耳鳴りが止まりません。キーンって音が、気になって仕方がない。気にしないようにしているんだけど、どんどん大きくなっているように感じます。
と、いう方へ。

耳鳴りは誰にでもあるものです。
でも、病院に行って異常がなければ、
こころの問題かもしれません。
今回は、「耳鳴りとうつ病」の話です。
■もくじ
- うつ状態になると、気にならなかった音や耳鳴りさえも気になって仕方がなくなります
- 耳鳴りにとらわれると、さらに悪化していく
この記事を書いている僕(コータロー)は、健康食品を販売して15年ほど。
うつ状態になると、気にならなかった音や耳鳴りさえも気になって仕方がなくなります

キーンという耳鳴りとうつ病の関係
キーンとかジーンと耳鳴りが治まらないときは、誰でもあるものです。
この耳鳴りが鳴り止まず、ずっと続いている。そして、生活支障が出るなどの症状があります。
たとえば、以下のようなこと、、、
- 耳鳴りのために物事に集中できない
- 耳鳴りに対して腹がたつ
- 夜眠るときに耳鳴りが妨げになる
- 耳鳴りのために挫折を感じる
- 耳鳴りのために日々の生活を楽しめない
- 耳鳴りが職場や家庭での仕事の妨げになる
- 耳鳴りのために雑誌、新聞、本を集中して読めない
- 耳鳴りから意識をそらすことが難しい
- ストレスがあると耳鳴りがひどくなる
- 耳鳴りのために不安な気持ちになる
こんなにも耳鳴りに苦しめられているというのに、耳鼻科へ行って診察してもらっても「異常が見つからない」といわれる。
そして、、、、
耳鳴りを治す薬をもらって、服用しても一向に改善しない。
これは、、、
耳の異常だけではなくて、こころの問題が大きく関係していることがあります
耳鳴りで耳鼻科を受診する人の78%は、不安・抑うつ状態
耳鳴りに苦しんで耳鼻科を受診する人のうち、最大78%が不安・抑うつ状態にあるという調査結果があるようです。
また、、、
耳鳴りで耳鼻科を受診する人の80%は、睡眠障害を持っていた
と、いうデータも。※耳鳴りとうつ病の関係
耳鳴りが止まらないのは、とてもつらい状況で、通常生活もうまく運べません。

耳鳴りが酷い人も普通の人でも聞こえている音の大きさは同じでした
耳鳴りは、とても大きな音で気になって仕方がないと思いますが、耳鳴りを抱えて悩んでいる人々を対象にした調査では、[10dBSL以下]でした。
この[10dBSL以下]程度の音ならば、通常ではまったく気にならない大きさの音。
それにも関わらず、、、
耳鳴りが酷い人には、[10dBSL以下]程度の音でさえ、うるさくて仕方ない苦痛な音と感じています
普通では不快に感じないおでも気になるのはこころの病気かも
普通の人が気にならない程度の音を、とてもうるさく感じ、不快に感じる原因の1つに、、、
うつ状態や不安などのこころの不調
が、あります。
それは、、、
- 大きなストレスが加わったり
- うつ状態になったり
すると、、、
防御反応として、聴覚などの感覚の感度が高まるといわれています
この防御反応によって、これまでは気にならなかったような音でさえ、過敏になり、耳鳴りを強く感じるようになります。
こういった場合の耳鳴りは、耳鼻科で検査を受けても耳には異常は見つかりません。また、耳鳴りの治療を受けても改善されません。
改善させるためには、、、
うつ状態や不安などのこころの不調を改善しなければなりません
うつ病治療で耳鳴りも改善する

耳鳴り改善のためには、こころの不調であることを知ることから
うつ病を発症する人は、仕事熱心とか几帳面、生真面目で頑固な人、正義感が強く、責任感も強いなど一見とてもいい人にみえます。じつは、その心の中では大きなストレスを抱えて、その許容量を超えてしまっている人が多いようです。
こういった資質の人が抑うつ状態になると、身体にもいろいろな症状が表れてきます。
- 食欲がわかず、食べ物がおいしく感じられなくなる
- 性的関心や性欲が極端に落ちる
- ダイエットをしているわけでもないのに、体重が減少する
- 胃もたれ、吐き気、下痢、便秘などの胃腸症状が続く
- 眠りが浅くなったり、早朝に目覚めたりすることが続く
- 目覚めの気分が冴えず、特につらいが、夕方や夜になると少し改善する
- 微熱や低体温が続く
- 体がだるい、疲れやすい、億劫さが強い
- 時々めまいや耳鳴りの症状がある
- 周りの音が気になってビクビクしてしまう など
特に注意してもらいたいのは、9番目と10番目の項目。
めまいや耳鳴りの症状があり、まわりの音が気になって仕方がない状態。
めまいに関しては、この記事で詳しく解説しています。

