乳ガンって、早期発見・早期治療って、けっこう宣伝されるけど、何が原因なのか分からなくて怖い・・・
と、いう方へ
乳ガンになってしまったら、
受け入れるしかないのが現状ですよね。
幼い女の子らに予防を教えられないのが悲しいですね。
今回は、乳ガンの話です。
■もくじ
- 乳ガンの原因がハッキリしないから、予防もできない
- 乳ガンの原因が原因がハッキリしないから、自ら探るしかない
この記事を書いているの僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
乳ガンの原因がハッキリしないから、予防もできない
乳ガン予防があいまいでわからない。
大腸ガン、肺ガン、胃ガンなどは、年をとれば取るほど発症する率が高いガンですが、不思議と女性特有のガン(乳がん・子宮がん・卵巣がん)は比較的若い、生殖可能年齢の女性がかかってしまいます。これは、男性の前立腺ガンでも同じことがいえます。
原因が明確でないので、何を予防したらよいのかわかりませんし、若年層の後輩たちにも乳ガンにならないために【何をしてはいけないのか】を伝えることができないのが、現状です。
乳ガンの早期発見・早期治療の曖昧さと不安
「乳ガンになったら、あきらめるしかないのか」という不安がよぎります。いつやって来るのか分からない敵に対して、おびえるしかないのでしょうか。
乳ガンの早期発見・早期治療が叫ばれています。「ピンクリボン運動」などでも有名です。
この「ピンクリボンフェスティバル」では、どんな人がかかりやすいか?の問いに
誰にでも乳がんにかかるリスクはあります。
とあり、以下のような女性がリスクが高いとしています。
- 家族(祖母、母、兄弟姉妹)で乳がん・卵巣がんにかかった人がいる
- 初潮が早く(11歳以下)、閉経が遅い(55歳以上)
- 初産が30歳以上、または出産経験、授乳経験がない
- 閉経後の肥満
→ ピンクリボンフェスティバル:乳がんと検診
その理由が書かれています。
家族(祖母、母、兄弟姉妹)で乳がん・卵巣がんにかかった人がいる | 乳がんに関する遺伝子の異常を持つ人は、そうでない人の2倍かかりやすくなります。 |
初潮が早く(11歳以下)、閉経が遅い(55歳以上) | 乳がんの発生には、女性ホルモンであるエストロゲンが深く関係しています。 そのためエストロゲンが分泌されている期間が長い人ほどリスクが高まります。 |
初産が30歳以上、または出産経験、授乳経験がない | 妊娠・授乳期間にはエストロゲンの分泌が止まるため、リスクが下がります。 |
閉経後の肥満 | 閉経後はエストロゲンの分泌が止まりますが、別のホルモンが脂肪組織でエストロゲンに変わります。したがって、閉経後の肥満もリスクとなります。 |
自分で防げるのは、[閉経後の肥満]だけ
上記の項目で、自分で防げるのは、[閉経後の肥満]だけになります。家族に乳ガンや卵巣ガンにかかったことがないとかあるとか選べませんし、初潮の時期も操作できない。同じように閉経もできません。初産や授乳といったものも出会いなので操作は難しい。できるのは閉経後の肥満だけですが、、、
乳ガンの罹患率は、閉経前が多いのです
日本乳癌学会では、乳がん発症リスクについて以下の9点にまとめています。
- 肥満は乳がん発症リスクと関連がありますか。
- アルコール飲料の摂取は乳がん発症リスクを高めますか。
- 大豆食品やイソフラボンの摂取は乳がん発症リスクと関連がありますか。
- 乳がんの予防のために健康食品やサプリメントを摂取することは勧められますか。
- 乳製品の摂取は乳がん発症リスクを高めますか。
- 喫煙は乳がん発症リスクを高めますか。
- 運動によって乳がん発症リスクは低下しますか。
- ストレスや性格は乳がん発症リスクと関連がありますか。
- 糖尿病は乳がん発症リスクと関連がありますか。
→ 日本乳癌学会:食生活・生活習慣・持病と乳がん発症リスクについて
