お医者さんから、「肥満より怖いのは、中性脂肪の値です。高いので注意してください」といわれびびっています
と、いう方へ。
トリグリセライド(中性脂肪)が乱高下する脂質異常症は、たくさんの病気を産み出す元凶ですよ。
十分注意が必要です。
今回は、中性脂肪が原因でなりやすい病気の話です。
■もくじ
- 中性脂肪が原因でなりやすい病気とは
- トリグリセライド(中性脂肪)のコントロールをしましょう
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
中性脂肪が原因でなりやすい病気とは
中性脂肪が原因でなりやすい病気:その1【脳卒中】
脳卒中は、1960年代は死因の1位でした。現在では、健康診断が普及して、高血圧の早期発見などで死因は低くなっています。
死亡率は、下がりましたが、病後の後遺症が深刻です。
- 言語障害
- 身体の片側の麻痺
- 物が二重に見える
- 人の言うことが理解できない
- 寝たきり など
脳卒中はどんな病気
脳卒中は、以下の3つ。
- 脳の血管の障害
- 血管が詰まる『脳梗塞』
- 血管が破れる『脳出血』、『くも膜下出血』
脳の重さは、体重のわずか2%しかないですが、血液は12%消費され、酸素は20%以上消費しています
脳卒中の原因は
主に以下の3つです。
高血圧による『ラクナ梗塞』 | 脳の深い部分の細い動脈が狭くなり詰まる |
動脈硬化による『アテローム血栓性梗塞』 | 頸動脈や脳の大きな動脈が狭くなる。大部分は頸動脈の血栓がはがれて脳で詰まる |
心房細動という不整脈が原因の『心原性脳塞栓症』 | 心臓内にできた血栓がはがれて脳で詰まる |
動脈硬化による『アテローム血栓性梗塞』は、近年になって急増しています。食文化が欧米化することで、動物性脂肪を摂り過ぎているのが原因と考えられています。
中性脂肪が原因でなりやすい病気:その2【狭心症・心筋梗塞】
3大死因の1つ【心臓病】は、減るどころか増えています。いわゆる『虚血性心疾患』といわれています。
心臓は、休みなく収縮と拡張をくり返えすことで、全身に血液を循環させ、酸素と栄養素を運んでいます。
心臓の冠動脈にコレステロールがたまると動脈硬化を起こし、血管の内側が狭く(75~90%)なります。すると、心臓は酸素不足の状態に陥り、[虚血]して『虚血性心疾患』といわれる【狭心症や心筋梗塞】を発症させます
- 心筋梗塞を発症して、病院に到着するまで約20~30%もの人が死亡します
- 無事に病院に到着すれば、死亡率が4~10%に下がります
- 3~6時間以内の早期治療であれば、障害が軽くなります
2~3割の人は、心筋梗塞が起こる1日前あたりに前触れの狭心症の痛みがあるので、この前触れに注意してください。すぐに病院に駆けつければ軽度ですむこともあります。
中性脂肪が原因でなりやすい病気:その3【腎不全】
腎不全は、血液を濾過する「糸球体」の目が詰まってしまい腎臓の機能が低下する疾病。
腎臓の機能が低下すると、老廃物が排泄できなくなります。腎臓の働きが正常の30%以下に低下した状態を腎不全といいます。
- 一度、慢性腎不全になってしまうと、腎機能は回復不可能になります
腎臓の機能が低下すると、身体に有害なものがたまっていき、[尿毒症]などになるので十分注意が必要です。
また、、、
腎不全では、カリウムが尿から排泄されず、血中にカリウムが多くなります。カリウムの血中濃度が異常に高くなると、心臓が止まることもあります。
中性脂肪が原因でなりやすい病気:その4【大動脈瘤】
有名な俳優さんたちがこの【大動脈瘤】で突然倒れて亡くなり有名になりました。
大動脈は、体の中で最も太い血管。その大動脈が動脈硬化によって弱くなると、瘤(こぶ)ができやすくなり、血管壁が薄くなって大きく膨らんでくる病気
- 動脈瘤ができても自覚症状がないのですが、突然破裂すると激しい痛みが胸や腰に走ります
- 大出血になり、意識障害を起こして、突然死することがあります。
中性脂肪が原因でなりやすい病気:その5【脂肪肝】
肝臓に脂肪がたまり、いわゆるフォアグラ状態になるのが脂肪肝です。
日本人の3人に1人はこの脂肪肝だといわれています。脂肪肝の怖いところは肝硬変や肝臓ガンへ進行すること
トリグリセライド(中性脂肪)が、肝臓にたまる病気。
- 食べ過ぎ
- 飲み過ぎ
- 運動不足
- 肥満
- 無理なダイエット など
また、お酒を飲まない人にも脂肪肝になる事もあるので注意が必要です。
中性脂肪が原因でなりやすい病気:その6【糖尿病】
糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気。
インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
血糖値が高いままで何年間も放置されていると、血管が傷つきます。そのままの状態にしていると失明、腎不全、足の切断などや合併症を引き起こします
中性脂肪が原因でなりやすい病気:その7【バセドウ病】
トリグリセライド(中性脂肪)が極端に低い場合に起こる疾病として、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)という自己免疫疾患が有名です。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は、甲状腺ホルモンの過剰な分泌により全身の新陳代謝が常時活発に行われます。
すると、、、
- 発症すると急激に体重が減ったり、トリグリセライド(中性脂肪)やコレステロールも蓄積できずに低下していきます
トリグリセライド(中性脂肪)が低いのはいいことだと思っている人は多いかも知れませんが、低すぎるのも問題です
トリグリセライド(中性脂肪)のコントロールをしましょう
トリグリセライド(中性脂肪)の値を乱高下させないためには、糖質を控える
トリグリセライド(中性脂肪)をコントロールするには、食生活の改善が大切です。
具体的には、以下の食べ物を減らしましょう。
- バターやクリームなどの乳脂肪分の多いもの
- 牛肉、豚肉など脂質の多いもの
- 果物、ハチミツ、ケーキやジュースなど糖質の多いもの
脂分の多い肉などは、湯通ししたり、蒸し器を活用することで脂分を落とすとよいでしょう。
飽和脂肪酸には、要注意。そして、食物繊維を取りましょう
以下の飽和脂肪酸を含むものは避けましょう。
バター、ラード、パーム油、ヤシ油、カカオ油、肉の脂身
食物繊維を多く摂ることで、安定的にトリグリセライド(中性脂肪)をコントロールできます。
- おから:可食部100gあたりの食物繊維(以下同様)=11.5g
- 干ししいたけ(戻したもの):7.5g
- 納豆:6.7g
- ごぼう:5.7g
- ひじき(戻したもの):5.2g
- ブロッコリー:4.4g
- 生しいたけ:3.5g
- カットわかめ(戻したもの):2.8g
- 玄米ごはん:1.4g
トリグリセライド(中性脂肪)コントロールには、適度な運動を
適度な運動は、血行をよくしてくれます。わざわざスポーツジムに通わなくても、日常生活の中で運動ができます。
たとえば、、、
- 通勤時や買い物での早歩き
- エスカレーターやエレベーターではなく階段を上り下りする
- 姿勢をよくする
運動することは、ストレス発散にもなります。
以上。
また、次回。
Thank you very much for providing photos and illustrations.
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