心房細動による脳梗塞の早期発見チェックリスト「FAST」を知ろう

脳梗塞

お父さんが、脳梗塞の予兆がでたので急いで病院に行って、軽症ですみました。FASTを知ってて良かった!

と、いうかたへ。

心房細動によって
引き起こされる脳梗塞は
重症になりやすいのです。
FASTを知っていて良かったですね

今回は、脳梗塞の早期発見チェックリスト「FAST」の話です。

■もくじ

  1. 心房細動による脳梗塞のことをちゃんと知っておきましょう
  2. 心房細動による脳梗塞の早期発見チェックリスト「FAST」を知ろう

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

心房細動による脳梗塞のことをちゃんと知っておきましょう

心房細動による脳梗塞の症状

脳卒中とは、脳の血管が破れたり、血栓によって詰まったりすることによって、脳が障害を受ける病気のことをいいます。

  • 血管が破れたりするのを、「脳出血」「くも膜下出血」
  • 血栓によって詰まるのを、「脳梗塞」

脳卒中を発症すると、障害を受けた脳の部位が壊死して「身体機能」や「言語障害」が失われたり、脳の組織が破壊されたり、最悪の場合は、死にいたることもあります。

この中で最も多いのが、、、

脳卒中の4分の3を占めているのが【脳梗塞】です

巨大な血栓で、重症化しやすい脳梗塞

脳梗塞は、血栓(血液の成分が固まったもの)が脳の血管に詰まることを指します。

通常では血栓の大きさは、直径2〜6ミリですが、重症化しやすい脳梗塞の場合では、なんと!直径3センチを超える血栓が詰まります。

心臓でできる巨大な血栓
巨大な血栓は、心房細動によって心臓でできている

段違いの大きさの巨大な血栓は、どうやってできているのでしょうか。

それは、、、

通常血栓ができるのは、大動脈などの血管などですが、直径3センチを超える巨大な血栓ができる場所は、「心臓」で作られます

そして、、、

心臓が、電気系統の乱れから1分間に600回も細かく震えることで、血液の流れがよどみます。すると、血液が固まり、やがて大きな血栓ができるのです

この細かく震えることを『心房細動』といいます。

心房細胞に関しては、この記事で詳しく解説しています。

[心房細動]によりできる大きな血栓は、前触なく脳梗塞を引き起こす

[心房細動]によってできた血栓は、比較的大きいのが特徴です。この大きな血栓が飛んだときが非常に恐ろしいことを引き起こします。

この『心房細動』は、副交感神経が優位に働いているときに起きやすいことは分かっていますが、そのできるタイミングは不明でまったく神出鬼没です。

また、、、

心房細動による『脳梗塞』は、夏場の6月〜8月に多いのも特徴です

『心房細動』が、発生しているときは、脈を取ればよく分かります。『心房細動』と疑われる脈とは、

  • 不規則
  • 15秒間に25回以上(1分間に100回以上)
  • 15秒間に10回以下(1分間に40回以下)もしくは弱くて測れないとき

『心房細動』が起きやすいのは、リラックスしている副交感神経が優位に働いている寝起きや寝る前に測ってみると良いでしょう。

心房細動による『脳梗塞』の危険因子は

『脳梗塞』が起こると、、、

  • 右半身か左半身のいずれかに運動麻痺が起きたり
  • 言葉がうまく話せなくなったり
  • 意識がはっきりしなくなったり

などが起こります。

そして、、、

  • 後遺症が残ったり
  • 日常生活に手助けが必要になったり
  • 命を奪われることも

このような『脳梗塞』になってしまう危険因子は、、、

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症

などがあげられます。

ですから、、、

『脳梗塞』にならないためには、普段の日常から、禁煙やカロリー管理、体重の管理、無理のない有酸素運動などの生活習慣の向上と改善が大切です

心房細動による『脳梗塞』が起こってしまったら

『脳梗塞』が起こってしまったら、ただちに救急車を呼んで、脳卒中専門医に受診することが何よりもよい方法です。

