脱水は、放っておくと死に至る症状【脱水の仕組みを理解しておこう】

脱水症

脱水症になって、診てもらったんだけど「あなたの場合は、高張性脱水です」っていわれた、脱水には3タイプあるらしい。

と、いうかたへ。

熱中症もかくれ脱水から発症しますが、
脱水には3タイプあります。
それぞれ特徴があるので
処置の仕方も変わりますよ。


今回は、「脱水の3タイプ」についての話です。

■もくじ

  1. 脱水には、3タイプ
  2. 脱水の予防方法

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

脱水には、3タイプ

脱水には、3タイプ

脱水とは

脱水とは、身体にとって不可欠な水分と電解質(塩分やカリウムなど)などの体液の量が不足している状態をいいます。

脱水には、3つのタイプがある

ひとくちに脱水といっても、その症状で分かれ、3つのタイプがあります。

  • 高張性脱水
  • 等張性脱水
  • 低張性脱水

それは、、、

水分と電解質のどちらかが多く失われたかで分かれていきます。まず、2つに大別されます。

  • 水分欠乏型脱水:高張性脱水
  • 塩分欠乏型脱水:等張性脱水、低張性脱水

たとえば、、、

  • 水分が著しく失われたら「高張性脱水」
  • 電解質が著しくしなわれると「低張性脱水」
  • 水分も電解質も同量に失われると「等張性脱水」
高張性脱水とは

たくさん汗をかいた状態で、のどが渇いたときにみられる脱水のこと。汗をかいたときに水分を摂る量が少なくて、口やのどが渇くタイプの脱水です。たくさんの汗をかくことで、細胞内から細胞の外へ水が出ていき、細胞内の水は減少します。

ですから、、、

電解質よりも水分を多く失っているので、体液が濃くなっている状態になります。

症状:口渇感、口腔粘膜の乾燥 など

等張性脱水とは

等張性脱水とは、下痢や嘔吐によって、一気に体液が失われた状態のこと。水分も電解質も同じ比率で体外に排出された脱水状態です。

低張性脱水とは

炎天下などで、たくさん汗をかいたけれど、水やお茶だけ飲んで水分補給した場合、もう1つの電解質を摂っていないときに起こる脱水症状のことをいいます。

症状:嘔吐、下痢、血圧低下 など

脱水の症状は

脱水になった時の症状は、体重の減少率によって変化します。

それは、、、

体重の減少率が大きくなればなるほど、脱水の症状が重くなるというわけです。

人の身体は、成人の男性で、おおよその水分量は、約60%といわれ、成人女性では約55%。赤ちゃんは、7割以上。高齢者になると、50%といわれています。

体重の減少でみていくと、、、

  • 1~2%の体重減少は、軽度の脱水になり、喉の渇きや尿量の減少がみられます。
  • 3~9%の体重減少は、中等度の脱水になり、全身の倦怠感や頭痛、嘔吐、めまい、痰を出しにくい、血圧低下、臓器の血流低下などがみられます。
  • 10%以上の体重減少は、高度の脱水で心臓・腎臓・呼吸機能不全がみられ、死に至ることもあります。

脱水の程度

脱水の程度によって、その症状異なります。

軽度の脱水症の場合

普段より多量に汗をかく、喉が渇く、めまい、吐き気、ぼんやりする、重苦しい、食欲減退、血液濃縮、尿量減少 など

中程度の脱水症の場合

吐き気、全身脱力感、動きが鈍くなる、皮膚の紅潮化、疲労および嗜眠状態になる、感情が鈍磨したりいらいらしたり不安定になる、無関心になる、手足のふるえ、ふらつき、頭痛、体温上昇、脈拍・呼吸の上昇及び呼吸困難、幻覚、めまい、言語不明瞭、精神錯乱

重症の脱水症の場合

筋痙攣、失神、舌の膨張やしびれ、不眠、腎機能不全による尿量減少もしくは消失、飲み込み困難、皮膚乾燥及び感覚がなくなる、目の前が暗くなる、目がくぼむ、聴力損失 など

脱水の原因は

脱水といえば、熱中症を思い浮かべますが、脱水症は、四季でいうと夏と冬に多く発症するのが特徴的です。

夏場は、高温多湿で「かくれ脱水」からの熱中症が多いですが、冬場は、エアコンによって乾燥している環境で知らず知らずの内に発汗しており、それと気づかないケースが多いです。

では、なぜ脱す症になってしますのでしょうか。

それは、、、

脱水症になる原因は、水分を摂らないこと。汗をかくことで起きる多量の水分の喪失です。また、感染症や胃腸炎などにより、嘔吐や下痢で身体の水分と塩分(電解質)が一気に多く喪失することが原因になることもあります。

