【母なる海の健康法とは!】海水浴や海洋療法は、人間の身体に優しい

健康浴(日光浴・海水浴・森林浴・フィトンチッド)

大人になってから、海水浴ってほとんど行かない。けど、タラソテラピーってちょっと気になるなぁ。

と、いう方へ。

母なる海は、自然のめぐみです。
砂浜にいるだけで癒されますよね。
じつは、こころだけじゃなくて、身体にもいいんですよ。



今回は、タラソテラピー(海洋療法)と海水浴の話です。

■もくじ

  1. 海洋療法、タラソテラピーとは
  2. こころもカラダも癒される海水浴の健康効果

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

海洋療法、タラソテラピーとは

タラソテラピー(海洋療法)の歴史

今、海藻や海泥を使ったエステサロンが、たくさんあって人気です。理由は、やはり自然のものから作られた海の成分が、人間の身体に優しいからでしょうか。

海水の成分は、、、

  • 約96.6%が、水分
  • 約3.4%が、塩分

塩分の78%は塩化ナトリウムで、残り22%はマグネシウム、カルシウム、カリウムを始めとした微量ミネラルを含むミネラル分

この微量ミネラルを含むミネラル分は、100種類以上に及び、ごく微量のミネラル成分の中には、種類が判明していないものもあるといいます。

タラソテラピー(海洋療法)とは?

海洋療法のことを英語では、「thalassotherapy(タラソテラピー)」といいます。ギリシャ語とフランス語を合わせた言葉。

タラソテラピー発祥のフランス医学アカデミー(フランス語版)の定義では、、、

「海洋気候の作用の中で、海水、海藻、海泥を用いて行う治療」

とされていて、[海の持つさまざまな特長を活かしたフランス生まれの治療法]です。

タラソテラピー(海洋療法)の歴史は?

最初に海水を使った治療を初めて行ったのは、医師のルイ・バコというドクターでした。彼は、リウマチの治療施設として、温かい海水を使ってタラソテラピーの施設を開設したのです。このとき、1899年。

その後、1904年に生理学者のルネ・カントンが医療としてのタラテラピーを確立。

生理学者ルネ・カントンは、もともと海水のミネラル分の構成比率が、人間の体液と近いことを発見しました。彼は、その後の実験で、濃度を体液と同じ程度に調整した海水は、飲料水や点滴用液などとして使用でき、体液の代わりになることも発見したのです。

カルトンは、栄養失調、胃腸炎、皮膚疾患や小児コレラなどの治療を行い、その活動はフランスを中心にヨーロッパ各地に広がっていったのです。

タラソテラピー(海洋療法)の3種類の療法とは

タラソテラピー(海洋療法)には、3種類の療法があります。

  1. 海水入浴療法(バルネオテラピー)
  2. 海藻療法(アルゴテラピー)
  3. 海泥療法(ファンゴテラピー)

海水入浴療法(バルネオテラピー)

海水入浴療法とは、文字どおり海水に直接接することで得られる物理作用や薬理作用、そしてこころにも作用する心理作用があります。

それは、、、

海水の浮力を活かしたり、水圧を活かしたりする方法

※一部の海水入浴療法(バルネオテラピー)を紹介するサイトでは、皮膚からミネラルなどの栄養素を直接取り込むことができるといっていますが、科学的な根拠はありません。

海藻療法(アルゴテラピー)

海藻療法とは、海藻をペースト状にして全身に塗布し、皮膚から体内へ栄養分を送る療法

海藻には、ミネラル分の他、ビタミン類やアミノ酸、タンパク質などが豊富に含まれています。とくに、「附着根」という海藻独自の器官を使い、岩礁などに付着して、海のミネラル分を吸収して貯蔵している栄養素の高い生き物です。

海泥療法(ファンゴテラピー)

海泥とは、長い時間をかけて堆積していったミネラルの沈殿物をいいます。この海泥には、多くの有機物が含まれていて、鎮静・殺菌・保湿作用などにすぐれている

と、いわれています。

塗布することで、体の代謝機能に働きかけ、血液循環を高め、老廃物除去に役立ちます。
ドイツでは皮膚トラブルの治療として、イスラエルでは関節炎やリウマチの治療として、使用されています。

