歯並びが悪くて虫歯になりやすい根本原因をしりたい。
これから結婚して子供を産みたいから、知っておくいて損のない栄養などを教えて。
と、いう方へ
妊娠中に鉄分が足らないと、お腹の赤ちゃんはお腹から逃げ出そうとするんですよ。
■もくじ
- 歯並びも良く、虫歯もなかったアイヌの人々
- 結婚して歯並びの良い子供を産みたい人には、必読です
歯学博士の長尾周格ドクターが、教える。
歯学博士。
予防歯科専門クリニック「稲毛エルム歯科クリニック」院長。
著書に『歯医者が虫歯を作っている』、『歯医者の99%は手抜きをする ダメな歯医者の見抜き方 いい歯医者の見分け方』など
■ この素晴らしい本を、
■ 僕(コータロー)が、掻い摘まんで解説し紹介します
■ 貴方の暮らしにお役立てください
歯並びも良く、虫歯もなかったアイヌの人々
虫歯がなく長寿だった先住民族アイヌ
日本先住民族のアイヌの人々には、虫歯もなく、歯並びも良くて、長寿でした。
理由としては、バツグンの食料の多さにあります。
彼らアイヌの人々は、鮭や鱒などの動物資源が豊富な北海道や北日本で定住していて、
- 主に陸上の獲物は、シカがメインでウサギ、タヌキなど。
- 川の獲物は、毎年遡上してくるサケやマスなど。
- 海の獲物は、クジラ、入鹿、トドにアザラシなど。
自然豊かなので、植物はタラノキをはじめ種々様々でした。
そんな彼らアイヌの墓地の遺跡から65歳以上の人骨が3割以上と同時代の倭人よりも長寿だったことが判明しています。
アイヌは、高床式のチセといわれる家に住み豊かに暮らしていたんですね。食べ方は、動物や魚類、野菜などを鍋で煮て食べていたようです。その割合は、動物性食品が7割。植物性食品が3割と外の狩猟採集民族とほぼ同じ食材構成だったみたいです。
この摂取比率の動物性食品7割、植物性食品3割は、人間本来の理想的な比率だといえます。
近代食がアトピーなどの病気を生んだ
一方、現代人はというと、歯並びも良く、虫歯もなかったアイヌの人々に比べ、近代食と呼ばれる保存性の高い食物を摂るようになり、不正咬合や虫歯が発生しました。
近代食に共通して食べられているものとして、、、
砂糖、精製された穀物、食物油
などが原因とみられるます。
保存性の高い食物とは、、
砂糖、精白小麦粉、精白米、植物油、缶詰食品など。
実はこれらが、現代社会に蔓延している、虫歯、歯周病、不正咬合の主たる原因です。
さらに、
現代人の心身にみられる様々な慢性疾病の原因でもあります。
どうして人は一日三食になったのか
江戸時代の日本人は一日二食だったようです。一日三食になったのは、イギリスの産業革命から。その前は、夜明けに起きて農作業をし、日が高くなったら朝食を食べる。そして、のんびり昼寝をする。
日が傾いて涼しくなり始めたらまた農作業をし、暗くなったら夕ご飯を食べる。というのが一日のサイクルだったようです。
昼寝は重要で、「親が死んでも食休み」と云われたほど重要視されていました。
スペインでは、シエスタといって長い昼休みを摂る習慣があったほど。
これが、産業革命が始まったら効率的に働かせ、労働時間を多く摂るために朝昼晩と食を摂らせて長時間働かせるようになったようです。
食後の眠気を摂るために・・・カフェイン入り飲料が重宝されました。
イギリスでは、紅茶が。フランスでは、珈琲が流行り、即効性のあるエネルギー補給として砂糖がいれてどんどん普及していきました。
こうしてどんどん食の乱れが生じ、むし歯や歯周病・不正咬合などが世界中に蔓延していったのです。
結婚して虫歯のない子供を産みたい人には、必読です
[先住民族の知恵]妊娠前にしっかり蓄えておくべき栄養素
虫歯がなく長寿だったアイヌの人々をはじめ、世界の先住民族の人々から虫歯の無い歯並びの良い赤ちゃんを産めるように知恵を学びましょう。
彼らが、なぜ虫歯がなく歯並びも良かったのか、その理由は、妊娠前にしっかりと栄養を摂っていたからでした。
先住民族の多くは、妊娠前の6ヶ月は特別な栄養を与えて栄養状態を強化していたようです。たくさんの栄養を妊娠前から与えることで丈夫な虫歯のない子供が産まれることを知っていたんですね。
その妊娠前から蓄えておきたい栄養素とは、、、
