【血糖コントロール】なぜ?糖尿病に、食事療法が重要なのかを知ろう

糖尿病

糖尿病予備軍ですといわれて、慌てています。確かに食生活はよくないし、かなりの甘党です。どうしよう・・・

と、いう方へ。

仕事

糖尿病や糖尿病予備軍は、
全国に2,000万人もいます。
すでに国民病といわれて久しいです。
原因は、食文化の欧米化と生活習慣の乱れ
誰しもが罹患してもおかしくない状況です。
ですから、、、
食習慣を見直さないと
糖尿病の抜本的な解決になりません。

今回は、「血糖値をコントロールする糖尿病の食事療法」を深掘りします。

■もくじ

  1. 糖尿病には、なぜ食事療法が大切なのか
  2. 糖尿病の食事療法の基本とは
  3. 食事療法は、規則的な食習慣を身につけること

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

糖尿病には、なぜ食事療法が大切なのか

糖尿病には、なぜ食事療法が大切なのか

糖尿病の食事療法でインスリンの分泌能力を向上させる

糖尿病には、1型糖尿病、2型糖尿病とあります。
ほとんどの人は、2型糖尿病のひとです。

この、、、

1型糖尿病、2型糖尿病のどちらのタイプでも、治療の基本は食事療法です。

それは、、、

食事療法を地味にしっかり続けることが、インスリンの分泌の能力を向上させて働きを改善させることができるからです。
食事療法を地味にしっかり続けることが、インスリンの分泌の能力を向上させて働きを改善させることができるからです。

食事療法を地味にしっかり続けることが、インスリンの分泌の能力を向上させて働きを改善させることができるからです。
そして、糖尿病の食事療法を継続することで患っていたからだが『インスリンの効きやすい身体』に変わっていくのです。

 

 

糖尿病の食事療法は、合併症をも予防できる

糖尿病で怖いのは、合併症です。

この怖い合併症もしっかりした食事療法で健康な体を作れば、合併症の予防にもなるし、進行も防げることができます。


また、、、

2型糖尿病の人であれば、地道な努力によって「食事療法だけ」でも血糖値が適正な範囲に保たれることもあるのです。

地道な努力によって「食事療法だけ」でも血糖値が適正な範囲に保たれることもある
地道な努力によって「食事療法だけ」でも血糖値が適正な範囲に保たれることもある


さらに、、、

糖尿病における食事療法は、食事療法を行わない人に比べ、『薬物療法』を用いた場合でも、低血糖や高血糖を起こすこともなく、適正な範囲の血糖値を保つことができます。

ですから、、、

糖尿病には、食事療法が欠かせないのです。

 





 











糖尿病の食事療法の基本とは

糖尿病の食事療法の基本とは

糖尿病患者、糖尿病予備軍に欠かせない、食習慣の見直し

糖尿病の食事療法の基本は、以下の4つです。

  1. 適正な摂取エネルギー
  2. 栄養のバランスがよいこと
  3. 規則的な食習慣を身につけること
  4. 上記の3つを長く、守ること

 

適正な摂取エネルギー

糖尿病患者、糖尿病予備軍だからといって、『食べてはいけない食べもの』はありません。安心してください。

また、、、

糖尿病患者、糖尿病予備軍だからといって、特別に糖尿病によい食品もありません。

大切なことは、、、

  • 健常な人と同じ様な種類のものを食べること。
  • 糖尿病治療は、長きにわたるため長く続けられることが大切。
肝臓

それは、、、

人は、一人一人違う人間で違うタイプの存在。また、年齢や性別も違うし、身長や体重も違います。だから、人それぞれなので既に糖尿病の人であれば、主治医に相談し、予備軍の人であっても専門医に相談することが望ましいです。


それほど、食事療法は大切です。

 

