上司のにらみがキツ〜イ。もう慢性ストレスですよ!
食事もうまく飲み込めないし、テキトーに済ませてます。
でも、ちゃんとした食生活にしたいとは思ってますよ
と、いう方へ
その慢性ストレスですが、、、
食生活の改善からはじめてみては如何ですか。
ストレス解消の近道かもしれませんよ。
今回は、慢性ストレスと食生活の話です。
■もくじ
- 今までの食生活[食歴]が、アナタの慢性ストレスの身体を作ってる
- ガン患者は例外なく悪い腸相をしています【とくに乳ガン】
この記事は、世界で初めて大腸内視鏡の挿入方法を考案した新谷弘実ドクターが書かれた『病気にならない生き方』を参考にして、重要な点を抜粋しながら解説していきます。
アメリカ消化器内視鏡学会で、多くの賞を受賞している胃腸内視鏡分野の世界的権威。
世界で初めて、大腸内視鏡を使ったポリープ切除術を考案し、その技術によりガン発症リスクを大きく減少させた功績を称され、医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』※1 において、医学界に大きな影響を与えたドクターのひとりに選ばれた。
各界のトップやハリウッドスターなど多くのVIPから主治医として支持される。
著書『病気にならない生き方』は200万部を超すベストセラーとなり、16種類の言語に翻訳、世界中で販売されている。
プロフィール
■ この素晴らしい本を、
■ 僕(コータロー)が、掻い摘まんで解説し紹介します
■ 貴方の暮らしにお役立てください
今までの食生活[食歴]が、アナタの慢性ストレスの身体を作ってる
アナタはアナタが何を食べているか決まる
アナタは何を基準に日々の食べ物を選んでいますか。
英語に《You are what you eat》という格言があります。これは日本語に訳すと「アナタはアナタが何を食べているか決まる」となります。私たちの身体は、日々の食事によって養われています。
つまり、、、
- 健康も病気も日々の食事の積み重ねの結果である
と、いうことです。
「成人病」から「生活習慣病」に改称された理由
日本でも1996年、厚生省(現在は、厚生労働省)は、ガン、心臓病、肝臓病、糖尿病、脳血管疾患、高血圧症、高脂血症など、それまで「成人病」といっていたものを「生活習慣病」と改称することに決めました。
これは「マクガバン・レポート」などから始まった食と病気の関係の見直しによって、これらの病気が【年齢】ではなく【生活習慣】に由来するものであることが明らかになったからです。
慢性ストレスだからといって食物を疎かにしてはいけない
いま、私たちのまわりには多種多様な食物があふれています。
その数多くの食物のなかから、日々何を選ぶかによってあなたの健康状態は決まります。健康で長生きしたいと思うなら、単に美味しいから、好きだからということだけで食べ物を選んではいけないことがおわかりいただけると思います。
慢性ストレスで不摂生な食生活【食歴】を送っていくと取り返しのつかない病気に
現代西洋医学では、アナタがこれまで何を食べてきたかという食生活【食歴】について、患者さんにたずねることはほとんどありません。
現在、、、
潰瘍性大腸炎、クローン病、膠原病、白血病などが、世の中で「原因不明の難病」といわれるのは、その人が何を食べてきたかという食生活【食歴】を研究しないからだと思います
何を食べてきたかという食生活【食歴】と病気の関係がもっと研究されるようになれば、「原因不明」の病気はずっと少なくなるはずです。
不摂生な食生活、慢性ストレスを放置すると間違いなく早く生活習慣病になります
どんな人でも、若いときから、、、
- タバコを吸って、毎日お酒を飲み、食事は肉中心で
- 野菜や果物はほとんど食べない
そして、、、
- 牛乳やヨーグルト、バターなどの乳製品を食べていたら
だいたい60歳ぐらいには、【間違いなく生活習慣病】になります
- 遺伝的に動脈血管が弱い人は、高血圧や動脈硬化、心臓病になり
- 膵臓の弱い人は、糖尿病になるかもしれません
女性なら、、、
- 子宮筋腫、卵巣嚢腫、乳腺症からガンに進行することもあり
男性なら、、、
- 前立腺肥大症、前立腺ガンになったり
- 肺がん、大腸ポリープ、変形性関節炎を発症することも
どのような病気になるかは、その人の遺伝的要因や環境によっても異なるので明言はできませんが、何らかの病気を発症することは間違いありません。
ストレスと食生活
私たちはストレスを抱えているとき、どのような食生活となり、結果どうなるのでしょう?