- ミネラルでは、鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシム
- ビタミンでは、ビタミンA、葉酸、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンD
中でも、ミネラルは体内に貯蔵するのに時間もかかるので、しっかりと時間をかけて蓄えておくべき栄養素です。
妊娠中にミネラル(鉄分)が足らないと、赤ちゃんはお腹から逃げ出そうとして、切迫早産になります
妊娠前、妊娠中はしっかりと栄養を摂ることが虫歯にならない赤ちゃんを産むことになります。
特にミネラル(鉄分)は、体内に貯蔵するのに時間がかかるので、妊娠する予定の女性は日頃からしっかりとミネラル(鉄分)を摂っておく必要があります。
妊娠してからだと、胎児が優先的にミネラル(鉄分)を吸収します。妊娠中に貧血になる人がいるのこれが原因です。
どんどんお腹の赤ちゃんにミネラル(鉄分)が送られるので鉄分が少ないとますますます貧血になり、つわりが酷くなります。
十分なミネラル(鉄分)がないと、
- 血液中のヘモグロビンが不足するだけではなく
- 組織鉄も不足してくるのでお肌はガサガサになり
- ウツなどの神経症状も発生します
それでもミネラル(鉄分)が足らなくなると、
お腹の中の赤ちゃんは、母胎から鉄分をもらうことをあきらめて、なんと自力で摂取しようとします。これが、切迫早産の原因の一つ。
女性のみなさん、妊娠前に必要な鉄分量を知ろう
健康な赤ちゃんを産むために必要なミネラル(鉄分)を知りましょう。
妊娠前の身体に十分なミネラルが、貯めて(貯蔵鉄分)あれば、安心して出産できます。
ずばり、
貯蔵鉄を増加させるのに十分な摂取量の目安は、1日に3mgが推奨されています。
鉄の吸収率は、20%とすると、タンパク質と結合した状態の鉄(ヘム鉄といいます)を15mg食べれば大丈夫という計算になります。
ヘム鉄の多い食物は、、、
レバー、牛肉、ハマグリやアサリなどの貝類
- 豚レバーなら100gに13mg含まれています
- 牛肉のヒレならば、100gに2.8gですから、目標の15mgには536g食べる必要があります。
ミネラルである鉄分を摂るのがどんなにたいへんか分かっていただけたでしょうか。
ですから、日頃からのしっかりとしたミネラル(鉄分)の貯蔵画大事かご理解いただけたと思います。
さらに、、、
鉄分が不足していると、栄養が足りていないので妊娠しづらくなります。カラダが、妊娠を避けている状態になっているんですね。
妊娠している女性の敵は、砂糖です
妊娠している女性の敵は、虫歯の原因である砂糖です。憶えておきましょう。
妊娠前、妊娠中はしっかりと摂っておきたいのが葉酸です。
葉酸は、ビタミンB群の一つです。
レバー、緑黄色野菜、果物に入っています。
厄介なことに、
ビタミンBですが、このビタミンBは糖質の代謝にも使われるものなのです。
現代人のまわりやスーパー・コンビニには、過剰な糖質(砂糖)が溢れています。過剰な糖質摂取の習慣によって、赤ちゃんにまわるビタミンBが少なくなっているのです。
怖いのは、、、
葉酸(ビタミンB群)の欠乏によっておこる先天奇形の中でも特に有名なのが二分脊椎症です。
これは、発生初期の神経管の閉鎖障害によって引き起こされる先天疾患。
神経管の閉鎖は通常は、受精から4週間以内に起こるといわれ、
- 妊娠が発覚してから葉酸を摂っても遅すぎるのです・・・
[ まとめ ]
このように妊娠前の女性は、ミネラル(鉄分)をはじめビタミンCなどさまざまな栄養を日頃からしっかりと摂っておく必要があります。
虫歯のない歯並びの良い赤ちゃんを産むためにしっかりと自覚して栄養を摂るようにしましょう。
→ 積極的に葉酸をとろう
特にミネラルは、世界的にも不足しています。
化学肥料や土壌の汚染から、100年前の20%も野菜から摂れなくなっているのが現状です。
さらに、コンビニ食ではほとんどミネラル分は補給できないといわれています。
私たち現代人は、意識して優先的にミネラルを補給しなければなりませんね。
因みに、ビタミンを摂取するにはミネラルが不可欠です。
以上。
では、また次回。