草むしりをしていたら、発熱して気分が悪い、でも風邪じゃないのは確か。調べたら熱中症だった。
と、いう方へ。
熱中症のような状態になると、
熱が上手に逃げてくれないので
体に熱がこもってしまい、
発熱する場合があります。
これを「うつ熱」といいます。
今回は、「うつ熱」の話です。
■もくじ
- [うつ熱]とは、感染症ではなく、暑さによって発熱すること
- [うつ熱]の予防と対策
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
[うつ熱]とは、感染症ではなく、暑さによって発熱すること
40度を超えることもある[うつ熱]とは
うつ熱という言葉はあまり耳にしないかもしれません。
[うつ熱]とは、風邪を引いたときに発生する熱とは違い、体内で作られた熱が、汗などで体の外に出ていく熱よりも高くなったときや体温を調節する機能が、限界を超えたときに熱を上手に放散できなくなることがあります。すると、熱は身体にドンドン溜まっていき、体温が上昇して発熱することを[うつ熱]といいます。
体温が上昇して発熱する[うつ熱]の原因は
[うつ熱]の原因は、感染症などが原因で発熱するのではなく、たとえば、真夏の炎天下にいるときやエアコンをつけていない高温の環境にいる場合に起こる熱中症や熱射病、かくれ脱水の場合が原因になります。
また、、、
ウイルスなどによる感染症のような風邪の時よりも熱が高くなる時があり、なんと40度を超えることも多くあります。
そして、、、
[うつ熱]を放っておくと、さらに熱が上昇して、死亡する危険性があるので注意が必要です。
ですから、、、
[うつ熱]の症状が出たら、速やかに冷やしたり、涼しい環境に移動することがより大切になります。
[うつ熱]になりやすい環境とは
熱中症とは、高温多湿な環境のもとで、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、体内の調整機能が破綻して発症する障害の総称をいいます。
そして、、、
熱中症になると脱水症状を起こしているので、血液の量が少なくっている状況で内臓などの臓器働かなければならないので、機能ができなくなります。また、同様に脳や他の部位にも血液が足らないので、意識も薄らいでいきます。
人は、恒温動物です。これは、36℃~37℃の狭い範囲で体温を調整しながら生きています。体温を保つことで、代謝機能が働き、身体の中にあるさまざまな酵素が働ける環境ができて、私たちの身体の臓器が機能しています。
体温よりも気温の方が低ければ、皮膚から上手に空気中に熱は放散されて、たいおんの上昇は抑えることができますし、湿度が低ければ[汗をかく]ことができて汗の蒸発する気化熱で体温を調節することができます。
しかし、、、
気温が体温よりも高い状況下では、皮膚からの熱の放散はしづらくなり、体温調節は[汗をかく]ことでの体温調節に頼ることになります。
ですが、、、
気温が高いばかりではなく、湿度も75%を超えるような状態になると、汗は蒸発するというよりも流れ落ちるような状態になり、体温調節が機能できなくなります。
すると、、、
- 体温調節機能がコントロールできずに、体温はどんどん上昇する一方になります。
こうなってくると、危ない状態に入ってきます。
それは、、、
身体は、体温を下げようと皮膚から放散させるために血液の分布は多くなりますので、皮膚温度は上昇します。すると、手足の温度は暑くなり、身体は必死に熱を生み出さないようにするために基礎代謝を下げようと努力します。
たとえば、以下のような生体防御反応を起こします。
- 傾 眠:刺激ですぐに覚醒するような居眠りの状態
- 体動減少:少しでも身体を動かさないようになる状態
- 筋緊張低下:体がだらんとした低緊張の状態
熱中症に関しては、この記事でも詳しく解説しています。
体温を超える環境では[うつ熱]になりやすい
近年、真夏になると35℃を超える日が多くなりました。体温の36.5℃を上回る37℃や39℃といった酷暑も珍しくなくなり、強烈な暑さが続くようになっています。
たとえば、、、
2020年8月では、富山市が最高気温が38度を超え、岐阜・多治見市では、最高気温38.6度を観測し、36.9度にものぼった栃木・佐野市では、午後1時半前に、歩道で男性が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されたというニュースがありました。
FNNオンライン
さらに、、、
