父親が夜中に「痛い、痛い」と言いだして、あまりの痛さに救急車よんで、病院へ直行したら、「尿路結石」だったみたい。かなり痛そうだった・・・不安。
と、いう方へ。
尿路結石の痛みは、
人類が味わう痛みの中で最強の痛みです。
女性の出産時の痛みと
同じぐらいだとか。
「味わいたくない痛み」なので、
しっかり予防しましょう。
今回は、「尿路結石」の話です。
■もくじ
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
再発率が、80%~90%の尿路結石のこと
激烈な痛みを伴う『尿路結石』とは
こんにちは。コータローです。
僕は先日こんなツイートをしました。
尿路結石は、激烈な痛みを伴う病気です。
— コータロー@横浜 (@kotaroblog) October 17, 2020
その痛さは、女性の出産時の痛みに匹敵するとか。
1度尿路結石になると80%~90%は再発するといわれています。
また、尿路結石の患者の40%は、肥満で悩んでいる人。
そして、女性の15人に1人は尿路結石を患っています。 https://t.co/q4m79hkQSt #尿路結石
私たちのオシッコは、どのようにできているかというと、、、
腎臓から濾過されてきた尿(オシッコ)は、尿管を通って膀胱に貯められます。そして、尿道を通って身体の外へオシッコとして排泄されます。
このルート:腎臓から膀胱、そして尿道の間にできる結石を尿が通る結石なので【尿路結石】といいます。
ほとんどは、腎臓に結石ができても小さすぎるので、無症状ですみます。
が、、、
腎臓でできた結石が大きくなって、尿路のどこかで詰まってしまうと、尿路結石という病気になり、その痛みは、尋常ではありません。
脇腹から下腹部などに激しい痛みが走り、あげくには嘔吐、血尿などの症状が起きるようです。
- 腎臓にできるものを「腎結石」
- 尿管にできるものを「尿管結石」
- 膀胱にできるものを「膀胱結石」
この結石は、カルシウムやシュウ酸などが結晶化してできています。
尿路結石の激痛は、人類が感じる最強の痛み
尿路結石は、夏場になると多くなるといわれています。
「夜中に激痛で目が覚めた」とか「痛くて救急車で運ばれた」とかよく耳にします。
この「痛みのあまり歩けずに、救急車を呼ぶ」ぐらいの痛さは、女性の出産時の痛みと同じぐらいといわれています。
それは、、、
尿管結石の痛みは、人間が感じる痛さの中で、もっとも痛い痛みといわれています。
そんな強烈すぎる痛みなんて、
2度も味わいたくないものです。
が、悲しいことに、、、
尿路結石の再発率は、なんと80~90%
そして、、、
男女の割合でいうと、、、
男女比は、2.4:1
となり、男性に多いのが特徴です。
尿路結石が増えている
ちょっと古いデータですが、全国疫学調査が10年毎に実施している調査では、、、
1995年から2005年の10年の間に1.6倍に増加しています。
(尿路結石症の全国疫学調査)
尿路結石の生涯罹患率は
人が一生の中で尿路結石になってしまう率は、男性が15.1%、女性は6.8%
これは、、、
男性は7人に1人で、女性は15人に1人が、一生に一度は、あの人類最強の激痛である尿路結石に罹患することになります
考えたくもないですね・・・
尿路結石にどんな人がなってしまうのか?
痛いことで知られている「尿路結石」などになりたくもないですが、以下のような人はなりやすいのでご注意ください。
- 肥満傾向の人
- 運動不足の人
- 総タンパク質・動物性タンパク質・脂肪の摂取過多
- カルシウム摂取頻度の低下
- 野菜・海藻類の摂取頻度低下
- 甘味飲料・清涼飲料水の摂取頻度が高い
- 夕食中心の食生活で、特に動物性タンパク質を多く摂る人
- 夕食を食べてから就寝までの時間が短い人
以上のような人が
「尿路結石の予備軍」になるので心当たりのある人は、改善してください。
くり返しますが、、、
とくに注意して欲しい人は、、、
尿路結石の患者の40%は、肥満の人
尿路結石の予防と再発しないための工夫とは
尿路結石を避けるには、まずは水分を摂ること
尿路結石患者は、年々増えているといいましたが、その原因は、生活習慣や食生活の習慣が欧米化したことが最大の要因のようです。
そこで、考えられる「尿路結石予防法」をあげてみます。
その前に、肥満の人や運動不足の人は、いうまでもないので改善してください。
尿路結石予防には、1日2リットル以上の水を摂る
尿路結石を調べると、とにかく水を多く摂ることをすすめています。
というのは、、、
水分を摂らないでいると慢性的な脱水状態になるので、尿が濃縮されて尿路結石ができやすい。
そこで、、、
1日2リットル以上の水を摂るようにすれば、1日の尿の量は2リットルになります。1日の尿の量が2リットル以上だと61%も尿路結石のリスクが減少するというデータがあります。
また、、、
夏場に多くなる尿路結石患者ですが、やはり水分補給不足が原因のようです。さらに、運動の後やお風呂の後など十分な水分補給が大切になります。