専門医では、『脳梗塞』が起こってから4.5時間の内に血栓を溶かす血栓溶解療法を行います。そして、原因となっている血管の詰まりを改善させる治療を施します。

心房細動による脳梗塞の症状とは

『脳梗塞』は、ある日突然前触れもなく襲ってきます。

しかし、ようく注意していると「前触れ」のようなさまざまな症状が現れているようです。

  • 身体の片方に力が入らない
  • 急に手足から力が抜ける
  • 片足を引きずっているといわれる
  • ものに躓きやすい
  • 言葉が出てこないし、理解できない
  • フラフラ真っ直ぐに歩けない
  • 片足がしびれる
  • 急にめまいがするようになった
  • 片方の目にカーテンが掛かったように、一時的にものが見えなくなる
  • ものが二重に見える

この内で最も多いのが、身体の片方に力が入らなくなる[運動麻痺]です。急に半身に力が入らなくなった場合は、脳梗塞の疑いが高いので、十分注意してください。

そして、、、

手足と同じ側の顔まで麻痺がある場合は、『脳梗塞』の疑いは、さらに高まります

心房細動による『脳梗塞』の症状の起こり方は

『脳梗塞』の症状の起こり方は、、、

  • 昼間から夕方の活動時に急におかしくなる場合
  • 夜中にトイレに起きた時
  • 朝目覚めた時に異常に気づく場合
  • 起床後しばらくして異常が起こる場合

など、様々です。

そして、、、

  • 最初の症状がそのまま短い時間のうちに軽くなり、消えることもありますが(一過性脳虚血発作など)
  • 様子をみているうちにどんどん悪化したり、他の症状が加わったり
  • いったんは消えた症状が再び現れて、こんどは元に戻らないこともあります

心房細動による『脳梗塞』が起こってしまったらどうするのか

『脳梗塞』が起こってしまったら、、、

  • 何よりも先に救急車を呼ぶこと
  • 救急車に乗ることは大切で、搬送している最中に悪化することも
  • 脳梗塞の専門医に診てもらうこと

そして、、、

救急車が来るまで動かないようにすること。立ち上がったり、歩いたりすると、脳への血流が悪くなり、脳の障害がさらにひどくなる恐れがあります

 





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心房細動による脳梗塞の早期発見チェックリスト「FAST」を知ろう

脳梗塞の早期発見チェックリスト「FAST」

脳梗塞の早期発見チェックリスト「FAST」

「FAST」とは、脳卒中を強く疑うべき三つの症状、

  • 顔の麻痺(Face)
  • 腕の麻痺(Arm)
  • ことばの障害(Speech)
  • 時刻(Time)

三つの症状の有無と発症時刻を確認して、一刻も早く救急受診するよう呼びかけるスローガンです。

脳梗塞の早期発見チェックリスト「FAST」

顔の麻痺(Face)

FAST
笑顔を作ってもらった時に歪みがある、顔の片側が下がる

腕の麻痺(Arm)

FAST両腕をまっすぐ前に上げた時、片方だけ下がる、上げた状態を維持できない

ことばの障害(Speech)

FAST話したとき、言葉が出てこない、ろれつが回らない、人の話を理解できない

発症時間(Time)

FAST脳卒中は治療の遅れが命に関わる病気で、発症後は一刻も早く病院を受診する必要があります。顔、腕、話し方の中の1つでも症状があれば、躊躇せず、救急車を呼んで受診してください

心房細動では、心不全にいたる危険性があります

心房細動も心不全も、両方とも心臓機能の異常によって起こる病気です。心房細動と心不全は、密接な関係があります。

  • 心不全を起こしている人は、心房細動を起こしやすく
  • 心房細動を起こしている人は、心不全がより悪化しやすい

そして、、、

重度の心不全を起こしている人の約半数は、心房細動を起こしている

と、いいます。

そして、、、

もともと心不全症状がない場合でも、心房細動になり頻脈になってしまうと、頻脈誘発性心筋症という病気になり、結果的に急性心不全になることがあります

 





以上。

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また、次回。