刺激に敏感なHSP気質と好奇心旺盛で傷つきやすいHSS型HSP人

HSP/HSS

幼い頃から人の動きや心の状態が分かってしまい、ちょっと敏感すぎると思っていたけど、HSP気質だと分かって安心した。で、引っ込み思案じゃなくてかなり外交的だから勘違いされる。

と、いう方へ。

lady

HSP気質の人は、人のいろんなところがみえてしまう繊細さがあるし、HSS型HSPの人は、
明るく振る舞う分、
わかりにくい感じに受け取られます。
でも、どちらもあなたの性格です。



今回は、敏感なHSP気質と傷つきやすいHSS型HSPの人の話です。

■もくじ

  1. 刺激にとても敏感なHSP気質とは
  2. 好奇心旺盛だけど、傷つきやすいHSS型HSPのこと

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

刺激にとても敏感なHSP気質とは

刺激にとても敏感なHSP気質とは

非常に繊細な人、HSPって

『HSP気質』は、有名お笑い芸人がカミングアウトをして一躍有名になりました。
彼の場合の『HSP気質』は、「周囲にいるひとりひとりの表情や「声の温度」が非常に気になる」そうです。

「自分は、『HSP気質』ではないか」?

このように、、、

「自分は、『HSP気質』ではないか」と思っている人は結構多いようです。じつは、『HSP気質』の人というのは[5人に1人]いるともいわれていて、『敏感すぎて困っている人』は珍しくはないのです。

この、、、

HSP (Highly Sensitive Person(非常に繊細な人)」は、心理学者であるエレイン・N・アーロン博士によって提唱された概念です。

それは、、、

『HSP気質』の人は、刺激に対して非常に敏感で、繊細な気質をもって生まれた人、という意味で、感受性が強いため、他人の感情が気になりやすく、ストレスを感じやすい傾向があります。

たとえば、、、

  • 恥ずかしがり屋
  • 内向的
  • 引っ込み思案
  • 始めるのに時間がかかる
  • 怖がりなどと呼ばれていた
寂しい
感受性が強いため、他人の感情が気になりやすい

 


『HSP気質』の人によくある繊細と内向的は別物

内向的と挙げましたが、アーロン博士によると、いわゆる「内向型」とHSPは別物らしく、確かに『HSP気質』の人には内向的な人はいるようですが、全体的には30%ぐらいで少数派のようです。

そして、、、

外交的な『HSP気質』の人のことを【刺激追求型】と呼んでいます。このような人は、外交的なので刺激を求めますが、その得た刺激によって『繊細すぎるゆえに疲れてしまう』という【矛盾した面】を持ち合わせています。

『HSP気質』の人の性質は4つ

『HSP気質』の人の根底には、4つの性質があるようです。

  1. 深く処理する
  2. 過剰に刺激をうけやすい
  3. 全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
  4. ささいな刺激を察知する

また、、、

『HSP気質』の人の特徴としては、芸術性が高く、共感力もあり優しい人が多いといわれている半面、「周囲の人のエネルギーに影響されやすく、職場や家庭で疲弊しやすいので生きづらさを感じている」ことが多いようです。

子猫
『HSP気質』の人は、共感力もあり優しい人が多いといわれている
「HSP」は心理学的な概念であり、病名ではない

このように『HSP気質』の人というのは、「個性」であり、悩むほどのものではないのですが、周囲と比べると「その繊細さゆえにネガティブだと感じている人が多い」といわれています。

だから、、、

病気を扱う病院では、『HSP気質(Highly Sensitive Person(非常に繊細な人)』の人の診断は行っていません。あくまでも「HSP」は心理学的な概念なのです。

なので、「HSP」で悩んでいる人は、心療内科などのカウンセリングを受けることをお勧めします。

 











『HSP気質』の人の賢い過ごし方

『HSP気質』の人の賢い過ごし方

理由が理解できれば楽しい『HSP気質』の人

『HSP気質』の人は、どうしてこんな性格なのかは、化学的に判明しています。

それは、、、

「ミラーニューロン」という神経細胞の働きが強いのが原因です。これは、他人に共感しやすくなります。また、近くで誰かが怒られていると、まるで我が身に起こったことのような辛さを感じるようになり、悲しんでいる人がいれば、己のことのように悲しくなるようです。

なんか、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の人のようですね。

『HSP気質』の人は、「人混みが苦手」で「独りの時間」を大切にする

多くの人がおしゃべりをして、大勢の人が一斉に喋っているような場所では、その人々の感情や動きで頭の中がいっぱいになってしまうのが『HSP気質』の人。

さらに、、、

独りでいることが、安心するのも『HSP気質』の人。周囲に誰かがいると、どうしても感情が影響されてしまい、不安感や疲労、緊張を感じてしまいます。

一人
周囲に誰かがいると、どうしても感情が影響される

ですから、、、

『HSP気質』の人は、喧騒を離れて独りで過ごしたくなります。

『HSP気質』の人の賢い過ごし方

『HSP気質』の人は、とても敏感です。

騒音が苦手だったり、けたたましいサイレンが苦手だったり、事件や災害の現場を見たくないのでニュースも苦手です。さらに、敏感さゆえに「心が傷つきやすく」「生きづらい」と思っています。

