熱中症で死亡する例はさまざま【最大の原因は、熱中症への知識不足】

熱中症

今日も熱中症で救急車に運ばれて、死亡したというニュースを観た。連日の報道で、不安になります。

と、いうかたへ。

6月〜8月の夏場は、
とくに熱中症が多い季節
暑いから汗を大量にかいて
水分と電解質の補給(ミネラル水)が上手くできていないのですね。
熱中症は、合併症もともなうので本当に怖いです。


今回は、[熱中症のさまざまな症例]の話です。

■もくじ

  1. さまざまな熱中症の症例
  2. 熱中症になったときの対策とは

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

さまざまな熱中症の症例

さまざまな熱中症の症例

ニュースの見出しは、「東京都内、熱中症疑いで150人搬送 うち7人が重症化」

例年、真夏になると熱中症に罹ったニュースが、毎日のように流れます。

たとえば、、、

2020年8月12日(水曜日)朝日新聞デジタル版では、「東京都内、熱中症疑いで150人搬送 うち7人が重症化」というタイトルで、
[東京都内では12日午後3時現在、熱中症の疑いで少なくとも150人が病院に搬送された。このうち7人が重症化するなど命にかかわる状態だという。
東京消防庁によると、搬送された150人は5~97歳の男女。70代以上が93人。重症化するなどした7人は40~90代の男女だった。

同庁は「こまめな水分補給や、風通しを良くして室温を調整することを心がけてほしい」と呼びかけている。また、救急車を呼ぶか迷った場合は、救急相談センター「#7119」の24時間対応の電話サービスの利用を呼びかけている。医師らが診察可能な病院などを助言してくれるという。]

などとあります。

熱中症とは、高温の場所で、湿度も高い環境下で体内の温度が上昇し、通常であれば汗をかいたり、皮膚直下の毛細血管で温度を放出して平温を保つところを水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れてしまい、血流が滞り適切な水分や塩分の補給ができなくなり、また身体を冷やすこともできなくなり、体内の調整機能が崩れてしまい発症する障害の総称です。

1日に150人もの人々が病院へ搬送されていきます。

では、どんな症状で熱中症で死亡するのでしょうか。

平成17年度の厚生労働省が、発表した症例で見ていきます。

 

年齢20歳代 製造業

災害発生当日、被災者は、休日出勤し、単独で加熱殺菌設備を使用して食肉加工作業に従事した。被災者は、加熱滅菌設備内の清掃作業中に閉じ込められ、翌日、加熱滅菌設備内で死亡していた被災者が同僚らに発見されたもの。

主な発生原因:設備内部から開けられない扉構造、退勤者管理体制未確立

 

年齢30歳代 建設業  気温32℃ 湿度44%

災害発生当日、住宅新築工事現場で、被災者は午前8時に作業開始し、午前中は壁つなぎの作業をしていた。昼食後午後1時から作業が再開されが、被災者はモルタルを運搬していたところ、気分を悪くし、その後倒れこんでいたところを発見され、病院に搬送されたが、2日後死亡したもの。

主な発生原因:高温環境下での労働

 

年齢40歳代 製造業 気温34℃ 湿度46%

災害発生当日、マンション建設現場で、被災者は午前11時30分より屋上階床のコンクリートの均し作業を行っていた。午後3時前に被災者は体調不良を訴え休んでいたが、午後3時30分頃、外部足場上で座り込むように倒れているのを発見され、病院に搬送されたが、同日死亡したもの。

主な発生原因:休憩時間が不十分、体調不良時の対応不十分、労働衛生教育不十分、健康状態把握不十分

 

年齢50歳代 建設業 気温34℃ 湿度49%

災害発生当日、木造平屋住宅解体工事現場で、被災者らは午前8時過ぎから解体作業を開始した。午後4時30分頃、被災者が、木屑等を拾い集め、重機のバケットに入れる作業をしていたところ、けいれんを起こしたため、病院に搬送されたが、2日後に死亡したもの。

主な発生原因:高温環境下での労働、健康状態把握不十分、熱中症予防対策の知識不足

 

年齢60歳代 製造業 気温30℃ 湿度52%

災害発生当日、被災者らは、午前8時30分から作業打合せを行った後、工場内において定期修理作業を行っていた。午後1時から作業を再開したが、午後2時30分頃から、被災者は体調不良を訴え、日陰で横たわって休憩をとった。その後も体調が回復せず、被災者が病院の受診を希望したため、病院に搬送されたが、翌日死亡したもの。工場内でも気温30℃以上、湿度55%以上だったと推定される。

