健康診断で「このまま行けば透析治療を考えた方が」といわれて、ビビりました。調べたらかなりヤバイ。怖いです。
と、いう方へ。
末期腎不全になると
命をつなぐためには
どうしても
透析治療が必要です
1度はじめると
生涯続けなければなりません。
しっかりと情報を入力してください。
今回は「透析治療と合併症」の話です
■もくじ
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
腎不全による透析治療とは
腎臓の機能が10%以下。そろそろ透析治療のサイン
こんにちは。コータローです。
僕は先日、こんなツイートをしました。
「しっかり腎臓のケアをしていますか?」
— コータロー@横浜 (@kotaroblog) November 9, 2020
って、いわれてもどうしてよいか?迷うかも。
しかし、荒れた食生活と生活習慣が乱れたら、腎臓の濾過機能は、必ず低下します。
腎機能が、10%以下に低下すると、仕方なく透析治療になります。
生きている間、透析治療は、一生続けなければならないのです。
「しっかり腎臓のケアをしていますか?」 って、いわれてもどうしてよいか?
迷うかも。
しかし、荒れた食生活と生活習慣が乱れたら、腎臓の濾過機能は、必ず低下します。
腎機能が、10%以下に低下すると、仕方なく透析治療になります。
生きている間、透析治療は、一生続けなければならないのです。
腎臓の機能が低下すると人工透析治療へ
腎臓は、カラダの余分な水分や毒素などを浄化してくれる臓器です。
しかし、、、
腎臓の機能が著しく低下し10%以下になると、自分のカラダを十分に濾過できなくなり、体内に老廃物が蓄積するようになります。
すると、、、
身体に異常が出てきます。むくみが酷くなったり、高血圧になります。また、腎臓の働きが不十分になること(慢性腎不全)で、『尿毒症』というびょきを発症させることになります。
尿毒症とは
カラダのあらゆる部分に障害が出ます。疲れやすくなり、思考力の低下や感情の不安定、不眠や頭痛など。
さらに、呼吸困難や肺に水が溜まる尿毒症性肺、視力の低下、食欲低下、咳、または皮膚が黒ずんできたり、骨がもろくなります。
治療を早期はじめないと生命を奪う状態に陥ります。
さらに、、、
呼吸困難や肺に水が溜まる尿毒症性肺、視力の低下、食欲低下、咳、または皮膚が黒ずんできたり、骨がもろくなります。
治療を早期はじめないと生命を奪う状態に陥ります。
腎臓の機能が不全になると、本人は自覚症状がないですが、健康診断を受けると『尿毒症』と診断されることもあるようです。
慢性腎臓病の透析療法とは
腎臓の機能が不全になると生命に関わる尿毒症のような病気を発症するために、命をつなぐ治療が必要になります。それが【透析治療】です。
この慢性腎臓病(CKD)に対する透析療法は、いったん開始すると一生続けなければならない治療です。
腎不全における透析療法の役割は
透析療法の役割は以下のようなものになります。
- 血液粒の老廃物の排泄
- 体内に溜まっている余分な水分と塩分の除去
- 電解質・血液のph(酸性・アルカリ性)の度合いの是正
透析患者数は、33万4,505人(2017年)
下のグラフは、2016年のものです。
厚生労働省が、出している[腎疾患対策検討会報告書(案)~腎疾患対策の更なる推進を目指して~]レポートを見ると、、、
慢性腎臓病(CKD)は1995年から2015年で約2倍に増加していることが分かります。
2017年度のデータでは、全国での透析患者数は33万4,505人ですが、新規透析治療導入数は、4万0,959人でした。
その平均年齢は、、、
69.68歳:男性68.90歳、女性71.41歳
「380人に1人」の人工透析を受けています。その医療費は年間なんと1兆6,000億円といわれています。
透析療法を受けた人の余命は
前置きとして、透析治療を受けている人々には、個人差の影響が大きいので一口に平気余命を判断することは難しいですが、、、