糖尿病の食事療法では、栄養のバランスがよいこと

3大栄養素といえば、[炭水化物(糖質)][脂質][タンパク質]です。この3つは、エネルギー源になります。

炭水化物は多過ぎても少な過ぎても良くない

厚生労働省が、平成25年に出した「国民健康・栄養調査」では、日本人の総エネルギー摂取量は[平均1,887kcal]でした。

エネルギーの比率は、、、
・炭水化物:59.3%
・脂  質:25.9%


日本糖尿病学会が推奨する『糖尿病食事療法』の栄養素摂取比率は、、、
・炭水化物:50~60%
・脂  質:25.0%


この違いは、【脂質を少し減らせば大丈夫】で、炭水化物の量は一般人と同量でもよいということになります。

【脂質を少し減らせば大丈夫】で、炭水化物の量は一般人と同量でもよい
【脂質を少し減らせば大丈夫】で、炭水化物の量は一般人と同量でもよい

ですから、、、

炭水化物に関しては、摂り過ぎないぐらいでちょうど良い

というのが、糖尿病の食事療法での炭水化物の量になります。

そして、、、

タンパク質の量は、少し減らせば良いことになります。タンパク質を摂ると血糖値が上がりますが、理由としては、消化するのに時間がかかることが原因なので、タンパク質はあまりたくさん摂らないようにすることが大切です。

体の調子をととのえるミネラルとビタミン

ミネラルとビタミンCは、体の中で精製できない物質です。ミネラルとビタミンは、体の調子をととのえる上ではなくてはならない栄養素です。

食べる種類を増やすことで、このビタミンとミネラルをたくさん摂るように心がけましょう。

 





 











食事療法は、規則的な食習慣を身につけること

食事療法は、規則的な食習慣を身につけること

糖尿病患者や糖尿病予備軍の朝食抜きは危険

朝食を摂らないと、その後との食後の血糖値が急な上昇に繋がるというレポートがあります。

また、、、

2型糖尿病患者が朝食を抜くと
2型糖尿病患者が朝食を抜いて昼食まで空腹でいると、昼食と夕食の後の血糖値が上昇しやすくなり、血糖コントロールの悪化につながる。

という研究データも。

また、、、

朝食を食べない人
心血管疾患により死亡リスクは、朝食を食べない人では毎日食べている人に比べ87%上昇した。
朝食をスキップすることは、食欲の不安定化、満腹感の低下、血圧の上昇、および脂質値の上昇などと関連していた。
糖尿病ネットワーク:朝食をスキップすると糖尿病が悪化しやすくなる 朝食は重要な食事
糖尿病患者や糖尿病予備軍の朝食抜きは危険
糖尿病患者や糖尿病予備軍の朝食抜きは危険

 

以上のことを踏まえると・・・

早寝、早起き、朝ご飯が、糖尿病の食事療法の食習慣になります。

 

糖尿病の食事療法では、朝昼晩と3食バランスよく食べる

朝、昼、晩と3食バランスよく食べるとは、以下の表を参照してください。

  1. 6つの食品グループから組み合わせてバランスよく食べる
  2. 夕食の食べ過ぎは、厳禁
  3. 間食・アルコール・ジュースなどの嗜好飲料は避ける
  4. 食べ過ぎないようにする
6つの基礎食品群 厚生労働省
6つの基礎食品群 厚生労働省

 

その他の注意点としては・・・

  • 糖分や塩分を控える。薄味に慣れること
  • 1日あたりの食事量を把握する
  • さまざまな料理法を取り入れて食べる
  • 野菜不足に気をつける

 

低エネルギーの食物繊維や野菜やキノコを積極的に摂る

食物繊維は、第6の栄養素ともいわれています。急激な食後の血糖値の上昇を防いでくれます。

ですから、、、

低エネルギーで食物繊維が豊富な野菜・きのこ・海藻類は、腸内細菌を整え、有害物質を排泄させる重要な食品なので糖尿病の食事療法には大切な食材です。

低エネルギーの食物繊維や野菜やキノコを積極的に摂る
低エネルギーの食物繊維や野菜やキノコを積極的に摂る

 

