驚愕!40歳以上は4人に1人糖尿病予備軍|血糖とインスリンの関係

40歳以上は4人に1人糖尿病予備軍 インスリン

「血糖値が高いので注意」っていわれたんだけど、どうすればいいのか。インスリンとか分からなくて不安・・・

と、いう方へ

糖尿病予備軍は6人に1人といわれるほど、多いんです。
あらためて勉強しましょう。



今回は、血糖とインスリンの関係のお話しです。

■もくじ

  1. 血糖とインスリンについて
  2. インスリンが働かない糖尿病って、どんな症状なの

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

血糖とインスリンについて

糖尿病は、増えています

糖尿病というワードはよく耳にしますが、その数はドンドン増えています。厚生労働省の「2017年患者調査の概況」では、、、

  • 2014年の調査から12万3000人増えて、過去最多の328.9万人になりました。
  • 男性184万8000人
  • 女性144万2000人

40歳以上だと4人に1人が糖尿病の予備軍だといわれています

いわゆる生活習慣病の罹患者数は、以下の通り

主な傷病総数男性女性
糖尿病328万9,000人184万8,000人144万2,000人
高血圧性疾患993万7,000人431万3,000人564万3,000人
脂質異常症220万5,000人63万9,000人156万5,000人
心疾患(高血圧性のものを除く)173万2,000人96万3,000人77万5,000人
悪性新生物(がん)178万2,000人97万人81万2,000人
脳血管疾患111万5,000人55万6,000人55万8,000人
慢性腎臓病39万3,000人24万2,000人15万1,000人

糖尿病の患者の平均寿命は

世界的にも爆発的に増加している糖尿病。2015年での糖尿病有病者数は4億1,500万人に上り、前年度の2014年より2,830万人増加しました。

今後、有効な対策を施さないと、2040年までに6億4,200万人に増加すると予測しています

また、糖尿病の患者の平均寿命は、一般の日本人の寿命に比べると、、、

  • 男性が、-9.7歳、短命です
  • 女性が、-13.0歳、短命です

いかに糖尿病が増加していて、寿命を縮めているか分かります。

血糖とインスリンの関係ついて

糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンが十分な働きをしないために、血液中のブドウ糖が増えてします病気です。インスリンは、血糖を一定の範囲に収める働きをしています。

糖尿病には、糖尿病には、[1型糖尿病]と[2型糖尿病]の2つのタイプがありますが、ほとんど10人中9人は、インスリンの効きが悪くなる[2型糖尿病]ですので、[2型糖尿病]で説明します。

1型糖尿病と2型糖尿病の特徴
 1型糖尿病2型糖尿病
発症:年齢若年に多い
(ただし何歳でも発症する)
中高年に多い
症状急激に症状が現れて、糖尿病になることが多い症状が現れないこともあり、気が付かないうちに進行する
体型やせ型の方が多い肥満の方が多いが、やせ型の方もいる
原因膵臓でインスリンを作るβ細胞という細胞が壊れてしまうため、インスリンが膵臓からほとんど出なくなり、血糖値が高くなる生活習慣や遺伝的な影響により、インスリンが出にくくなったり、インスリンが効きにくくなったりして血糖値が高くなる
治療インスリンの注射食事療法・運動療法、飲み薬、場合によってはインスリンなどの注射を使う

インスリンの働き

インスリンの働き
インスリンの働き

食事をすると、栄養素の一部は糖となって腸から吸収されて血管の中に入り血液の流れに乗ります。そして、筋肉などの細胞までたどり着くと、一緒に流れていたインスリンの助けをかりて、細胞内に取り込まれる仕組みになっています。

ですから、、、

インスリンは、血管内のブドウ糖を筋肉や肝臓といった細胞に受け渡す仕事をしています

  • 糖はカラダのエネルギー源
  • 糖をエネルギーとして使うにはインスリンが必要となります

インスリンが働かなくなると

ブドウ糖は、食事を摂った栄養素からできますが、食事を摂らない時間帯、たとえば寝ている時間など、食事をしない時間が続く場合は、主に肝臓から糖が作れています。

インスリンの分泌の量や速度が乱れる
インスリンの分泌の量や速度が乱れる

通常であれば、どんな人でも食後は血糖値が上昇します。健康な人であれば、血糖値が上昇すると、膵臓から適切な時間に適切な量のインスリンが分泌されて、血糖値は低下します。

だいたい食後の2時間後には、空腹時の血糖値に戻ります

ですが、、、

糖尿病の罹患者や糖尿病の予備軍の人では、

  • インスリンの分泌量が少なかったり
  • インスリンの分泌の速度が遅かったり
  • 血糖値を下げる働きが不十分になります

そして、食事を終えた2時間後でも、、

  • 血糖値は低下せずに、高血糖のままの状態が続きます

インスリンが働かなくなる原因

インスリンが十分働かなくなる原因は2つあります。

  1. 【インスリン分泌低下】膵臓の働きが弱くなりインスリンの分泌量が低下する
  2. 【インスリン抵抗性】肝臓や筋肉などの組織がインスリンの働きに対して鈍感になっている、インスリンは十分な量が作られているけれど、インスリンの効き目がなくなっている。もしくは、インスリンが働きにくくなっている。
生活習慣の乱れが[2型糖尿病]

[2型糖尿病]は、遺伝の影響もありますが、肥満と運動不足、そして食べすぎなどの生活習慣の乱れによって【インスリン分泌低下】や【インスリン抵抗性】を引き起こしていると考えられています。

