【一生続く治療】腎臓の機能が10%以下なら透析治療の開始のサイン

慢性腎臓病

上司は、腎臓が悪いとは聞いていたけれど、人工透析治療をはじめるらしい。はじめたら一生続くらしいから大変だ。可哀想。

と、いう方へ。

ストレス

腎臓の機能が10%以下になると
そろそろ透析治療が必要になります。
透析治療は、、、
はじめたら死ぬまで続く治療です。
今までできたことが
できなくなるので、
大変な治療です。


今回は、「腎臓の透析治療」の話です。

■もくじ

  1. 腎不全による透析療法とは
  2. 腎不全による透析療法と仕事や日常生活の両立

腎不全による透析治療とは

腎臓の機能が10%以下。そろそろ透析治療のサイン

腎臓の機能が10%以下。そろそろ透析治療のサイン



こんにちは。コータローです。

僕は、先日こんなツイートをしました。

 

「しっかり腎臓のケアをしていますか?」 って、いわれてもどうしてよいか?
迷うかも。
しかし、荒れた食生活と生活習慣が乱れたら、腎臓の濾過機能は、必ず低下します。
腎機能が、10%以下に低下すると、仕方なく透析治療になります。
生きている間、透析治療は、一生続けなければならないのです。

腎臓の機能が低下すると人工透析治療へ

腎臓は、カラダの余分な水分や毒素などを浄化してくれる臓器です。


しかし、、、

腎臓の機能が著しく低下し10%以下になると、自分のカラダを十分に濾過できなくなり、体内に老廃物が蓄積するようになります。

すると、、、

身体に異常が出てきます。むくみが酷くなったり、高血圧になります。また、腎臓の働きが不十分になること(慢性腎不全)で、『尿毒症』というびょきを発症させることになります。

 

尿毒症とは
尿毒症とは
尿毒症とは、腎臓の働きが極度に低下して起きる慢性的な腎臓の障害が進行した状態のこと。
カラダのあらゆる部分に障害が出ます。疲れやすくなり、思考力の低下や感情の不安定、不眠や頭痛など。

さらに、呼吸困難や肺に水が溜まる尿毒症性肺、視力の低下、食欲低下、咳、または皮膚が黒ずんできたり、骨がもろくなります。
治療を早期はじめないと生命を奪う状態に陥ります。


腎臓の機能が不全になると、本人は自覚症状がないですが、健康診断を受けると『尿毒症』と診断されることもあるようです。

 

慢性腎臓病の透析療法とは

腎臓の機能が不全になると生命に関わる尿毒症のような病気を発症するために、命をつなぐ治療が必要になります。それが【透析治療】です。

透析療法は
透析療法は、尿から老廃物や水分が適切に排泄されない状態から老廃物や余分な水分を除去していく『代替治療』になります。
この慢性腎臓病(CKD)に対する透析療法は、いったん開始すると一生続けなければならない治療です。
透析治療は、排泄されない状態から老廃物や余分な水分を除去していく『代替治療』です。
透析治療は、排泄されない状態から老廃物や余分な水分を除去していく『代替治療』です。

腎不全における透析療法の役割は

透析療法の役割は以下のようなものになります。

  • 血液粒の老廃物の排泄
  • 体内に溜まっている余分な水分と塩分の除去
  • 電解質・血液のph(酸性・アルカリ性)の度合いの是正
透析患者数は、33万4,505人(2017年)

下のグラフは、2016年のものです。

腎疾患対策検討会報告書(案)~腎疾患対策の更なる推進を目指して~
厚生労働省:腎疾患対策検討会報告書(案)~腎疾患対策の更なる推進を目指して~平成30年5月

 

