ヒートショック事故の8割は、熱中症だった【即、見直そう入浴概念】

ヒートショック

母が、ヒートショックで死にかけた。お風呂に入っていて意識が遠のいたらしい。ワタシが声がけしたから助かったけど。熱中症だったみたい。ゾッとします。

と、いう方へ。

年々増加しているヒートショック事故。
寒い季節の3ヶ月で5割以上の
ヒートショック事故が出ています。


この寒い時期に
どう対応するのかが
重要になってきます。


今回は、熱中症によるヒートショックの話です。

■もくじ

  1. ヒートショック事故の8割は、熱中症だった
  2. 熱中症にならずヒートショックを避ける方法


この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。



ヒートショック事故の8割は、熱中症だった

ヒートショック事故の8割は、熱中症だった
ヒートショック事故の8割は、熱中症だった

65歳以上が7割のヒートショック。その症状の8割は熱中症




こんにちは。コータローです。

僕は先日こんなツイートをしました。

ヒートショックになって浴槽内で死亡する人がほとんどで、助かった人は、わずか8%だけ。
その症状は、8割が熱中症。ヒートショックの症状は7%。

熱中症の症状は、水分と塩分バランスの崩れ、体温の調節機能の低下によって入浴中に気を失って死亡します。
これは、夏場の熱中症と同様の症状です。



入浴中の事故は、ヒートショックではなかった。
じつは、8割が『熱中症』

寒い12月のヒートショック事故は、8月の11倍に

東京都医健康長寿センター研究所の報告では、ヒートショック関連で入浴中に急死したとされる死亡者数は、年間17,000人になったといいます。

また、、、

このヒートショック事故は、1年で一番多い12月と一番少ない8月を比較すると11倍の差があります。
それほど寒くなった時期のヒートショック事故は、見逃せないものです。



全国的に見ると、北海道と沖縄県にヒートショック事故は少ない

全国47都道府県の高齢者人口あたりの発生件数で見てみると、南北に存在する北海道と沖縄県がもっともヒートショック事故が少ないのです。

これは、、、

寒くなって、外の気温が低いからという理由では説明できません。

理由としては、、、

外気温が低くても住宅内の気温が高ければ、寒暖差が少ないのでヒートショック事故のリスクが低いということが考えられます。

北海道では、マイナスになる外気温であっても住宅内の気温は高く設定しているために起こらず、沖縄県では、もともと温暖な気候なので寒暖差が少ないことが考えられます。



ヒートショック事故死は、ここ15年で2倍増加

厚生労働省の人口動態統計(2018年)では、、、
自宅の浴槽での溺死者

  • 2018年:5,398人
  • 2017年:5,536人
  • 2016年:5,138人
  • 2004年:2,870人


さらに、、、

ヒートショック事故による溺死者のうち9割以上が65歳以上の高齢者であり、とくに75歳以上では増加の傾向にあるといいます。



ヒートショック事故死の8割は熱中症

ヒートショックと熱中症の違いとは

2019年7月7日、千葉科学大の黒木尚長(ひさなが)教授の調査では、、、

入浴中の事故の8割はヒートショックではなく、「熱中症」が原因

というデータが発表されました。

その調査方法は、、、

入浴事故の危機管理:なぜ、入浴事故が起こっているのか

入浴中の急死は高齢者で大変多く、依然として、ヒートショックが原因であると思い込まれている。

今回、入浴中の事故の原因を知るべく、大阪市消防局、大阪府監察医事務所、大阪市福祉局介護保険課の協力により、データを入手し疫学調査を行った。

また、高齢者3,000名を対象に入浴に関するWebアンケート調査を行った。

2011~15 年でCPA 以外の救急搬送例は188 例で、溺水に至らなかった熱中症48 名、溺水140名であった。

一方、浴槽内死亡は2,063名であった。

介護保険施設等での入浴中死亡は、介助付入浴で10名(浴槽内5名、浴槽外5名)でいずれも死因が確実な内因性急死であった。通常の入浴では8 名が浴槽内で1 人入浴中に死亡発見された。