脱水の原因:熱中症

高温多湿の環境で、激しいスポーツをしたり、工事現場や農業などの炎天下での仕事によって、多く汗をかくことで、水分と塩分(電解質)が失われることで脱水が起こります。

脱水の原因:嘔吐や下痢

感染症や胃腸炎などに罹患した場合、体調不良が起きて下痢や嘔吐を引き起こし、水分と塩分(電解質)が失われることで脱水が起こります。

脱水の原因:アルコール

二日酔いやお酒を飲んだ翌日の朝は、喉がカラカラになっていることがあります。これは、アルコールには利尿作用があるので、体液が体外に出ていきやすい状態になっています。アルコール代謝によって生成されるケトン体の影響で脱水が起こるといわれています。

脱水の原因:無風で高温の室内

毎年のように熱中症で孤独死する老人のニュースを観ますが、これは、窓を閉め切り、風通しのない無風で高温の室内で過ごすことにより、20%以上の脱水が起こり、死に至ったと思われます。

脱水の原因:発熱

感染症などで発熱すると、体温は上昇し身体の水分は失われていきます。脱水症になりやすい状況になります。

脱水の原因:その他

その他の脱水になってしまう原因としては、、、

ストレス:人は緊張状態になると、心拍数が増え、呼吸回数も増え、体温が上がり呼気や体熱で水分が失われやすくなります。
食べすぎ:食べすぎると消化管に血液が集中するので、全身の循環は歩くなります。すると末梢では、脱水が起きます。

 





 











脱水の予防方法

脱水の予防方法

脱水の予防法は、水分と塩分(電解質)の補給です

脱水症になる原因は、水分を摂らないことによる多量の水分喪失なので、テレビやマスコミが連日報道するように脱水の予防法は、『こまめに水分と塩分(電解質)の補給』することです。

また、脱水にならない工夫も必要です。

たとえば、、、

  • 喉が渇く前に水をこまめに飲む。就寝前、起床時、運動・入浴・飲酒の前後に水を飲むようにする。
  • 暑さを避ける服装をする。
  • 空調を有効に使い、高温多湿を避ける。
  • 扇風機などを利用して部屋の空気の入れ替えを行う。
  • 外出時は首にスカーフを巻くなどして体温調節を行う。
  • エアコンの環境では濡れタオルをかけるようにする。
  • 栄養バランスの整った食事を規則正しくとり、体力を保持する。

*健康長寿ネット:脱水より

脱水予防の注意点

脱水の予防法は、『水分と塩分(電解質)の補給』することですが、以下のような場合はおすすめできません。

  • 一気に飲んでしまう:1度に大量の水分を補給したとしても、残念ながら十分に体内に吸収されません。『こまめに』摂ることが大切です。
  • かなり冷たいものを飲む:キンキンに冷えたものは、身体に吸収されず尿として体外へ排出されてしまいます。『人肌程度』のぬるいものを『こまめに』摂ることが大切です。

さらに、、、

高温多湿な場所、乾燥の激しい場所には、長時間身を置くことは危険です。

ですから、定期的に場所を移動することが大切です。

また、、、

身体に異常を感じたら、たとえば熱中症ぽいなどと思ったら、急いで涼しい場所に避難することが重要です。

感覚としては、、、

喉が渇いた、体温が高くなっている、吐き気がするなどは、赤信号です

脱水症かと思ったらどうする?!

「脱水症かもしれない」と思ったら直ぐに水分を摂ってください。

かといって、、、

ジュースや真水では、脱水症状を改善できません。

大切なことは、、、

『水分と塩分(電解質)の補給』することなので、麦茶や経口補水液(ORS)などの電解水(ミネラル分)が含まれているものを飲むようにしてください。

経口補水液(ORS)に関しては、この記事でも詳しく解説しています。

【経口補水液の飲み方を覚えよう】胃腸炎や熱中症時での脱水症状の時

 

 





それでも改善しない場合は、すぐに医療機関へ行くべきです。

というのは、、、

重度な脱す症が起きている場合は、『水分と塩分(電解質)の補給』しても身体の機能が働かず、身体が冷えない状態になっていることがあります。ドクターに診てもらうことが大切です。

目安としては、、、、

  • 発熱や下痢や嘔吐に加えて尿の回数が減る
  • 尿の色が濃い
  • 目が落ちくぼんでいる
  • 皮膚やくちびるが乾燥している
  • 皮膚にはりがない

上記の1つでも当てはまるようであれば、速やかに医療機関へ行きましょう。

 





以上。

 





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また、次回。