脳卒中発病後、4ヶ月後には20%の人がうつ病を発症している現実

うつ病と生活習慣病

母が脳卒中になり、身動きが大変で、精神的なダメージが大きそう。うつっぽくなっているし、心配です。。。

と、いう方へ。

脳卒中は、日本人の死因第3位
多くの人々が苦しんでいる病気
からだが不自由になるので、
脳卒中発症後4ヶ月後には、
20%がうつ病を発症しているといわれています。



今回は、脳卒中後のうつ病の話です

■もくじ

  1. 脳卒中になった人の5人に1人以上がうつ病に
  2. 脳卒中後のうつ病のケア

この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。

脳卒中になった人の5人に1人以上がうつ病に

日本人の死因第3位の脳卒中の患者数は118万人以上に

厚生労働省が発表している「人口動態統計の概況」によると、2017年の1年間の死因別死亡総数のうち、、、、

  • 脳血管疾患は10万9,880人で全体の8.2%
  • 全死因の上位から3番目

その内訳は、、、

  1. 脳梗塞が、6万2,122人で一番多く(男性2万9,494人、女性3万2,628人)
  2. 脳内出血が、3万2,654人
  3. くも膜下出血が、1万2,307人
  4. その他の脳血管疾患が、2,797人

脳卒中の患者数は、118万人以上

2014年のデータでは、脳卒中で通院している患者数は、118万人といわれているので、2020年ではその患者数をはるかに超えていると思われます。

また、、、

脳卒中で通院している患者数の14%が、20~64歳までの就労世代

そして、、、

就労世代の脳卒中患者のうち、7割がほぼ介助を必要としない状態まで回復しています

※厚生労働省「平成 27 年人口動態統計」

脳卒中とは

脳卒中は、脳の血管が破れたり詰まったりする病気の総称です。

それは、、、

  • 脳梗塞(脳の血管が詰まる、細くなる)
  • 脳出血(脳内の動脈が破れて出血する)
  • くも膜下出血(脳表面の大きな血管にできた動脈瘤というこぶが破れてくも膜の下に出血する)

などのことを指します。

さらに、このような症状によって脳内の神経細胞が死傷すると、、、

  • 身体に障害が出たり
  • 意識障害を起こしたり
  • 命を落とすこともある

高血圧をはじめ、糖尿病や脂質異常など、血管に悪い影響を及ぼす要因によってリスクが高まります。

この症状が現れれるのは、、、

前触れはなく、突然起こることが多いです

発症後は早急に診断を行い、治療を速やかに開始する必要があります。

 





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脳卒中になったら、なぜ?うつ病になりやすいのか

突然不自由になるストレスからうつ病に

脳卒中になって、身体の自由が奪われると、その後の生活環境が一変します。

こうなると、、、

今まで不自由なくできていたことが、不自由になり生活環境上にストレスが加わりうつ病が発症します

脳卒中後に起こりやすい生活上のストレスの要因は、、、

  • これまでの生活で当たり前のようにできていたことができなくなる苛立ち
  • 療養生活の中での介護者との関係など
  • 職場に復帰できるのかどうかという問題

脳卒中後のうつ病の発症には、さまざまな問題が絡み合っています。

  • 生活環境の激変
  • 仕事への復帰
  • 介護者との関係
  • これまで楽しんできた趣味への問題
  • 友人との関わり方

など。あげればきりがない程多くの要因があり、それがストレスになって、、、

  • 意欲の低下(何かをしようという気持ちが萎える)
  • 活動性の減退(行動を起こそうとしたがらない)

この脳卒中後のうつ病は、通常のうつ病に比べると、、、

通常のうつ病を罹患している場合は、朝はうつ病態が酷く、夕方には回復するケースが多いですが、脳卒中後のうつ病は、そのようなことがなく、変わらずうつ状態が続いているケースが多い

と、いわれています。

コラム
毎日新聞
2007年10月6日 大阪朝刊
脳卒中との関係


脳出血や脳梗塞(こうそく)などの脳血管障害(脳卒中)の後にうつ状態になることは古くから知られています。元気がなくなって何をするのも面倒になり、身体機能の回復に支障をきたします。

最近の研究では、脳卒中患者の約20~40%がうつ病を発症することが分かっています。肢体のまひや言語障害による絶望感や将来への不安などの心理的反応だけでなく、脳卒中による脳の機能低下が直接うつ病の発症と関係しているようです。

脳部位との関係では、前頭葉の左側の梗塞でうつ病を生じやすいとされていましたが、右側でも生じやすく、見解は一致していません。脳のMRI検査の普及で、本人に自覚症状のない潜在性脳梗塞も発見できるようになりました。そこで、高齢者の中でうつ病がある人とない人のMRI検査結果を比べて、うつ病の人には潜在性脳梗塞が高率にみられることが分かってきました。

自覚症状がなく脳血管病変を伴ううつ病と、梗塞後のうつ病をまとめて「血管性うつ病」と言います。知らないうちに小さな脳梗塞があちこちにできて、神経細胞へ酸素や栄養をうまく送れなくなり、思考や感情の働きが鈍り、不眠や無気力、集中力の低下をきたし、うつ状態を経て、うつ病に移行するのです。一般のうつ病と比べて、いらいら感や焦りや自分を責めることが少なく、考えがなかなか進まず、反応がとても悪く、判断力が鈍るなどの特徴がみられます。

脳卒中の予防には、塩分を控えて高血圧を防ぐことや喫煙、大量飲酒、運動不足、肥満などの生活習慣を改め、生活習慣病にならないことです。
→ (大阪市立大大学院医学研究科講師・神経精神医学、橋本博史)

脳卒中になったら、うつ病だと気づかれにくい

脳卒中後うつ(post stroke depression ; PSD)は、うつ病が発症していることにまわりの人が気がつかない場合が多いといわれています。

それは、、、

今まで自由にできていたことが出来なくなったことによって、精神的に凹んでいるんだろう

と、誰しもが考え、察することで、病後の行動に対する「意欲の低下ややる気の無さは仕方がない」と捉えてしまうことで、、、

  • 実際には、うつ病が発症していることに気がつきにくい

ですから、、、

介護者の方も積極的にうつ病ではないかと疑うことで、早期に治療に取り組むことが大切

それは、、、

最悪な場合の自殺など、重篤な問題を引き起こさないためにも大切なことです

 





以上。

中性脂肪を下げる[さかな暮らし]

 













また、次回。