病死の否定はできないが、熱中症による急死としても矛盾はなかった。

ヒートショックのように入浴直後に急死した症例はゼロであった。

アンケート調査では、11%が入浴中や入浴後の異変・事故を経験し、うち84%が熱中症の症状、ヒートショックととらえられる症状は高々7%であった。

42℃以上の湯での30分以上の全身浴では体温が3℃上昇する。そのため、誰もがⅢ度(重症)熱中症になり意識障害を生じる。

その後も体温上昇が続くと、細胞崩壊による高カリウム血症により心室細動が生じ急死する。

このメカニズムにより、浴槽内での急死のほとんどは熱中症で説明できる。

また、高齢者の入浴事故の多くは熱中症で事故経験者は湯温を下げ、入浴時間も短くする人も少なくない。

高齢者の入浴中の事故の大半は熱中症で説明できる。
→ J-STAGE:総合危機管理:入浴事故の危機管理:なぜ、入浴事故が起こっているのか

ようやくすると、、、

入浴中に体調を崩した方10.8%のうち、、、
熱中症および熱中症の疑いがある方が84.2%
ヒートショックが7.1%
その他・不明が8.7%

8割が熱中症で、7割が従来のヒートショックという結果でした。



では、ヒートショックと熱中症の違いとは、、、

産経新聞:高齢者入浴中の事故、熱中症8割超 ヒートショックは1割未満より

ヒートショックとは

急激な温度差がもたらす体への悪影響のこと。
冬場の入浴時に暖かい部屋から冷えた脱衣所や浴室に移ったり、高温の浴槽に入ったりした場合、急な寒暖差で血圧が乱高下し、血管に負担がかかる。

脳卒中や心筋梗塞などの急性疾患が起きる
脳卒中や心筋梗塞などの急性疾患が起きる


その結果、脳卒中や心筋梗塞などの急性疾患が起きるとされる。湯上がり時も急激な血圧の低下により、脳貧血が起きることがある。



熱中症とは

体温の上昇で体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなるなどし、めまい、頭痛などの症状を起こす。
気温や湿度により、室内でも発症する。
「軽症」「中等症」「重症」の3段階に分類され、重症だと意識障害、けいれん、手足の運動障害がみられる。

重症だと意識障害、けいれん、手足の運動障害がみられる
重症だと意識障害、けいれん、手足の運動障害がみられる


さらに、黒木尚長教授は、、、

「高齢者は神経系の老化で熱さを感じにくく、長時間浴槽につかる傾向にあり、熱中症の初期症状が出ないまま意識障害に陥ることも多い」

「病死と判断せざるを得ないのも仕方なく、ヒートショックの症状と結びつけて語られてきた。こうしたケースも大半が熱中症だった可能性が高い」

と訴えています。



ヒートショック事故は、11月から3月にかけて発生7割

2019年の消費者庁が、出したデータでは寒い時期にヒートショック事故が集中しています。

11月26日は、『いい風呂の日』ですが、ちょうどこの時期の寒くなり始めた時期から翌年3月までにヒートショック事故が集中しています。

さらに、消費者庁のデータをみると、、、

  • 42度以上の熱いお湯に35%の人が浸かっている
  • 3割以上の人が10分以上お風呂に浸かっている

 





 











熱中症にならずヒートショックを避ける方法

熱中症にならずヒートショックを避ける方法
熱中症にならずヒートショックを避ける方法

入浴時の熱中症を避けて、ヒートショック事故にならない工夫は

まず、あなたのお風呂の入り方をチェックして、ヒートショック事故のリスク度合いを見てみましょう。

以下の5項目のうち、1つでも当てはまれば要注意です。

  1. 一番風呂に入ることが多い
  2. 42℃以上の熱いお風呂が好き
  3. 飲酒後に入浴することがある
  4. かけ湯はさらっとですます
  5. 家族に何もつげずお風呂に入る