敏感さゆえに「心が傷つきやすい」

だからといって、

『HSP気質』の人は、落ち込むのではなく、繊細さゆえに感じた感情をしっかり自分で受け止めることが大切です。

そのためには、、、、

『HSP気質』の人は、「エクスプレッシブ・ライティング」を行う

エクスプレッシブ・ライティングとは1980年代にジェームス・ペネベーカー博士によって生みだされた心理療法のテクニック。

やり方は、とても簡単でリーズナブル

『HSP気質』の人が、今、感じている悩み(思考や感情、想い)を紙に20分ほどひたすら書きなぐるというものです。

ただ紙にペンで思いの丈を書いていくという「非常に簡単な方法でありながら最高の効果を生んで」います。

この、、、

「エクスプレッシブ・ライティング」は、『HSP気質』の人が思っている心の可視化です。さらに、嫌なことへの克服にもなります。

手紙
エクスプレッシブ・ライティング
『HSP気質』の人は、意識的にアウトプットしよう

映画や本を読んだ後の思ったことなどを書き綴ることは、ダメージを受けやすい『HSP気質』の人には良い訓練になります。

また、SNSやブログなどを活かして書いてみるのも良いでしょう。

その効果は、、、

アウトプットは、心の中の心配ごとやネガティブな思いを外に吐き出せるので、「幸福感の高まり」「ネガティブな感情の減少」「うつや不安の改善」「認知機能の改善」になります。

さらに、趣味に没頭することで、心の思いをアウトプットするのも良いでしょう。それは、音楽でも絵画でも、料理でも良いし手芸でも効果は現れます。

『HSP気質』の人は、音と情報を遮断しよう

一方的に流れてくる悲惨な情報や悲しい情報などテレビやラジオ、WEBなどを切りましょう。そしてうるさい外の音を一切遮断することも『HSP気質』の人には重要なことです。

音を遮断

ですから、、、

『HSP気質』の人は、騒音と情報の断食をしましょう。

『HSP気質』の人は、十分な睡眠を確保しよう

世界最速のアスリートであるウサイン・ボルト氏は、素晴らしいパフォーマンスを生み出すためには「十分な睡眠が必要だ」と話しています。パフォーマンス前には、10時間の睡眠は確保していたとか。

これとどうように、、、

『HSP気質』の人は、良質な睡眠を確保することが大切です。「休養」といいますが、睡眠をとることは、「休」にあたります。「養」は、「エクスプレッシブ・ライティング」や情報断食ですね。

情報を遮断し、最低でも夜の10時に就寝すれば、成長ホルモンが活性化されて「質の良い睡眠」が確保されます。翌朝には、スッキリと目覚め新しい自分を発見するでしょう。

『HSP気質』の人は、良質な睡眠を確保することが大切

『HSP気質』セルフチェック

あなたが『HSP気質』なのかどうか以下の項目をチェックしてください。

エレイン・N・アーロン [著]・冨田香里 [訳] 講談社 / ソフトバンク文庫
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。

質問のうち12個以上に該当した場合は、HSPの気質があるとされます。

  1. 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
  2. 他人の気分に左右される
  3. 痛みにとても敏感である
  4. 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
  5. カフェインに敏感に反応する
  6. 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
  7. 豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
  8. 騒音に悩まされやすい
  9. 美術や音楽に深く心動かされる
  10. とても良心的である
  11. すぐにびっくりする(仰天する)
  12. 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
  13. 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく
  14. (たとえば電灯の明るさを調節する、席を替えるなど)
  15. 一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ
  16. ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
  17. 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
  18. あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
  19. 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
  20. 生活に変化があると混乱する
  21. デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
  22. 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
  23. 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
  24. 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた

いかがでしたか?

当てはまるものが多いほど、HPSの度合いも高いとされます。
ただし、答えたチェックが少なくても、その度合いが極端に強い場合は、HPSの気質があるとされます。

 











ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本 ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本

 











好奇心旺盛だけど、傷つきやすいHSS型HSPのこと

好奇心旺盛だけど、傷つきやすいHSS型HSPのこと

HSS型HSP気質の人が抱える矛盾とは

最近では、かなりの数の人々が、「自分は、HSPではないか?!」と感じているようでカウンセリングを受ける人が増えているようです。

woman

HSP/HSCは、精神的な病気かといえばそうではなく、生まれながらに持っている気質のことを指します。

敏感すぎる心がスーッとラクになる本
内気

HSS型HSPは、マイノリティーで全体の6%

「HSP気質」の人は、5人に1人はいるともいわれています。その「HSP気質」の人々の中で、30%を占めているのが、HSS型HSPのタイプ

この、、、

敏感すぎる心がスーッとラクになる本

それは、、、

「HSS型HSP」タイプの人は、繊細ゆえに傷つきやすいけれど、好奇心が旺盛なので[興味津々で刺激を求めて]しまう気質があります。

HSP
十勝むつみのクリニック院長・長沼睦雄氏[HSSとHSPの分類]