糖尿病の食事療法での[1日の野菜摂取量]

セカンドミール効果を利用して、食後の血糖値を抑える

セカンドミール効果とは、GIの提唱者であるジェンキンス博士(トロント大学)が1982年に発表した概念。
このセカンドミール効果を使うと、血糖値をコントロールできます。


それは、、、

セカンドミール効果
野菜を最初に食べる「ベジファースト」は、今や“常識”とまでいわれています。
1度の食事だけを考えると、野菜から食べることはもちろん健康効果を期待できるやり方です。でも、それに加えて「セカンドミール効果」を考えてみてはいかがでしょう。
これは、朝食で糖質が少なく食物繊維が豊富なメニューを選ぶと、食後高血糖が抑えられるだけでなく、昼食後でも血糖値を抑える効果があるという理論です。
オムロン:食後高血糖を抑える「セカンドミール効果」って何?

 

そして、、、

野菜は1日、緑黄食野菜 120g+淡色野菜230g、あわせて350gを目標にしましょう。

さらに、こんな工夫も・・・

水分を多く含む野菜を煮ることで、量が多くなり食べる量が減ります。こういった調理に工夫をすることで、血糖のコントロールができるようになります。

 

サラダの時は、ドレッシングに気を使いましょう

サラダは、「たくさん食べても大丈夫だろう」とタカをくくっていたらドレッシングで返り討ちに合います。

というのは、ドレッシングは脂質が多いのが問題だからです。

  • 市販のドレッシング:50%前後が脂質
  • マヨネーズ:50%前後が脂質

なので、ドレッシングは自分で工夫して作るか、ノンオイルなどを利用しましょう。

ドレッシングは自分で工夫して作るか、ノンオイルなどを利用しましょう
ドレッシングは自分で工夫して作るか、ノンオイルなどを利用しましょう

 

塩分や糖分を控えた煮物や酢の物を

幼い頃から慣れ親しんだ『煮もと』や『酢の物』の味は、だいたい濃い味付けが多いです。なので、ついついエネルギーがオーバーになります。

ですから、、、

『煮もと』や『酢の物』に関しては、【薄味】の料理になれることが大切です。

『煮もと』や『酢の物』に関しては、【薄味】の料理になれることが大切
『煮もと』や『酢の物』に関しては、【薄味】の料理になれることが大切

 

糖尿病の食事療法のコツ:空腹感を克服しよう

ついつい食べすぎてきたのが、今の現状を生む切っ掛けにもなっています。なので、糖尿病の食事療法では、【空腹感を克服】することによって、食べない生活が送れるようになります。

コツとしては、、、

  • 「ながら食い」をさける
  • 「汁物」「野菜料理」から食べる
  • 「よく噛む」「ゆっくり」食べる
  • 「一人での食事」を避けるようにする
  • 一口食べたら「箸を置く」
  • 「夜遅い時間帯」の食事は摂らない
糖尿病の食事療法のコツ:空腹感を克服
糖尿病の食事療法のコツ:空腹感を克服

 

 

糖尿病の食事療法のまとめ

糖尿病の食事療法のことをつづってきました。

食事療法は、最初はハードだと思うかもしれませんが、すぐになれるので心配いりません。

一番注意したいのは、「外食」です。どんな料理も味付けが濃く、糖質が多く、塩分も多いから避けた方が良いと思います。

また、、、

コンビニ食は、ビタミンやミネラルなどの体をととのえる栄養素が少ないので、正直おすすめできません。

それ以外は、一般の健常な人と同様に食事を摂っても問題ないかと思います。

 

食事を楽しんで、長い時間をかけて血糖コントロールしていきましょう。

食事を楽しんで、長い時間をかけて血糖コントロールしていきましょう
食事を楽しんで、長い時間をかけて血糖コントロールしていきましょう

 





以上。

 





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また、次回。