日本人死因第3位の脳卒中。脳卒中後うつ病5人に1人、そのケア方法

うつ病と生活習慣病

糖尿の気があるんだけど、、、糖尿病だと脳卒中になりやすいと聞いた。不安。今のうちに脳卒中後うつ病ケアとか知りたい。

と、いう方へ。

脳卒中は突然やってきます。
そして強引に自由を奪います。
ですから、しっかりと予防が大切。
そして、脳卒中後うつ病のケアも大切。


今回は、脳卒中後うつ病のケアと脳卒中の予防の話です。

■もくじ

  1. 脳卒中後うつ病ケアの方法
  2. 脳卒中にならないための方法

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

脳卒中後うつ病ケアの方法

脳卒中が発症した後のうつ病を放っておくと

脳卒中を発症すると、4ヶ月後にうつ病になっている人の割合が20%もいて、また、脳卒中後にうつ病になっていても分かりづらいことが多いという情報をこの記事で詳しく解説しました。

脳卒中発病後、4ヶ月後には20%の人がうつ病を発症している現実

2014年のデータでは、脳卒中で通院している患者数は、118万人といわれているので、2020年ではその患者数をはるかに超えていると思われます。また、脳卒中で通院している患者数の14%が、20~64歳までの就労世代。そして、就労世代の脳卒中患者のうち、7割がほぼ介助を必要としない状態まで回復しています。

脳卒中は、突然やってきて、今まで普通にできたことができなくなり、自由を奪います。こういったことが、何かをしようという気持ちややる気を奪い、外に積極的に出ようという思いも奪います。こういった消極的な行動が、うつ病になる要因になっているようです。

このような不安な状態からうつ病になり、、、

放っておくと、うつ病は、さらに悪化し、最悪の場合、自殺におよぶことも

事実、、、

脳卒中になり、日常生活動作(ADL)の回復が遅い、また、認知機能が悪化すると死亡率が3倍以上高まる

ことが、報告されています。

脳卒中後のうつ病とアパシー

脳卒中後うつ病(PSD)と混同されやすいアパシーとは

脳卒中後うつ病になった人と同じような症状で混同されるものに「アパシー」があります。アパシーも脳卒中になった人に現れる症状の1つです。

アパシーとは、、、

アパシーとは、無感情の状態を指します

たとえば、、、

自分自身の身の回りのことでさえ、無気力・無関心になってしまう状態

高齢者の場合は、これまで普通にやれた生活習慣が乱れて、衛生面や健康の面などで無精になることが多くなります。

こんな状態、、、

  • 散歩を日課にしていたのに、急に引きこもりがちになったり
  • お風呂の習慣や歯磨きの習慣がなくなったり
  • 着替えなどもしなくなったり

さらに、、、

片付けもやらなくなるので、ゴミが散乱したり、着替えがそのまま放置してあったりして、家中がホコリまみれの状態が、アパシーの症状だといえます

うつ病とアパシーの違いは

やる気がない、気力がないという点が、うつ病とアパシーが混同される部分です。

うつ病は、気持ちが暗く沈みがちなのに比べ、アパシーは意欲的でもなく気分が落ち込むこともない

また、、、

うつ病は、自分がうつ状態であることを認識していますが、アパシーは自覚症状が乏しく、改善しようという意欲さえない

さらに、、、

うつ病は、自殺などの自傷行為に走ることがありますが、アパシーは、そういった自傷行為に走ることが少なく、他人に対しても暴力的になることもない

そして、、、

うつ病は、抗うつ薬などの薬が効くこともありますが、アパシーについては有効的な薬がありません

脳卒中後うつ病のリハビリ

脳卒中後うつ病(PSD)には、抗うつ薬などの服用も効果があるとされています。ただ、脳の脆弱性が見られるために、副作用が起こりやすいことも報告されています。

ですから、、、

脳卒中後のリハビリテーションが有効的であり、QOLの向上が大切です

そのためには、、、

重度の脳卒中後うつ病(PSD)には、リハビリは無理をさせない。休養を取ることが大切

そして、、、

軽い負荷の運動をする。もしくは、介護者が軽い負荷の運動を考えてあげる

中程度の脳卒中後うつ病(PSD)には、ある程度の有酸素運動が有効

この場合に大切なのは、、、

脳卒中後うつ病の人のリハビリをしようと思う、共感や意識が大切

脳卒中後うつ病(PSD)には、パワーリハビリテーションが効果的

パワーリハビリテーションとは、身体を動かしにくいもしくは、身体を動かすことに自信がない人のために、負荷の少ない専用の機械を使って、運動をすることをいいます。

たとえば、パワーリハビリテーションの施設に限りますが、、、

脳卒中後、退院して脳卒中後うつ病(PSD)になる場合が多く、身体の自由がきかないので、負荷の少ないパワーリハビリテーションによって、動作性や体力の定価を改善させてくれます