カルシウムを多く摂ることで尿路結石を予防する
尿路結石の結石は、カルシウムとシュウ酸の結晶なので、以前はカルシウムは摂らない方が良いというのが定説でしたが、現在では、尿路結石患者にカルシウムが少ないことが分かったのでカルシウムを積極的に摂ることを推奨しています。
というのは、、、
カルシウムは、腸管でシュウ酸と結合して便として排泄します。なので、カルシウムを摂るとシュウ酸の吸収するので、尿の中にはシュウ酸が排泄量を減らすことができるのです。
1日に摂るカルシウムの目安は、1日600-800mg
クエン酸を摂って、尿路結石にならないようにする
クエン酸の働きは、シュウ酸とカルシウムの結合を抑制させてくれます。
また、、、
リン酸とカルシウムの結合も抑制させてくれるので、[クエン酸は、カルシウムの結合を予防する]のに適しています。
クエン酸は、果物や野菜に多く含まれています。
たとえば、、、
クエン酸を多く含む食品は、みかん、夏みかん、レモン、グレープフルーツ、酢など
尿路結石にならないためにはシュウ酸を摂りすぎないこと
尿の中に含まれるシュウ酸の量が、尿路結石になるもっとも危ない因子です。なにせ、カルシウムとすぐに結合しますから。
シュウ酸は、70%が食物から摂取されます。
シュウ酸を多く含まれる食物は、、、
まず、第1にほうれん草。そして、たけのこ。さつまも、レタス、ブロッコリー、なす、ピーナッツ、未熟なパナナ、チョコなど。
また、、、
コーヒー、紅茶、緑茶、ココアなどにも多くシュウ酸が含まれていますので、シュウ酸の少ない麦茶や焙じ茶を摂り入れるのが良いでしょう。
シュウ酸は、カルシウムと結合するので、カルシウムの多い食物と同時に食べると腸管内で結合するので、シュウ酸の吸収が抑えられます。
プリン体を避けることで尿路結石の予防になる
尿酸は、プリン体の最終的な代謝物です。このプリン体を多く摂ってしまうと、高尿酸血症や酸性尿を引き起こします。
プリン体の1日の望ましい摂取量は、400mg。
また、、、
アルコールは、血清尿酸値を上昇させるトリガーなので、アルコールの過剰な摂取は控えること。
尿酸やプリン体については、この記事でも詳しく解説しています。
寝る前の食事と晩ご飯を食べ過ぎることは、尿路結石になりやすい。
何ごとも「腹八分目」といわれますが、、、
晩ご飯に集中して栄養を摂っていると、眠っているときに尿の中で結石ができやくなります。というのは、結石を作るカルシウムやシュウ酸、尿酸が多くなるからです。
また、、、
水分を多く摂ることが尿路結石の予防になるといいましたが、寝ているときはすい便を取れないので自然と[尿が濃縮される]のです。
というのは、、、
食後の2時間から4時間にかけて、結石を作るカルシウムやシュウ酸、尿酸などの物質の濃度がピークになるため。
だから、
結論としては、、、
晩ご飯は、食べすぎず、寝る4時間前には済ませておくことが「尿路結石」にならないための重要なことになります。
お肉大好き人間は、尿路結石になりやすいので注意です。
動物性脂肪は、腸内で脂肪酸が増えてカルシウムと結合します。
ですから、、、
動物性脂肪を多く摂ると、シュウ酸とカルシウムが結合できなくなり、シュウ酸は尿中へ排泄されて、結石ができやすくなります。
さらに、、、
動物性のタンパク質を多く摂ってしまうと、尿の中の尿酸が多くなります。すると、結石がさらにできやすくなります。
お肉大好き人間が、夕食にたくさん肉を食べて、すぐ寝るようなことがあると、最悪だということになります。
尿路結石にならないためのまとめ
尿路結石は、人類最強の激痛を味わうことになるので、何としてでも避けたい病気です。
一旦、尿路結石になれば、5年以内に再発し、期間を設けないと8割9割の人が再発する恐ろしい疾病です。
ですから、、、
生活習慣を見直して、肥満を解消し、腹八分目に努めること。
そして、、、
運動を小一時間やるように心がけましょう。1時間ぶっ通しの運動ではなく、1日の運動量が合計で1時間になればよいかと思います。
無理は禁物ですから。
運動をするようになると、自然と尿路結石の最大の予防になる水分補給ができる様になり、発汗作用が血行をよくしてくれるので、肥満対策にも効果がありそうです。
ぜひとも、生活習慣を見直しましょう。
以上。
- 参考文献
- 厚生労働省:e-ヘルスネット > 高尿酸血症
- 同友会グループ:尿路結石と生活習慣による予防法
- ドクターズファイル:尿路結石
- 東京女子医大病院:尿路結石とは
- 尿路結石症の食事(再発予防)
- こだいら泌尿器科:尿路結石の発作(痛み)について
また、次回。
- Thank you very much for providing photos and illustrations.
- pakutaso
- irasutoya
- Photo by LOGAN WEAVER on Unsplash