50歳の透析治療の平均余命は、男性で14.6年、女性で16.7年、60歳の透析患者さんの平均余命は、男性で9.9年、女性で11.3年
透析療法を受けていない人の余命の約半分だといわれています。
腎援隊:透析患者さんの平均余命より
慢性腎臓病による透析療法のメリットとデメリットは
透析療法を行わないと、そのまま生命を奪われる状態になります。透析療法のよい点は、「腎不全で生命を落とすことがない」ことが最大のメリットになります。
また、、、
- ある程度普通の生活が送れるようになります。
- 仕事も透析療法を受けながら、続けることもできます。
腎不全による透析療法と仕事や日常生活の両立
血液透析の一般的なスケジュール
透析療法には、『血液透析」と『腹膜透析』の大きく2種類があります。
透析療法の97%は、血液透析です。その血液透析のスケジュールは
- 1回にかかる時間が、4時間とか5時間
- 週に3回は、治療が必要(月水金とか火木土)
- 夜間での治療もあります(深夜透析)
腎不全による透析療法と食生活
腎不全による透析療法と合併症
長い期間の透析療法では、どうしても合併症を起こすことが多いようです。
たとえば、、、
- 不均衡症候群
- 高血圧
- 低血圧
- 貧血
- 感染症
- 二次性副甲状腺機能障害
- アミロイド骨関節症
- 高カリウム血症 など
腎不全による透析療法で合併症が起きないようにするために大切なことは、何よりも『食事療法』だといわれています。
管理栄養士のの指示に従って、食事制限を行うことが大切です。
透析療法による食事制限:カリウムの制限
『高カリウム血症』は、不整脈の要因になります。なので、カリウムの摂取量には、十分な配慮が必要です。
カリウムは、生野菜や果物、肉類、芋類にも多く含まれています。
さらに、、、
ドライフルーツには、濃縮されたカリウムが多く含まれています。注意が必要です。
透析療法による食事制限:水の制限
透析療法が、開始されると体内の水分量のバランスが崩れます。それは、[体に入ってくる水分量]と[身体から出されていく水分量]のことで、透析療法では体内の水分量が過剰になります。
ですから、、、
飲む水の量を制限する必要が出てきます。医療スタッフの指示に厳格にしたがってください。
透析療法による食事制限:塩分の制限
塩分の摂りすぎは、血圧上昇に繋がります。高血圧になってしまいますので、心臓への負担も大きくなります。
さらに、、、
塩分を摂ると誰でものどが渇き、水分が欲しくなります。なので、水分摂取量の管理が難しくなってしまいます。
ですから、、、
透析療法を行っている場合は、調理の方法を塩分を少なくしていくことが大切です。
管理栄養士の指示に従いましょう。
透析治療では、合併症が心配です。
世界中で増加の一途をたどる『末期腎不全患者』
僕は、こんなツイートもしました。
日本の透析患者数は、33万4,505人で世界第3位です。
— コータロー@横浜 (@kotaroblog) November 10, 2020
1位アメリカ49.6万人。2位中国46.5万人。
末期腎不全の患者は世界的に、年に5〜6%ずつ上昇しています。
とくに台湾の有病率は、世界一。二位は、日本。
日本で透析にかかる医療費は、年間1兆6000億円に上ると推計され、総医療費の4%を占めるます。
日本の透析患者数は、33万4,505人で世界第3位です。
1位アメリカ49.6万人。2位中国46.5万人。
末期腎不全の患者は世界的に、年に5〜6%ずつ上昇しています。
とくに台湾の有病率は、世界一。二位は、日本。
日本で透析にかかる医療費は、年間1兆6000億円に上ると推計され、総医療費の4%を占めるます。
日本は、『末期腎不全』における透析治療では、世界的に多い国だということを知っていますか?
透析の患者数では、33万4,505人で世界第3位です。
さらに、、、
有病率(100万人あたりの患者数)は、台湾に次いで世界第2位。
私たちの国日本は、いつのまにか【透析大国】になってしまいました!