厚生労働省が、出している[腎疾患対策検討会報告書(案)~腎疾患対策の更なる推進を目指して~]レポートを見ると、、、

慢性腎臓病(CKD)は1995年から2015年で約2倍に増加していることが分かります。

2017年度のデータでは、全国での透析患者数は33万4,505人ですが、新規透析治療導入数は、4万0,959人でした。

その平均年齢は、、、

69.68歳:男性68.90歳、女性71.41歳

「380人に1人」の人工透析を受けています。その医療費は年間なんと1兆6,000億円といわれています。

 

透析療法を受けた人の余命は

前置きとして、透析治療を受けている人々には、個人差の影響が大きいので一口に平気余命を判断することは難しいですが、、、

50歳の透析治療の平均余命は、男性で14.6年、女性で16.7年、60歳の透析患者さんの平均余命は、男性で9.9年、女性で11.3年
透析療法を受けていない人の余命の約半分だといわれています。
腎援隊:透析患者さんの平均余命より

透析患者と腎移植者の余命
腎援隊:透析患者さんの平均余命より

 

慢性腎臓病による透析療法のメリットとデメリットは

透析療法を行わないと、そのまま生命を奪われる状態になります。透析療法のよい点は、「腎不全で生命を落とすことがない」ことが最大のメリットになります。

また、、、

ある程度普通の生活が送れるようになります。
仕事も透析療法を受けながら、続けることもできます。

仕事も透析療法を受けながら、続けることもできます
仕事も透析療法を受けながら、続けることもできます

 





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腎不全による透析療法と仕事や日常生活の両立

透析療法と仕事や日常生活の両立

血液透析の一般的なスケジュール

透析療法には、『血液透析」と『腹膜透析』の大きく2種類があります。

腹膜透析

透析療法の97%は、血液透析です。その血液透析のスケジュールは

  • 1回にかかる時間が、4時間とか5時間
  • 週に3回は、治療が必要(月水金とか火木土)
  • 夜間での治療もあります(深夜透析)

 

腎不全による透析療法と食生活

腎不全による透析療法と合併症

長い期間の透析療法では、どうしても合併症を起こすことが多いようです。

腎不全による透析療法と食生活

たとえば、、、

  • 不均衡症候群
  • 高血圧
  • 低血圧
  • 貧血
  • 感染症
  • 二次性副甲状腺機能障害
  • アミロイド骨関節症
  • 高カリウム血症 など

腎不全による透析療法で合併症が起きないようにするために大切なことは、何よりも『食事療法』だといわれています。

管理栄養士のの指示に従って、食事制限を行うことが大切です。

透析療法による食事制限:カリウムの制限

『高カリウム血症』は、不整脈の要因になります。なので、カリウムの摂取量には、十分な配慮が必要です。

カリウムは、生野菜や果物、肉類、芋類にも多く含まれています。

さらに、、、

ドライフルーツには、濃縮されたカリウムが多く含まれています。注意が必要です。

ドライフルーツには、濃縮されたカリウムが多く含まれています
ドライフルーツには、濃縮されたカリウムが多く含まれています

 

透析療法による食事制限:水の制限

透析療法が、開始されると体内の水分量のバランスが崩れます。それは、[体に入ってくる水分量]と[身体から出されていく水分量]のことで、透析療法では体内の水分量が過剰になります。

ですから、、、

飲む水の量を制限する必要が出てきます。医療スタッフの指示に厳格にしたがってください。

透析療法による食事制限:水の制限
飲む水の量を制限する必要が出てきます。医療スタッフの指示に厳格にしたがってください。

 

透析療法による食事制限:塩分の制限

塩分の摂りすぎは、血圧上昇に繋がります。高血圧になってしまいますので、心臓への負担も大きくなります。

さらに、、、

塩分を摂ると誰でものどが渇き、水分が欲しくなります。なので、水分摂取量の管理が難しくなってしまいます。

ですから、、、

透析療法を行っている場合は、調理の方法を塩分を少なくしていくことが大切です。

管理栄養士の指示に従いましょう。

塩分の摂りすぎは、血圧上昇に繋がります
塩分の摂りすぎは、血圧上昇に繋がります

 





以上。

 





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また、次回。