めまい、吐き気、疲労感【もしかして腎臓病かも】次々と病気の連鎖が

慢性腎臓病

「腎臓の機能が低下しているらしい」って、人ごとみたいだけど、本人の私は自覚がない。だけど、けっこうヤバイみたい。怖い。

と、いう方へ。

慢性腎臓病の人口は、新国民病といわれていて、成人の8人に1人の割合で増えているようです。
この慢性腎臓病は、本人には自覚がないのがその原因といわれています。
放っておくと、かなりヤバイ状態になります。


今回は、慢性腎臓病(CKD)高血圧、糖尿病、脂質異常症の関わりについての話です。

■もくじ

  1. 慢性腎臓病(CKD)について
  2. 慢性腎臓病と高血圧の関係
  3. 慢性腎臓病と糖尿病の関係
  4. 慢性腎臓病と脂質異常症の関係

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

慢性腎臓病(CKD)について

成人の8人に1人は、慢性腎臓病(CKD)患者の時代

成人の8人に1人は、慢性腎臓病(CKD)患者の時代



こんにちは。コータローです。

僕は先日、こんなツイートをしました。


慢性腎臓病は、成人の8人に1人の割合で患者が増えています。
全国では、1330万人とも。
慢性腎臓病の怖いところは、本人に自覚症状がない点で。
なので、放っておく場合があり、気づいたときには透析や腎臓移植にまで発展しているケースが多い。
高血圧や糖尿病、脂質異常症などの連鎖もある怖い病気。


慢性腎臓病(CKD)をググってみると、、、

慢性腎臓病(CKD)とは
慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)とは慢性に経過するすべての腎臓病を指します。
あまり耳にしないかもしれませんが、実は患者さんは1,330万人(20歳以上の成人の8人に1人)いる*と考えられ、新たな国民病ともいわれています。

慢性腎臓病(CKD)はメタボリックシンドロームとの関連が深く、誰でもかかる可能性があります。 腎臓は体を正常な状態に保つ重要な役割を担っているため、慢性腎臓病(CKD)によって腎臓の機能が低下し続けることで、さまざまなリスクが発生します。
慢性腎臓病(CKD)って

また、、、

慢性腎臓病(CKD)の初期症状として

慢性腎臓病(CKD)の初期症状として、次の点をあげています。

  • 慢性腎臓病(CKD)の初期には自覚症状がない
  • 自覚症状がないのが、患者が増加している原因
  • 腎臓は、1度ある程度のレベルまで悪くなると自然に治癒はしない
  • 放っておくと、病状は進み「透析」や「腎臓移植」にまで発展する
腎臓
慢性腎臓病(CKD)の初期には自覚症状がない


なんとも、慢性腎臓病(CKD)という病気は怖い病気です。

慢性腎臓病(CKD)が現れる病状は

慢性腎臓病(CKD)が、進行すると以下のような症状が現れるようです。

  • 夜間尿:夜間に何度もトイレに起きる
  • むくみ:靴や指輪がきつくなる
  • 貧 血:立ちくらみや貧血がたびたび起こる
  • 倦怠感:疲れやすく、常にだるい感じがする
  • 息切れ:少し早歩きしただけでも息切れがする
自覚症状がないといいましたが、上記のような症状が現疲れやすく、常にだるい感じがする
自覚症状がないといいましたが、上記のような症状が現疲れやすく、常にだるい感じがする

慢性腎臓病(CKD)は、自覚症状がないといいましたが、上記のような症状が現れている場合は、慢性腎臓病(CKD)がかなり進行している状態のようです。注意ください。



早期発見で慢性腎臓病(CKD)を

慢性腎臓病(CKD)を早く見つけるためには、定期的な健康診断が大切です。
よく「尿タンパク」が陽性とか耳にしますが、病院で健康診断を受けることが慢性腎臓病(CKD)早期発見になります。


慢性腎臓病(CKD)【尿タンパク】

腎臓に障害がある場合は、血液中にタンパク質が尿に漏れ出しています。
尿のタンパクの量を測定すれば、腎臓の状態がわかります。


血清クレアチニン濃度

血液中にある老廃物の一種、血清クレアチニンは、腎臓の機能が低下すると尿によって排泄されずに血液中に溜まります。

なので、検査によってクレアチニンの値が高ければ、腎臓の機能が弱まっているということになります。

 





