋梗塞の引き金になることも指摘されている。タンパク源、スタミナ食であるはずの肉は、むしろ、より大きな弊害をもたらす“問題児”であることがわかっていただけただろうか。
→ <脳がよみがえる断食力> 山田豊文(杏林予防医学研究所所長)著書




たしかに、【肉を食べなければ筋肉が育たないというのは、真っ赤なウソです】これは自然界を見ればわかります。

肉食のライオンよりも草食の馬や鹿の方が筋力は高い

肉食動物の代表ライオンは、とても強いため、さぞかし立派な筋肉をもっているだろうと思いがちですが、実際には馬や鹿のような草食動物の方が、はるかに発達した筋肉をもっています。

その証拠に、、、

ライオンや虎は、獲物を捕らえるとき長々と追いかけたりはしません。

彼らが得意とするのは、瞬発力を活かしたスピード勝負です。これは、持久力では、筋肉の発達した草食動物にかなわないことを彼ら自身が知っているからです。

肉を食べなければ身体が大きくならないというのもウソ

ぞうやキリンはライオンや虎の何倍もの大きさがありますが、彼らは草食動物です。

ただし、、、

動物性タンパクをたくさん食べると人間の成長が早くなることは事実です。

最近の子どもたちの成長スピードが速いのは、動物性タンパクの摂取量が増えたためと考えられています。

以上。







また、次回。

Bruno /GermanyによるPixabayからの画像