私も30代半ばになって、乳ガンとかが頭をよぎります。怖い・・・
日本では、乳がんと前立腺がんが増えています。
それはなぜでしょうか。
この問題を突き止めた学者がいます。
今回は、乳ガンと牛乳の話です。
だいたい5分もかからずに読めます。女性の方には必読です。
■もくじ
- 「乳がんと牛乳」の問題を突き止めたジェイン・プラント教授
- 日本で増えている乳がんと前立腺がん
この記事を書いているの僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
「乳がんと牛乳」の問題を突き止めたジェイン・プラント教授の壮絶人生
プラント教授は、自らが乳ガンになった原因を調べた
全世界15カ国で翻訳され、400万部のベストセラーとなった『乳がんと牛乳』という本をご存じでしょうか。自らが乳ガンになったプラント教授のサクセスストーリーは、誰もが感動します。もともとプラント教授は、ロンドンのインペリアルカレッジで地球化学の教授でした。
42歳で乳ガンに[乳房切除、転移をくり返す]
プラント教授は、42歳で乳ガンになります。治療のために仕方なく大切な乳房を切除。しかし、5年後にガンの転移が発覚し、放射線の治療を始めますが、そのかいなくリンパ節に3度目の転移。
今度は、放射線治療で卵巣も摘出します。しかし、リンパ節に卵の半分ぐらいの大きさのガンを発症。ついに、担当ドクターもプラント教授に余命宣告をします。
乳ガンの研究を始めるプラント教授
プラント教授は、地球化学が専攻の研究者なので医療の世界はド素人。ドクターではないので、医学の知識はほとんど持ち合わせていません。
しかし、自らが乳ガンになったことで、[乳ガンの原因]を追及し始めます。長い闘病生活の最中でした。学術論文を読みあさり、自分の専門分野である地球化学の方法を適用して、乳ガンの問題点を追及します。
それは、、、
- 中国人に乳がんが少ない
- 中国人は乳製品を食べない
という素朴な疑問から、直感的に乳製品が絡んでいることを突き止め
ついに、、、
乳がんと牛乳の関係にたどり着きます
ガン細胞は消えた
プラント教授は、牛乳と乳製品、牛肉を摂ることを一切やめました。
すると、、、
- リンパ節の癌が次第に小さくなり消滅
- 以来、15年間、癌の再発はありません
そして、この本「乳がんと牛乳」を出版しました。
<前書き>
この本は、乳がんになった女性とのあいだで交わされた無数のやりとりの結晶である。その意味では、著者は私であるが、私ひとりで書いたものではない。
乳がんは、知らぬまに突然襲いかかる。4回再発し、リンパ節にも転移した、たちのわるい進行性の乳がんにかかりながら、最終的にこれを克服した私は、乳がんの恐ろしさを身をもって実感している。乳がんは恐ろしい病気だが、この本は女性を怖がらせるための本ではない。
それとは反対に、あらゆる女性に勇気を与え、安心してもらうための本である。希望の物語である。
「乳がんと牛乳」が出版されると国中から非難、批判の嵐
昔から乳製品を摂ることをしなかった日本人には、信じられないことですが、、、
- 西欧文化圏では、牛乳でお腹をくだすことは[病気]とみなされます
ジェイン・プラント教授が、この本を2000年に出版するやいなやイギリス国内から非難、批判の嵐をあびます。
西欧人にとって、ほとんどの料理に牛乳や乳製品が入っていて、文化的にも切っても[牛乳と乳製品]は、切り離せない関係にあります。
それが、、、
- 乳ガンの原因は、[牛乳と乳製品]である
- [牛乳と乳製品]は、身体に悪い
という本が出たら、仕方ないかもしれません。我が国日本でいうと、お米は身体に悪いといっているようなものです。
数千年にわたってミルクやチーズといったものを摂取してきた欧米文化では、牛乳は、[栄養の宝庫]であり[自然がもたらす完璧のもの]だったに違いありません。プラント教授が、袋だたきにあうのは仕方ないかもしれません。
[牛乳と乳製品]は再販をくり返すベストセラーに
[牛乳と乳製品]が、非難、批判を浴びますが、人気はうなぎ登り。イギリス国外にも翻訳されていき、どんどん指示が高まります。
そして、今の2020年に至るまで、