 





 





こころもカラダも癒される海水浴の健康効果

海水浴の歴史(潮湯治)

海水浴は、18世紀にイギリス人のラッセル医師が、ブライトンという街で世界初の海水浴場を開設しました。

海水浴での効果は、、、

・新陳代謝を活発にさせる・皮膚の洗浄・美肌効果・自律神経の乱れを整える・老廃物の排出

など。

日本では、初代陸軍軍医総監の松本順氏が、長崎の伝習所へ行き、オランダ人医師のポンぺ氏と出会ったことが始まり、神奈川の大磯で初めて海水浴場ができました。

海水浴に関しては、この記事でも詳しく解説しています。

海水浴は、免疫力をアップし、美肌、花粉症にも【砂浴でデトックス】

冷たい水で泳ぐことは、免疫力を向上させます。それは、冷たい海水で泳ぐことで、適度なストレスが生まれ、免疫システムを刺激するからです。

この時代の海水浴は、あくまでも療法であったので、泳ぐとかではなく「浸かる」ことが主な動作だったようです。

海水浴の8つの健康効果とは

海水浴の良さや効果を知る上で、8つ取り上げます。

  1. 皮膚トラブルの症状改善
  2. マッサージ効果
  3. 免疫力の向上
  4. 精神の安定
  5. アトピー性皮膚炎の症状改善
  6. 水虫の症状改善
  7. 甲状腺ホルモンの生成

皮膚トラブルの症状改善

海水に含まれるマグネシウムは、肌の保湿効果を高めます。

皮膚の保湿力を高め、湿疹や疥癬、乾燥肌など、皮膚トラブルの症状を改善する

と考えられています。

マッサージ効果

海の浮力は、大きくて真水の浮力が1リットルに対して1kgであるのに対し、1.03kgもあります。また、水圧と波があることで、海水浴をすると、マッサージ効果が生まれます。

と、いうことは、、、

海水浴をすることで、マッサージ効果が生まれ血流がよくなります

また、、、

素足で砂浜を歩くことは、足裏をマッサージになります。

免疫力の向上

冷たい海水で泳ぐことで、適度なストレスが生まれ、免疫システムを刺激します。

すると、、、

免疫担当細胞である白血球の数を増やすと考えられています

脳の活性化

海水浴で身体を動かしたり、砂浜を歩いたりすることは、、、

意欲を促すドーパミンやノルアドレナリン、心の安定を促すとセロトニンなど、神経伝達物質の脳内分泌を促し、脳を活性化すると考えられています

精神の安定

海の波の音には「1/fゆらぎ」という、人間の精神を安定させ、快適さを促すといわれる音波があります。

また、、、

海の青い色は興奮を抑え、時間の経過を遅く感じさせる

と、いわれています。

アトピー性皮膚炎の症状改善

よく知られている効果として、海水による皮膚の洗浄効果と紫外線よる殺菌効果によって、アトピー性皮膚炎をはじめとする、皮膚の疾患に効果があるといわれています。

アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚疾患の場合、黄色ブドウ球菌などの細菌が皮膚に付着しており、黄色ブドウ球菌などが減少することで皮膚疾患も改善する

と、考えられています。

水虫の症状改善

晴れた日に砂浜を歩くことは、水虫菌を除去し、足の臭いを防ぐ効果がある

といわれています。

理由としては、、、

直射日光によって温まり、乾燥した砂浜には、殺菌力の高いマイナスイオンが多量に含まれている

からだといいます。

甲状腺ホルモンの生成

私たちの身体のヨードは、ほとんどが甲状腺に存在しています。

海水や海岸には、ヨードというミネラル元素が多く含まれております。

ですから、、、

適度なヨードの吸収は、甲状腺ホルモンの働きを助け、新陳代謝を促し、血流をよくしたり、皮下脂肪をエネルギーに変えたり、老化を遅らせるといった作用がある

と、いわれています。

 





以上。

 

















また、次回。