 





慢性腎臓病と高血圧の関係

慢性腎臓病と高血圧の関係

慢性腎臓病と高血圧の深いつながりについて

慢性腎臓病(CKD)が特定されるためには、、、

  • 腎機能が、正常の60%以下に低下している
  • 腎障害が3ヶ月以上も続いている(タンパク尿が出るなどの)

慢性腎臓病(CKD)は、生活習慣病とのつながりが深く、それも「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」など。

とくに、、、

慢性腎臓病(CKD)と高血圧の関係は非常に深い関係にあります。

と、いうのは、、、

腎臓の働きは、血液を濾過すること。カラダの中から出た老廃物や余分な水分などを体外に排泄するのがメインの仕事です。
この仕事ができるのは、【血圧が一定に保たれている】から円滑に濾過機能が働けるのです。


しかし、、、

高血圧の合併症があると、腎臓の機能は低下し[慢性腎臓病(CKD)]の原因になります。

これは、、、

高血圧の状態が長く続くと『負のスパイラル』が発生します。

と、いうのは、、、

  • 高血圧が長く続くと、腎臓の血管に負担がかかります。
  • すると、動脈硬化が起こり血管が狭くなります。
  • 血管が狭くなれば、腎臓に流れる血液の量が減り、機能も低下します。
  • 腎臓の働きが悪いと、カラダの水分を『尿』として排泄できなくなります。
  • すると、血液量が増える。
  • こうなると、心臓の負担が増えてしまう。
  • 結果、また血圧が高くなる

と、いうスパイラルです。

腎臓機能の低下による悪循環の構図
腎臓機能の低下による悪循環の構図



血圧をコントロールして腎臓の働きを守る

負のスパイラルを食い止めるには、薬物療法か食事療法があります。

いずれにしても「負のスパイラル」を断ち切らないことには、どんどんと進行していきます。

それは、、、

  • 腎臓機能が低下すると、水分や塩分を適切に排泄できない
  • すると体液が増加して、血圧が上昇し高血圧に。

このために行わなければならないことは、、、

  • 減塩すること
  • 尿タンパクを減らすこと

などの食事療法です。以上のことを少しずつ経過を見ながら、辛抱強く治療を続けていくことが肝心です。


そうすることで、、、

心不全や急性肺塞栓症などの心臓の病気や血液の病気のリスクを下げることができて、さらに、死亡のリスクさえ下げることができる様になります。

 





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慢性腎臓病と糖尿病の関係

慢性腎臓病と糖尿病の関係

糖尿病性腎症とは

糖尿病性腎症という病気をググってみると、、、

糖尿病性腎症とは
糖尿病性腎症は、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害とともに、糖尿病の細小血管合併症と呼ばれます。
いずれも高血糖によって発症します。糖尿病性腎症は、糖尿病を発症してから長い期間をかけ自覚症状がないまま進行します。
悪化すると腎臓が働かなくなる腎不全となり、透析が必要になることもあります。

糖尿病性腎症は1998年以降新たに血液透析を始める原因の第1位となっています。
糖尿病サイト:糖尿病性腎症とは

これは、、、

糖尿病になって、血糖のコントロールが不十分になると、「高血糖状態」が長期間にわたって続きます。すると、糸球体が損害を受けてしまい[タンパク尿]が出るようになって、腎臓の濾過機能が低下すること。

この糖尿病性腎症という病気も[慢性腎臓病(CKD)]の一つです。

糸球体が損害を受けてしまい[タンパク尿]が出るようになって、腎臓の濾過機能が低下する
糸球体が損害を受けてしまい[タンパク尿]が出るようになって、腎臓の濾過機能が低下する

糖尿病治療をしないままに高血糖状態が長引くと、腎機能は悪化し続けて、尿を作る能力さえ奪われてしまいます(腎不全)。


糖尿病性腎症が進行すると

糖尿病性腎症が進行すると、糸球体の中の血管が狭くなり、糸球体の濾過機能が低下します。
すると、血圧が上昇するために高血圧になるという、また「負のスパイラル」が始まります。