肥満やアルコール、喫煙、ストレス、糖尿病などは、ほかの疾病にもなる要因です。だれでも肥満で大酒飲みでタバコを吸ってストレスをかけていれば、糖尿病やほかのあらゆる病気になる可能性は大いにあります。
また、運動することは、どの病気にもかからないようにするためのカラダ作りであり、乳癌に限ったことではありません。同じように大豆やサプリメントに関しても乳ガンに限らず、知っておくべき情報です。
乳製品の摂取は乳がん発症リスクを高めますか。
5番目の【乳製品の摂取は乳がん発症リスクを高めますか。】に関して、全文を掲載します。
乳製品の摂取により乳がん発症リスクはむしろ低くなる可能性があります。ただし,牛乳そのものと乳がん発症リスクの関係についてはよくわかっていません。
解説
過去には,乳製品は乳がんの発症リスクを高めるという報告や低くするという報告などさまざまあり,この関連性を見出すことは困難でした。しかし,最近の研究報告で,乳製品全般を多く摂取している人は,摂取の少ない人に比較して乳がん発症リスクが少し低くなることが示されました。牛乳に限っては明らかな傾向は認められませんでした。また,乳製品摂取に関しては,低脂肪乳を摂取している人や閉経前の人では,より乳がん発症リスクが低い傾向が認められました。一方で,脂肪を多く含む乳製品の摂取では乳がん発症リスクは高くなるとの報告もあり,どのような乳製品をどの程度摂取すれば発症リスクが低下するかということについては不明です。
要約すると、、、
- 最近の研究報告で,乳製品全般を多く摂取している人は,摂取の少ない人に比較して乳がん発症リスクが少し低くなる
- 牛乳に限っては明らかな傾向は認められない
- 乳製品摂取に関しては,低脂肪乳を摂取している人や閉経前の人では,より乳がん発症リスクが低い傾向が認められた
- 脂肪を多く含む乳製品の摂取では乳がん発症リスクは高くなる
- どのような乳製品をどの程度摂取すれば発症リスクが低下するかということについては不明
不思議なことですが、この[乳製品の摂取は乳がん発症リスクを高めますか]の項目のみ不明、わからないという答えで、ほかの設問はみな断定しています。
そして、、、
[どのような乳製品をどの程度摂取すれば発症リスクが低下するかということについては不明]ならば、乳製品の項目はいらないように思えます。ただ単に、以下の1文でよいように思えます。
過去には,乳製品は乳がんの発症リスクを高めるという報告や低くするという報告などさまざまあり,この関連性を見出すことは困難でした。
乳ガンの原因がハッキリしないから、自ら探るしかない
いろんなデータをみて原因を探る
このシリーズ[乳ガンと牛乳]では、何回も掲載しているグラフです。分かりやすいので、再掲します。
このグラフで分かることは、、、
- 欧米諸国は、圧倒的に乳ガンが多い
- 欧米諸国は、圧倒的に牛乳・乳製品の消費量が多い
- 日本は、いち早く欧米文化の食文化を取り入れて乳ガンが多くなり、牛乳・乳製品の消費量が多い
「乳ガンと牛乳」を読んでみる
世界16カ国で翻訳され400万部のベストセラー「乳ガンと牛乳」の著者で自らも乳ガンだったジェイン・プラント教授。
乳ガンを克服したプラント教授の壮絶人生
乳房の切除ほど、女性を悲しませることはありません。乳房は、外見上、女性を女性たらしめる大切なものです。
プラント教授は、42歳で乳ガンにかかり、乳房を切除。5年後に転移が発覚し、放射線治療を開始、放射線治療のかいなく3度もの転移、卵巣摘出。その後、卵半分大の癌が見つかり、担当医も余命を宣告。
なんと、凄い闘病なのでしょう。プラント教授は、この絶望の淵にいながらも【乳ガンの原因】を探る研究をします。彼女自身は、地球化学が専門であり、医学の知識はありませんでした。
かえってその医学の知識がないのが良かったのかもしれません。地球化学の研究法を用いて、乳ガンの問題を追及します。
それは、上記のグラフでも分かるように、、、
- アジア人(中国人)には乳ガンが少ない
- 中国人は、乳製品を食べない
この素朴な疑問をベースに[牛乳と乳製品を食べない]生活を始めます。