まず私たちが抱えるストレスには大きく分けて、急性のストレスと慢性のストレスがあります。そしてストレスに関わる神経は自律神経です。自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経は私たちの身体を戦闘状態にします。
副交感神経は身体や心をリラックスさせます。
さて重要な会議でプレゼンテーション(プレゼン)をするとき、どうなりますか?「心臓はドキドキ、顔は紅潮、手に汗握る。のどはカラカラ、胃がキュッとなる」のは交感神経のなせる技です。このような戦闘状態では、食欲はなくなり、のんびりと物を食べることは考えられませんね。
プレゼンがすんだ後は、げっそりと痩せたように感じるでしょう。これが急性のストレスを抱え込んだときの私たちです。
でもしばらくすると、副交感神経の働きによってホッとし、無性にお腹が空いてきますね。このようなバランスにより、ストレスに適切に対応しているのです。
では例えば職場の上司にいつも怒られてばかりで、ビクビクしながら仕事をしている場合はどうなるでしょうか?慢性のストレスですね。
身も心も次のストレス(上司の怒り)に備えて、警戒体制を取り続けます。脳からホルモン系へ命令が出されてストレスホルモンが放出され、戦いに備えて脂肪が貯め込まれます。戦国時代の武士であればこれをエネルギーとして敵と戦うことになるのですが、現代のように身体を動かすことのない戦いにおいては、この有り余るエネルギーは腹回りにつくことになるのです。
さらに休憩時間や職場を離れた後に「甘い物や脂っこい物を食べて」または「(酒を)飲んで」ストレス解消しますね。このような食生活が肥満への道になります。
ただ、ストレスが加わると「より食べてしまい、太る人」と「食べられなくなり、痩せる人」に分かれるようです。
やけ食い・無茶食いの効用と副作用
やけ食いや無茶食いは、ストレスから解放されるための手軽な手段かもしれません。
しかし太ってしまうことへの強い恐怖にとらわれ、食べた後吐く・下剤や利尿剤を使うという行動に走ってしまう人は要注意です。
そうなると食べたいという衝動が抑えきれなくなります。あなた自身が食べ物の奴隷にならないよう、ストレスが軽減できるその他の手段をぜひ見つけてください。
→ 厚生労働省:ストレスと食生活[北岡 和代](抜粋)
慢性ストレスからくる食の乱れにいわゆる【摂食障害】関しては、このブログでも以前紹介しました。
→ ストレスが低体温を作っている【あなたの病気はストレスからだった】
ガン患者は例外なく悪い腸相をしています【とくに乳ガンと前立腺ガン】
健康診断や病院で診察を受けるときに生活習慣を聞かれることはありますが、多くの場合「現在」のことにしか注目していません。でも、それではあまり意味がないのです。
慢性ストレスや病気になってしまったのかを知るには、食生活【食歴】を知る必要がある
なぜ、病気になってしまったのかを知るには、食べてきたかという食生活【食歴】つまりその人が、、、
- いつどのような食べ物を
- どれくらいの頻度で食べていたか
を知る必要があるからです。
もちろん患者さんのなかには、よく覚えていないとかいいかげんに答える人も少なくありませんが、根気よく聞いていくと、いろいろなことがわかります。
たとえば、現在毎日コップ一杯の牛乳を飲んでいるという人でも、生まれてすぐ粉ミルクを飲みはじめたのか、大人になってから牛乳を飲むようになったのかでは違った結果になります。
早い年齢でガンを発病した人ほど、早くから動物食を多く、ひんぱんに食べていた
ガン患者の食生活【食歴】を調べていくと、動物食(肉や魚、タマゴや牛乳など動物性の食物)をたくさんとっていたことがわかりました。
しかも、、、
- 早い年齢で発病している人ほど、早くから動物食(とくに肉、乳製品)を多く、そしてひんぱんにとっていたことがわかったのです
乳ガン、大腸ガン、前立腺ガンなど、発病したガンの種類はさまざまですが、早くから動物食(とくに肉、乳製品)を多く、そしてひんぱんにとっていたこの傾向だけは同じでした。
どんなガンを発病した人も例外なく腸相が悪かった
そして、、、
- どんなガンを発病した人も例外なく腸相が悪かったのです
そのため、身体のどこかにガンができた人は、大腸ポリープや大腸ガンができている可能性が高いので、必ずコロノスコープの検査を受けるよう、いいつづけてきました。
乳ガン、前立腺ガンの人は、大腸に異常が発見される確率はとても高い
女性なら乳ガン、男性なら前立腺ガンを発病した人の大腸に異常が発見される確率は、とても高いという臨床結果が出ています。
その結果を受けて、現在アメリカでは、乳ガンや前立腺ガンを発病した人は、、、
- 大腸検査を受けるというのが、だいぶ浸透してきています
もし、アナタがガンを経験された方であれば、できるだけ早くコロノスコープによる検査を受けるようにしてください。
食事が原因で起きる病気は、それを食べたからといってすぐに発病するようなものではありません。しかし、身体の中では、これまでの食生活が確実に蓄積されています。
今現在、症状が表れていないからといって安心することはできません。
「継続は力なり」と、いいますが、良い方にも悪い方にも大きな力になるということを忘れないでください。
以上。
では、次回に。
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