医者から、「あなたの肥満を解消しないといずれ、糖尿病や高血圧になって果ては失明や透析、認知症などを引き起こすメタボリックドミノになりますよ」と言われちゃった。
と、いう方へ。
生活習慣の乱れからくる肥満は、
それが引き金になって、
ドミノ倒しのようにさまざまな問題を引き起こしますよ。
今回は、メタボリックドミノの話です。
■もくじ
- 肥満が引き起こすドミノ倒し【メタボリックドミノとは】
- 生活習慣を改善して、メタボリックドミノを防ごう
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
肥満が引き起こすドミノ倒し【メタボリックドミノとは】
メタボリックドミノは、肥満から始まった
メタボリックドミノという言葉をご存じでしょうか。
ドミノ倒しのように、最初は小さな原因から倒れ始めて、最後には大きな問題をも引き起こしてしまい、人の身体や命を倒していく現象のこと。このメタボリックドミノを初めて世界に提唱したのは、日本人の医師である伊藤裕氏。
メタボリックドミノの最初は、小さな生活習慣の乱れだった
私たち日本人は、倹約遺伝子を3人に1人持っているといわれています。この倹約遺伝子は、昔、飢餓や餓えの多かった食料のない時代に、エネルギーを倹約して生き残るためにあった遺伝子です。
しかし、現代では、飽食の時代、エネルギーをため込むことは肥満の原因になります。上手にため込んだエネルギーを消化することが求められています。
内臓脂肪症候群
メタボリックシンドロームは、通称メタボといわれよく知られています。メタボとは、内臓のまわりに脂肪が、たくさん蓄積した【内臓脂肪型肥満】です。
肥満になると、食後高血糖、高血圧、脂質異常症のいずれかの2つ以上が認められると[内臓脂肪症候群]とよばれるようになります。
すでに、メタボ(メタボリックシンドローム)ですね。
この3つの大きなドミノが倒されていくと、、、
- 動脈硬化、虚血性心疾患や脳血管障害
- 心不全や脳卒中、腎不全などになり
重大な病気ドミノをなぎ倒していきます。
メタボリックドミノの最初の段階は、生活習慣の乱れ
最初は、小さな生活習慣の乱れからでした。
たとえば、[仕事が忙しい]とか[育児に追われる][人間関係のもつれ][コミュニケーションがうまくいかない]などなど、さまざまな問題が私たちの生活には降り注いできます。
この初期段階で、上手く適応できないと、、、
- 食べすぎ(過食)
- 出歩かなくなる(運動不足)
- ふさぎ込む(うつ状態)
などの生活習慣の乱れがトリガーとなって、身体に異常が見られるようになります。
- 血圧が高めになる
- 血糖値もの高くなる
- 脂肪異常
メタボリックドミノが始まり、メタボリックシンドロームへ
小さなドミノが倒れはじめると、先にあげた【食後高血糖、高血圧、脂質異常症】の連鎖が始まり、いよいよ、大きな流れを引き起こしていきます。
メタボリックドミノの中流、メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームといってもまだ病気ではありません。
ただ、、、
- 多くの病気を引き起こす危険因子がいっぱい発生している
状態です。
幼い頃の肥満の危険因子が、少しずつ大人になって膨らんでいく
スウェーデンのカロリンスカ研究所の研究チームが発表した、、、
- 肥満の子どもは、一般人口の子どもと比較して
- 成人初期の死亡リスクが3倍も高い
- 不安やうつ病にかかる可能性も高い
ことを紹介しました。
幼い頃の肥満が、解消されないままに大人になると、メタボリックシンドロームになりやすい。
幼い頃から動脈の血管を傷つけたり詰まったりして、そのストレスは、それ以後の糖尿病や腎症などの病気を引き起こしやすいのです。
メタボリックドミノの濁流は、生命をもなぎ倒す
この生活習慣の乱れから派生するメタボリックドミノは、幼い頃からの肥満だけではありません。幼い頃痩せていたとしても大人になってからも十分あり得ること。