このパワーリハビリテーションによって、、、

  • 車の乗り降りが楽になった
  • しっかり立てるようになった
  • 洗い物や家事の手伝いができる様になった
  • リハビリ後の夜は、ぐっすり眠れるようになった

など、脳卒中後うつ病(PSD)に効果でます。

 





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脳卒中にならないための方法

脳卒中にならないための方法

脳卒中予防十か条

人気アイドルだった歌手が脳卒中になり、さらにまた脳卒中になったことがありました。脳卒中を未然に防ぐ「一次予防」も大切ですが、脳卒中の予防は、1度病気になった人が再発を防ぐ「二次予防」も大切。

生活習慣病から脳卒中になる場合が多い

脳卒中は、生きてきた生活習慣の積み重ねで起こります。

そして、、、

高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が、危険因子となり脳卒中の発作を誘引します

生活習慣病は、これといった症状が現れないのが特徴なので、知らず知らずのうちに突然、脳卒中の発作がやってきて、、、

じつは、、、

脳卒中の発作後に、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病だったと分かるケースが多い

と、いわれています。

そこで、公益社団法人日本脳卒中協会は、[脳卒中予防十か条]を設けて啓蒙しています

  1. 手始めに 高血圧から 治しましょう
  2. 糖尿病 放っておいたら 悔い残る
  3. 不整脈 見つかり次第 すぐ受診
  4. 予防には たばこを止める 意志を持て
  5. アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
  6. 高すぎる コレステロールも 見逃すな
  7. お食事の 塩分・脂肪 控えめに
  8. 体力に 合った運動 続けよう
  9. 万病の 引き金になる 太りすぎ
  10. 脳卒中 起きたらすぐに 病院へ

脳卒中にならないための食習慣

言わずもがなのことですが、禁煙や大量のアルコール摂取は生活習慣病にならないために重要なこと。

また、、、

糖尿病の人は、脳梗塞になる確率がとても高く、コレステロール値のコントロールが大切です

糖尿病の記事に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

6人に1人といわれる糖尿病の予備軍【ウォーキングで未然に防ごう】

40歳以上は4人に1人糖尿病予備軍

驚愕!40歳以上は4人に1人糖尿病予備軍|血糖とインスリンの関係

脳卒中にならないためのコレステロールのコントロール

塩分を控えることは、高血圧予防に有効的です。

厚生労働省の基準では1日の目標量が男性8g、女性7g

また、、、

脂肪は、コレステロール値、糖分は血糖値と関係しており、摂り過ぎに注意が必要です

「これを食べてはダメ」ということではなく、食生活全体でバランスをとりましょう。

さらに、、、

脱水症状を起こすと血液もドロドロになって血流が鈍くなりやすく、脳卒中につながるリスクも高まるので、水分を十分に摂りましょう

脳卒中にならないための運動習慣

過度な運動は、体を壊す原因になりますが、1日30分程度のウオーキングなど有酸素運動が効果的。

また、、、

脳卒中にならないための運動習慣として、軽度な有酸素運動を継続することも大切

1日をリズムよく刻み、概日リズムをよくすることが健康な生活を営む上で重要です。

さらに、、、

体格指数を注視して、自分のBMIに近づけるようにしましょう。

BMI計算式 BMI=体重(kg)/身長(m)×身長(m)

たとえば、、、

  • A子さんは、身長170cmで体重75kg
  • BMI = 75kg / (1.70m × 1.70m) = 25.95
  • A子さんは、「肥満(1度)」

など。BMIに関しては、この記事で詳しく解説しています。

肥満を考える1:肥満が悪いのではなく【太りすぎと痩せすぎが問題】

また、、、

日々の生活の中で、疲労やストレスも身体の調節機能のバランスを崩す原因にもなり、健康面に悪影響をおよぼします

ですから、、、

夜はできる限り決まった時間に寝て、十分な睡眠できちんと疲労を回復させ、朝起きて活動するというリズムを大切にしましょう。

 





以上。

中性脂肪を下げる[さかな暮らし]

 













また、次回。