主な発生原因:高温環境下の労働

 

年齢60歳代 建設業 気温34℃ 湿度47%

災害発生当日、被災者は午前8時頃から事務所内の片付け、事務機器等の移動作業を1人で行っていた。午前10時頃から宿舎の部屋で休憩をとっていたが、なかなか戻らず、様子を見に来た者に倒れているところを発見され、病院に搬送されたが、翌日死亡したもの。

主な発生原因:高温環境下での労働、通風設備の不備

 

40歳代 その他 気温30℃ 湿度52%

災害発生当日、被災者は、午前8時から工場内で不要になった段ボール等を集荷してまわる作業を開始し、午後5時28分には作業を終えた。その後、着替えをして、駐車場へ向かって屋外敷地内をふらふら歩いていたところ、転倒したため、病院に搬送されたが、翌日死亡したもの。

主な発生原因:熱中症予防対策の知識不足

 

年齢30歳代 その他の事業 気温27℃ 湿度46%

牧草地における水分を補給しながらの測量作業中、被災者は測量地点に移動していたが、午後4時5分ころ、姿が見えなくなり、午後4時10分ころに牧草地の測定地点付近で倒れているところを発見された。
人工呼吸、心臓マッサージが行われたが、同日搬送先の病院で死亡。

主な発生原因:塩分の補給に関すること、健康状態の確認に関すること、労働衛生教育に関すること

室内で起こる熱中症の症例:高齢者の場合

Cさん、70歳代 男性

最近風邪をひいて体調を崩したため、散歩を休んでいます。
食欲もあまりありません。

水分不足にならないように普段からお茶を飲み、夕食時にはビールを1杯飲むようにしています。2階の寝室に入ると、蒸し暑く熱のこもった感じがしたのですが、節電中なので冷房を入れませんでした。寝る前にのどが渇いたのですが、トイレに起きるのが気になるため水を少し飲んだだけで横になってしまいました。夜中に吐き気で目を覚まし、家族によって救急車で搬送されました。

点滴を受けて脱水状態から回復し、しばらく入院した後、無事に退院できました。

大塚製薬:ケーススタディから学ぶ熱中症対策と対処法

 





 





熱中症になったときの対策とは

熱中症になったときの対策とは

熱中症になってしまったらどうするか

とくに屋内で熱中症になるケースが圧倒的に多いのですが、いざ熱中症の症状がいろいろとみられたら、、、

  • 涼しい場所に移動し、安静にしましょう
  • 水分と電解質の補給(ミネラル水)を補給すること

熱中症は、死にいたる病気だと判断してその症状によって対応を速やかに行いましょう。

熱中症:「セルフケア」と「救急車を呼ぶ場合」

セルフケアできる熱中症では

症状が軽いとき

自力で水分補給や電解質の補給(ミネラル水)を補給することができて、尚かつ[意識がハッキリしている]ような場合は、速やかに涼しい場所を見つけて移動し、安静にして様子をみましょう

軽い症状とは、、、

立ちくらみ、めまい、筋肉のけいれん、倦怠感、脱力感など

そして、、、

  • 着ている服の襟元を緩めたり脱いだりして、扇風機の風にあたります

また、、、

  • 首筋やわきの下、足の付け根、足首など動脈が通っている部分を氷嚢や氷で冷やすのが効果的

熱中症のとき、こんな水分補給はやってはいけません

暑いところでたくさん汗をかいた時には、水分だけでなく電解質も喪失します。

だからといって、真水や塩分濃度の低い飲料を補給すると、血液中の塩分濃度が低下し痛みを伴う筋肉のけいれん(熱けいれん[heat cramps])が起きるので、真水や塩分濃度の低い飲料は摂らないようにしましょう。

救急車を呼ぶ場合の熱中症では

以下のような症状は、救急車を呼んでください。

  • 激しい頭痛や吐き気
  • 40度近い高熱
  • 自力で水分がとれない
  • 異常行動や意識障害がみられる
  • けいれんを起こしている

まわりにいる人が、救急車を呼んであげることが必要です。

日頃から熱中症にならない対策を

熱中症にならないためには、日頃から暑さに負けない健康な体づくりが大切です。

たとえば、、、

  1. 概日リズムに従って、十分な睡眠をとる
  2. 適度な有酸素運動をする
  3. 偏らないバランスのよい食事を心がける

そして、、、

いつでも水分と電解質の補給(ミネラル水)補給できるようにしておく

 





以上。

ミネラル濃縮液:ミネラルくん

 













また、次回。