初版の内容を変更させるような合理的な反論はでていません
逆に、骨粗鬆症の原因は牛乳や乳製品にあるという事実が、メジャーになってきています。
[牛乳と乳製品]と骨粗鬆症の関係は、この記事でも取り上げています。
牛乳大量消費国である北欧の人々には、骨粗鬆症が多いことが最近知られてきました。 そうです。牛乳やヨーグルトを大量に食べると骨からカルシウムがなくなってきます。
プラント教授は、英国王立医学協会の終身会員に
次第にプラント教授が書いた[牛乳と乳製品]の評価は高くなります。イギリスの医学会に多大なる影響を与えました。
そして、医者でも病理学者でもないのに、、、
- 2005年には、英国王立医学協会の終身会員に推挙されたのです
ジェイン・プラント教授の功績がいかに大きいものであるのかが分かるエピソードです。牛乳という欧米文化からすれば、宝のような存在を根底から見つめ直すきっかけを作ったのですから。
最後に、ジェイン・プラント教授本人のコメントを掲載します。
私の著書 Your Life in Your Hands 邦題「乳がんと牛乳」は、私や他の女性たちが転移性乳がんを克服するのに乳製品を断つことがどれだけ役立ったかを書いています。同書が2000年に初めて出版されたとき、私は正統派医学の医師たち、慈善団体、そして栄養学者たちから、寄ってたかってのバッシングにあいました。何らかの理由で彼ら全員が、乳製品の摂取が身体に悪いという私の考えに嘲笑を浴びせました。
こうしたことの理由は、この報告書でもジャスティン・バトラー医師が明らかにしているように、私たちがみんな酪農・乳業界による絶え間ない宣伝にさらされてきたことにあるのかもしれません。その宣伝とは、乳製品は充実していて、自然で、私たちの健康に良い、というものです。
2005年に私は自分の著書を通じて科学に貢献したことを認められて、英国王立医学会の終身会員の称号を授与されましたが、これは医学界の見解が過去数年の間にどれだけ変化してきたかを示す目安となります。しかしながら、乳製品についての真実が一般に受け入れられるようになるには、私たちの道はまだまだ遠いです。その意味で、この報告書はタイムリーであり、歓迎されるべきものです。
私の著書「乳がんと牛乳」Your Life in Your Hands は同業研究者間チェックを受けた科学文献から500件以上を参照先としていますが、執筆に向けてそれらを調査していて私は驚きました。
乳製品が病気の促進において果たす役割について何とまあたくさんの情報が出回っていることでしょう。それも乳がん、前立腺がん、卵巣がん、他のがんだけではありません。
湿疹や他のアレルギー性トラブルに始まって心臓疾患、糖尿病といったがん以外のものまであるのです。私の著書に対するありとあらゆる批判にもかかわらず、2000年に私が書いたその本のうちのたった一文の変更を余儀なくさせるようなたった一件の科学的事実ですら誰も私に示していません。
もしこの自分が間違っていたり、誤解していることを示す説得力のある証拠が得られたとしたら、訓練を積んだ科学者の一人として、私はみずからそうしていたことでしょう。ところが、実際は乳製品消費に不利な証拠のほうがますます積み上がってきているのです。これについては前述書の第二版と第三版、そして私の他の著書「前立腺がんと骨粗鬆症」(そうです、歩けなくなる骨の病気の進行における、乳製品に不利な、反論しがたい事例、特にチーズ、が出てきています)と「健康のための食事」Eating for Better Health で詳述しています。
この報告書「白いウソ」は、乳製品が人間の健康に対してもつ有害性についての証拠をさらに積み上げます。
ザウルスでござる:白いウソ ― 牛乳・乳製品の真実から転載[抜粋]
以上。
また、次回。
Thank you very much for providing photos and illustrations.
- pakutaso
- irasutoya
- Photo by Eiliv-Sonas Aceron on Unsplash
- Engin_AkyurtによるPixabayからの画像
- Gerd AltmannによるPixabayからの画像