女性に多い過敏性腸症候群は、そのストレスで、うつ病にもなりやすい

うつ病と生活習慣病

かなり緊張するタイプ。下痢も酷い。病院で診てもらったけれど異常なし。電車やバスは、乗りたくない。トイレないし、いつお腹をくだすか分からないから。不安です。

と、いう方へ。

過敏性腸症候群ですね。
ストレスが多いから仕方ないかも
まずは、生活習慣を見直してください。



今回は、過敏性腸症候群とうつ病、不安症の話です。

■もくじ

  1. 強いストレスによって引き起こされる過敏性腸症候群
  2. 過敏性腸症候群の改善には、生活習慣の改善がよい

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

強いストレスによって引き起こされる過敏性腸症候群

ストレスからくる過敏性腸症候群(IBS)とは

過敏性腸症候群(IBS)は、大腸の運動や分泌の機能の異常によって起こる病気のことをいいます。

病院に行って診てもらっても、、

腸の粘膜に炎症やポリープ、そして腫瘍などは見つからず、単に腸の働きが強くなっており、便秘や下痢、などの便通異常が現れる症状

が、あります。

これは、、、

腸自体が、悪いのではなくて腸を動かしている神経が刺激されているために引き起こされています

過敏性腸症候群は、先進国に多い病気

過敏性腸症候群は、人口の1割から2割の人がかかっているといわれており、この10%が病院で診てもらっています。

先進国で多くみられる病気で、消化器科を受診する人の3分の1は過敏性腸症候群が占めています。

女性の過敏性腸症候群は、男性の1.6倍

過敏性腸症候群は、20代〜40代に多くみられ、女性の方が男性よりも1.6倍多いとされています。

過敏性腸症候群に関しては、この記事で詳しく解説しています。

ストレスを抱える現代女性に多い過敏性腸症候群

ストレスを抱える現代女性に多い過敏性腸症候群【分かりやすく解説】

過敏性腸症候群の症状は、4タイプ

過敏性腸症候群には、便通の状態から分けて、4タイプにわけられ、そのタイプも男女に差がみられます。それは、腸の働きに性ホルモンが関係してるのではと考えられているようです。

  • 下痢型: 突如起こる下痢が特徴で、若い男性に多く、緊張してお腹をくだす。1日に何度もトイレにいく
  • 便秘型: ストレスを感じると便秘が悪化。腸で便が停滞し、便意があってもコロコロとした固い便になる。年配女性に多い。排便するときにお腹が苦しくなることが多い
  • 混合型: 下痢と便秘を交互に繰り返す。便の状態が変動する
  • 分類不能型: ほかの3つのタイプのいずれにも属さないもの
  • 過敏性腸症候群を起こしている人は、胃の痛みや胃もたれ、胸やけを起こす人が多く、胃食道逆流症を合併することが多いようです。

過敏性腸症候群(IBS)には、国際基準がある
過敏性腸症候群(IBS)は、2006年に国際診断基準が改定されています。

最近3ヶ月間、月に4日以上腹痛が繰り返し起こり、次の項目の2つ以上があること

  1. 排便と症状が関連する
  2. 排便頻度の変化を伴う
  3. 便性状の変化を伴う

期間としては6ヶ月以上前から症状があり、最近3ヶ月間は上記基準をみたすこと

→ 慶應大学:過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群の人は、うつ病になりやすい

過敏性腸症候群の人は、通常の人と比べて、とても『刺激』に敏感です。

それは、、、

『刺激』に反応しやすい腸を持っている

と、いうこと。

だから、、、

ストレスは、過敏性腸症候群の人にとっては、『刺激』になり、その結果、下痢や便秘の症状が現れます

このことは、、、

『刺激』は、過敏性腸症候群の人のこころも刺激するので、抑うつ反応や不安症、眠れなくなる不眠症などの精神的症状が現れる

こともあります。

過敏性腸症候群の重い人は、精神疾患を併発いる人が多い

この過敏性腸症候群の症状が重い人ほど、精神的な症状が起きていることが多いといわれます。

たとえば、、、

  1. 通勤時の電車内でトイレに行きたくなったらどうしよう
  2. バスには、トイレがない、急に催したらどうしよう
  3. トイレに行けないという不安
  4. トイレが近くにないという不安

こういった状況が、過敏性腸症候群の人をさらに不安にさせます。

急に下痢になったらどうしよう

と、いう不安がますます増大します。

このような不安な状態がうつ病を発症させます。

過敏性腸症候群の20%は、うつ病を発症している

との報告もあるようです。

過敏性腸症候群を軽視せずに、こころのケアも必要です。

 





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過敏性腸症候群の改善には、生活習慣の改善がよい

規則正しい生活とリズムで過敏性腸症候群を改善させよう

過敏性腸症候群の療法としては、投薬治療もあるようですが、うつ病治療でも効果が認められている認知行動療法がよいといわれています。

物事の考え方や捉え方の認知に気づき、建設的な方向へ修正してきながら、実践できる行動に取り組んでいく療法

こういった療法は、専門医の指導の下で少しずつ経験などを積み重ねていく方法です。

しかし、、、

生活習慣と見直すことでも改善できます。

睡眠を見直すことで、過敏性腸症候群を改善

忙しい年代で体力的にも余裕があって、ついつい睡眠を軽んじてしまいそうですが、睡眠時間をシッカリと確保することは大切なこと。

  • 寝る時間を決める
  • 起きる時間を同じ時間にする

睡眠時間を設定することは、1日の流れの大きな柱になりますし、生活のリズムを刻む大切な行為です。

食事を見直すことで、過敏性腸症候群を改善

食事をすることは、腸の働きを左右する大切な行為。自律神経の働きや便通を整えるためにも食べることは、大切です。

  • 時間帯を決めて食事を摂り
  • 早食いをしない
  • 過食などの大食いは避ける
  • 刺激物は摂らない
  • 冷たいものは摂り過ぎない
  • 消化の悪いものは避ける

など、下痢や便秘にならないような食物を摂ることは大切です。

重要なことは、、、

消化のよいものを選び、よく噛んで食べる、温かいものを中心に食事を摂りましょう

軽い運動をすることで、過敏性腸症候群を改善

適度な運動をすることは、心身ともにリフレッシュできるので、おすすめです。

とくに、、、

便秘もちの人は、リズムを刻む運動が効果的です。

たとえば、、、

  • 階段をリズムよく上り下りする
  • ウォーキングでテンポよく歩く

また、、、

  • 腸の緊張を緩める方法として、軽いストレッチもおすすめです

運動する習慣があれば、セロトニンの働きが活発になりますし、精神状態も安定して、腸の活動も同じように安定します。

このように、生活習慣を改善させることで、身体のバランスがよくなり、気分も晴れやかになるので全体的に良い方向へ向かっていきます。

 





以上。

中性脂肪を下げる[さかな暮らし]

 












また、次回。

Thank you very much for providing photos and illustrations.