しかし、こんな味方もありますので紹介します。

日本人の平均食事量は、およそ1900カロリーくらいで明治時代とあまり変わらないともいわれており、現在、こんなにも糖尿病が増加していることに対して説明がつきません。

  • 食べすぎでもないのに、糖尿病が増えている・・・・

考えられる原因としては、明治時代と比べて、、、

  • 牛乳・乳脂肪と動物性脂肪の摂取量が格段に増えている
  • 生活が便利になり、動かなくなっている

と、いった【食習慣の欧米化】と【現代の便利な生活】があげられます。

なので、、、

  • 糖尿病の予備軍の人には、中強度のウォーキングやトレーニングを推奨しています

糖尿病と診断されるには

基本の診断に加え、HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)が一緒に測られています。このHbA1cの結果によって糖尿病と診断されます。

糖尿病と診断されるには
糖尿病と診断されるには

糖尿病になったらどんな症状が

糖尿病になっているけれど、自覚していない人たくさんいるようです。

糖尿病になっていても気づかないし、感覚が鈍っているので分からないという話題はこの記事でも書きました。

糖尿病の足病変、放っておくと切断することに【フットケアの重要性】

糖尿病は、神経障害を引き起こすといいましたが、糖尿病になった本人には自覚症状がないために、重篤な潰瘍や壊疽になっていることが分からないケースがあります。ですから、発見が遅れることもあり、最悪の場合、足趾や下肢を切断することがあります。

血糖値が高いことで起きる症状は、、、

  1. 喉が渇く、水をよく飲む
  2. 尿の回数が増える
  3. 体重が減る
  4. 疲れやすくなる など

さらに、高血糖が続くと、、、

意識障害になります

糖尿病の自覚がないのに検診などを受けて糖尿病と診断されるケースもあれば、急に高血糖の症状が現れて糖尿病と診断されるケースもあります。

また、、、

網膜症など目に症状が出たり、腎症など腎臓に合併症が出て糖尿病と診断されるケースもあります

いずれにしても平均寿命が短くなることが判明している【糖尿病】ですから、早期発見・早期治療をすることが必要です。

自覚症状がないというのは怖いですね。

糖尿病を未然に防ぐには、中強度の運動を

糖尿病を未然に防ぐには、中強度の運動を

以下の記事は、下の記事でも掲載した内容の重複しますが、改編して再掲します。

6人に1人といわれる糖尿病の予備軍【ウォーキングで未然に防ごう】

糖尿病の疑いがある人は、6人に1人といわれ約1870万人にのぼっています。血糖(血中のブドウ糖)を下げるインスリンというホルモンの効きが悪くなり、血糖値が上がってしまう病気のことを糖尿病といいます。

有酸素運動は、インスリン効果が高まり、血糖値は低下する

合併症を引き起こす怖い糖尿病ですが、有酸素運動が予防として上がられます。

有酸素運動によって、筋肉への血流が増えると、ブドウ糖が細胞の中に取り込まれ、インスリン効果が高まって、血糖値は低下します

また、、、

筋力を使うことで、筋肉量が増え、インスリンの効果が高まり、血糖値が下がりやすくなります

注意することは、【運動を続けること】です。
運動をやめてしまうと、この効果は3日程度で失われます。

そこでおすすめなのがウォーキングです。

糖尿病を未然に防ぐ、中強度のウォーキングで血糖値をコントロール

運動療法の注意点:激しい運動はダメです

糖尿病には、有酸素運動や筋力トレーニングが効果がありますが、かといって、、、

強度の激しい運動は、血糖コントロールが悪い状態だと運動中や運動後に血糖値が逆に高くなることがありますし、強度な筋力トレーニングは、心臓や腎臓に負担がかかるので無理をしないことが大切です。

激しい運動のために、エネルギーを補充しようとして、アドレナリンなどのカテコラミンやグルカゴンという血糖値を上げるホルモンの分泌を増やし、一時的に血糖値が高くなることがあります。

糖尿病の予防には、負担の軽いウォーキングが最適

糖尿病には、一般的に中程度の有酸素運動が勧められています。

ウォーキングでの中程度の有酸素運動は、この記事でも紹介しました。

[メッツ健康法]ウォーキングは、骨粗鬆症によい【中強度は20分】

[中強度]は、健康づくりに最適な身体活動といわれています。たとえば、少し前までは、1万歩きましょう。というよく耳にしましたが、現在では「歩けば歩くほどよい」のではなく、歩く中に中強度のウォーキングが含まれていることが大切です。

[メッツ健康法]で運動をすると目安になって、運動しやすいのが特徴です。

メッツ(代謝当量)の目安の運動
メッツ(代謝当量)の目安の運動

1メッツは、テレビを観ている
3メッツは、自宅で掃除機をかけている
5〜6メッツは、早歩き

糖尿病には、中程度の運動を勧められていますから、【ウォーキングの最中に早歩き】を取り入れててください。

糖尿病の予防によいウォーキングの目安は

【中強度】の有酸素運動が糖尿病に効果があるといわれています。また、筋肉量を増加させると同様に効果があるともいわれていますので、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせるのもよいでしょう。

ウォーキングの目安としては、、、

  1. ウォーキングは、1回に15〜30分。これを1日2回
  2. 歩数でいうと、10000歩が目安

※ すでに糖尿病を発症している人は、かかりつけのドクターに必ず相談してから行ってください。

以上。

糖尿病フットケア:まるわかりガイド














また、次回。

Thank you very much for providing photos and illustrations.