父が、脳梗塞で倒れてからというものの、障害が残り、大変な日々を見てきただけに脳卒中だけにはなりたくない。不安。
と、いうかたへ。
脳卒中は、ある日突然、
襲ってくる病気です。
そして、、、
仕事やあなたの大切なものを奪っていきます。
今回は、統括的な脳卒中の話です。
■もくじ
- 1分1秒を争う、脳血管障害(脳卒中)とは
- 脳血管障害(脳卒中)の予防とは
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
1分1秒を争う、脳血管障害(脳卒中)とは
脳血管障害(脳卒中)の種類
脳血管障害ともいわれる脳卒中とは、脳の血管が破れたり、脳の血管が詰まったりして、その先の細胞に栄養を届けられなかったり、壊死させたりして脳の働きに障害をもたらす疾患をいいます。
そして、脳血管障害(脳卒中)は、2種類に分類されます。
- 血管が詰まるタイプ[脳梗塞]
- 血管が破れるタイプ[脳出血][くも膜下出血]
脳血管障害(脳卒中)は、日本人3大死因の1つ
日本人の3大死因は、
- 第1位 悪性新生物(がん)
- 第2位 心疾患
- 第3位 脳血管疾患
その内、第2位と第3位は、ともに血管が原因でおこる病気です。いかに血管が私たちの命と密接に関わっているのかが分かります。しかし、幸いなことに医学と治療技術の進歩によって、心疾患と脳血管疾患の数が減少傾向にあるが救いといえば救いです。
脳血管障害(脳卒中)のそれぞれの発症の仕方
加齢とともに血圧は高くなる傾向にあります。長く高血圧の状態が続くと、動脈硬化は進行します。
すると、、、
脳の血管が詰まるようになり、[脳梗塞]に発展します
また、、、
高血圧が、さらに高まると、脳の血管が破れてしまい[脳出血]を引き起こします
もしくは、、、
脳の血管に動脈瘤ができて、それが破裂してしまうと[くも膜下出血]になります
以上のような流れによって、脳血管障害といわれる脳卒中を発症していきます。
脳血管障害(脳卒中)のそれぞれ
日本人は、脳の深い部分にある、被殻や内包、放線冠、視床などに向かう細い血管が詰まったり出血しやす傾向にあるといわれます。
そうすると、、、
脳出血、脳梗塞のどの場合でも、脳細胞が壊れたりして意識がなくなったり、半身マヒや言語障害がおこり、認知機能の低下などの症状が現れます
- くも膜下出血は、激しいづつうや意識障害が突然襲ってきます
- 脳梗塞と脳出血は、最初の4.5時間の内に適切な治療をすれば、うまくいけば後遺症もなく治ることもありますし、リハビリでかなり回復することも多いです
しかし、、、
- たいていの場合は、半身不随や認知症が残り、悪い場合は寝たきりになり、最悪の場合は命を奪われることも
[脳梗塞][脳出血][くも膜下出血]は、恐ろしい病気だということを知りましょう。
心房細動から起きる脳梗塞
心房細動とは、心房が痙攣(けいれん)したように細かく震え、血液をうまく全身に送り出せなくなる病気のことをいいます。
心房細動に関しては、この記事でも詳しく解説しています。
心房細動によって不整脈を持っている人には、心臓の中に大きな血栓ができやすい。通常の血栓といえば、2ミリ〜6ミリぐらいですが、心房細動によってできる血栓の大きさは、3センチ大のものあります。
すると、、、
この大きな血栓が剥がれて、動脈に乗って脳へ行き、太い血管を塞いでしまうので、脳の多くの部分が壊死する場合があり、この病気を[脳塞栓]といいます
また、、、
不整脈のある人(心房細動)は、脳梗塞になる確率が、2~7倍ほど高くといわれています
ですから、健診などで「不整脈があります」といわれたり「心房細動があります」といわれた人は、専門医に改めて診てもらうことをおすすめします。
脳血管障害(脳卒中)の危険因子は
脳梗塞を引き起こす危険因子は、、、
- 高血圧
- 不整脈(心房細動)
- 糖尿病
- 喫煙
- 肥満(メタボリックシンドローム) など
高血圧や心房細動によって血流がよどんでしまい、血管に傷がつき、マクロファージが大量に押し寄せ、その結果、血栓が作られます。すると、血管は次第に硬くなっていき、動脈硬化が、脳梗塞を引き起こすのです。
肥満(メタボリックシンドローム)は、脳梗塞の危険因子にです。肥っていることで血流が悪くなっているが原因です。
