年々増加する若年性脳梗塞。突然、あなたを襲う脳卒中は、身近な病気

脳梗塞

同僚が、脳梗塞で入院した。まだ、30代なのに、脳卒中で倒れるなんて。人ごととは思えず、怖い。

と、いうかたへ。

30代そこそこの
有名アナウンサーが、
脳梗塞になったことで
有名になった若年性脳梗塞。
じつは、年々増加しているようです。

今回は、「若年性脳梗塞」の話です。

■もくじ

  1. 年々増加している若年性脳梗塞とは
  2. 若年性脳梗塞の予防。血栓ができにくい生活を送ろう

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

年々増加している若年性脳梗塞とは

高齢者の脳梗塞とは違う、若年性脳梗塞とは

高齢者の脳梗塞とは違う、若年性脳梗塞とは

若年性脳梗塞とは、50歳未満の人に起こる脳梗塞のことをいいます。脳梗塞というと、通常は加齢によるものですが、若年性脳梗塞の場合は、高齢者の脳梗塞の原因よりも、、、

「首や頭部への打撲」「首を回す癖」などによる血管の損傷

または、、、

「奇異性脳塞栓症」や「脳動脈解離」などの血管や血液に問題を起こす先天的な疾患

さらに、、、

「もやもや病」「血液凝固異常症」や「心筋症」

そして、、、

「エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)」などの「下肢静脈瘤」

などが、原因になっている場合が多くみられるようです。

若年性脳梗塞は、こんなケースで発症する

若年性脳梗塞の場合、あらゆる場面で起きるのが特徴でその詳しい仕組みはまだ分かっていません。

たとえば、、、

  • 酒を飲んだ帰り道に転び、頭を強打した
  • ゴルフや野球などの運動中に首を急に回した
  • マッサージで首をもんだとき
  • 子供を肩車したりしたときに起きた
  • 熱い食べものを食べるときにフーフーと息を吹きかけたときに起きた
  • 重い荷物を持ったとき
  • 排便でいきんだとき

など、日常の意外と普通のシーンで起きているのが若年性脳梗塞です。

年々増加している若年性脳梗塞

日本職業・災害医学会のレポートによると、、、

各年齢層の脳卒中患者数をみると、30 歳代は全体の 1.1% と少ないものの、発生患者数は年々増
加する傾向が見られた

と、あります。

勤労者世代における脳卒中の実態

有名アナウンサーが、30代前半で脳梗塞で倒れてニュースになって大きな話題になりました。

まだ若い年代で、脳梗塞を発症すると、、、

一旦脳卒中を発症すると、復職率は 30% 程度と決して高いものではなく、しかも大半が軽症で原職復帰できる症例であるという厳しい現実がある。さらに非自発的失業者(特に男性)は、心血管、消化器疾患による死亡率が対照男性よりも有意に高いという報告もあり10)、発症が失業を産み、さらに失業が疾病を産むという負のスパイラルが起こりかねない。
→ 勤労者世代における脳卒中の実態

血栓がトリガーとなり若年性脳梗塞に

卵円孔から若年性脳梗塞に[奇異性脳塞栓症]

卵円孔とは、赤ちゃんがまだお母さんのお腹にいるときに心臓に存在する孔のこと。お腹にいる赤ちゃんは、まだ肺呼吸ができないので、左心房と右心房を[卵円孔]で繋ぐことで、血液の循環をよくしています

普通は、生まれた後に肺機能が活動しはじめるためにこの[卵円孔]は、塞がれます。

ですが、、、

  • 成人の約2割は、[卵円孔]が閉じないで5mmほど開いた状態ままの人がいるようです。これを【卵円孔開存】といいます
卵円孔から若年性脳梗塞になる仕組みは

卵円孔から若年性脳梗塞になるケースは、、、

重い荷物を持ったときやスポーツ、排便、セックスなどの負荷がかかったときに起きます

というのは、、、

通常は、左心房は右心房よりもやや上にあるので、[卵円孔]があったとしてもシャント(血流が正常でないこと)が起きませんが、負荷がかかったときなどは、右心房が上昇してしまい[卵円孔]を通ってシャントが生じます

すると、、、

血栓が、右心系から左心系に流れてしまい、その血栓が動脈に乗って脳へ行き、脳塞栓症を発症させます

もやもや病から若年性脳梗塞に

もやもや病は、日本人や韓国人に多いといわれています。このもやもや病は、日本で発見された病気です。

そして、、、

女性の方が、男性に比べて2倍多く、幼児期に発症します

これは、、、

脳の特定箇所の血管が細くなったり詰まったりして、その周辺に細い血管がたくさんできて、画像で見ると細かい血管が煙のように見えることから[もやもや病]と名付けられました