そして、透析に至った原因の推移を見ると・・・
『糖尿病性腎症』が第1位。慢性糸球体腎炎が、2位。腎硬化症が、3位。
世界で一番の長寿国になっている我が国「日本」ですが、【380人に1人】という割合で透析を受けていることになります。
腎臓がその役割を終えて、人工透析治療へ
透析治療への移行は、腎臓がその働きをとうとう10%以下になるときに判断されます。
なぜなら、、、
- 腎臓機能が10%以下になると、自分のカラダを浄化できなくなるからです。
- 浄化できないと、老廃物がカラダに蓄積されますので、さまざまな変調が体に表れてきます。
- 倦怠感、食欲低下、悪心、嘔吐、頭痛、そして尿毒症など。
また、、、
腎臓の濾過機能が10%以下になると、体液のバランスがとれなくなります。
すると、「心不全」や「肺水腫」を起こしますし、放っておけば即、命が奪われるリスクが高まります。
ですから、、、
冷静に考えて、『生まれもった腎臓の機能が役割を終えた』ということを受け入れて、命をつなぐためにも透析治療で血液を浄化する必要があります。
透析治療をおこなえば、あるていどの普通の生活は営むことができます。
今までどおりというわけにはいきませんし、昔の腎臓が元気だったときのような生活には程遠いかもしれません。
が、現代の医学では、最良の治療方法になります。
透析治療は、1度はじめると生命が続くまで、持続しなければならない治療法です。
今までとは違うので、どうしても合併症が発症する可能性を秘めています。
その透析治療における合併症をみてみましょう。
透析治療における合併症とは
透析治療をおこなうと、どうしても合併症が起きてしまいます。
その透析治療の合併症も大きく分けて、2つです。
- 短期的合併症:透析初期で、カラダがまだ透析になれていないときに起こる
- 長期的合併症:透析を長く続けていくことで発症する
透析初期に起こる短期的合併症:透析不均衡症候群とは
透析不均衡症候群は、透析治療初期に発症する
透析不均衡症候群の症状は・・・
不均衡症候群は、透析治療の最中から透析終了後の12時間以内に[あらゆる症状が発生]します。
そして、個人差はありますが、【血液透析を数回経験し、透析治療になれてくると】この症状は治まってくるようです。
- 血圧の変動
- 筋けいれん
- こむらがえり
- 身体のだるさ
- 脱力感
- 頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 不安感
- 焦燥感
血液透析の仕組み
腎臓の機能が低下すると身体の中の老廃物や水分が排泄できず、身体に溜まっていきます。血液透析は、身体の中に溜まった老廃物や水分を腎臓の代わりに排泄し、体内の電解質・水分バランスを整える治療法です。
血液透析では、血液の通り道であるシャントを介して、いったん血液を外に取り出します。取り出した血液はダイアライザーという透析器を通り、身体に不要な老廃物や余分な水を除去します。最終的には電解質・水のバランスも調節し、再び身体に血液を戻します。
血液を透析器に通す前と、通してから再び体内に戻した後では、不要なものが取り除かれ、電解質や水のバランスが変わり、身体の中の環境が大きく変化することになります。
→ 東京新橋透析クリニック:透析導入期は要注意!不均衡症候群について知ろう
細胞内外で老廃物・電解質の不均衡が起こる
透析前には、細胞内液と細胞外液の老廃物はほとんど均等に存在していますが、透析中には老廃物が除去されて細胞外液の浸透圧が低くなり、細胞内液と細胞外液との間で浸透圧の差が生じます。
特に、脳の組織では老廃物が除去されにくく、細胞外液と細胞内液との間で老廃物や電解質の不均衡が大きくみられることとなります。
浸透圧が高いままの脳組織は細胞外液とのバランスをとろうとして、一時的に水をため込んで濃度を薄めようとします。そうして水をため込んだ脳組織はむくみを生じ、脳圧が高くなって頭痛や吐き気などの症状が起こると考えられています。
→ 東京新橋透析クリニック:透析導入期は要注意!不均衡症候群について知ろう
長期透析療法でいずれ訪れる心不全などの合併症
透析治療の長期的合併症とは
透析治療を長期間受けた人の死因をみると、、、
- 1位:心不全(26.0%)
- 2位:感染症(22.0%)
- 3位:悪性腫瘍(9.3%)
と、なります。心不全と感染症だけで約半分を占めます。
透析治療を受けていない一般人では、癌(悪性腫瘍)が1位なのに比べて、【透析治療の死因1は心不全】なので、透析治療を受けている人は、【心臓や血管病】そして【感染症】に注意が必要です。
長期透析治療で脳卒中・心筋梗塞などの合併症
透析治療をはじめると、尿が出ないために水分や塩分がどうしても体に溜まります。
すると、、、
透析治療によって体に溜まった水分や塩分を循環させるために、『心臓』には大きな負荷がかかります。『心臓』は疲労困憊状態になります。
そして、、、
