実家に帰るときに飛行機に乗ったりするけれど、あの姿勢をずっとやったらエコノミークラス症候群になるよね。辛いもの。
と、いうかたへ。
同じ姿勢を続けるのは、
身体が疲れてしまいます。
エコノミークラス症候群は、
飛行機だけじゃなく、
いろんな場所でも起きるようです。
今回は、エコノミークラス症候群の話です。
■もくじ
- 最悪の場合は意識障害や生命危機にも直面するエコノミークラス症候群とは
- エコノミークラス症候群の改善の方法
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
最悪の場合は意識障害や生命危機にも直面するエコノミークラス症候群とは
肺の血管を防いでしまう怖い病気[エコノミークラス症候群]
エコノミークラス症候群とは、長時間、同じ姿勢で、足を動かさないでいると足の深部にある静脈に血のかたまり(深部静脈血栓)ができます。その血栓が、動いたり歩いたりしたときに剥がれ、静脈に乗って肺に流れてゆき、急激な胸の痛みや呼吸困難に陥ったりする循環器系の疾病です
別名、[ロングフライト血栓症]とか[旅行者症候群]などとも呼ばれます。
たとえば、、、
長時間、飛行機に乗ってようやく到着したので、降りて歩き出した途端に、呼吸が急に苦しくなるといったケース。亡くなってしまうこともあるので軽視できない病気です
飛行機の場合、同じ姿勢を強いられる場合が多くなるので、足の血液の流れが悪くなり、足の血管の中に血栓(血のかたまり)ができやすいのです。
エコノミークラスだけではなくて、ビジネスクラスやファーストクラスでも起こっているので医学的には、静脈が固まる疾病を『深部静脈血栓症』と呼び、エコノミークラス症候群には、『急性肺血栓塞栓症』いわれているようです。
エコノミークラス症候群は、飛行機だけでなくいろんな場所で発症する
このエコノミークラス症候群は、動けないことで発症するので『深部静脈血栓症』は、フライト以外の場所でも多く発症します。
たとえば、、、
自然災害時にともなう避難生活や車中泊などで発症しますし、長距離のドライブや長距離バスなどや寝たきり生活、長い時間同じ姿勢を保たなければならないときに発症します
代表的なものとしては、、、
東日本大震災のときには、地震発生から4ヶ月経ったときには、200人以上の人に血栓が見つかり、熊本地震では、50人近くの人が「エコノミークラス症候群」を発症させて入院し、残念なことに1人がなくなっています
自然災害時でのエコノミークラス症候群の発症は、1週間~2週間後の発症が最も多い
自然災害にあうと、避難所生活を強いられます。狭い空間に多くの人々が、非難するわけですから、身体の動きも不自由です。
こういった自然災害時でのエコノミークラス症候群の発症は、避難生活を始めてから[1週間~2週間後]に発症することが多いことが分かりました。
これは、、、
狭い限られたスペースでの避難生活に加えて、ストレスや体育館などの冷たい床での過ごし方で、血管が細くなることも1因と考えられています
避難生活以外のエコノミークラス症候群の発症は?
窮屈な避難生活以外で、エコノミークラス症候群を発症するケースとしては、、、
- 外科手術による長期安静
- 寝たきり生活
- 高齢者
- 周産期の女性
など。
その症状は、つまった血栓の大きさによってさまざまです。
怖いのは、、、
- 大きな血栓が、肺の根本の血管を塞ぐことで起きる心肺停止
エコノミークラス症候群は、気を緩めてはいけないものです。
エコノミークラス症候群を起こす3大因子
静脈血栓を引き起こすのは、いかの3つが考えられます。
- 血液が固まりやすい
- 静脈の血流が良くない
- 静脈の血管に傷がある
以上のようなことが考えられる場合は、、、
- 水分を十分に補給していない
- 乾燥した中で長時間過ごせば、体は水分不足に陥りる
- 同じ姿勢で座り続けていると血液の流れが滞りがちになる
これは、筋肉の収縮・弛緩を繰り返すことで送り出されるべき静脈内の血流が上手く機能しないことによります。
静脈血栓の要因 | |
環境因子 | 長時間の動きの制限、空気の乾燥、水分摂取不足 |
生活習慣 | 喫煙、肥満など |
病 気 | 静脈瘤、心不全、糖尿病 など |
深部静脈血栓症や肺塞栓症が起こりやすい人は
- 高齢者
- 肥満の人
- 妊娠中・出産直後の人
- 外傷や骨折の治療中の人
- 最近、手術を受けた人
- 下肢に麻痺のある人
- がんの人
- 慢性の心肺疾患や自己免疫性疾患のある人
- 経口避妊薬(ピル)を服用中の人
- 深部静脈血栓症や肺塞栓症になったことがある人
- 血栓性素因(血が固まりやすい体質)のある人
など。
エコノミークラス症候群の改善の方法
エコノミークラス症候群の予防のために心がけること
静脈血栓症は、血液が固まることで発症するので、、、
長時間、飛行機やバス、車、そして避難生活や寝たきりなどのときは、カラダを動かすことが大切です
とくに、乗り物に長時間乗っている場合に関しては、、、、
ときどき足や足の指を動かすようにすること
飛行機であれば、足首の上下運動や、飛行機の中なら座席から立ち上がったり、通路を歩くことが大切です。
また、弾性ストッキングも非常に効果があり、新潟県中越地震や東日本大震災での経験から認められています。
それでも、症状がみられたら、速やかに医療機関を受診してください。
以上。
- 参考文献
- 厚生労働省:深部静脈血栓症
- 厚生労働省:「健康のため水を飲もう」推進運動
- 厚生労働省:エコノミークラス症候群の予防のために
- ドイツニュースダイジェスト:エコノミークラス症候群
- 日経電子版: 夏に増える脳梗塞 水分補給で血栓を防ごう
また、次回。