テレビで有名なプロスポーツ選手がパニック障害を告白していたけど、精神的にも強くみえる人でもなるんだなぁって、ビックリした
と、いう方へ。
プロスポーツ選手といえども人間。
華麗な世界の裏では、
さまざまな葛藤があるんですね。
今回は、パニック障害と不安障害が、スポーツ選手に多いという話です。
■もくじ
- パニック障害と不安障害が、スポーツ選手に多い
- パニック障害を治すためには
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
パニック障害と不安障害が、スポーツ選手に多い
華麗な世界の裏は、不安とプレッシャーの世界
現代病ともいわれる『パニック障害』。
既に、10人に1人が、パニック障害だといわれています。20代前後から30代の人に多いといわれています。
芸能界にも多いパニック障害
ジャニーズの人気グループが、治療専念のため活動休止を発表しました。
- アイドルグループ King&Prince(キンプリ)岩橋玄樹
- Sexy Zone(セクゾ)の松島聡
過去には、KinKi Kidsの堂本剛、歌手の星野源、女優の大場久美子、タレント長嶋一茂、お笑い芸人の中川家・剛、
海外では、、、
歌手マイケル・ジャクソン、俳優ジョニー・デップ、ニコラス・ケイジ、女優ニコール・キッドマン、モデルのナオミ・キャンベルなど
見た目は、華やかな世界ですが、彼らとて1人の人間だから、相当なプレッシャーの中で生きているんですね。
プロ野球選手もパニック障害に
有名なのは、長嶋一茂さん。プロ野球選手を引退する直前の30歳でパニック障害になったといいます。
長嶋一茂さんは、テレビの情報番組で
「ぼくの場合、呼吸が苦しくなった。地球上の空気が全部なくなったかのような感覚に襲われて。最近もロケバスが首都高のトンネルに入った時にそうなった。なかなかサラリーマンの人って上司に言いづらいし、周りの人ってなかなか理解できないんですよ。なんでこういう状況になんのって。気の持ちようでしょとかって言われちゃうんだけど、そういうことでは全然ない。仕事にも支障をきたすので、しっかり治療した方がいい」
と告白しています。
パニック障害にかかりやすい人
- 生活上のストレスがたまっている人
- 幼いときににつらい体験のある人
- 呼吸器、循環器、内分泌などに疾患のある人
- 家族にパニック障害の患者がいる人
- 強迫性障害の人
- 社会恐怖の人
- 全般性不安障害の人
- うつ病の人
- アルコールや薬物依存症の人
- カフェイン依存症の人
- ニコチン依存症の人
プロ野球選手の広場恐怖症
ロッテの永野将司投手は、広場恐怖症を告白しました。
パニック障害の広場恐怖症とは、、、
以前発作がでた場所に行くと、あの強くて鋭い発作を思い出してしまい恐れてしまい、その場所や状況を避けることを指します
この、広場恐怖症は、17歳前後の発作が多く、家族のなかに広場恐怖症で困っている人がいる場合に発症しやすいといわれています。
永野将司投手の場合は、飛行機や新幹線などで長距離を移動するときに強い恐怖心を感じるといいます。
「大学(九州国際大3年)時代に本格的に乗り物に乗れなくなった。動悸(どうき)がして飛行機だったら出られなくなるんじゃないかとか、飛び降りたくなったり、このまま死んでしまうんじゃないかという恐怖心が出てくる」
ロッテ以外の球団は、彼のパニック障害を察してスカウトしませんでした。それは、プロ野球選手は、長時間の移動での遠征が多いのが理由です。
しかし、永野選手は、無理のない程度の移動をすることで、立派な成績を上げています。
彼は、ツイッターで、、、
「この度、パニック症(広場恐怖症)を公表させていただきました。年々症状が悪化して今年はキャンプにも参加できずいろいろな方々や応援してくれるファンに心配をかけ、ご迷惑をおかけして、いずれバレると思い公表しました。最近ニュースでよくパニック症にかかわる記事を見て、ほとんどの芸能人の皆さんが公表にしているので、僕も受け止めてモヤモヤを取ろうとおもいました」
と、心情を告白しています。
オリンピックメダリストを襲った不安障害
レベルの高いスポーツ選手は、プレッシャーをはねのけて、素晴らしい成績を収め、活き活きとしているように思えます。
