最近、朝起きると頭痛がするの。でも、仕事行かなきゃいけないし、やることいっぱい。それにしてもつらい・・・
と、いう方へ。
仕事がたくさんで責任もおきい
ホントに、頭が痛いことばかり。
でも、その朝の頭痛は、うつ病のサインかもしれませんよ。
今回は、「頭痛とうつ病」の話です。
■もくじ
- 朝起きて頭痛がするのは、うつ病かもしれません
- 几帳面、生真面目、責任感が強いことはよい資質ですが、その頭痛はうつ状態かも
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
朝起きて頭痛がするのは、うつ病かもしれません
あなたのように頭痛で苦しんでいる人は、全国で3000万人もいます
ズキズキしたり、キーンと締め付けられたり、頭痛になると考え事もできず、本当にイヤなものです。こんな頭痛で苦しんでいる人が、日本全国には、3000万人もいるという統計があります。
すると、、、
4人に1人は、頭痛で苦しんでいる人となります
これはもう、立派な病気です。
頭痛には大きく分けて3タイプがある
頭痛には、いろいろな種類があります。
たとえば、、、
- くも膜下出血や髄膜炎など重篤な病気が潜んでいる場合の頭痛
- 原因がハッキリしない、いわゆる頭痛もちの頭痛や片頭痛
- 二日酔いや風邪を引いたり、冷たい風に当たって起こる頭痛
など、頭痛といってもたくさんあります。
その種類は、大きく分けて3タイプ
- 脳や体の病気が原因で起こる頭痛(2 次性頭痛)
- 慢性頭痛(1 次性頭痛)
- 誰にでも起こる日常的な頭痛
2次性頭痛 | くも膜下出血、髄膜炎、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍などがあり、早く適切な治療が必要 これらの病気はCT検査やMRI検査によって診断することができます |
1次性頭痛(慢性頭痛) | 原因となる病気もないのに、いつも頭が痛いとか、時々すごく強く痛むとか、こうした「頭痛持ちの頭痛」 慢性頭痛は、緊張型頭痛、群発頭痛、片頭痛の3つが代表的 |
日常的な頭痛 | 頭痛でもあまり心配しなくて良いのが二日酔いや風邪、冷たい風、ストレスや疲れなどによる日常的な頭痛 |
慢性頭痛(緊張型頭痛、群発頭痛、片頭痛)の説明
頭痛は、立派な病気。あなたが、どのタイプの頭痛もちなのかを知ることは大切です。そして、どんな具合に痛いのかを記録することも大切。
あまりにも痛いときに、病院で受診するときの手助けになります。
片頭痛 | 頭の血管が拡がり、その周囲に炎症が起こって、痛みを引き起こしている。 痛みが起こる原因は、群発頭痛に似ている。 頭の片側あるいは両側が、心臓の鼓動に合わせてズッキンズッキンと激しく痛む。 吐き気がしたり、痛みのピークには実際に吐いてしまう。 光や音が気になる(静かな暗い部屋を好む)。 月に1~2回から、多いときは、週に2回ぐらいの割合で、強い頭痛が起きる。 |
緊張型頭痛 | 人間関係等の精神的なストレスや、ずっと同じ姿勢をとるといった身体的ストレスにより、神経や筋肉の緊張が高まり、その結果痛みを調節する脳の働きがうまくいかなくて起きる。 頭の両側か頭全体、後頭部が、ギューッと締め付けられるような、または重苦しい鈍痛がある。 吐き気はあっても実際に吐くことはない。肩こりや、ふわふわしためまいを伴うことがある。 気分転換に体を動かすと少し楽になる。仕事が出来ないほどの痛みではない。 |
群発頭痛 | 耐えがたい痛みを特徴とする頭痛。頭の血管が拡がり、その周囲に炎症が起こって、痛みを引き起こしている。 特徴も痛みが起こる原因も、片頭痛に似ている。 若い女性に多い片頭痛の逆で、男性に多く、20~30代から起こる。 目の奥がえぐられるような激痛。必ず頭の片側が痛む。最も強い痛み。 1~2ヶ月間に集中してほぼ毎日起こる。痛みは15分から3時間続く。 目の充血や涙、鼻水を伴うことがある。 頭痛が起こっている期間はアルコールをのめば頭痛になる。 |
慢性頭痛には、上手に向き合って予防しましょう
頭痛がするからといって、すぐに市販薬に手を出すことは要注意。頭痛がするからといって、気軽に頭痛薬を服用すると、、、
脳が痛みを感じやすくなり、かえって頭痛が酷くなることもあります
このように薬物を乱用することを[薬物乱用頭痛]といい、2次性頭痛になります。
なんと、、、
[薬物乱用頭痛]は、人口の3%いるといわれ、日本では300万人以上いる
と、推定されています。
[薬物乱用頭痛]になったら、すべての薬の服用を止めるのが基本。専門医に診てもらいましょう。ひどい場合には、入院することもあるようです。
片頭痛 | 過労やストレス、寝不足や睡眠の取りすぎ、まぶしい場所や騒音などを避けましょう。 片頭痛の発作回数を減らしたり、症状を軽くする薬があります。受診して相談しましょう。 カフェルゴットRは血管の拡張を防ぐことによって痛みを抑えますので、前ぶれの時に服用するか、痛むが始まってすぐ服用するようにしましょう。血管を収縮させる作用があるため、狭心症や心筋梗塞などの人には適しません。 トリプタン系の薬は血管を収縮させて片頭痛を抑える作用があります。カフェルゴットRと異なり片頭痛が始まってからでも効果があります。狭心症や心筋梗塞などの人には適しません。飲み合わせに注意する薬もあります。 |