その他にも、、、

[血液凝固異常症]という血液が固まりやすくなる病気も若年性脳梗塞を引き起こすリスクが高いです

一過性脳虚血発作に注意

若年性脳梗塞を発症する前に、一過性脳虚血発作がみられるので覚えておきましょう。

一時的に脳の血管の一部で血流が悪化し、さまざまな症状が起きます。

たとえば、、、

  • 片方の手と足に力が入らない
  • 顔を含む、身体の半身がしびれる
  • ろれつが回らなくなる、言葉が出なくなる
  • 片側の目が見えにくくなる、視野の一部が欠ける、物が二重に見える
  • めまいがする
  • ふらついて立てない、歩けなくなる

この記事を参考にしてください。

夏に増える脳梗塞を予防しよう【就寝時起床時の水分補給は必須です】

 





脳梗塞の早期発見チェックリスト「FAST」

脳梗塞の早期発見チェックリスト「FAST」

早期発見チェックリスト「FAST」は、この記事でも紹介しましたが、重要なので再掲します。

「FAST」とは、脳卒中を強く疑うべき三つの症状、

  • 顔の麻痺(Face)
  • 腕の麻痺(Arm)
  • ことばの障害(Speech)
  • 時刻(Time)

三つの症状の有無と発症時刻を確認して、一刻も早く救急受診するよう呼びかけるスローガンです。

脳梗塞の早期発見チェックリスト「FAST」

顔の麻痺(Face)

FAST
笑顔を作ってもらった時に歪みがある、顔の片側が下がる

腕の麻痺(Arm)

FAST両腕をまっすぐ前に上げた時、片方だけ下がる、上げた状態を維持できない

ことばの障害(Speech)

FAST話したとき、言葉が出てこない、ろれつが回らない、人の話を理解できない

発症時間(Time)

FAST脳卒中は治療の遅れが命に関わる病気で、発症後は一刻も早く病院を受診する必要があります。顔、腕、話し方の中の1つでも症状があれば、躊躇せず、救急車を呼んで受診してください

心房細動では、心不全にいたる危険性があります

心房細動も心不全も、両方とも心臓機能の異常によって起こる病気です。心房細動と心不全は、密接な関係があります。

  • 心不全を起こしている人は、心房細動を起こしやすく
  • 心房細動を起こしている人は、心不全がより悪化しやすい

そして、、、

重度の心不全を起こしている人の約半数は、心房細動を起こしている

と、いいます。

そして、、、

もともと心不全症状がない場合でも、心房細動になり頻脈になってしまうと、頻脈誘発性心筋症という病気になり、結果的に急性心不全になることがあります

心房細動による脳梗塞の早期発見チェックリスト「FAST」を知ろう

[通常血栓ができるのは、大動脈などの血管などですが、直径3センチを超える巨大な血栓ができる場所は、「心臓」で作られます。

 





弾性ストッキングは、静脈血栓症には非常に効果があります。
新潟県中越地震や東日本大震災での経験から認められています。

アルケア アンシルク・3 弾性ストッキング 足首の圧迫圧(40hPa/30mmHg) 18633 ブラック M

 





若年性脳梗塞の予防。血栓ができにくい生活を送ろう

若年性脳梗塞の予防。血栓ができにくい生活を送ろう

若年性脳梗塞にならないために日頃から血流を良くする

若年性脳梗塞にならないため食生活改善

まず、牛肉や豚肉などの動物性脂肪を摂り過ぎないこと。

これは、、、

中性脂肪やコレステロールが増えると、血液が固まりやすくなります

ですから、、、

脂肪分は、摂りすぎないことが大切

です。

妊活中・妊娠中に摂ってはいけない油たち

血栓を作らない効果的な食べものとは

納豆のネバネバの成分ナットウキナーゼは、血栓の元となるタンパク質(フィブリン)を分解する働きがあるだけでなく、血栓の分解を阻害する物質を抑える働きがあります。

さらに、、、

血液の凝固作用を抑制する働きがある食べものとして、イワシ、サバ、サンマなどの青魚

これは、、、

DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)には、コレステロールなどを減少させます

そして、、、

青魚と一緒に食べて欲しいのが、新鮮な野菜たち

第6の栄養素といわれる食物繊維は、血栓予防効果をもつ成分が含まれています。

 



若年性脳梗塞にならないため適度な運動

まず、運動不足は身体の血流が悪化して、血液の固まりができやすくなっているので、運動不足は若年性脳梗塞にとって大敵です。

とくに、、、

下半身の強化は、大切です。身体の筋肉の7割は下半身にあります。ふくらはぎは、第2の心臓といわれ、非常に大切な箇所。この筋肉が減少すると、末端部の血液を心臓へ送り返す力が弱くなり、血流が悪くなります

ですから、、、

ウォーキング、軽めのジョギング、屈伸運動などで日頃から足を鍛えることが大切です

 





以上。

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身近な人が脳卒中で倒れた後の全生活術 ―誰も教えてくれなかった90のポイント―

 











また、次回。