熱中症を避けて、ヒートショック事故を起こさない7つの工夫

1)浴室を暖める

寒暖差を大きくしないのが、基本です。
北海道と沖縄県に
ヒートショック事故が少ない最大の理由でもありました。

  • 温水シャワーで浴室を暖める
  • 入浴する前にお風呂のフタを外して浴室を暖める

など、浴室を暖めることが大切です。

温水シャワーで浴室を暖める
温水シャワーで浴室を暖める
2)脱衣室にも暖房を入れる

脱衣室にも暖房を入れると、裸になったときの寒さが軽減されます。
壁掛けタイプの脱衣所専用の暖房器具があります。
脱衣室内の温度が上がるまでに時間がかかる場合もあるので、しっかりと温まってから入浴しましょう。

3)入浴前に家族にひと言をかける

ご家族にひと言声がけして入浴しましょう。
熱中症によるヒートショック事故では、意識障害が出て気を失い溺れることが多いのです。
家族にひと言「お風呂に入る」など、声がけすれば、もしもの場合に安心です。

4)お風呂の温度は、41℃を設定しましょう

42℃以上の熱いお風呂が大好きな日本人。
とくに老年になると熱さを完治しにくくなりますので、ついつい熱いお風呂に入りがちです。

が、体温が上がり40℃以上になると意識障害を起こします。

また、現在ではぬるいお風呂を長時間入ることもリスクがありお勧めしません。

ですから、41℃のお風呂に10分程度入浴するのが望ましいといえます。

5)入浴前の水分補給

入浴時に起こる熱中症は、夏場の熱中症対策と同じです。

というのは、入浴時の水分とミネラルバランスの崩れによってヒートショック事故になることが多いのです。

ですから、入浴前に水分補給をしっかり行ってください。

お風呂では、相当量の汗を全身からかいているので、水分不足と電解質不足が起こっています。

相当量の汗を全身からかいているので、水分不足と電解質不足が起こっています
相当量の汗を全身からかいているので、水分不足と電解質不足が起こっています
6)入浴前のかけ湯は、十分に

プールに入るときもしっかりと水の温度に体を十分に慣らしてから入るように、お風呂でもお風呂のお湯をかけて、体に馴染ませてから入浴してください。

最低でも5回は、かけ湯をしましょう。

最低でも5回は、かけ湯をしましょう。
ヒートショックを避けるためにも最低でも5回は、かけ湯をしましょう。

かけ湯をすることで、血圧の乱高下を避けることができます。

また、手足からお湯に入れて体に馴染ませましょう。

7)長風呂は厳禁。10分以内に。

お風呂に関しては、、、

41℃のお湯に、10分。

と覚えましょう。

ついつい長風呂になってしまいそうですが、10分以内と決めて、体をいったん浴槽から出して、ある程度冷やすことでノボセを防止しましょう。

ヒートショック予防に41℃のお湯に、10分
ヒートショック予防に41℃のお湯に、10分

 


熱中症にならないためのヒートショック対策のまとめ

今までの情報では、入浴時の溺死はヒートショック事故死だと思われていました。

それは、血圧の乱高下によって動脈硬化が進行し心疾患などの病気が発症し、浴槽内で溺死しするというケースでした。

が、、、

交通事故死よりも多いといわれているヒートショック事故死のほとんどは熱中症による事故でした。

考えてみると、、、

心疾患による発作では、苦しみのあまりにもがきますが、熱中症による事故ではほとんどの場合意識障害を起こして気絶してしまいます。

この意識障害が起こって、苦しみあがくこと無く溺死したケースが多いと思われます。

このような、、、

熱中症によるヒートショック事故を避けるためにも、入浴前の十分な水分補給とミネラルの補給を欠かさないことが大切です。

また、、、

ヒートショックを起こさないためには、飲酒後の入浴は絶対に避けてください。

お酒が体に入ると、血圧が上がるのでそのままお風呂に入ると危険です。

ですから、、、

お酒を飲んだ夜は、入浴せずに翌朝にでもお風呂に入りましょう。

ヒートショックを起こさないためには、飲酒後の入浴は絶対に避けてください。
ヒートショックを起こさないためには、飲酒後の入浴は絶対に避けてください。

 

年間ヒートショック事故死、19000人【壁掛けヒーターで対策を】

 





以上。

 


















また、次回。