血管が破れるタイプ[脳出血][くも膜下出血]の場合は、高血圧に加え、飲酒や喫煙が、その発生の大きな要因といわれています。
多くの場合、脳血管障害(脳卒中)は、ある日突然、何の前触れもなく発症するといわれていますが、予兆らしきものもあります。
たとえば、、、
頭痛、めまい、舌のもつれ、手足のしびれなど
一過性脳虚血発作は、脳血管障害(脳卒中)のサインと知るべし
一時的に脳の血管の一部で血流が悪化し、さまざまな症状が起きます。
たとえば、、、
- 片方の手と足に力が入らない
- 顔を含む、身体の半身がしびれる
- ろれつが回らなくなる、言葉が出なくなる
- 片側の目が見えにくくなる、視野の一部が欠ける、物が二重に見える
- めまいがする
- ふらついて立てない、歩けなくなる
以上のような症状が出たら、「少し様子を見よう」なんて考えずに間髪入れずに【救急車】を呼びましょう。
脳血管障害(脳卒中)は、1分1秒を争う病気
頭痛、めまい、舌のもつれ、手足のしびれなどの一過性脳虚血発作がでたら、躊躇せずに救急医療を受けるべきです。
現在は、、、
血栓を溶かす治療薬が普及しており、これによる血栓溶解療法で脳梗塞が完治する可能性が高くなっています
しかし、この治療は、1分1秒を争います、、、
症状が出てから4時間半以内でないと使うことができません
救急へ電話をしても、専門医による救急治療ができなければ元も子もありません。救急車が、その専門病院に行く時間させ惜しいのです。
ですから、、、
片方の手足が動かなくなったりしびれる、顔の半分が動かなくなったりしびれる、ろれつがまわらなかったりうまく言葉を発することができないという症状が出たら、真っ先に救急車を呼びましょう
脳梗塞の早期発見チェックリスト「FAST」 | |
顔の麻痺(Face) 笑顔を作ってもらった時に歪みがある、顔の片側が下がる | 腕の麻痺(Arm) 両腕をまっすぐ前に上げた時、片方だけ下がる、上げた状態を維持できない |
ことばの障害(Speech) 話したとき、言葉が出てこない、ろれつが回らない、人の話を理解できない | 発症時間(Time) 脳卒中は治療の遅れが命に関わる病気で、発症後は一刻も早く病院を受診する必要があります。顔、腕、話し方の中の1つでも症状があれば、躊躇せず、救急車を呼んで受診してください |
弾性ストッキングは、静脈血栓症には非常に効果があります。
新潟県中越地震や東日本大震災での経験から認められています。
脳血管障害(脳卒中)の予防とは
血栓ができにくい生活を作り出す
中性脂肪やコレステロールが増えると、血液が固まりやすくなりますので、牛肉や豚肉などの動物性脂肪を摂り過ぎないことが大切になります。
ですから、、、
日頃から、脂肪分を摂らないようにしましょう。
血栓を作らない効果的な食べものとは
納豆のネバネバの成分ナットウキナーゼは、血栓の元となるタンパク質(フィブリン)を分解する働きがあるだけでなく、血栓の分解を阻害する物質を抑える働きがあります。
さらに、、、
血液の凝固作用を抑制する働きがある食べものとして、イワシ、サバ、サンマなどの青魚
これは、、、
DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)には、コレステロールなどを減少させます
そして、、、
青魚と一緒に食べて欲しいのが、新鮮な野菜たち
第6の栄養素といわれる食物繊維は、血栓予防効果をもつ成分が含まれています。
若年性脳梗塞にならないため適度な運動
まず、運動不足は身体の血流が悪化して、血液の固まりができやすくなっているので、運動不足は若年性脳梗塞にとって大敵です。
とくに、、、
下半身の強化は、大切です。身体の筋肉の7割は下半身にあります。ふくらはぎは、第2の心臓といわれ、非常に大切な箇所。この筋肉が減少すると、末端部の血液を心臓へ送り返す力が弱くなり、血流が悪くなります
ですから、、、
ウォーキング、軽めのジョギング、屈伸運動などで日頃から足を鍛えることが大切です
以上。
また、次回。
- Thank you very much for providing photos and illustrations.
- pakutaso
- irasutoya
- Photo by Cherry Laithang on Unsplash