- 気象庁の観測地点のうち、全国177の地点で35度以上の猛暑日を記録しています。
このような環境下では、人に備わっている体温調節機能だけでは、防ぐことができないので[うつ熱]を発症しやすくなります。
[うつ熱]だとを見分けるには
[うつ熱]の状態なのかどうなのかを見分けるのは、非常に難しく、簡単に見分けられないのが現状です。
たとえば、、、
- 感染症かもしれない
- 微熱が続いていれば、他の病気かもしれない
- 熱射病かもしれない
など、いろいろな疾病が考えられます。
また、、、
「発熱」の場合は、熱があるのに手足が冷たいこともありますが、[うつ熱]の状態のときは、手足が非常に熱くなっています。
同じような体温の上昇でも「発熱」と[うつ熱]の症状に違いがあるようです。
[うつ熱]の予防と処置
[うつ熱]になったら涼しい場所へ
[うつ熱]は、数日続くこともあります。
また、、、
高齢者や体温調節機能がまだ未発達の子どもにも多くみられます。
[うつ熱]の症状が出たら、次のような処置をしてあげましょう。
- 通気性の良い服や薄手の浮くに着替える
- 風通しの良い場所で休ませる
- 肌に水をかけて風を当ててあげる
重度の熱中症の場合では、氷のお風呂に入れて応急処置を施すこともありますが、[うつ熱]の症状ならば、[ぬるめの水]をあてて気化熱を利用することで熱を下げるようにしましょう。
さらに、、、
- 経口補水液(ORS)や水分と電解質などを補給してあげることも必要です。
[うつ熱]に解熱剤を使用してはいけません
[うつ熱]で発熱しているからといって【解熱剤】を勘違いして使用してはいけません。
なぜなら、、、
解熱剤は、炎症を抑えて体温を下げる仕組みになっている薬なので、[うつ熱]のような炎症のない症状にはまったく意味がありません。
それよりも、、、
[うつ熱]で【解熱剤】を使用した場合は、副作用が心配です。
ですから、[うつ熱]だからといって薬を使用しないでください。
熱中症の応急処置
熱中症には、めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直などのさまざまな症状がありますが、なかでも[意識がもうろう]となっている場合は、自分で的確な判断ができないことがあり危険です。
また、、、
熱中症によって意識を失ってしまい、死にいたる場合もあります
ですから、いかの3つの状態は、救急医療が必要です。
- 本人の意識が、はっきりしていない
- 自分で水分や塩分が、摂取できない
- 水分補給などの対処をしても、症状がよくならない
熱中症の症状の確認を
熱中症ではないかと疑わしい様子は、、、
- 意識が、ない
- 意識が、もうろうとしている
- 意識が、ハッキリしない
このようなときは、早急に救急車を要請しましょう。
そして、、、
救急車が到着するまでの間に現場での応急処置が助かる分かれ目になります
熱中症になった場合の現場での応急処置とは
[熱中症だと、判断した]ら、救急車を要請するしないに関わらず、その現場で適切な処置が大切です。
- 症状や重症度に関わらず、熱中症が疑われる時には涼しい場所へ移動し身体を冷やすこと
そして、何よりも大切なことは、、、
- 水分と電解質を速やかに補給すること
熱中症になったら、涼しい場所へ
屋外や屋内であっても、、、
- 風通しのよい日陰
- できればクーラーが効いている室内
- 涼しい場所を選んで移動
熱中症になったら、身体を冷やす
熱中症での応急処置では、身体を冷やすことやそのくふうがひつようになります。
たとえば、、、
- 衣服を脱がせる
- きついベルトやネクタイをゆるめる
- 下着は、ゆるめて身体から熱を放散させる
そして、、、
- 皮膚に冷水をかける
- うちわや扇風機などで扇ぐことで体を冷やす
さらに、、、
- 氷のうなどがあれば、それを首の両脇、脇の下、大腿の付け根の前面に当てて皮膚のすぐ近くにある太い血管を冷やしましょう
熱中症になったら、水と電解質の補給をする
ニュースなどでは、「水分の補給を」とくり返します。ですが、水分を単に摂ればよいというわけではありません。
まず、、、
- 意識がハッキリしているなら、水から水を飲ませましょう。なぜなら、意識がない場合に飲んだら、誤って気道に流れ込む可能性があるからです
そして、、、
電解質を適量に含んだ水を飲むことが必要です
それは、、、
汗などで失われた電解質を与えることで[ミネラル分]を補給することが大切だからです
以上。
あなたを守る「ミネラル濃縮液」ミネラルくん
また、次回。