[病院で検査を受けても、とくに異常が見つからない]とか[めまいの治療を受けているのになかなかよくならない]という場合は、耳だけの問題ではないことが多いです。
こころの不調で耳鳴りになると、小さな音が気になって仕方がない
耳鳴りに悩む多くの人の場合、、、
耳鳴りへの過剰ともいえる「音へのとらわれ」があります。
たとえば、、、
キーンやジーンという音にとらわれる悪循環です
最初は、そんなに気にならなかった「キーンやジーン」の音がだんだんと大きく感じられるようになり、また「このうるさい耳鳴りが起こるのではないか」という不安な気持ちがつのります
そうすると、、、
小さな耳鳴りでも気になるはじめて、さらに不安が加速していきます
こうなると、、、
いつまでたっても「キーンやジーン」という耳鳴りが止まなくなるのです
止まない耳鳴りを改善するには、不安や心配を取り除くこと
こういった止まない耳鳴りは、耳鼻科では改善しないので、「キーンやジーン」という音への不安や心配を取り除くことが必要になります。
不安や心配が取り除かれれば、耳鳴りや気にならなくなります。
不安を取り除く方法は、投薬治療とカウンセリングがあります。
不思議なことに、効果のないはずの薬(偽薬)を飲んで効く人もいるようです。また、「この耳鳴りは、悪性のもではありません」ということに納得し、「耳鳴りと共に生きる」ことを決意して軽快に向かう人もいるとか
耳鳴りになれる耳鳴再訓練療法(TRT)
耳鳴りになれる耳鳴再訓練療法(TRT)というのがあります。耳鳴りがしても、耳鳴りを感じても気にならない状態を作る訓練法です。
これは、耳鳴りに対して過剰に反応していたことを修正する認知行動療法てきな手法。感じ方や考え方を改めて、新たな対応をし、態度を取る方法です。
いずれにしても、ストレスをため込むことがよくないので、以下のことをおすすめします。
<めまいの記事から再掲>
上手にストレスを解消させていきましょう。
たとえば、以下のようなこと、、、
- リラクゼーション法を取り入れる
- 軽い運動を習慣化する
- 快適で質のよい睡眠をとる
- ストレスを人に相談する
リラクゼーション法を取り入れる
リラクゼーションとは、肉体的、精神的な緊張をほぐし、リラックスさせること。どこかにいってやるということではなく、自宅で1人でもできるのでおすすめです。
たとえば、腹式呼吸、、、
腹式呼吸は、多くの空気を身体に循環させるためリラックスしやすいといわれています
また、ストレッチも緊張をほぐしてくれます、、、
両腕や上半身、下半身などのパーツごとに力を入れたり、緩めたりすることを繰り返して、身体の緊張を解いていきましょう
これには、、、
筋肉をゆっくり伸ばすストレッチは、心身のリラックスに効果があります

軽い運動を習慣化する
適度な運動にはストレス解消の効果があると言われます。
- 交感神経の興奮が抑えられ
- 副交感神経の働きが優位になり
- リラクゼーション効果があります
目標をあえて設けずに、楽しくやっていくのがコツです

快適で質のよい睡眠をとる
睡眠時間を十分にとり、快適な睡眠を得られるようにすることで、ストレスを発散できます。

入眠困難や中途覚醒・早朝覚醒など不眠症状のある人では、よく睡眠をとっている人と比較して糖尿病になるリスクが1.5~2倍になることが知られています。
眠りのコツに関しては、、、
- 就寝・起床時間を一定にしてリズムを作る
- 睡眠時間にこだわらない
- 陽を浴びること

ストレスを人に相談する
自分の悩みなどを他人に相談することは、とても有効的な手段です。
他人に話すことで、自分のストレスを客観的に捉えられるようになります
また、、、
他人の視点が、別のストレスになっている側面を見つけてくれることもあり、さらなる解決方法が見つかるかもしれません。
自分1人で抱え込まないで、周囲の力を借りることは重要なこと

上手にストレスを解消していきましょう。
以上。
また、次回。