透析治療によって働き過ぎになった『心臓』は、やがて心臓機能の低下を生み、最後は心不全に陥るのです。
なので、透析治療を受けている人の死因の1位は、『心不全』なのです。
透析治療の人は動脈硬化がおこりやすい
透析治療を受けている人は、「高血圧」や「糖尿病」を患っている人が多いのが特徴です。
すると、、、
「高血圧」や「糖尿病」の人は、血液中にリンやカルシウム濃度に以上が出ているので、どうしても動脈硬化になりやすいのです。すると、透析治療を長期にわたって受けていると『脳卒中』や『心筋梗塞』などの合併症になりやすいのです。
透析治療での脳卒中や心筋梗塞の予防は
透析治療での脳卒中や心筋梗塞の予防は、食事療法と合併症の服薬が肝心です。
高血圧や糖尿病、脂質異常症などを合併症のある人は、その疾患の薬をちゃんと服用することが大切です。
また、当然のことですが、、、
「食事療法での水分と塩分の過剰摂取を控えること」と「心臓に負担がかかるようなことをしないこと」が大切。
ドライウエイトをしっかり保つことも重要になります。
長期透析療法による免疫力低下と感染症
長期透析治療の人の死因第2位は、感染症でした。
これは、、、
長期透析治療を行っていると、体内に老廃物が溜まりやすいのです。それらの尿毒素などが作用し、貧血などが起こりやすくなり、免疫力が低下します。
免疫力低下は、感染症にかかりやすくなることです。また、治りにくいのです。
これが、透析治療患者の死因2位の原因です。
透析治療患者が感染症を予防するには
感染症予防は、一般人と同様に「手洗い・うがい」が基本。帰宅後にこの様なケアをしっかり行うことが肝心です。また、免疫力が低下しているので、ケガなどにも注意する必要があります。
長期透析治療患者の「高リン血症」と骨の異常など
腎不全になると、リンが腎臓から排泄されなくなってしまいます。血液中にリンが溜まると「高リン血症」を起こします。
リンが上昇すると腸でのカルシウムの吸収が悪くなります。すると、血液中のカルシウム濃度は下がってしまい、そのためにカルシウム濃度を上げようとして『副甲状腺ホルモン(PTH)』が副甲状腺から分泌されるのです。
じつは、、、
『副甲状腺ホルモン』は、血液中の下がってしまったカルシウム濃度を上げようとして、骨を溶かしてカルシウム濃度を上げようと働きます。
なので、、、
結果的に長期透析治療をおこなっている人は、骨や関節が壊されて、骨がもろくなって【骨折しやすく】なります。
高リン血症によって長期透析治療患者は、動脈硬化が進行する
「高リン血症」になると、リンはカルシウムと結合することで血管壁や心臓の弁などに張り付いて石灰化します。石灰化とは、文字どおり石のように硬くなること。
すると、、、
長期透析治療によって、血管壁や心臓の弁が石灰化し『動脈硬化』や『心臓弁脈症』を起こしてしまいます。
長期透析治療患者は貧血になりやすい
末期腎不全になると、造血ホルモンの分泌が低下して貧血になります。
それは、造血ホルモンが腎臓で作られていたから、腎不全になれば仕方ありません。
さらに、、、
- 尿毒素の増加によって出血しやすくなります
- 赤血球の寿命が短くなります
この様な状況になると、「疲れやすくなり」「手足がだるい」「階段の上り下りが苦痛」、そして「動悸」「息切れ」が起こります。
長期透析治療患者のアミロイド骨関節症
透析治療を長期にわたって行っているとどうしても、尿毒素が溜まっていきます。その中でもβ2-ミクログロブリンは、アミロイドという物質を作ります。
この、、、
アミロイドが、骨や関節、そして腱に蓄積することでさまざまな障害を起こします。骨や関節の痛み、肩や首などの痛み、そして、手の付け根の痺れや麻痺など。
透析治療は痒みが起こりやすい
透析治療を行うと汗腺が萎縮して汗が出にくくなります。そのために皮膚が乾燥してしまい、外からの刺激に対して敏感になり、『痒み』が起こりやすくなります。
この『しつこい痒み』によって、いつもイライラしたりと落ち着きません。
また、『しつこい痒み』によって睡眠が妨げられます。
痒みによってかくことで、さらにこれが刺激となって痒くなるという悪循環を生んでしまいます。
対策としては、スキンケアや保湿など。薬の服用に関しては、主治医の指示に従ってください。
長期透析治療での合併症のまとめ
一旦、始まると一生涯つづく『透析治療』です。
末期腎不全によって、血液の濾過ができなくなることでさまざまな場外が起こってしまうのは仕方ないことだと思われます。
しかし、命をつなぐためには『長期透析治療』は受け入れるべき療法です。
主治医や管理栄養士などの医療スタッフの指示や指導に従うことが大切です。
以上。
また、次回。
- Thank you very much for providing photos and illustrations.
- pakutaso
- irasutoya
- Photo by Joshua Ness on Unsplash