生きていく上で、ストレスは避けられないけど、、、それにしても胃が痛いとか吐き気がするのはイヤですね・・・
と、いう方へ
それは、ストレスからくる「ストレス性胃炎」ですね。
現在では、機能性ディスペプシアと呼ばれています。
今回は、機能性ディスペプシアの話です。
■もくじ
- 機能性ディスペプシアは、明らかな異常がないのに胃に慢性的な痛みがある疾病
- 機能性ディスペプシアは、生活習慣を改善で治せることもある
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
機能性ディスペプシアは、明らかな異常がないのに胃に慢性的な痛みがある疾病
機能性ディスペプシアとは
胃の痛みや胃もたれ、胸やけ、ゲップや吐き気など、胃の症状はさまざまです。「おかしいな?」と感じて病院に行って、内視鏡などの検査を行ってもらっても・・・『とくに異常はありませんね』といわれてしまいます。
自分では、胃潰瘍じゃないかとか十二指腸潰瘍では?とか、胃ガンだったらどうしようなんて悩んでいたのに・・・
こういった症状の原因となる異常が見つからないのに、慢性的にみぞおちに痛みを感じることを【機能性ディスペプシア(英語表記functional dyspepsiaの頭文字をとって「FD」)】と呼ぶようになりました。
以前は、「慢性胃炎」とか「ストレス性胃炎」または「神経性胃炎」など診断されていました。
ですが、胃炎は、炎症が胃にあることなので胃炎と呼ばれていましたが、機能性ディスペプシアは炎症がない、または炎症があっても症状がないと胃の炎症と症状は関連しないことから区分けするようになったようです。
機能性ディスペプシアと診断される割合は
日本人の10人に1人は、この【機能性ディスペプシア】に罹患しているといわれています。胃に不快感があり病院に行って診察された人の割合では、4割ほどが機能性ディスペプシア(FD)が見つかるようです。
胃の痛みや胃もたれは、ストレスだけの原因では無い
病気になるような原因が見つからなくても、自覚症状では「痛いとかもたれる」といった感覚がある。以前ならば、「ストレスが原因では」ですまされていましたが、さまざまな要因が関係しています。
たとえば、、、
- 生活習慣
- 機能障害
- 細菌
- 心身や神経
- 睡眠不足
- 喫煙
- ピロリ菌
- ストレス
など、複数の原因が絡み合っている場合があります。
機能性ディスペプシアの主な要因
胃の機能は、自律神経に左右されています。ですから、ストレスを受けると機能が低下していきます。以下にあげるような症状が2〜3ヶ月続いたら機能性ディスペプシアの可能性が大きいです。かかりつけの病院に相談することをおすすめします。
機能性ディスペプシア:胃が痛む
胃が敏感になる。いわゆる知覚過敏になって胃痛になります。また、みぞおちのあたりが強く痛む(心窩部痛)とかみぞおちに焼けるような灼熱感や不快感がある(心窩部灼熱感)症状。
機能性ディスペプシア:胃がもたれる
胃の機能の低下で、食べものが胃の内部にいつづけてもたれる症状、膨満感(ぼうまんかん)
機能性ディスペプシア:すぐに満腹になる
胃の機能の低下によって、食べものが入ってきても胃の上部がうまく膨らまずにすぐに満腹になる症状。
機能性ディスペプシアは、年齢を問わず発症します。若い世代は、痛みが出ることが多く、中高年世代では、胃もたれやすぐに満腹感に襲われることが多くみられるようです
機能性ディスペプシアは、胃の中部(みぞおち)あたりの疾病
胃に自覚症状があっても炎症が見つからない疾病は、、、
- 非びらん性胃食道逆流症(Non-Erosive Reflux Disease : NERD)
- 機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia : FD)
- 過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome : IBS)
があります。
[非びらん性胃食道逆流症]と[機能性ディスペプシア]は、おなじよう不快感ですが、位置が違います。
・非びらん性胃食道逆流症は、胃の上の食道あたり
・機能性ディスペプシアは、みぞおちのあたりでお腹の中心あたり
一方、[過敏性腸症候群]は、下腹部あたりで大腸の機能障害で下痢や下腹部の不快感になります。
機能性ディスペプシアの検査方法は
繰り返しになりますが、機能性ディスペプシアの原因として、、、
- 胃が十分に働いてくれないや上手に十二指腸に送り込むことができないなどの胃の運動機能の異常
- 胃酸過多
- 胃の知覚過敏
- ストレス
- ヘリコバクター・ピロリ菌の感染
などが考えられるので、それぞれに応じた検査を行います。
内視鏡検査
内視鏡検査にて、炎症や潰瘍がないかなどを確認します。胃潰瘍や胃ガンなどの疾病の検査。
ヘリコバクター・ピロリ菌の検査
現在は、井戸水などを使用する家庭が少なくなり、ずいぶんとピロリ菌する人が少なくなっていますが、確認のため検査する必要があります。
血液検査など
ほかの部位による疾病の影響も考えて、血液検査は必要です。
機能性ディスペプシアは、生活習慣を改善で治せることもある
生活習慣を見直すことで機能性ディスペプシアを改善できる
機能性ディスペプシアとストレスの関係性は、とても大きいといわれています。また、生活習慣の乱れから発症するケースも多いです。
まとめると、、、
- 刺激の強い食べ物
- 脂肪の多い食べ物
- アルコールの飲み過ぎ
- コーヒーなどのカフェインの多い飲み物
- 不規則な生活
機能性ディスペプシアは、生活習慣を改善して市販薬は避けよう
10人に1人の割合で罹患しているといわれる機能性ディスペプシアですが、比較的ありふれた病気だと楽観してはいけません。重篤な病気にすぐに発展することはないとしても、放っておくことのは危険です
日本人は、胃に不快感やもたれを感じるとすぐに市販の胃薬で解決しがちです。が、これは一時的な解決法であり、胃の運動機能を良くするものではありません。
胃に異常を2〜3ヶ月続けて感じたら、かかりつけの病院に行って診察してもらうことが大切です。
また、生活習慣や食習慣の見直しは自分でできるケアなのでぜひやってみてください。
- ゆっくり噛んで食べる
- 食事は、腹八分目
- 食後の30分はノンビリする
- 十分に睡眠をとる
- 適度な運動をする
など。
適切な運動をするには、この記事を参考にしてください。
「健康のため1日に必要な運動量」は、「1日24時間の総歩数が8000歩で、そのうち『中強度』の運動を行う時間が20分」
以上。
また、次回。
Thank you very much for providing photos and illustrations.
- pakutaso
- irasutoya
- Photo by Christin Noelle on Unsplash
- Photo by Alexa Suter on Unsplash