ストレスは敵か味方か!?ストレスが、心身にもたらす影響を知りたい

ストレス

もし、ストレスがなかったら、毎日がノビノビして楽しいだろうなぁ。でも、生活に締まりがなくなりそう。

と、いう方へ。

仕事

確かにまったくストレスがなかったら、
どういう生活になるのでしょう
想像もできませんが、
ストレスって何なのでしょうね。





今回は、「ストレスが心身にもたらす影響」についての話です。

■もくじ

  1. ストレスが心身にもたらす影響を知りたい
  2. 私たちには、適度なストレスは、必要!?

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

ストレスが心身にもたらす影響を知りたい

ストレスが心身にもたらす影響を知りたい

ストレスがかかるとはどういうこと?

私たちは、日々ストレス状態にあります。

たとえば、、、

  • 通勤時に満員電車のおかげで、ストレスが溜まる
  • 上司の強引な指示で、ストレスが溜まる
  • 長時間労働で、ストレスが溜まる
  • 育児が上手くいかなくて、ストレスが溜まる
  • 家事や育児に理解がない夫に対して、ストレスが溜まる
  • 人間関係がギクシャクして、ストレスが溜まる
  • 隣の同僚がたばこ臭くて、ストレスが溜まる
  • オフィスのエアコン温度が低すぎて、ストレスが溜まる
  • 近所の工事がうるさくて、ストレスが溜まる
  • イライラして熟睡できずに、ストレスが溜まる
  • 生理不順で、ストレスが溜まる

などなど、上げたら切りがありません。

ストレスとは、もともと機械工学の用語で、『物質が歪んだ状態』を意味をさします。私たち人間にたとえると『外部からの刺激によって、私たちの心身に生じる歪みの状態』とをいいます。

ストレス

ストレッサー:ボールに圧力をかけた拳
ストレス状態:楕円に歪んだボール

ストレスがかかっても、環境を一定に保とうとする『ホメオスタシス』とは

私たちにストレスがかかると『ホメオスタシス』が働いて、どうにか一定に保とうと頑張ります。

『ホメオスタシス(=生体恒常性)』

『ホメオスタシス(=生体恒常性)』とは、生物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことである。

恒常性は生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。

生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。生体恒常性とも言われる。
→ ウィキペディア:ホメオスタシス

たとえば、、、

暑い時は、体温を下げるために汗をかき

暑い うちわ
暑くて汗をかく

寒い時は、体温を上げるために体を震えさす

寒い
寒くて震える

このように、、、

『ホメオスタシス』によって、暑くても寒くても、どんな環境にあっても身体は「生体恒常性」によって一定に保とうとしています。

しかし、、、

『ホメオスタシス(生体恒常性)』のバランスに圧力がかかると崩れてしまいます。これが、「ストレスがかかった」状態です。

ストレス
心にストレスがかかった状態

ストレスへの反応は、大きく2つある

「嗚呼ストレスが溜まる〜」とか「ほんと、あの人、ストレスだよね」などとストレスは日常の中でよく出てくる言葉ですが、、ストレスの反応には大きく2つに分かれます。

それは、、、

  • あまりにも受け入れがたいストレス:心的外傷(トラウマ)
  • 日常のストレス:段階的なストレス反応
心的外傷(トラウマ)と段階的なストレス反応とは

小説『赤毛のアン』では、孤児院で育った主人公のアンが、たびたび幼い頃の引き取られたときの辛い経験を思い出します。

このときのように、あまりにも受け入れがたいストレスは、自分の中で体験の処理をすることができずに『外傷記憶』として残ってしまいます。こういった外傷記憶のことをトラウマ(心的外傷)といいます。

一方、、、

段階的なストレス反応とは、日常的なストレスのことで、それこそ段階的にストレスの反応が認められます。このストレス反応とは、身体の『身体のホメオスタシス(恒常性)』を維持するための防衛反応です。