すると、、
卵半分大の癌は小さくなり消滅し、以来15年間、癌の再発はない
その経験から【乳ガンと牛乳】という本を出版します。
が、当然のように西欧文化は、[牛乳・乳製品]は、食文化のベースです。[牛乳・乳製品]は、「栄養の源」のような存在ですから、マスコミを始め酪農業界などイギリス国内中から非難と批判を集中的に浴びることになります。何千年も食べてきた文化を否定するようなものですから。
ですが、【乳ガンと牛乳】はベストセラーとなり、ついに、医者でも病理学者でもないのに、[英国王立医学協会の終身会員]になります。
この本【乳ガンと牛乳】の重要性と価値が分かります。
以来、再販を重ねますが、初版本から内容を一切変更していません。
このことから、【乳ガンと牛乳】には密接な関係があることが判明しました。
「栄養学分野のアインシュタイン」と称されている世界的権威のことば
乳ガンと牛乳には、プラント教授によって、とても大きな関係があることが分かりました。
コーネル大学名誉教授にコリン・キャンベル博士という方がおられました。「栄養学分野のアインシュタイン」と称されている世界的権威です。著書には『ザ・チャイナ・スタディー』があります。
そこでは、、
肉・牛乳・卵などの動物性タンパク質がガンを増殖させる。動物性食品はガン細胞を増殖させるが、植物性食品は減少させる。その中でも最も強力にガンを増殖させるものは、カゼインである。これは牛乳のタンパク質の87%を構成しているものである。肉を摂っていない人でも牛乳や乳製品、乳化剤などを摂るとガンが増殖する。植物性食品は未精白の穀類やホールフード=一物全体で摂るとガン細胞の成長を抑制させる。それは私たちの健康を勝ち取る秘訣は、個々の栄養素の中にあるのではなく、栄養が含まれている植物性食品全体(丸ごと)の中にあるからだ。この無数の栄養が私たちの体内で協力し合った作用をするとき健康という驚くべきシンフォニーを奏でることになる。
→ [ガン細胞のエサを解明したコリン・キャンベル博士の研究]より借用
要約すると、、、
- 肉・牛乳・卵などの動物性タンパク質がガンを増殖させる
- 動物性食品はガン細胞を増殖させる
- 植物性食品はガン細胞を減少させる
- 肉を摂っていない人でも牛乳や乳製品、乳化剤などを摂るとガンが増殖する
- 植物性食品は未精白の穀類やホールフード=一物全体で摂るとガン細胞の成長を抑制させる
そして、、、
健康を勝ち取る秘訣は、個々の栄養素の中にあるのではなく、栄養が含まれている植物性食品全体(丸ごと)の中にある
- 無数の栄養が私たちの体内で協力し合った作用をするとき健康という驚くべきシンフォニーを奏でることになる
と、結論づけています。
さらに、ラットの研究で、、、
- ラットにカロリーの20%が動物性タンパク質であるエサを与えると、ガン細胞は急激に増殖し
- ラットに動物性タンパク質を10%以下にすると、増殖が停止する
また、
- 動物性タンパク質を5%以下に抑えたラットは長生きで平均寿命を迎え
- とてもスリムな体つきで毛並もよかった
- この時、先ほどの高たんぱく質のエサを与えたラットは全部死亡した
- 植物性タンパク質を与えたラットは、全くガンは増殖しなかった
以上のことから、【乳ガンと牛乳】の関係を考えてみませんか。
- 参考文献
- 日本乳癌学会:食生活・生活習慣・持病と乳がん発症リスクについて
- ピンクリボンフェスティバルについて 乳がんと検診
- 佐藤章夫:乳がんの過剰診断
- 佐藤章夫:乳がんと牛乳
- 陽子コラム > 船井幸雄.com 連載 > ガン細胞のエサを解明したコリン・キャンベル博士の研究
- ザウルスでござる:白いウソ ― 牛乳・乳製品の真実
また、次回。
Thank you very much for providing photos and illustrations.
- pakutaso
- irasutoya
- Photo by Gian Cescon on Unsplash