傷つきやすい「HSS型HSP」の人の特徴とは

「HSS型HSP」の人は、『感受性豊かで繊細で傷つきやすく、でも新たな刺激を追い求める』傾向があります。

ですから、、、

感受性豊かであるゆえに傷つきやすいのに、刺激を求めて傷ついてしまうという矛盾した特性を抱えています。

それは、、、

  • 新たな局面を求めるので、外に関心が向かう
  • 好奇心旺盛なので新しいことを知りたくて、外に出て人と接触し、新情報を検索したり調べたりする

こういう行動を取ると、、、

繊細ゆえに傷ついて、打たれ弱さが露呈して、疲れ果ててしまう

その「HSS型HSP」の人の特徴は、、、

  • 自分の学びや経験を生かして人に役立ちたいが、そもそも自分のコントロールができなくて困る
  • 家でおとなしくしていられず、刺激求めるが、外に出たら出たで疲れる
  • なんでも、やってみなければわからないと思うが、やる前にいろいろ想像して踏み出せない
  • 負荷をかけたほうが頑張れると自分を追い込んでみるが、追い込みすぎて辛くなる
  • 絶対に全うするぞと思って取り組んでも少し進むと気持ちが移ってゴールに着けない
  • はたから見ると元気、社交的、外交的、集中力がある、優しい、穏やか、寛大などと評価が高いが、自分はそうでない自分を知っているので他人の高評価が受け入れられない
  • 表面的には冷静にこなしているように見られがちだが、前日の夜から落ち着かずイライラドキドキひやひやしている
  • 周りの人には、敏感で気にしいだとは思われていない
  • 安定した状態でいることはほぼないが、そう見せない
  • 人とすぐに仲良くなれるが、少しつき合うと距離ができる
  • 外向的でテンション高いのに、小さな発言にくよくよ悩む
  • 自虐ネタで笑いをとっても、いじられすぎると傷つく
  • パーティ、BBQは企画するのに、2時間で帰りたくなる
  • 集中力があってのめり込むのに、YouTubeは途中で飽きる
  • 切り替え下手なのにあわてんぼう。いつもぎりぎりに飛び込んでくる
  • 思い切ったことをする割には、やってから小さなミスを何度も後悔する
  • 集中力があるのに、なかなか取り組まない
  • あらゆることに興味をもつが、ゴールまでいかないうちに気持ちが移る
  • 人のことは決めつけがちがだが、人に決めつけられるのは大嫌い
  • 自分のヒラメキの素晴らしさに感動するが、実行にうつせないひらめきがたまっている
  • 好奇心が強いのに、警戒心もめちゃ強い

7割、当てはまった人は、HSS型HSPの可能性が高いです。
以上は、心理カウンセラーの時田氏が代表を務める「HSP/HSS LABO」サイトより

傷つく

 











「HSS型HSP」が楽になるには

「HSS型HSP」が楽になるには

気持ちを和らげるために「HSS型HSP」はアウトプットを心がけよう

「HSS型HSP」の人は、世の中で生きていくのに「生きづらさ」を感じています。

たとえば、、、

  • 切り替えが苦手
  • いつも緊張している
  • 気分のむらが激しい
  • 自分を肯定する気持ちが低い
  • プライドが高い
  • 傷つくと途方に暮れてしまう
  • 自分の良心を分かってもらえない
  • 仕事での評価がされにくい

ですから、このような「生きづらさ」を解消するためには、自分の特性を活かして生きることが大切です。

「HSS型HSP」の人が、本来の自分を取り戻す方法は

繊細すぎて共鳴しやすいことで自分を失いがちになる「HSS型HSP」の人。もともとの自分がみえなくなることがあります。

傷つく

それは、、、

自分を見失いがちになっている「HSS型HSP」の人は、[本来何を感じていたのか。もともと、何を考えていたのか。]を取り戻すことが大切。

そのためには、、、

自分の気持ちを日記などに「もともと感じていたことや考えていたこと」を書いてアウトプットすること。

そうすることで、、、

「HSS型HSP」の自分を客観的に見ることができ、さらに理解を深めることができるのです。『負の感情』を紙に書き出すことで、ストレスも解消できるし、問題も意外と解決します。これを【エクスプレッシブ・ライティング】といいます。

書く
『負の感情』を紙に書き出すことで、ストレスも解消

一人で「モヤモヤした気持ち」で眠れなかったり、他のことに集中できないときは、【エクスプレッシブ・ライティング】にトライしてみましょう。スッキリして良い眠りを得て、爽やかな朝を迎えられるようになります。








以上。

 



















また、次回。