この段階的なストレスの反応は、3つに区分されます。

  1. 第一段階は警告反応期
  2. 第二段階の抵抗期
  3. 第三段階の疲憊期

外敵ストレッサーによってストレスが生じて、一時的に心身の機能が低下しますが持ち堪えます(警告反応期)。しかし、ストレスが長く続いてしまい、心身も抵抗力を強化して気が張っている状態になり、本人もストレスに抵抗します(抵抗期)。でも、そのストレスがさらに続くと、さすがに心身が疲労困憊してしまい、睡眠や食事などのが乱れ、免疫力も低下し、身体機能が低下してしまいます。
こうなると、生活にも支障が出て、心の病気へと繋がってしまいます(疲憊期)。

ストレス
ストレスが発生する仕組み

このようにストレスは、段階的に長引くと悪化していきます。このまま何も対策を打たないとこころの病気になっていきます。

ストレスによる3つの病気

ストレスによる障害は、大きく3つ。

  • 適応障害
  • 急性ストレス障害
  • 心的外傷後ストレス障害

 

適応障害

適応障害とは、環境の変化に適応できずに心身に不調をきたしている状態。

 

急性ストレス障害

急性ストレス障害とは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と似た症状で、津波や鉄砲水、地震などの生死にかかわる要因によってトラウマ(心的外傷)を経験し、数日から数週間のうちに自然治癒する一過性の障害のこと。

暴力
急性ストレス障害

 

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

心的外傷後ストレス障害とは、あまりにも受け入れがたいストレスは、自分の中で体験の処理をすることができずに『外傷記憶』として残ってしまうこと。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

 





 











私たちには、適度なストレスは、必要!?

私たちには、適度なストレスは、必要!?

適度なストレスは、健康によい

ここまでストレスの状態をみてきましたが、ストレスを放っておくと始末に置けない心の病気にまで発症する危険があります。

が、ストレスはそんなにも『悪』なのでしょうか。そもそも『ストレスがない』ことは本当に幸せなのでしょうか。

たとえば、、、

仕事において、ストレスの無い仕事の環境は。「とても魅力的」に一見みえますが、それはステップアップのないルーティンワークだけの「単純な作業だけのつまらない仕事環境だといえます。すると、「仕事がつまらない」から「くだらない仕事だから仕事に行きたくない」となってしまいます。

仕事

この状態は、ポジティブな状態からネガティブなストレスが発生したことになります。

ですから、、、

もっと社内の評価を高めたいなどの「張り合いのある仕事をする」とか昇級試験にチャレンジるなどの「ステップアップ」の向上心には、ポジティブストレスが必要となってきます。

そうなると、、、

ストレスは、一概に『悪』だとはいえなくなります。

たとえば、、、

高い山を登る過程は、苦しくて辛いストレスがかかってきますが、登頂すると「かけがえのない達成感」が生まれ、この上ない幸せに包まれます。

登山
大きなストレスを乗り越えて登頂

 



大切なことは、『ストレスによる疲労と回復のバランス』

ストレスによる疲労と回復のバランス

ストレスがまったくない仕事の環境や生活の環境は、ズバリ「つまらない」仕事や生活になり、心に張り合いがもてません。

私たちが越えられる適度なストレスがあり、回復できれば、ストレスも悪くないものになります。

ですから、、、

楽しい毎日とは、『ストレスによる疲労と回復のバランス』が必要になるということになります。

たとえば、、、

よく「うつ病」になりやすい人は、真面目で頑張り屋さんの人といわれます。人は、マックスで走り続けると必ず疲れが来ますし、100%元気な人ほど失速したときに0%も元気が無くなっています。

結論:適度なストレスは、必要です

「無事これ名馬」ということわざがあります。

これは、、、

マックスで走り続けて走れなくなるとか100%元気でも0%になって動けなくなるよりは、『疲労を感じる』ことや『ストレスを感じる』ことは、人が心身を守るために必要なものだといえます。

ですから、、、

本当に目指すべきは「ストレス自体をなくすこと」ではなく、「ストレスを認識して、それとうまく付き合っていくこと」になります。

のび

 





以上。

ねこ背が治る!寝たまま「耳ピタ」ポーズ

 

















また、次回。