糖尿病性腎症が進行すると、糸球体の中の血管が狭くなり、糸球体の濾過機能が低下します
糖尿病性腎症が進行すると、糸球体の中の血管が狭くなり、糸球体の濾過機能が低下します


なので、糖尿病性腎症の発症や進行を抑えるには、血糖のコントロールを良好にすることが肝心です。



慢性腎臓病と糖尿病の食事の療法

糖尿病の食事療法には、あらゆる制限が設けられますが、慢性的な血糖状態を改善させるためには、やはり『食事療法はとくに重要』です。

それは、、

血糖値をコントロールするために、糖質を減らした低エネルギーの食事になります。

糖尿病性腎症には、食事療法と塩分などの制限が必要

糖尿病性腎症になると、血糖のコントロールに加えてたんぱく質や塩分、カリウムの摂取量を制限が必要です。


単なるカロリー調整だとエネルギー不足によって、カラダは筋肉などからタンパク質を分解して不足を補います。

なので、、、、

療法としては、たんぱく質を減らした分は炭水化物や脂質の割合を増やすことで、エネルギーの量を適切にとるようにします。


いずれにせよ、糖尿病、糖尿病性腎症など早期発見に越したことはないです。治療は、長く続き精神的にも負担が大きいですから。

 





 





慢性腎臓病と脂質異常症の関係

慢性腎臓病と脂質異常症の関係

脂質異常症を発症すると腎機能が低下する

「脂質異常症」は、慢性腎臓病(CKD)の発症や進行に大きくかかわっている要因の1つです。

脂質異常症をググると、、、

脂質異常症とは
脂質異常症は血液中の中性脂肪(トリグリセライド)や、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が基準より高い、またはHDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が基準より低い状態のことをいいます。
以前は高脂血症と呼ばれていました。
三倉医院:脂質異常症(高脂血症)といわれたら・・・食生活を見直しましょう!

以前の高脂血症の方が馴染みがありますが、、、

「脂質異常症」の原因とは

さまざまな遺伝的要素や体質、食習慣、運動不足、肥満などが背景にあることが多いようです。他の病気や服用している薬の影響を受けることもあるようです。

  • 食習慣の悪さ
  • 運動不足
  • 肥満 など

「脂質異常症」になると、コレステロールが血管壁に溜まってしまい、動脈硬化を引き起こします。


すると、、、

動脈硬化によって詰まってしまった血管から血流が滞り、腎臓の機能が低下して慢性腎臓病(CKD)へと進行します。




慢性腎臓病(CKD)から脂質異常症へのパターン

慢性腎臓病(CKD)になると、腎尿細管の細胞が傷ついて、アルブミンというタンパク質が尿に混じって排泄されます。

アルブミン
アルブミン

アルブミンが排泄されるとカラダは不足したアルブミンを補おうとして、せっせとアルブミンを作ります。

じつは、、、

アルブミンを付くときに同時にLDLコレステロールも同時に作られるのです。

この悪玉コレステロールで有名なLDLコレステロールは、リポたんぱくの一種。

リポたんぱく質
リポタンパク

リポたんぱくは、コレステロールや中性脂肪などの脂質が、特定のたんぱく質と結合したもので、脂質を運搬する役目があります。

このアルブミンと同時に作られたLDLコレステロールは、血液中に移動して、血中の脂質量を増やすことになるのです。

ですから、、、

腎臓の病気が発生したことから、脂質異常症を発症するというパターンもあります。



慢性腎臓病(CKD)のまとめ

腎臓は、血液を濾過する大切な働きがあります。

しかし、乱れた食生活や食習慣、および生活習慣の乱れによって、腎臓の機能が弱まると、「糖尿病」をはじめとする多くの『生活習慣病』になるリスクが高まりることがわかりました。

また、、、

腎臓を患っても、自覚症状がないために放っておくとどんどん進行します。気づいたときには、手に負えなくなることが多いこともわかりました。

ですから、、、

透析などの大変な治療を受けるようにならないためにも、日々の食生活を見直し、適度な有酸素運動が必要です。

これからでも遅くないので、生活習慣を見直しましょう。

 





1日1700リットルの血液を濾過する腎臓。とてつもない実力に脱帽

むくみ、血尿は、腎臓の機能低下のアラートです【今すぐ早期治療を】

 





以上。

 





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また、次回。