過食や運動不足、喫煙や飲酒などから発生したドミノ倒しは、「血圧高め」「血糖値高め」「脂質異常」などの悪影響の連鎖を産み出しました。
そして、次々に疾病を引き起こしていきます。
- 慢性腎臓病、心筋梗塞、脳血管障害など
さらに、生命の危機に直結する事態をも引き起こしていきます。
最終的には、人のあらゆる臓器をなぎ倒していきます。
- 人工透析、失明、起立性低血圧ED、下肢切断、脳卒中、認知症、心不全
そして、、、
- あらゆるガン
ちょっとした生活習慣の乱れが大きな疾病の原因になっているのです。
生活習慣を改善して、メタボリックドミノを防ぐ
メタボリックドミノを引き起こさないために川上で原因を絶つ
肥満が始まると、最初に出てくるのは高血圧で、最後あたりに出てくるのは、空腹の状態なのに、なぜか血糖値が高い状態を示す[空腹時高血糖]
たとえば、、、
- 朝起きたときの空腹状態ですでに血糖値が高い[空腹時高血糖]
[空腹時高血糖]は、すでに多くの危険因子を持っている
肥満になり、メタボといわれてもっとも出遅れて出現する[空腹時高血糖]は、既にさまざまな問題を引き起こしていると考えられています。
内臓脂肪型肥満の人の脂肪細胞は、大量の中性脂肪をため込んでいます。その大きさは、20倍くらいまでふくれ上がっています。
この巨大な内臓脂肪は、あらゆる危険な因子です。
- 血液を凝固させて血管を詰まらせる[脳梗塞・心筋梗塞]
- 血管に炎症を引き起こして、インスリンの抵抗性をもたらす
- 高血圧や高脂血症、糖尿病に悪影響をもたらす
メタボリックドミノの最初を改善すれば解消する
メタボリックドミノを見てきました。メタボリックドミノの最初は生活習慣の乱れです。
それは、、、
- 食生活の偏り
- 運動不足
でした。
この最初の問題を解決すれば、人の生命をおびやかすメタボリックドミノを起こさずにすみます。
- 生活習慣の見直しをはじめましょう
BMIを見本に健康な体重を目標に
健康体重は、世界的な基準でBMIがあります。このBMI(体格指数)と死亡率は、男女ともU字型のグラフになっています。
BMIが、30を超えると、命の危険が急激に上昇することが分かります。
- 身長160cmで78kg
- 身長180cmで97kg
すでに、メタボリックシンドローム状態の人は、標準といわれるBMI22に近づけるのは大変だと思います。
- 身長160cmで57kg=BMI22.2で約21kgの減量
- 身長180cmで72kg=BMI22.2で約25kgの減量
過激なダイエットは、逆に危険です。
また、絶食ダイエットや炭水化物抜きダイエットも身体に大きな負担を強いて、非常に危険です。
さらに、、、
- 太ったり痩せたりするヨーヨーダイエットは、【死亡のリスクは、3.5倍】になり、さらにダメージが大きい
この記事を参照してください。
メタボリックドミノにならないための[できることから]
小さな原因の生活習慣は、小さなことから変えていきましょう。
たとえば、、、
- ・早食いは、太りやすいのでやめる
- ・絶食ダイエットや炭水化物抜きダイエットもやめる
- ・睡眠不足は、太るのでやめる
- ・ストレスは、肥満の原因
などなど、できることからはじめていきましょう。
計画的に痩せるためには、頭で理解すると痩せやすいです。
この記事を参照してください。
- 1日に食べるご飯の量を全体でご飯1杯分少なく食べる
- 20分〜30分のウォーキングをする
以上は、緩やかな設定です。ガチガチに設定すれば長続きはしないので、ゆるい設定しましょう。
- できる日もあれば、できない日もあるだろうし
- 頑張る日もあれば、頑張れない日もある
肝心なことは、、、
目標を設定して、地道に努力を積み上げることが大切です
以上。
また、次回。
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