が、その栄光の裏には、さまざまな悩みを抱えているようです。
たとえば、、、
- 競技に関わること
- 人間関係
- 将来への不安
- 世間が持つ自分のイメージ
- 世間に受け入れてもらえるかどうかの不安
など、レベルの差はあれ、私たち普通の人間と同じようなコトで悩んでいます。
オリンピックで23個の金メダルを獲得した水泳選手を襲った不安障害
マイケル・フェルプスさんは、オリンピックで23個の金メダルを獲得した伝説の選手ですが、不安障害があることを告白しました。
北京五輪では、前人未到の五輪史上8冠を達成し、「もう目標を達成したから、ほかのことに挑戦したい。自分探しをしたいんだ」といって引退しました。
が、絶頂のときに引退したことで、その後に【燃え尽き症候群】に悩まされました。
その後、再び水泳を始め、、、
ロンドン五輪では7種目に出場し、金4個、銀2個を獲得
したのです。
誰がみても、素晴らしい成績と努力のたまものだと思いますが、マイケル・フェルプスさんの心の中はそうではありませんでした。
彼は、、、
「どうして自分はもっと努力をしなかったんだろう」と後悔して、自分自身への失望が大きく、オリンピックが終わると、深刻なうつ状態になったのです
さらに、、、
- アルコール依存症
- 飲酒運転で逮捕
- 自殺を考えるようになります
しかし、彼は、セラピーを受けることで見事に克服していきます。マイケル・フェルプスさんは、セラピーを受ける中で、心中を吐露していきました。
- 大きな目標を達成した後に自らを導いてくれたり、アドバイスしてくれたりする人の存在がなかったこと
- アドバイスを父親に求めていたこと
- 彼の名声やお金目当てで近寄ってくる人たちの存在のこと
こういった、悩みを告白することで、1つずつ克服していきます。
- 自分の悩みをクリアにする
- 両親の離婚で幼い頃に別れた父親との確執、そして再開
- 家族、友人などの関係性の精算や和解
これらのことを経て、、、
リオデジャネイロオリンピックでは、5個の金メダルを獲得
同じ不安障害やうつ病を患う人々に光明をさしてくれました。
パニック障害については、この記事で詳しく解説しています。
パニック障害を治すためには
パニック障害を克服しよう
女性は、男性よりパニック障害は、3倍かかりやすいといわれています。
パニック障害で、自殺未遂や衝動行動などの問題的な行動を起こすことはまれだといいます。また、比較的治療しやすい病気です。
パニック障害で、、、
- そのまま、治療をしなくても自然に完治する人
- 通院して、薬物療法で完治する人
- 苦手な状況を克服していく
- 本来ならば関係の無い3つの要素(朝、通勤電車、降りる駅)を1つずつ克服する方法が大切です。
最初から、環境的な要因や物質的な要因を全部合わせて克服するのは無理がありますから、1つずつでも克服していく方法がよいです。
たとえば、、、
- 電車なら=昼の時間帯に電車に乗ってみる(一駅でも)
- 降りる駅なら=乗る電車のルートを変えてみる
- 朝なら=乗る駅を自転車などで1つ先の駅に変えてみる
- などの工夫をしてみるのよいと思われます。
うつ病や発達障害ではなく、パニック障害のみの症状ならば、、、
パニック障害は、よく知られている病気なので、会社や上司、産業医に相談することも解決方法の1つです。
たとえば、会社や上司、産業医に相談して、、、
- 通勤の時間帯を変えてみる
- 通勤ルートを変更する
- などの工夫で、改善が図れます。
ただし、これも主治医との話し合いから進めることが大切です。
以上。
- 参考文献
- 厚生労働省:パニック障害・不安障害
- NHK:うつや不安障害など “メンタルの問題”を共有する選手たち
- スポーツブル:ロッテ・永野投手が公表、「広場恐怖症」とは?他にパニック症を公表している著名人は?
- 東洋経済:「パニック障害」10人に1人がかかる病の対処法
- 病気スコープ:パニック障害
- 医療法人和楽会:パニック症
また、次回。
Thank you very much for providing photos and illustrations.
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