緊張型頭痛 | 1日の締めくくりに、ゆっくりとお風呂につかったり、首や肩をマッサージするのも効果的です。 ウォーキングやストレッチといった軽い運動を習慣化し、ゆったり、のんびりした時間をもつことが大切です。 頭痛が起こってしまってからでも、鎮痛薬をのむ前に、まず適度に体を動かして筋肉をほぐし血行を促すようにしましょう。 解熱鎮痛薬は痛みがひどい時だけに限り短期間服用します。精神的ストレスによる頭痛には効果ありません。 筋緊張緩和薬は筋肉の緊張をときほぐし、また血行を改善する薬もあります。 精神的ストレスからくる頭痛には抗不安薬や抗うつ薬も効果的です。 |
群発頭痛 | 飲酒後40分から1時間ほどたった頃にあらわれやすいので、群発頭痛期間は禁酒が必要です。 頭痛が起こりそうなとき、深呼吸をすると予防効果があります。 片頭痛同様カフェルゴットRが使用されます。発作時の効果は少ないため、予防的に服用することが多く、発作の起こる時刻の1~2時間前、明け方に起こる場合は寝る前に服用しておくと効果があります。 発作時には酸素吸入やトリプタン系の注射が用いられます。受診して相談しましょう。 |
※しいのみ薬局:慢性頭痛とくすり
「朝の頭痛」はうつ病のサインかも
欧州5カ国の調査で分かった、「朝の頭痛」はうつ病のサイン
起床したときに「頭が痛い」。この頭痛は、うつ病が隠れていることがたくさんあることをヨーロッパの英国、ドイツ、イタリア、ポルトガル、スペインで行われた電話調査で明らかになりました。
対象人数は、約2万人。
13人に1人が、朝起きたときに頭痛があることが判明
電話での聞き取り調査では、、、
- 1442人に朝起きがけの頭痛があることが判明。これは、全体の7.6%
- 毎朝、頭痛がする人は、1.3%
この毎朝、頭痛がする人のうち、、、
- 28.5%の人が、抑うつ状態であり、不安障害の病気と診断されるレベル
- 21.3%の人が、抑うつのみの病気レベル
また、、、
- 朝に頭痛がない人の中で、うつ状態・不安障害は、5.5%
- うつ病のみの人が、5.5%
さらに、、、
- 不眠で悩んでいる人(17.1%)で朝に頭痛がある人は、6.9%
13人に1人が朝に頭痛があり、その内4〜5人に1人はうつ病
この調査では、100人に1人が毎朝、頭痛があり、ときどき頭痛やしばしば頭痛がある人を含めると、13人に1人が朝に頭痛があって悩んでいました。
そして、、、
朝に頭痛がある人では、4〜5人に1人はうつ病
と、いう調査結果
ですから、朝に頭痛がある人は、きちんと専門医に診てもらう必要があります。
※米国医師会の学術誌であるArchives of Internal Medicine誌1月12日号で発表されました。
※論文のタイトルは、「Prevalence and Risk Factors of Morning Headaches in the General Population」
なぜ、うつ病によって頭痛がするのか
うつ状態と頭痛の関係はどうなっているのでしょうか。
それは、理由の1つとしては、、、
精神的に不安になると、いつもよりも痛みに対して敏感になる
からだと考えられています。
今までは、痛いと感じていなかったのが、痛みを感じるようになる。
めまいもうつとの関係が大きいです。
この[めまいとうつ病]に関しては、この記事で詳しく解説しています。
[病院で検査を受けても、とくに異常が見つからない]とか[めまいの治療を受けているのになかなかよくならない]という場合は、耳だけの問題ではないことが多いです。
うつで頭痛か、頭痛でうつか
頭痛になるとつらいものですが、日頃感じなかった痛みを感じるようになるのがうつ状態。このように頭痛がするうつ状態には二通りありそうです。
- うつ病によって、頭痛が起こる
- 頭痛によって、うつ病になる
[頭痛によって、うつ病になる]ケースは、頭痛が長く続き、不快な状態があるとそれ自体がストレスになって、精神的に不安になります。
すると、、、
平時よりも痛みを過敏に感じるようになり、ますます頭痛が酷くなります
また、頭痛などの痛みは、不安を起こしやすいようになります。
たとえば、、、
この頭痛は、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍ではないか
など、頭痛が不安を呼び起こし、その不安がさらに頭痛を悪化させることが多いといわれます。
ですから、、、
頭痛に悩んでいる人は、少しでも早く専門医に診てもらうことが重要になってきます。
以上。
また、次回。
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